Shangri-La ◆yX/9K6uV4E
――――愚かでいいのだろう 見渡す夢の痕 さよなら 蒼き日々よ
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「ふう…………」
虫の声すらしない夜が深まった街を
姫川友紀は独りで歩いていた。
散々走り回った末の疲労回復に、大分時間を取ってしまった。
ゆっくりと身体を休めていたはずなのに、未だに胸がバクバクと音を立てている気がする。
それなのに、何処までも頭は醒め切っていたのが不思議だった。
人を殺した、というのに。
それも、少しの間でも会話をした仲間を。
この手で撃ち殺した。どうにもならなかったから。
そんな言い訳にもならない言い訳をして。
姫川友紀は引き金を引いていた。
その後は、人ではないモノになってしまう茜を置いて、まるで逃げ去るようにその場から離れていた。
適当な民家に入り込んで、一息をついて、身体を休めて。
濡れきった服と下着を脱いで、またその家で着替えた。
動きやすく、また目立たないような色合いの服と男物のキャップを着込んだ。
わざわざ帽子をかぶったのは、きっと自分の目を見て欲しくなかったから。
また、誰か……藍子と目を合わせたくなったから。
多分そういう事だ。そういう事にしようと思った。
(派手に逃げ回ったなぁ……)
友紀は銃弾を補充しながら、現在地を確認する。
街の北部、役場の近くにいることを確認すると、自分がどれだけに我武者羅に撒こうとしていたかが解った。
思わずため息をつきたくなるが、気にしすぎてもよくない。
改めて何処に行こうかを友紀は思案し始める。
(居そうなのはやっぱり学校か病院か……まだ行ってない所だと遊園地だけれども……)
そんなに何箇所も回っている余裕はない。
だからこそ、居る場所を狙うしかない。
よしと気合を入れて。歩き始めると。
(…………ん?)
視界の先に見える人影。
ひょこひょこと動く、二つに結ばれた髪。
見たことも無い人が、思いつめたように佇んでいた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
何度、何度。
こういう思いをしていくのだろう。
何度、何度。
こういう哀しみを感じていくのだろう。
けれど、わたしは、それを一つ一つ受け止めていかなきゃ、いけない。
いけないのでしょう。
「……………………智香ちゃん」
ねぇ、智香ちゃん。
きっと、そういう事……なんだよね。
……とも……か……ちゃん。
けど、けれど……ねぇ……どうして。
……言葉を失ってしまう。
わたし――――
緒方智絵里の親友はどうしてこんな風に、なっているの……?
「とも……か……ちゃん」
ダメ、泣いちゃいけない。
泣いちゃ……いけないんです。
泣いちゃもう二度と此処から動けなくなる気がしたから。
わたしが智香ちゃんを見つけたのは本当に偶然だった。
温泉から出て、偶然山を下る道を見つけて。
そして、街に向かって降りて。
4回目の放送を聴いて。
そうして、ほんの少しだけ休憩しようかなと思って。
扉が空いた一軒家があって。
警戒しながら入ったら。
智香ちゃんの変わり果てた姿がありました。
わたしは彼女の姿を見た瞬間、口を抑えてしまいました。
酷い、酷すぎる……そうとしかいえない。
どうして彼女が、此処まで苛められないといけないの?
その姿はまるで罪人を断罪するかのように、身体に鋲を打たれて。
そして、ギロチンにかかったかのように、首を断ち切られていた。
智香ちゃんの顔は無念の表情に染まっていて……あぁ……もう……もう。
……これが、これが、罰なの?
わたし達が唆されて、殺し合いをしようとして。
沢山の人達を、爆弾で殺そうとした罰なの?
こんな風になって、まるで尊厳を奪われて死ぬようなのが。
わたし達がしてしまった罰?
「…………智香ちゃん、満足に……ううん、そんな訳がない」
満足に逝けた訳がなかった。
そんなわけがないもん。
だって、智香ちゃんは誰かを応援し続けるのが夢で。
叶えたいと願っていたはずなのに。
それでも、彼女は殺し合いをしてしまったのでしょう。
そして……此処で逝った。
望まぬ死、望まぬ終わりを…………
「――――――」
わたしは、やっぱり涙を流していた。
そして、彼女の手を握り続けていた。
首の繋がれてない胴体の手を。
それでも、なお。
なお、握り続けていました。
祈り続けるように、目を閉じて
どれ位、握り続けていたでしょうか。
解らないけど。
「――――智香ちゃん」
わたしの涙が、止まった頃に。
わたしはゆっくり目を開けた。
そこにあったのは、もう哀しみじゃなかった。
これは、罰なのかもしれない。
わたしや、わたし達五人への。
もしかしたら、智香ちゃんの姿を見て。
相応しい末路だと指を刺して、嘲笑う人がいるかもしれない。
けど、けれど!
罰だとしても、わたしはそれを受けいれて。
それでも、なお!
「智香ちゃん、応援――――受け取りました」
緒方智絵里が知る、アイドル――
若林智香はきっと誰にも応援する子だと思うから。
わたしは彼女がきっと応援してくれていたと信じて。
だから
「……立派な、アイドルでした。そんな智香ちゃんが、大好き」
貴方はアイドルだったって。
わたしだけでも信じる。
わたしだけでも思うから。
そして、
「だから、わたしも貴方のように……なるからね」
貴方の夢を。
わたしが継げるように頑張るから。
皆を応援するって夢を。
わたしが何時までも。
何処までも。
うん、叶えてみせます。
「……応援受け取ったから、いくね」
そうして、わたしは智香ちゃんが眠る家から、出ようとする。
手首には、智香ちゃんの髪を結んでいたリボンを結んで。
――――ファイトだよっ!
そんな声が聞こえたから。
だからわたしも笑って、こう応えるんです
「うん、ちえり、ふぁいと! です!」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
そうして暫く歩いてみると、町役場にわたしは辿り着いていました。
けれどそこは、誰がどう見たって火災現場で。幸い雨で火は消えているけれども、あちらこちら焼けているのが見える。
そして、そこにあった一人の遺体が、わたし達の罪を証明しているようでした。
全身を銃弾で撃ち抜かれて血まみれであった遺体が。
それを見た瞬間、理解してしまった。
ああ、きっとわたし達の仲間が殺してしまった遺体だと。
わたし達に支給された爆弾が引き起こした遺体だと、理解してしまったんです。
燃えてしまっていた入り口、煤けた廊下。
こんなの、あの爆弾に決まってる。
そうして、爆弾で追いつめられた少女は、きっとこの倉庫まで逃げて、でも逃げ切れずに……。
まるで、わたし達の罪だといわんばかりに。
全身から血を流して、死んでいたのです。
「…………」
胸が、痛い。
これが、これがわたし達が、わたし達五人がしてしまった罪の証。
沢山の命を奪っているであろう爆弾が作り出した、罪の証だった。
わたし達が、身勝手に殺した命が、そこにあり続けて。
わたしは、胸を押さえるしか出来ませんでした。
「ごめんなさい……」
こんな事が許しにならないのはわかっています。
けれど謝る事しか、わたしには出来ませんでした。
ああ、これを、この罪をわたしは受け止めていかなければ、ならない。
わたしがしたことではないけど、わたしは殺した事がなくても。
それでも、沢山の命を踏みにじろうとした罪を。
わたしは受け止めなきゃいけない。
どんなに苦しくても、辛くても。
哀しみを幸せに変える為に。
誰でもない、わたしが、受け止めるしかないのだから。
「……何が御免なの?」
「えっ?」
突然話しかかれて、わたしは慌てて振り向く。
そこに居たのは、キャップを被った長髪の人。
わたしが居る倉庫に入ってきたようでした。
けれど、話したことないけど、わたしはこの人を見たことがある。
有名なアイドルだから。
「姫川友紀さん……?」
「ん……、えっと」
「緒方智絵里……です」
「そう……で、こんな所でどうしたの?」
けれど、少し違和感がある。
この人、こんなぴりぴりした感じの人だろうか。
もっと快活な人だと……思ったけれども。
「いえ……歩いていたら遺体を見つけて」
「そう……」
「でも……」
わたしは、罪の告白をしようとしました。
これはわたしの罪じゃないけれど。
わたし達がしてしまった事には違いないから。
「これは、わたしの……わたし達の『罪の証』だと思います」
「えっ」
「わたし達がしてしまった罪の……『証』」
そう、懺悔する様に呟いた。
悔やむようにわたしは目をつぶって。
「そう……なら…………」
その瞬間、ヒヤッとしたものを感じた。
何度も、何度も感じた嫌な感覚。
だからわたしは、後ろに飛び去った。
わたしはこの感覚を知っていたから。
「……悪役、敵なら……容赦はしないよ」
その瞬間、耳を劈く音……銃声。
わたしが感じた感覚は、殺意。
慌てて、友紀さんの方向を向くと拳銃を向けて此方を睨んでいました。
わたしは突然のことに驚きながらも、動きながら、的を絞らせないようにするので精一杯でした。
「待って……くださいっ! わたしはもうその役割から降りました!」
悪役、敵。
何を指しているのか、察する事ができました。
自分がそうだったからこそ、直ぐに。
つまり、ちひろさんから唆されてアイドルを殺すことを目的とした役割という事に。
けれど、わたしはもうその役割から降りた。
だから、それを告げました
でも
「……だから?」
「えっ?」
「一度はその立場で、殺そうとしたんでしょ? アイドルを。 誰かを」
「……そ、それは」
「今更それを取り繕って……何を為すの? そんな人の言葉なんて詭弁だよ……正しくなんて、ないよ」
「……っ!」
わたしは一度でも、殺そうとした。
自分の意志で、アイドルを。
それは紛れもない事実で
どうにも変わらない現実でした。
そんな人が語る言葉は、夢は何でしょう?
……わたしは、答えられずにいて。
「だから、あたしは仲間を救う為に、貴方を、『悪役』を撃つ。 あたしは……そのために『悪役』になったんだから」
そういった友紀さんの目は見えなかったけど、言葉からは強い意志を感じる。
……あぁ、この人は、わたしと逆だ。
わたしは悪役を降りて、この人はアイドルを降りたんだ。
理由は……何となく解る。
「仲間を護る為に……ですか?……そんなの……」
「あたしにとっては、そんなのじゃないんだよ!」
「けれど、それで、殺すなんて、絶対、絶対、ダメですっ!」
「ダメでもやるんだよ」
わたしは身を伏せながら、倉庫にある備品の陰に隠れて、彼女と言葉を交わす。
友紀さんの言葉はまるで、自分に言い聞かすようだった。
でも、そんなの、納得が出来るわけがない。
「ねぇ、そうやって、殺していったんでしょ。突然死んでしまったあの子のように、何もかも奪っていたんでしょ」
「……そ、それは」
「それが、悪役で。ねぇ、そんな貴方に奪った貴方に、何が言えるの」
「……ぅ」
それが、悪役になってしまった私の罪と罰なのでしょうか。
こんなに重くて、苦しい。
けれど
「友紀さん……貴方の『夢』は何ですか?」
「……『夢』?」
「わたしには、『夢』があります」
それはあの時、人魚姫に答えた夢。
わたしの、叶わせなきゃいけない夢。
わたしが叶えたい夢。
「心に温かい太陽を、ヒーローのように、哀しい夢を断ち切り、皆に応援される幸せな夢を、叶えるんです」
「…………」
「そして、大好きな人をハッピーエンドに連れて行くんです……」
それが、わたしの夢。
叶えるべき夢。
けれど
「それが貴方の夢?」
「わたしが色んな人が受け継いで、そして叶えたい夢で……」
「……じゃ……ないんだよ」
友紀さんが呻くように呟く声が聞こえる。
なんだろうと、わたしが耳を傾けようとした瞬間。
「それじゃあ、意味ないんだよ!」
力強く、叫ばれた言葉。
心の底から出た強い感情でした。
「死んだ人の夢を受け継いで……?……冗談じゃない。 美羽の、夕美の、藍子の夢はあの子達だけの夢だ」
矢口美羽、
相葉夕美、
高森藍子。
友紀さんの仲間達でした。
どの人も、人気のアイドルで。
夢に向かって進んでいるアイドルのはずでした。
「あの子達が、自分の力で叶えなきゃ、あの子達の『正義(やりかた)』で、叶えなきゃ、意味がない! 他人の夢を、他人が叶える事なんて、出来やしないよ!」
その言葉は、わたしに、強く、刺さりました。
何も、返すことが出来ないぐらい。
南条光が、
ナターリアが、若林智香が、
五十嵐響子が望んだ夢は本来彼女達が叶えなきゃいけない夢でした。
それをわたしが、欲張って叶えようとして。
そんな夢は叶うことができるの?
答えることが、できませんでした。
「今なら言える……あたし達が、四人で何処までも、輝いて、夢を掴もうとした……あたし達のフラワーズが……」
フラワーズ。
沢山の人をとりこにして、魅了して。
何処までも、何時までも輝いたアイドルグループ。
「其処が、わたし達にとって楽園だったんだよ」
それが、彼女にとって夢をかなえる為の楽園だったという。
「それを、その夢を護る為に……私は悪役になる。ねぇ、緒方智絵里。貴方の夢は誰かを犠牲にして、叶える夢なの?」
「ぇ……」
「貴方にかかっている命は、一つじゃない」
そして、わたしは放送を思い出す。
脅されたあの言葉を。
わたしの命は一つじゃない。
プロデューサーの命がかかっている事を。
解っている。
解ってます。
わたしが夢を叶えようとする過程で。
もしかしたら、大切な人の命を失うかもしれない。
「……いつかは大人にならなきゃ、いけない。汚れていって、大切なものを踏み台にして、無くしてから気付いて……でも、それでも」
「っー……」
「あたしは失いたくなんて、ない。だから、夢とかなんていい。 ただ、あたしは、あの子達を、あの子達の夢を護る為に、大人になる」
大人。
何かを捨てて、何かを犠牲にして。
何かを諦めて、何かに苦しんで。
そんなので、夢を捨てるなら、わたしは――――
「違う!」
叫んでいた。
姿を晒していた。
「そんな風に、決め付けて。誰かに押し付けて、自分を捨てるなら、 夢を諦めるなら、何かも……諦めるなら!」
わたしは。
わたしは……!
いつまでも
「大人になんかならない! 子供のままで、いたい!」
だって
「そんなの……独りきりになっちゃうだけじゃないですか……!」
そして、銃弾が放たれました。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「逃げられた……かな」
これが、経験かなと友紀は独り愚痴る。
最初の一撃が外されたのもそう。
そして、二発目も外されたもそう。
緒方智絵里が悪役として行動した上の慣れに、惑わされた。
見た目によらず、鉄火場慣れしていたのはちょっと意外だった。
それだけ、此処まで生き残った『悪役』の経験の差なのだろう。
装備で勝っても、それで逃げられるとは。
(もっと経験を積まないと……)
倉庫に追い詰めて、地の利が有ると思ったのがそもそもの間違いだった。
物陰に隠れて、現れた瞬間撃とうとした。
だが、その時智絵里が思いっきり投げてきたものに、身体が反応してしまう。
結果として銃弾はあらぬところに行き、智絵里は倉庫の窓から逃げた。
投擲されたものは、何てことないただの支給品のペットボトルに入った水でしかない。
「うん……」
無駄に会話を引き伸ばしたのもよくなかった。
だから、次は迷わず撃とう。
経験はした。もう二度と負けない。
一先ず、此処から早く出よう。
銃声を鳴らしてしまった分、長居は危険だから。
「独りか……」
夜道を歩きながら、友紀は呟いた。
智絵里の言葉が頭のなかに、まだ響いている。
独りきりという言葉がずっと、ずっと。
大切な仲間を護る為に、姫川友紀は独りになったのだろうか。
仲間から離れ、独り戦う事が、哀しいのだろうか。
けれど、それでも。
「護りたい、世界が、楽園があるから」
護りたい世界が有るから、もう止まることなんて、出来ない。
それが友紀の覚悟なのだから。
【G-4/市街/二日目 黎明】
【姫川友紀】
【装備:特殊警棒、S&W M360J(SAKURA)(3/5)、S&W M360J(SAKURA)(5/5)、防弾防刃チョッキ、ベルト】
【所持品:基本支給品一式×1、電動ドライバーとドライバービットセット(プラス、マイナス、ドリル)、
.38スペシャル弾×38、彼女が仕入れた装備、カードキー】
【状態:疲労、しかし疲労の割に冴える醒めきった頭、ずぶ濡れ】
【思考・行動】
基本方針:FLOWERSの為に、覚悟を決め、なんだって、する。
0:『絶望』と向き合うのはあたしだ。
1:“悪役”としてFLOWERSとプロデューサーを救う。
2:助ける命と引き換えに誰かを殺す。出来る限りそれは“悪役”を狙う。
3:まずはこの近くにいるはずの
十時愛梨を探す。
4:学校、または総合病院に向かう。
5:緒方智絵里も狙う。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「はぁ……はぁ……」
わたしは息を切らして、闇雲に逃げていた。
逃げたくなかったのに。
逃げちゃいけなかったのに。
でも、わたしの言葉は、きっと、彼女に届かない。
何も、言い返せなかった。
まるで正論のように響いて。
わたしは押し黙るしかできなかった。
間違いだったのでしょううか、わたしのしようとしたことは。
「ううん……そんなことはないよ」
違う、それは絶対にない。
響子ちゃんが望んだ夢を間違いなんていう訳がない。
わたしが、叶えなきゃいけないんだ。
そんな大切な夢だから。
「友紀さん……仲間を護る為に悪役になるなんて、やっぱり可笑しいよ、哀しいよ」
友紀さんが望んだ事は、きっと有る意味正しいのだろう。
けど、わたしはそれを受け入れる事なんて、出来ない。
友紀さん……幸せそうにみえなかったから。
「うん、わたしは……誰かの夢を応援する……けど、それは『夢』は祝福されて、笑顔で、幸せで叶わなきゃ、意味がないんです」
夢はそういうものだから。
だから!
「その為には、貴方を止めます。この島に『悪役』なんていらないんです。 この島にいるのは――――」
そう、悪役なんて要らない。
わたしの夢をかなえるためには、きっと。
誰もが苦しんで、誰かの命を奪うものなんていらない。
だから、この島には――
「『アイドル』しか、居ないんですから」
アイドルしかいないんですよ。
友紀さん……貴方を、わたしの、わたし達の夢の為に、止めてみせます。
「……その為には、まず会わないと」
友紀さんを知る人物にあって、彼女の事を聞かないと。
彼女の仲間……そう、フラワーズ。
ここに居るかな……?
そうやって、目の前の建物を見上げました。
――――警察署。
居るといいのだけれど。
わたしが、わたし達が、『アイドルの皆』が夢を叶える為に。
その一歩を、踏み出しました。
【G-5 警察署前/一日目 黎明】
【緒方智絵里】
【装備:アイスピック ニューナンブM60(4/5) ピンクの傘】
【所持品:基本支給品一式×1(水が欠けてる)、ストロベリー・ボム×16】
【状態:健康】
【思考・行動】
基本方針:心に温かい太陽を、ヒーローのように、哀しい夢を断ち切り、皆に応援される幸せな夢に。
1:他のアイドルと出会い、『夢』を形にしていく。
2:大好きな人を、ハッピーエンドに連れて行く。
3:姫川友紀を止める。 その為に姫川友紀のことを聞く。
最終更新:2018年07月02日 19:53