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  • 自分用SSまとめ
  • 鈴「あっづー……」セシリア「な、何ですのコレは……」②

自分用SSまとめ

鈴「あっづー……」セシリア「な、何ですのコレは……」②

最終更新:2011年08月09日 18:40

meteor089

- view
管理者のみ編集可

鈴「あっづー……」セシリア「な、何ですのコレは……」②

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94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/09(木) 14:46:10.64 ID:k+BHr3sV0



翌朝

鈴「ふぁ~あ、やっぱさー、セシリアのベッドって気持ち良いよねー。」もふもふ

鈴「……ありゃ、まだ寝てンの?」

セシリア「……」スヤスヤ

鈴「……セシリアー……早く起きないと遅刻するわよ?」

セシリア「……うふふ……一夏さぁん……」ムニャムニャ

鈴「……セシリア……」

ラウラ「うむ、よい寝顔だ。あれだ、やはりセシリアは鈴の嫁か?」

鈴「うわあっ!?ラ、ラウラっ!?」

ラウラ「ああ、おはよう鈴」

鈴「おはようじゃなくて!なんであんたが天蓋に張り付いてるのよ!?」

ラウラ「……???」

鈴「いや質問の意味が理解できないって顔されることが理解できないわよ……」



95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/09(木) 14:47:22.25 ID:k+BHr3sV0


ラウラ「いや、シャルロットが……」

回想シャル『ラウラならクラスメイト全員の寝顔を盗撮してくるくらい余裕だよね?』

ラウラ「と」

鈴「それで一体何をするつもりなの!?」

ラウラ「とりあえず、そこを退け。被写体以外は映さないように言われている」

鈴「どかないわよ!?」

セシリア「……ンぅ……何なんですのぉ、朝から騒々しい……」

ラウラ「……ええい、こんなものか……借しておくぞ!鳳 鈴音!」シュッ

鈴「富野節のつもり!?」



96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/09(木) 14:48:27.85 ID:k+BHr3sV0




セシリア「……ぁふ、今……ラウラさんが居られたような……?」

鈴「……気のせいよ」

バタン

セシリア「……今、ドアが閉まったような??」

鈴「(あのバカァァァァァ!せめて静かに出て行きなさいよ!!)……き、気のせいよ!?」

セシリア「……そうですの?……ああ、朝ですのね……シャワー……」シュル…

鈴「ちょ!脱衣所で脱ぎなさいよ!」

セシリア「散々全裸で人の部屋荒らしてる鈴さんに言われたくありませんわぁ……別に、シャワーまでの間ですもの」ネムネム

鈴「荒らして無いじゃない!まだ」

セシリア「……まだじゃなくて、荒らさないでくださいまし~……?」トコトコ

鈴「ハイハイ」


97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/09(木) 14:52:15.15 ID:k+BHr3sV0




ガチャ

一夏「セシリア。悪い、今日の授業なんだが…………あ」

セシリア「ぁ?」

鈴「はぁッ!?」

一夏「これが……伝説のラッキースケベというやつか……」

セシリア「○×△Эⅷ〃!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ラウラ「一夏!どうした!?」

箒「一夏!![ピーーー]ェェェェ!!!」

鈴「あんたたちどっから湧いてきたの!?」

一夏「ま、まて!俺はまだ肝心の所は見てない!見えなかったんだ!見えなかったんだよ!!」


――  ギャー



98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/09(木) 14:57:17.44 ID:k+BHr3sV0




千冬「また……お前たちか……」

箒「……くっ、申し訳ありません……」

鈴「千冬さん!でもあれはノックもしないで入ってくる一夏が……」

ラウラ「私は通りがかっただけで……」

千冬「ボーデヴィヒ、貴様にはカメラについて後でゆっくり話を聞かせてもらう」

セシリア「(一夏さん一夏さん一夏さん一夏さん一夏さん一夏さん一夏さん一夏さん一夏さん一夏さん一夏さん一夏さん一夏さん一夏さん一夏さん一夏さん一夏さん一夏さん一夏さん一夏さん一夏さん一夏さん一夏さん一夏さん一夏さん一夏さん)」

千冬「どの道貴様らにはご褒美だろう?」

モッセシ鈴ラウ「「「「はい」」」」

千冬「よし、各自ISを展開しPICを切ってグラウンド走って来い。午前中ずっとな」



99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/09(木) 14:59:13.08 ID:nuOmc55do
支援
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/09(木) 15:03:07.32 ID:k+BHr3sV0


千冬「……」ハァ

山田「あはは、はは、わ、若いですから」

千冬「……山田君」

山田「はい?」

千冬「私は何処で間違った…………っ?」ギリッ

山田「は!?」



101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/09(木) 15:08:01.42 ID:k+BHr3sV0




―― グラウンド


セシリア「ちょろいですわ!」ザスザスザスザスザス…

鈴「ちょっと!あれってズルじゃない!?」

ラウラ「ビットのバインダーを……脚代わりに……だと!?」

箒「セシリア!卑怯だぞ!?」

セシリア「デザイン性の勝利ですわね!」

 ※ AセシA←Aの部分。ブルーティアーズ(ビット)のバインダーを脚代わりに、地面を刺しながら走って(?)います。



102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/09(木) 15:10:33.09 ID:k+BHr3sV0


山田「あの、織斑先生……」

千冬「あははははははははは」

山田「織斑先生、グラウンドが……耕されてるんですが……」

千冬「あははははははははは……ハァ」

千冬「……任せた」

山田「……え?」

千冬「私は帰る!後は任せた……」ツカツカ

山田「ええっ!?そんな!」



103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/09(木) 15:36:56.16 ID:k+BHr3sV0


ラウラ「そうか、起き上がる必要など無いのだ!レールカノンの反動で……!!」

鈴「電磁砲に反動があるならね」

箒「いや、その体勢で撃つと地面が爆ぜるからその爆発力で……というやり方でいけるんじゃないだろうか」

鈴「危ないんじゃない?というか、一夏はどうしたのよ、私達だけが走らされてるっておかしくない?」

セシリア「ちょろいですわ!」二週目

箒「あ、ちょっと待てセシリア」

セシリア「あら?なんですの」

ラウラ「一夏がそういえばいないのだがお前は何か知らないか?」

セシリア「私が最後に見たのは……箒さんのサッカーボールキックが一夏さんのお腹にクリーンヒットした所までですわ、その後は……」

箒「ふむ、私もその後すぐに取り押さえられたからな、判らん」

鈴「……ちょっと待って、もう一人いなくない?シャルロットは??」

ラウラ「ああ、シャルロットならさっき教室にいたぞ」

鈴「とことん自分に実害が無い位置をキープしてるわね……」

セシリア「じゃあ、一夏さんは何処へ……?」

ラウラ「そういえば……先程から教官の姿も見えないな」

セシリア「いいいいい、いけませんわ!姉弟でそんな!」

鈴「そこに直結するセシリアも相当よ」


箒「だが……確かめねばなるまい?」



104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/09(木) 16:00:48.19 ID:k+BHr3sV0


―― 平日昼間 街 河川敷


鈴「此方鈴音。予測座標A地点で対象A、千冬さんを発見、どうぞ」

ザザッ

ラウラ通信「了解した、箒とセシリアも各予測座標の確認後A地点に向かい尾行のバックアップに入ってくれ」

ザザッ

セシ箒通信「「了解」」

ラウラ通信「私も部隊との連絡を継続しつつ、残る対象B、一夏の座標を割り出す」

セシ通信「頼みましたわ。それと鈴さんお判りでしょうけれど……」

鈴「わかってるわよ、千冬さんの直感力は昔から異常だったからね……5秒以上は視線を向け続けないようにしてるわ。それよりあんた達も」

箒通信「無論、ISが使えないのは不便だが……何があってもISは使わん」

鈴「私達はここにはいない。もし、お巡りさんに補導されても仲間は決して売らない」

セシ通信「平日の昼間に学校サボっているなんて、新鮮な感じですわ」

ラウラ通信「そうだな、こんな事をするようになるとは私も思っていなかった……クラリッサの話では、これが青春と言う奴なのだろう?」

鈴「ちょっと違う気もするけど」

箒通信「少し違うくらいが、私達らしいのさ。おしゃべりはここまでだ、行くぞ」

「ええ!」「うむ」「はいですわ」



109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2011/06/09(木) 18:39:29.90 ID:UBJmDmjXo
乙
ラウラの写真データはどこへ行けば入手できますか
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/10(金) 01:07:09.67 ID:FFwBWkhP0


箒「待たせたな、鈴」

鈴「あれ?セシリアは……?」

箒「何?まだ到着していないのか?」

鈴「それが……さっきから呼びかけているのだけれど反応が無いのよ

箒「妙だな……ラウラ、箒だ。セシリアの現在位置は判るか?」

ラウラ <<うむ……此方からも既に何度か呼びかけているのだ……近くには着ているのだが>>

ラウラ <<いや、待て……動いた……?いや、反応がもう一つ……これは白式か!!>>

鈴「はぁ!?」

箒「それって……どういう事だ?」ワナワナ

ラウラ <<うむ……セシリア・オルコットは、現在織斑一夏と行動を共にしている>>



112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/10(金) 01:07:55.45 ID:FFwBWkhP0



鈴「セッスィィィィールゥゥゥゥゥィィアァァァァァァァ!!!」

箒「待てッ鈴!そんな大声を出したら気付かれてしまう!!」

ラウラ <<バカ者!何をやっている!!くっ!気付かれたか!織斑教官が移動を開始した!>>

箒「くそっ!ラウラ、後は頼むぞ!例え捕えられてもお前たちの事は決して話すものか!」

ラウラ <<いや、箒、向かって来てはいない。教官はこの場からの逃亡を試みている!>>

箒「何だと!?――罠か……?」

ラウラ <<ああ、罠の可能性が高い。だが、我々の目的を忘れたか?>>

箒「一夏と織斑先生が姿をくらませた理由の確認」

ラウラ <<そうだ、織斑教官に拘る理由は無い!箒は先行した鈴を追ってくれ。座標を送ろう。私もすぐに向かう!>>



113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/10(金) 01:10:51.91 ID:FFwBWkhP0


―― 繁華街の裏路地


鈴「……」ボーゼン

箒「鈴!追いついたぞ……二人は何処だ!?」

鈴「……あの……中に……セシリアがお姫様抱っこされて……」

箒「何を呆けている!? ……あ、あ、あ、あ、あ、あの建物なのか!?」

ラウラ「二人とも、どうした!?まさか見失ったのか?」

鈴「や、見失ったわけでは無いんだけれど……!」

ラウラ「日本にもこんな城があるのだな、どうした、突入するぞ!」

鈴「ちょっと!待って!待ちなさいよ!?」

箒「お、女三人ではいることになるとは……」



114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/10(金) 01:12:05.13 ID:FFwBWkhP0


―― 裏路地のお城内部


ラウラ「日本の城とは宿泊施設なのか?それにしてもイヤに薄暗いが」

鈴「それより、何処にいるのか判るの?」

ラウラ「任せろ!クラリッサに追跡データを転送してもらっている!!」

箒「こ……こうなっているのか……なるほど、なるほど……」

鈴「なーに、知らなかったのぉ?」

箒「あ、当たり前だ!このような所……お前は知ってるのか?」

鈴「えっ!?そ、そりゃ知ってるわよ?当たり前じゃない!」

箒「本当か!?誰と……いや!聞かない!聞きたくない!」

箒「……なんということだ……くっ」

鈴「箒って人の事言えない位ちょろいわよね……」

箒「!?」



115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/10(金) 01:12:39.69 ID:FFwBWkhP0



鈴「しかも深刻に受け止めすぎよ、来た事あるわけ無いでしょ?」

箒「だ、騙したのか!?」

鈴「騙されると思わなかったわよ、いくらなんでも!」

ラウラ「お前達!遊ぶのは帰ってからにしろ!この部屋だ!」

鈴「……ッ!鍵が」

箒「だと思っていたさ!破るぞ!!」

鈴「ちょっと!流石に授業をサボった上に学園の外でISを使ったのがばれたら!!」

箒「ふん、貴様もちょろいな!体当たりで破るに決まっているだろう!いくぞ、タイミングを合わせろ!!」

鈴「なっ!あんた「3!」

ラウラ「全く……「2!」

箒「1!」

箒鈴ラウ「「「0!!」」」


ドガァッ!!


箒鈴ラウ「「「一夏ーっ!!」」」



116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/10(金) 01:13:29.70 ID:FFwBWkhP0




セシリア「むぐー!むぐぐー!!」





117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/10(金) 01:14:15.22 ID:FFwBWkhP0



ラウラ「!?」

鈴「セシリア!?あんただけ……!?」

箒「一夏!どこだ!?ラウラ、どうなっている!」

ラウラ「ま、待て、今白式の反応を……」

鈴「あんたホント縛られてばっかりねぇ、好きなの?」ゾクゾク

セシリア「んんむむぐー!むぐぐー!むぐぐー!」

ラウラ「いかん!鈴!!上だ!!!」




118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/10(金) 01:15:15.73 ID:FFwBWkhP0



千冬「キシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」



鈴「ギャアアアアアアアアア!?千冬さんどうしてええええええ!?」

千冬「織斑先生と呼べ!!!!」

千冬「授業をサボってェ……遊びまわりィ……挙句ラブホとはァ……」

千冬「覚悟は出来てるな貴様らァァァァ……」カハァァァァァァ



119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/10(金) 01:16:05.27 ID:FFwBWkhP0

――

箒「何だ!!どういうことだ!!何なんだアレは!!!」

箒「どうして一夏ではなく先生が!全裸でロープを持ち男物のパンツをかぶってス○イ○ー○ンのように天井から降りてくる!!」

ラウラ「……あれは、白式の腕輪……罠は……此方だったと言うことか!」

箒「どういうことなんだ!言葉にして説明してくれ!!」

ラウラ「我々が河川敷で監視し、逃がした教官こそ……我が嫁・一夏本人!」

箒「……ちょっと待て、私は確かに見たぞ!?あれは、あのスーツは間違いなく……」

ラウラ「ここに白式の腕輪があり、そこに一夏のものと思われる制服もある……では、今一夏は一体何を着ている?」

箒「……まさか、そんな」

ラウラ「そのまさかだ……現在一夏は、教官のスーツを着ている」

箒「……っ!なんということだ」

ラウラ「しかも……あのパンツも恐らく一夏のだろう」

箒「下着までか!!下着までいったのか!!」

ラウラ「認めたくは無い、だが……結果が物語っている」

鈴「あんたら助けなさいよ!!!」

セシリア「むぐー!!むぐむぐむぐー!」



120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/10(金) 01:17:23.49 ID:FFwBWkhP0


箒「っと、すまない!今……」

ラウラ「ふはははははは!お前たちは判っていない!織斑千冬という恐怖を!!」

ラウラ「助ける?何をだ?苦しまぬよう一思いに殺せとでも言うのか?」

箒「いや……お、おい?ラウラ?」

ラウラ「いいか、教えてやる!出し惜しむな!IS無しで何とかできると思うな!……いや、ISがあったとて、4人程度では……」

ラウラ「はっはははは!終わりなんだよ!もう!」

箒「……狙われてるぞ」

千冬「私は何だ、女勇次郎か何かか?」ガシ

ラウラ「――ひっ!」



121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/10(金) 01:18:24.31 ID:FFwBWkhP0


バンッ!!

シャル「もうやめてください!織斑先生!!」

千冬「ぁあ?」

シャル「僕達は先生が突然お帰りになったと聞いて!!皆で探しに来ていたんです!!!」

千冬「……な……なんだと」


122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/10(金) 01:19:43.94 ID:FFwBWkhP0


鈴「(なんですってぇぇぇぇぇ!!!!)そ、そうなんです!千冬さん!」

ラウラ「(シャルロット!?)教官がいなくては我々は!!」

箒「(お前教室にいただけじゃないか!?)先生!」

セシリア「もがもがふぐー!!!」

千冬「お前たち……とんでもないダメ人間がまとめてやってきたと思っていた私が間違っていた!!」

千冬「こんなにも生徒たちが思ってくれているのに私は……くっ、私もまだ、未熟だな……」

シャル「……やー、間一髪だったねー」ヒソヒソ

ラウラ「シャルロット……礼を言う、しかし何故ここが」ヒソヒソ

シャル「やだなぁラウラ、僕のカメラ、キミが持ったままじゃないか」ヒソヒソ

ラウラ「む?そうか……いや、そうではなくて、何故」ヒソヒソ

鈴「(発信機ね)」

箒「(発信機だな)」


千冬「すまなかったな、皆。さぁ、帰ろう我らの学園へ!」


シャル「……みんな、これは貸しにしておくよ?」

「……」「……」「……」「……むぐ」


132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/12(日) 01:41:36.66 ID:O6dJ8d4Z0


鈴「ふー……生き返るわぁ」

セシリア「ああもう、縄の跡がついてしまいましたわ……」

鈴「すぐ消えるわよそんなもん。それより、なんで返事しなかったのよ」

セシリア「……それは、秘密ですわ」

鈴「ふうん……ま、大方一夏を見つけたと思って抜け駆けしようとしたとかそんなモンでしょうけど」

セシリア「……むー……」

鈴「ホントに何かあったんじゃないかと心配したわよ」

セシリア「そんなこと言って、本当は私が白式の反応と一緒と知っておキレになっていたのではなくて?」

鈴「……し、仕方ないじゃない。私らが地獄の一丁目にいるのになにやってんのよって……思うでしょ?」

セシリア「それはそうですけど……」

鈴「誤解されるような事するからよ、せめて千冬さんだって判った時点で報告が欲しかったわ」



133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/12(日) 01:42:25.00 ID:O6dJ8d4Z0


セシリア「……ごめんなさい」

鈴「なんでそこ、そんなに素直に謝るのよ」

セシリア「……鈴さんが責めてるんじゃないですの」

鈴「…………んー」

カチャリ

セシリア「鈴さん?夕食もうすぐですわよ……?」

鈴「や、すぐすむから。でも、誰にも来て欲しく無いし」

セシリア「……」

鈴「セシリア、なんか隠してる?」

セシリア「……何も隠していませんわ」



134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/12(日) 01:43:17.03 ID:O6dJ8d4Z0


鈴「なら、あたしの目を見て言って御覧なさい」

セシリア「…………隠していたから、何だと仰いますの?鈴さんだって隠し事の一つや二つ」

鈴「……わかった、もういいわ。あんたがそういうスタンスなら、私もそういうスタンスでいくから」

セシリア「何ですのそれ、まるで私のせいみたいな言い方」

鈴「隠し事してんじゃん!」

セシリア「あなた、どうして隠しているものを態々追求なさいますの!?」

鈴「はぁ!?何で通信無視しなきゃいけなかった理由が秘密なの?明らかにおかしいじゃない!」

セシリア「それでも、飲み込むべきと判断したからこその隠し事なのではなくって!?」

鈴「それでだんまり決め込んで『ごめんなさーい』って!?」

セシリア「そんな言いかたしてませんわ!!」



135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/12(日) 01:44:50.59 ID:O6dJ8d4Z0


鈴「あーはいはい、ごめんなさ~い」

セシリア「……喧嘩売ってますのっ!?」

鈴「あら、買いたいの?」

コンコン

セシリア「……」

鈴「誰か来たみたいよ?」

セシリア「――ッ!わかってますわよ!!」

カチャリ

セシリア「どちら様ですの?」


139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/13(月) 02:18:56.98 ID:Xlo3PHxK0



箒「いや、私だが……どうしたのだお前たち、廊下にまで聞こえていたが」

鈴「どーでもいいことよ、あほくさ」

箒「……どうでもいいことなら、その態度はやめろ」

鈴「ごめん、悪かったわ……ああ、もう。 あたし夕食に行くわ、箒、そこどいて」

箒「……ああ」

セシリア「……」

鈴「……セシリアのばか」

スタスタスタスタ

箒「一体何があったというのだ、お前達は……」

セシリア「……なんでもありませんわ」

箒「ならば良いのだがな……」



140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/13(月) 02:19:35.37 ID:Xlo3PHxK0



箒「……」

箒「ただ……あまり沈まれても困る! お、お前はライバルだが、それ以前にクラスメイトだ」

箒「セシリアがそれでは、クラス全体の空気が悪くなる。」

セシリア「……箒さん……ありがとう。優しいですのね」

箒「わ、私は優しくなど……一夏はクラス委員だが男だからな」

箒「そんな雰囲気のクラスになったら、一番困るのは一夏だからという理由にすぎん」

セシリア「……私に塩を送ったつもりですの?」

箒「茶化すな。 ――だが、茶化す元気があれば十分だ。食堂に行こうか」

セシリア「なんですの、その上から目線……」

箒「そうやって頬を膨れさせる可愛さは私には真似できん。素直にうらやましいよ」

セシリア「……し、知りませんわ!もう」



141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/13(月) 02:29:38.53 ID:Xlo3PHxK0



――廊下 物陰


鈴「……何よ、セシリアのやつ……あんな顔……」ギリッ

ラウラ「嫉妬か、鈴よ」

鈴「!?」

ラウラ「静かにしろ、気づかれるぞ」

鈴「あんた……何やってるのよ」

ラウラ「何、夕食時を狙ってウォータープルーフカメラの設置をしようとな」

鈴「……一夏の部屋の?」

ラウラ「……ふっ、やらんぞ」ドヤッ

鈴「せんせー、こいつです」



142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/13(月) 02:30:29.01 ID:Xlo3PHxK0


ラウラ「ま、待て鈴!」

鈴「……取引しましょ?ラウラ」

ラウラ「ならば、協力して貰おう……」

「うふふふ……」「ふふふふ……」




―― 一夏ズルーム

一夏「食ってから……か?」

鈴「そーでしょ普通は」

一夏「いや俺いつも早めに風呂入るからな、夕食は食ってきたばかりだし」

鈴「は、腹ごなしにちょっと運動したほうがいいって」

一夏「食べてすぐはなぁ……そうだ鈴!お前も今夜ははやめに風呂に入ったらどうだ?」

鈴「えっ!そ、それって……一緒に、って事?」

一夏「ああ、お前結構不摂生だからな、良い生活リズムが必要だと思っていたんだ」




143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/13(月) 02:31:26.59 ID:Xlo3PHxK0


鈴「……ぁ……ぅ……ば、ばか。不摂生なんて」

一夏「お前年中夜更かしして眠いって自分で言ってるじゃないか。今日は早く寝るんだぞ」

ラウラ <<鈴、どうした、早く一夏を食堂へ連れ出せ>>

鈴 <<もう食べてきたって。連れ出せないから作戦中止、今夜は決行しないわよ>>

ラウラ <<なんだと!?食事を取った後だった場合の策があると言ってたじゃ>>ブツッ

鈴「ぅん……その、一夏、私がセシリアと喧嘩して部屋に帰れないって、いつ知ったの?」

一夏「は?……何の話だ?」

鈴「だから、その……泊めてくれるんでしょう?」

一夏「ぃい!?何を言ってるんだお前は!?」

鈴「……は?」

一夏「大体、俺の部屋になんて、誰かに見つかったらどうするつもりだ!?」



144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/13(月) 03:02:08.45 ID:Xlo3PHxK0


鈴「(…………あー、このパターンかぁ……そんな気はしてたのよね……)」

鈴「でも……あたしはそんなの構わないよ?一夏……」

一夏「り、鈴……いや、お前、どうした、き、今日は変だぞ……?」

鈴「……今日が特別じゃないわよ」

一夏「どーいう意味だよ」

鈴「あんたのせいで、あたしはもう、ずっと……」

一夏「ちょ、ちょっと待て、ヤバイって、鈴!!」

ラウラ「トウッ!!」

ドスッ

鈴「はぐっ!?」


146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/13(月) 04:19:46.79 ID:3SztRAhjo
酢豚!酢豚!酢豚の子!やることなすこと紹興酒臭い!

160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/13(月) 23:19:57.35 ID:Xlo3PHxK0



一夏「り、鈴!?」

ラウラ「我が嫁よ、失礼した。」

ガシッ……ギリギリギリ

鈴「痛い痛い痛い痛いッ!?何これ!何よこれ!!」

一夏「流れるような脚払いからの立ちアキレス腱固め……コマンドサンボか!」

ラウラ「ほう、さすが我が嫁。判るか」

一夏「ああ、よくやったゲームに同じ技があったからな」

鈴「あ、あんた、不意打ちは……「ふんっ」あだー!!」

一夏「鈴、もうタップしろ!完璧に極まってる!」

鈴「ちょっとあんた!助けなさいよ!?」

一夏「サブミッションはタップアウトかロープエスケープ以外で止めちゃいけない!」

鈴「何プロレスごっこルール持ち出してんの!?こんな奇襲で成立すんの!?」

ラウラ「そうだ、タップして楽になれ……全く油断も好きも無い」

鈴「くうううっ!!どうして、ただ部屋の前で話してただけじゃない!」

ラウラ「止めねばならぬ気がした。貴様一夏に何をするつもりだった!」

鈴「はぁっ!?あ、あんたには関係ないでしょう!?」

ラウラ「もはや問答無用!」

鈴「」

ラウラ「そして聞け!!わ「廊下で騒ぐな!」

ゴッ ガッ



161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/13(月) 23:31:06.93 ID:Xlo3PHxK0


千冬「まったく……貴様らは手間のかかる……ふふっ」

一夏「(千冬姉が笑ったッ!?)」

ラウラ「(何だ、この感覚は!?私がプレッシャーを感じているのか!?)」ブルブル

鈴「(……やだ、何これ恐い)」ガクガク

千冬「どうした、貴様ら。ぼうっとして……」ニコリ

ラウラ「いえ!なんでもありません教官!」

千冬「……貴様はさっさと部屋に入れ!まったく、弟が警察の世話になるとは」

一夏「あれは……千冬姉が無理やり着せたんじゃ……」

千冬「学校では織斑先生と呼べ!口答えをするな!反省文は書けているのか?」

一夏「お、横暴だ……」

千冬「何か文句があるのか?」

一夏「……アリマセン……それじゃ、鈴、ラウラ。またな?」

パタン

鈴「ち、千冬さ……織斑先生……」ガクガク

千冬「ん、どうした?」ニッコリ

ラウラ「……」ブルブル

千冬「おう、そうだお前たち、もう夕食は取ったのか?」

ラウラ「い、いえ!まだであります!」

千冬「よし、では今夜は私が奢ってやろう」

鈴「え、本当ですか!?」

千冬「ああ、本当だ。さ、いくぞ?」

鈴ラウ「は、はい!」「ハッ!」

千冬「やんちゃ者どもめ…………だが、いつまでも大目には見んからな?」ニコニコ

鈴ラウ「「」」ガクガクブルブル



162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/13(月) 23:33:41.21 ID:Xlo3PHxK0



―― 食堂

箒「セシリア、醤油をとってくれ」

セシリア「はいはい、全く、そんな棒二本だけで食事なんて、よくそんなに扱えますわね」

箒「私からすればナイフとフォークでよくもまぁ食事が進められるものだと思ってしまうのだがな」

セシリア「そういうものですの」

箒「なぁ、セシリア……鈴とは」

セシリア「はぁ……またその話ですの?」

箒「私にとっては鈴もまた、大事な仲間なのだ。それに……お前達は特に仲が良いと思っているからな」

セシリア「……隠さなければならない事があった、それだけですわ」

箒「なるほど……難しい問題だな」



163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/13(月) 23:38:00.43 ID:Xlo3PHxK0


セシリア「……」

箒「親しいからこそ、背負わせたくない……といったところか」

セシリア「……はい」

箒「ならば、お前が悪い」

セシリア「なっ!どうして」

箒「……隠し通すつもりならば、それを悟らせた時点で隠し通せていないからだ」

セシリア「……」

箒「もし、私が鈴の立場であれば、悟ってしまった時点で、居ても立ってもいられないだろう」

セシリア「でも……」

箒「互いを想うあまりにすれ違う……苦しいものだ、お前も鈴もな」

セシリア「……そう、ですわね」

箒「いや、お前を責めるつもりは無い。そう沈まないで欲しい……ただ、覚えておいてくれないか」

箒「私も一夏も、シャルロットもラウラも、勿論鈴も……お前に相談を持ち掛けられたら断りはしない」



164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/14(火) 00:49:30.85 ID:ArIVmFEA0


セシリア「ありがとう、少し、気が楽になりましたわ」

箒「ふん、お前は我々の中で一番子供だからな」

セシリア「ちょっと、聞き捨てなりませんわね?」

箒「ふふ、すぐそうやってむきになるところだ」

セシリア「全く、すぐにかっとなって手が出る箒さんには言われたくありませんわ」

箒「わ、私は手など……振りかぶったりもするかもしれないが」

セシリア「大して差がありませんわよ」

箒「む、むう……」

セシリア「……箒さんは」

箒「ん?」

セシリア「どうして、そこまでしてくださいますの?」

箒「単純な事だ、私はお前が好きなんだよ」

セシリア「」

169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/14(火) 22:53:36.95 ID:JWY3HCDro
モップ!モップ!バケツの子!やることなすこと雑巾臭い!


うーん、微妙だな

170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/15(水) 01:41:07.34 ID:mhVzyhpX0



―― 食堂・入り口

千冬「おや、あれは……」

鈴「セシリア……箒……」

千冬「どうした鳳、何かあったのか?」

鈴「いえ……」

千冬「ふむ、ボーデヴィッヒ」

ラウラ「はっ。どうやら鈴はセシリアと喧嘩をしている模様です」

鈴「ちょっと!?何即答してんのよ!」

千冬「なるほど、何があった?」

鈴「……それって、話せってことですか?」



171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/15(水) 01:41:40.59 ID:mhVzyhpX0


千冬「そうだ、話して解決する保障は出来んが……話せ」

鈴「……横暴」

千冬「横暴で構うものか、誰にも話さずに溜め込んで、どうにもならなくなるよりマシだ」

鈴「そんなの……どうしてそんな風に言い切れるんですか」

千冬「そんなものだ、伊達にお前たちより生きてはいないのだぞ?」

鈴「……ただ、セシリアがなんか、あたしに隠し事していて……」

千冬「隠し事?」

鈴「はい……どうして何も言わなかったのかって」

ラウラ「もしや、嫁……げふん。教官を追跡していた時の話か?」

千冬「…………なるほど」



172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/15(水) 01:42:17.87 ID:mhVzyhpX0


鈴「あの時……白式の反応が一緒って聞いて。本当は千冬さん、織斑先生だったけれど」

鈴「それでも、あいつが何も言わなかった事が、なんだか悔しくて……結局、私達より……」

ラウラ「……難しいな、逆の立場だったら、私達は言えるのだろうか」

鈴「……でも、相手が織斑先生とわかった時点でなら何か連絡入れてもいいんじゃない?」

ラウラ「まあな。そうしようとしたそぶりも無かったというのは確かに引っかかる」

千冬「うーむ、顔を合わせた瞬間には既に鳩尾に私の拳がめり込んでいたからな……一発で意識を刈り取られていたのだろう」

鈴「……」

ラウラ「……鈴、謎が解けてよかったな」

鈴「……え、そんなオチなのっ!?」



173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/15(水) 01:42:44.11 ID:mhVzyhpX0


千冬「あばらの数本持っていく勢いだったが、流石に専用機の絶対防御は素手ではなかなか抜けんものだ」

ラウラ「流石です」

鈴「……じゃあ……セシリアは何もわからなかった、って事……?」

ラウラ「…………うむ、そうなのだろう」

鈴「じゃあ……私は……」

千冬「誤解、というものだろうな」

鈴「あたし、謝ってこないと……!」

タタッ



174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/15(水) 01:46:40.11 ID:mhVzyhpX0


ラウラ「…………教官」

千冬「なんだ、ボーデヴィッヒ」

ラウラ「何も判らなかったのであれば、セシリアはそう言えば良かった筈」

ラウラ「セシリアは、確かに何かを隠している……」

千冬「では、お前は何故それを鳳に話してやらなかった?」

ラウラ「……判りません、ただ……あの二人が仲違いし続けるのは、見たくない」

千冬「それでいい」

ラウラ「しかし、真実は……」

千冬「真実が正しいとは限らんよ、ボーデヴィッヒ……」

ラウラ「……はい」

ラウラ「(……つまり、セシリアが隠しているのは…………)」




ラウラ「(貴女の事なのですね……教官……)」



176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/15(水) 02:24:57.18 ID:LYmza8J1o
ラウラ!ラウラ!かわいい子!やることなすこと子犬臭い!

178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/15(水) 21:34:10.67 ID:bK/UbJz9o
ラウラは眼帯!眼帯!眼帯の子!やることなすこと厨二臭いだっけか

179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/15(水) 21:43:55.02 ID:7XgrBwtko
そのシリーズ全員分あるの?ww

180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/16(木) 00:31:55.28 ID:o7sAuvZG0


―― 就寝前 セシリアの部屋



セシリア「……とうとう、帰って来ませんでしたわね……」

セシリア「…………鈴さん」

セシリア「……言える訳が、ありませんわ……私は……どうしたら」

コンコン

セシリア「鈴さん……!?」

カチャ

箒「……あ、すまない、鈴ではなくて……」



181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/16(木) 00:32:25.66 ID:o7sAuvZG0

セシリア「箒さん……」

箒「……あー、セシリア。上がっても良いか?」

セシリア「え……?ええ」


―― 廊下・物陰

鈴「」ギリギリギリギリ……

鈴「な、何よ……何よ……何よ……」



―― 回想・食堂

鈴『(ええっと、セシリア、セシリア!どこ!あたし、あんたに……!)」

セシリア『どうして、そこまでしてくださいますの?』

鈴『いた!セシリア♪』

箒『単純な事だ、私はお前が好きなんだよ』

セシリア『』

鈴『  !?  』



183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/16(木) 00:49:33.16 ID:q5AsohC+o
チョロリア!チョロリア!都合のいい子!やることなすことチョロ臭い!

186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/17(金) 02:30:34.24 ID:/mCO8j5M0


鈴「どうして……箒が…………ッ!」ギリギリギリギリ

鈴「どうして、どうしてよ……!」

鈴「モッピーとか最近ちやほやされて調子に乗ってんじゃないの!?」

鈴「……っ、違う」

鈴「今はそんなことを考えてる場合じゃないわ……こうなったら、直接……」



ガチャ



鈴「!!」


箒「では、またな」

セシリア「え、ええ……ごめんなさい」

箒「いや、謝る事では無いだろう?クラスメイトなのだから」

セシリア「……そう、ですわね、ここはありがとうと言うべきでしたわ」

箒「久々に笑ったな、やはりお前はそうしているのがお前らしい」

セシリア「あら、おだてても何も出ませんわよ?ふふっ」

鈴「」ギリギリギリギリギリギリギリギリ



187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/17(金) 02:42:58.69 ID:/mCO8j5M0



鈴「…………行った、わね……」

鈴「よ、よし、今なら……セシリア……」


ガチャ


鈴「!?(ちょっとおおおおお!?何で出てくんのよ!?)」ササッ!


セシリア「?……鈴さん……? 気のせい、かしら……」キョロキョロ

鈴「(っていうか何で隠れてんのよっ!?)」

セシリア「……ダメですわね、折角励ましてもらいましたのに」トボトボ

鈴「――ッ(セシリア……!い、今よ、今がチャンスなのよ、どうして、足が動かないのよ!あたし!)」

鈴「…………(箒に笑ってたあんな顔……見たこと、ない……から?)」



鈴「……行っちゃった」ズル……ペタン

鈴「……ッ」グスッ



190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/17(金) 03:54:34.74 ID:vRVgt62Go
二組!二組!隣の子!やることなすこと後手臭い!

191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/17(金) 20:40:08.27 ID:/mCO8j5M0


―― 一夏の部屋の前


セシリア「……」スー…ハー

セシリア「……参りますわ」


コンコン


一夏「はいよー、誰だ?」


ガチャ


セシリア「あの、わた、私ですわ」

一夏「セシリア?どうしたんだ?」

セシリア「少し、ご相談がありまして……その」

一夏「ああ、いいぜ。とりあえず上がれよ」

セシリア「は……はい!」



192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/17(金) 20:41:56.85 ID:/mCO8j5M0


パタン


シャル「ふぅん……それは……困るなぁ」


箒「……シャルロット」

シャル「あ?箒。い、今ね?セシリアが一夏の部屋に……」ウルウル

箒「ああ、知っている」

シャル「どうしよう箒……ぼ、僕行かなきゃ!」

箒「どうもしない、だた」

ザッ

シャル「――ただ?どうしてそこに立つのかなぁ?箒……」

箒「行かせんよ、シャルロット」

シャル「……ふぅん」



193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/17(金) 21:04:53.52 ID:/mCO8j5M0



―― 一夏の部屋


一夏「パックで悪いな」

セシリア「い、いいえ!一夏さんが淹れてくれた紅茶は……どんな高級茶葉にも勝りますわ」

一夏「っはは、サンキュ。それで、どうしたんだ?相談って」

セシリア「……あ……ええと、こんな時間にごめんなさい……その」

一夏「……」

セシリア「……」

一夏「あー……セシリア……聞く前にこれだけは聞かせてくれ」

一夏「俺でいいんだな?」

セシリア「え?は……はい」

一夏「なら、良かった。誰に相談するかを迷ってるんじゃなく、俺に相談したいってそうセシリアが思ってくれたのなら……」

一夏「俺は、喜んで相談に乗るぜ。クラスメイトってだけじゃない。セシリアは大切な仲間なんだから」

セシリア「……一夏さん…………」

一夏「だから、聞かせてくれないか?セシリアの相談」



194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/17(金) 21:30:19.00 ID:/mCO8j5M0


セシリア「……」

一夏「そっか……千冬姉が」

セシリア「私……あの方を少し、誤解していましたわ」

セシリア「凛として強く、毅然とあられて……」

一夏「うん、身内としては少し照れる事だけれど、千冬姉はいつだって強くてかっこいい」

セシリア「……ごめんなさい、一夏さん」

一夏「どうして謝るんだ?俺は、嬉しいよ。羨ましい位だ」

セシリア「でも、織斑先生は、一夏さんに知られることが……きっと一番つらいのに」

一夏「まぁ、そうなんだろうな。でも……ずっと前から知ってたよ」

セシリア「えっ」



195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/17(金) 21:36:14.96 ID:/mCO8j5M0


セシリア「えっ」

一夏「弱音、見せないだけだって。だからこそ、俺は千冬姉も護れる様になるんだ」

セシリア「…………」

一夏「最高の姉さんの、たった一人の弟なんだぜ?そうでなきゃ男が廃る!」

セシリア「……一夏さん」

一夏「まぁ、俺がそんな泣いてる所になんか鉢合わせたら、ちょっと、数か月分の記憶がなくなるくらいボコボコにされそうだけど」

セシリア「そんなことありませんわ、きっと」

一夏「いやいや……でも、それを鈴たちに言わないでくれた事、俺からも感謝するよ」

セシリア「そんな……私、こうして結局一夏さんに頼ってしまって」

一夏「だからセシリア、頼れって言ったろ?一人で背負えないものを背負うから、仲間なんだぜ?」

セシリア「……はい」

一夏「それに、セシリアが知ってくれて良かった。千冬姉も、少しだけ楽になったんじゃないかな」

セシリア「……そうでしたら、嬉しいですわ」

一夏「きっとそうさ」


196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/17(金) 22:02:41.03 ID:/mCO8j5M0



「「…………」」

セシリア「あの…………隣にいっても……よろしいですか?」

一夏「ぃッ!? あ、ああ、別にいいけど」

ポスッ

一夏「でも、そっか、鈴がなあ……(……いい匂いすんなぁ)」

セシリア「……」

一夏「鈴が仲間を大切にする奴だってのも判るし(……髪か?いや、髪とは別の、これってボディソープか?)」

セシリア「……はい」

一夏「セシリアも、鈴の事大切に想ってて……(くっ!鎮まれ俺の白式、いやでもここは肩を抱くくらいはアリじゃないのか?)」

セシリア「鈴さん……」グスッ

ギュ

一夏「セシリア……(フオオオオオオオオオオオッ!!いや!待て!セシリアは落ち込んで、勇気を出して俺に相談に来てるんだ)」

一夏「俺の胸でよきゃ、貸すぜ。今は泣いて、明日になったら……また、笑ってくれよ」

セシリア「ぅ……ぐすっ……鈴さん……鈴さん……!」ボロボロ

一夏「……(……鈴……か……)」



200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/17(金) 23:12:37.59 ID:vRVgt62Go
尻子!尻子!英国の子!作るものなんでもどぶ臭い!



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