機天の魔女 - ここだけ魔女収容所@ ウィキ

プロフィール

名前	HI-EVE（ハイヴ）
年齢	不明
異名	機天の魔女（仮）
罪状	なし
所属	西棟
LEVEL	３
魔法	住処の卵(エッグ・ドウェル)

概要

機天の魔女は、身長2.3m、体重■kgの少女型で、しばしば「魔女ってかロボットじゃね？」と形容されます。
普段は胸部および腰部に動物（イノシシ科と推測）の毛皮を着用しています。

対象個体は自身を「当機（とうき）」と称し、「人間を越えた至高のシステム」を自称しています。感情の存在は必要不可欠な要素として認識しており、丁寧語を基本とし、皮肉や毒舌を交える場合があります。

自身より脆弱な存在に対しては軽蔑的な態度を示すことがあり、自身の持つ魔法を用いて頑丈な機械への置換を試みる傾向が確認されていますが、生物に対しては能力の使用を制限する「枷」が存在します。より高い環境適応能力を目指し、自身の改修を試みる傾向が確認されていますが、枷により成功率は低いと報告されています。

収容方法

当該個体は収容室への単独隔離は推奨されません。
常時ケーブルまたは無線によるオンライン接続を維持した状態で監視下に置かれています。この接続は、睡眠中も含め24時間365日途切れることなく継続されます。

身体構造

外観:

全体的に、人工物と生物の要素を併せ持った特異な形態を呈します。外皮は白色の金属様の質感を有し、体組織は摂取した物質によって硬度、質感、構造が変化する特性を示します。関節部などの隙間からは、青色に発光するクラゲ様の生体繊維と機械部品が露出しています。

頭部
頭部全体: 顔貌は凹凸のない構造で、ネコ科動物の耳に似た突起物が確認されます。後頭部からは毛髪の細さのコードの束がポニーテール状に垂れ下がっています。
頭部全体がディスプレイ機能を持ち、デフォルメされた表情パターンを投影することが可能です。

後光構造体 (ヘイロー): 頭部と平行に浮遊する白色の円盤状構造物です。感情的反応を示す際に、記号等のビジュアルが発光・表示される場合があります。

視覚器官: 普段はディスプレイに紡錘形状の映像が投影されています。主たる視覚機能は全身に配置された複数のカメラによって担われていることが判明しました。可視光線や赤外線に加え、魔力や生命力の流れを視認することが可能です。

聴覚器官: ネコ科動物の耳状の突起物に内蔵されており、脚部などにも同様の器官が配置されています。

発声・摂食器官: 頭部の下部が開閉し、その内部にはヒトの少女のそれと酷似した唇が存在します。歯は銀色の金属製であり、口腔内の粘膜および先端が尖った長舌は半透明の青色を呈しています。喉奥には粉砕器が内蔵されています。

四肢:
腕部は木材と金属で構成され、可動部には歯車やリンク機構が露出しており、蒸気機関の配管を模したと思われるパイプが配されています。
脚部は滑らかな曲線で構成された装甲に覆われ、継ぎ目は極力排されています。素材は軽量かつ高強度の複合素材が用いられていると推測されます。
これらの関節部分は可動域はヒトを上回り、360°回転が可能です。機械部品および青い生体繊維が露出していますが、耐水性を持ちます。肘部にはブースター、指先には爪が内蔵されている。肉球状の部位は接触温度が低く、弾性を有します。

胸部・腰部: 胸部は同年代のヒトの少女の標準成長率に比べて小型、臀部は大型の傾向を示します。表面は滑らかな質感で硬度が高いものの、内部はクッション性を有します。胸部中央にはエネルギー残量や内部体温等を示すインジケーターが配置されています。腰部の可動域は極めて広く、上半身の完全な後方回転が可能です。
胸部と腰部には、イノシシ科と推測される動物由来の毛皮を装着しています。
また、獣類に酷似した毛で覆われた尾部を有し、当該部位は極めて敏感です。

腹部: ヒトの少女の皮膚に酷似した質感を持つ。伸縮性、柔軟性、強度に富んだ複数のパーツが青い生体繊維によって連結されています。下腹部には特定のロゴが刻印されており、また、取り外し可能な三角形の装甲パーツが配置されています。消化器官は摂取した物質を100%吸収する能力を持ちます。

背部: 高い柔軟性を有します。ブースターを内蔵しており、展開することで飛行が可能です。

一言でいうと？：毛皮を胸と腰に巻き付けて猫耳付きバイザーをつけた、粘膜部分や関節部分から見える生体繊維が蒼い天使型美少女アンドロイド

その他:
うなじには蓋と、その下に多種多様なケーブルとスロット、触手が確認されています。
各ケーブルや接続スロットは規格化されたインターフェースではなく、多種多様な形状をしています。半透明で蒼色の触手は表皮に血管のような模様が確認でき、当該個体の意思により屈曲運動を行えます。

来歴および背景

当該個体は幼少期より、文明の破壊を目的とするカルト組織の非人道的な人体実験の被験体であったことが判明しています。脱出を試みる過程で「魔女化」し、変貌した姿で単独で職員と交戦後、瀕死の状態で収容施設に保護されました。

その他

嗜好: 料理、電気、魔力、人間との交流、娯楽全般を好む傾向にあります。
嫌悪: 孤独、仲間外れ、人間との交流、エネルギー枯渇を嫌悪します。
能力: 機械を含む修理・改造を特技とし、触覚を含む感覚器官は鋭敏です。

魔法　住処の卵(エッグ・ドウェル)

触れた生物の『外側以外』をオンライン接続可能な機械へ変換する魔法です。これにより、外観と強度が変化しますが、元来の成分は維持されます。現在、枷により、生きている生物を変換することは不可能となっています。
本体から分離した一部が対象になるという…
ミカンなどの果実、葉の１枚は丸々変換できますが……木や幹などの本体は生きているとみなされ変換できません
さらにある程度のまとまった体積が必要で、ジュースなどは繊維が入っていても無理です。

例: ミカンを対象とした場合、中身が機械化します。
鋼鉄のような硬度を獲得する一方で、元の成分が保持されているため栄養分もそのまま残存、腐敗も進行します。

また、外側や内側に海水を一滴でも能動的に垂らすと、瞬時に変換前の状態に戻ります。
そのため、海水が入ったスプレーを携帯してください。

罪状

なし

備考

精神面においては自己の優位性を認識しつつも、人間的な感情を肯定する側面や、好悪の対象に矛盾が見られます。
拘束具による能力の制限や、自己改良の失敗は、さらなる調査および観察が必要です。
今後も継続的な観察を推奨します。

...

(看守権限による閲覧)

セキュリティ：IDとパスワード、クリアランスの提示をお願いします

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看守権限認証中……

認証完了、ファイルを展開します

文明の魔女

魔法　揺藍されし源泉(エッグド・ウェル)

未知の文明を再現・再興する魔法です。
当該個体の身体を機械と生体組織に変換した主要因であると推測されます。
直接的ではないものも含めて他者との接触が途絶えると、現文明が滅亡したと誤認し、未知の生命体や構造物、情報媒体を複製・増殖させることが観測されました。

実験記録
周囲のWi-fiや携帯回線の電波を受信していることが判明した。試験的に電波を通さない大部屋に入れたところ、とても憔悴した様子が見られたが何も異変は起こらなかった。

しかし、実験者がその場を去り、当該個体を一人にした時に異変は起こる。

経過①
ラッパのようなサイレンとともに、ヘイローに『[復元不可]』の記号が表示され500%程に巨大化、全体が紅に変色し天球儀状に展開。
経過②
ブースターを使用せず浮上し、頭部が土器のような形状と質感に変化、前面に眼のような文様が表示された。

経過③
頭部が展開し少女の口が露出、哀しげな表情でヒトには不可能な発声が混じる鎮魂歌と賛美歌らしきものを同時に歌い始めた。
『[復元不可]』の一文字が肌表面に映し出され、光として実体化し周囲の電子機器や紙の記録を汚染。
また、この時肉眼やモニター越しに視認した、歌を聞いた者は未知の言語で知識らしきものと、深い絶望と希望の感情が流れ込んできたという。

経過③
肌の材質と酷似した白い卵の殻に包まれ、約0.5秒後に爆散。破片は伸縮して周囲の物体や建造物を取り込み、心臓炉からは蒼く輝く透明な粘液がおびただしい量溢れ出した。

同時に、溢れ出した粘液が集積した箇所からは檻のような培養槽（※５）が出現

• ■■■■■■文書に記載されたものと酷似した、地球上には確認されていないヒトの背よりもはるかに高い植物
• その植物のつるや葉に最適な構造の入力機器
• 全て生体細胞で構成された電子機器
• 絵画や小説や漫画、報告書らしき冊子（※6）

などを複製し周囲に放出した。

ひときわ大きな培養槽の中に神々しい気配を纏う巨大な胎児が観測されたので実験は中止、オンライン環境に接続された0.1秒後に異変は全て停止、本体も通常の状態に戻った。
しかし、分泌されたものはそのまま残されたため、研究班が回収し解析している。
なお、その間本体は蒼色の血管を床を突き抜けて張り、地中を潜ろうとする様子が確認された。

※５
6.66秒間隔で出現していた。
※６
■■■■■■文書や■■■■■に記載されたものと酷似した、植物やT字型の頭を持つ人型生命体、物理的には建築不可能な建造物などの絵や、規則性がある円のような文字や象形文字、地球上のどれとも一致しない記号などが記載されていた。