「嗚呼…怖がらないでください!私は貴方を想うが故に祈りを捧げているのです!」
「死で本来恐れるべき事は、現世を飛び立つその瞬間ではなくその後の旅路!死神なんかに騙されて地獄へ堕ちたら元もこうもないんですよ!」
「この世界ですらこんなにも苦しみに溢れているのに死後も永久の苦痛に苛まれるなんて嫌でしょう?私も嫌ですとも!全ての生を終えし者に与えられるべきなのは贖罪や無間なんてものではありません!彼等に与えられるべきなのは真なる冥土での差別無き、悪意無き、涙無き真なる安息の日々だけなのです!」
「私が来たからもう大丈夫ですよ!全ての者が冥土への移住を達成すれば……直に此の世から悪しき死神は消え失せる事でしょう!」

何処にもいやしない”死神”を求め、多くの命を”救済”する真の死神。
名前 | 戸村 久百合 |
異名 | 死神の魔女 |
年齢 | 15歳 |
罪状 | 大規模連続集団自殺と多数の事故の誘発 |
level | ????? |
能力/狂香製:フューネラルドレス
彼女の本来の力は、ただ不吉を匂いで予兆するだけの簡素で無害な魔法となるはずだった。
しかし彼女はこの匂いの正体を死神だと考えるようになり、最愛の家族を奪った死神への憎悪を日に日に募らせて行き、除霊術、スピリチュアル、黒魔術とありとあらゆる方法を集めて死神を殺す方法を常に追い求めていた。
そして独りぼっちで15歳の誕生日を迎えた彼女はある結論に辿り着く。
しかし彼女はこの匂いの正体を死神だと考えるようになり、最愛の家族を奪った死神への憎悪を日に日に募らせて行き、除霊術、スピリチュアル、黒魔術とありとあらゆる方法を集めて死神を殺す方法を常に追い求めていた。
そして独りぼっちで15歳の誕生日を迎えた彼女はある結論に辿り着く。
「人の死が避けることの出来ない運命なのだとしたら、せめて死神が奴らを地獄へ連れてく前に私の手で安らかな冥土へと送ってあげればいいんだ!」と…
───その心に募った憎悪の黒煙は、彼女の魔法を最悪の方向へ覚醒させるのには充分すぎる量だった。
X月24日。桜下高等学校生徒連続集団自殺事件
X月25日。XFZ420便墜落事故
X月26日。虚路市大規模集火災
X月27日。葉海市市役所集団投身自殺事件
X月28日。ホテルメモリー集団服毒自殺事件(被害は全系列店舗に及んだ)
X月25日。XFZ420便墜落事故
X月26日。虚路市大規模集火災
X月27日。葉海市市役所集団投身自殺事件
X月28日。ホテルメモリー集団服毒自殺事件(被害は全系列店舗に及んだ)
憎悪と殺意と歪んだ救済願望から覚醒した彼女の魔力は光の粒子を纏った煙へと形を変え、その煙を吸った者はそれまでの精神状態や性別、年齢に関係なく皆口を揃えて「死神に殺される前に真なる冥土へ旅立とう」と語り、何かしらの方法で自殺行為を行ったり、運転中の機体をわざと狂わせて同乗者含めて全員死ぬように誘導するようになってしまう。仮に奇跡的に生還出来たとしても被害者の煙による盲目的な自殺願望はそのままであり、無闇に止めようとすると相手を「死神の眷属」として殺害しようとする加虐性も付与されてしまう。
煙の影響を受けていない遺族による後追い自殺や死神の魔女を救世主として崇める新興宗教団体の連続テロなどの間接的な被害も多数報告されており、その危険性から見つけ次第即抹殺する事が推奨されている。
煙の影響を受けていない遺族による後追い自殺や死神の魔女を救世主として崇める新興宗教団体の連続テロなどの間接的な被害も多数報告されており、その危険性から見つけ次第即抹殺する事が推奨されている。
人物
- 外見は伸びきった黒い髪に瞳孔の開いたラベンダー色の瞳。常に喪服を纏い不気味な笑みを浮かべながら何かに祈るようなポーズをとる少女の姿をしている。以前の篭もりっきりで死神殺害計画を練っていた生活の影響からか不健康な程の細身であり、実年齢よりはやや幼げに見える。
- 人類や魔女に対して特に敵意は無いらしく積極的にコミュニケーションを取ろうとする節があるがその内容は「死神の野郎が何処に逃げたのか知らないですか?」「私が連れてく冥土は彼奴の醜い地獄何かとは違います!空にはラベンダーの花が敷き詰められた安らぎしかないオニキスを主食とする真の世界なのですよ!それってまさに幸福ではないですか?」などの支離滅裂な内容が大半を占めている為対話は基本通じる事は無いだろう……彼女の煙を吸った者でも無い限りは。
- あくまで自認は「死神から人類を救う為戦う魔法使い」であり、彼女を死神扱いすると逆にこちらを「死神の眷属」と呼び怒り狂いながら攻撃するようになる為要注意。
「自殺願望?そんなのあるに決まってるじゃないですか!私はまだ御役目が残っている為に仕方無く生きているだけなのですから!」
「私は魔女も人間も差別する気はありません。全ての生物は皆あのクソッタレの死神に地獄へ連れ去られる前に私の煙で冥土へ行けばそんなものに囚われることなく幸せになれるのですから!」
「無事に皆様を先に送って差し上げたら最期に私も逝かせて貰いますのでどうぞ!どうぞご安心を!」
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