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鈴「あっづー……」セシリア「な、何ですのコレは……」③
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鈴「あっづー……」セシリア「な、何ですのコレは……」③
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/19(日) 00:24:35.84 ID:Bzjqwj/M0
~これまでのあらすじ~
鈴の部屋のエアコンが壊れた為、鈴はセシリアの部屋に転がり込む事に。
垂れ流される鈴によるセクハラの日々と部屋の前で日々妄想を膨らませる我らが一夏。
垂れ流される鈴によるセクハラの日々と部屋の前で日々妄想を膨らませる我らが一夏。
しかしそんなダメな日々は続かなくて、織斑姉弟の追跡劇を境に鈴とセシリアの心の歯車がずれてしまう。
特別だから、セシリアの背負うものを共に背負いたい鈴。
特別であっても、織斑姉弟の名誉の為に口を閉ざすセシリア。
特別であっても、織斑姉弟の名誉の為に口を閉ざすセシリア。
すれ違いが二人に距離を生み、そこに箒がセシリアへ急接近してくる。
それを目撃してしまった鈴の心に芽生えるのは嫉妬か、それとも……。昏い廊下に嗚咽が響いた。
それを目撃してしまった鈴の心に芽生えるのは嫉妬か、それとも……。昏い廊下に嗚咽が響いた。
一方、千冬の涙を胸に秘めた事で、大切な鈴との仲に亀裂の入った事を一夏に吐露したセシリアは、
比較的残念な感じの一夏の胸へ顔を埋め、鈴を想い涙するのだった……。
比較的残念な感じの一夏の胸へ顔を埋め、鈴を想い涙するのだった……。
205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/19(日) 00:27:50.16 ID:Bzjqwj/M0
―― 数十分後
セシリア「……ぐす」
一夏「……(これは……思った以上に長いな……ああ、セシリアの髪良い匂いだな……)」
一夏「(ダメだ、思い出せ、千冬姉と家の脱衣所で鉢合わせた時を……修羅を見たあの記憶を!!)」グッ
――
一夏「(――――ぁ、これ、薔薇のシャンプーか……)」クンカクンカスーハースーハー
セシリア「きゃンっ!?……い、一夏さん、何をしましたの!?くすぐったいですわっ」
一夏「泣きながら笑うなんて、セシリアは器用だな (ヤッベェェェ……助かった)」
セシリア「もう……一夏さんがくすぐるからですわ…………」
一夏「ごめんな、セシリア」
セシリア「いいえ、私こそ……一夏さんのおかげでとても、楽になりました」
一夏「やっぱり、セシリアは笑ってる顔が一番似合う。涙よりもな」
スッ
セシリア「!!!!(わ、わた、わたくしの涙を指で掬って……え、口へ!?やばいですわ、激やばいですのよ!キャー!キャー!!)」
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/19(日) 00:37:09.59 ID:Bzjqwj/M0
一夏「んー……味はあんま俺のと変わんないけど、ちょっと塩っぽいか?――塩分摂り過ぎか?」
セシリア「ちちちちちがいますわ!涙というものはですね!?悲しい時や嬉しい時の涙は、含まれるナトリウムが少なく薄味。量が多く水っぽいサラサラの涙で流れやすいのです。対して悔しい時や怒っている時のような緊張状態で流れる涙は、ナトリウムが多く塩辛いのですわっ!お判りですの!?一夏さんっ!」
一夏「ぉ……おう」
セシリア「そ!それでは私は……し、失礼しますッ!!」
ソソクサ
一夏「ぇっ! あ、ああ。もうこんな時間だものな」
セシリア「で……では………………」
一夏「ああ、またな……」
セシリア「…………」
一夏「…………?」
セシリア「…………ぁの……もし、もしもよろしければ……また……」
一夏「……ん? あぁ!勿論いつでも。男の胸はそのためにあるんだ、って――千冬姉にも言われたしな」
セシリア「――!は、はい!ではおやすみなさいませ、一夏さん♪」
ガチャ パタン
一夏「……おやすみ……セシリア」
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/19(日) 00:46:46.88 ID:Bzjqwj/M0
―― 翌日 二組
セシリア「えっ……鈴さんはお休み……ですの?」
二組A「うん、なんか風を引いたって本人から連絡があったらしいんだけれど……」
二組B「あれ?でも今って鈴はオルコットさんの部屋に……」
セシリア「あっ!」
セシリア「え、ええ!私それを伝えに来たのですけれど、もう鈴さんが連絡していましたのね!」
二組A「あはは、入れ違いだったね」
セシリア「ほ、本当ですわ。鈴さんたら、ご自分で連絡できるのでしたらそう仰ってくださればいいものを……全く、と~んだ無駄足でしたわ、それでは、失礼致します」
二組A「はーい、またね!」
二組B「ね、オルコットさんなんか変じゃなかった?」
二組A「そぉ?」
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/19(日) 00:53:42.16 ID:Bzjqwj/M0
コツコツコツ
セシリア「(そんな……昨夜は結局帰って来ませんでしたのに………)」
ラウラ「相変わらず浮かぬ顔だな、どうしたブリテン女」
セシリア「……なんですのその呼び方は?ジャーマン女」
ラウラ「何、ただの気分だ。私をジャーマンと呼んだついでに連続ジャーマンなどどうだ?」
セシリア「御免被りますわ!なんですの全く」
ラウラ「ふっ、その元気があれば問題ないだろう」
セシリア「…………ラウラさん」
ラウラ「ふっ、惚れるなよ?私の嫁は一夏と決まっている」
セシリア「決まってませんわよ!?」
ラウラ「そうか?」
セシリア「そうですわ!」
ラウラ「どうだかな」
セシリア「あ、頭痛くなってきましたわ……ッ」ハァ
ラウラ「そうそう、箒を知らんか?まだ来てない様なのだが」
セシリア「箒さんも?……知りませんわ、ああ、そうだラウラさん……」
ラウラ「ああ、判っている」
セシリア「……ぇ?」
ラウラ「そっちは判っている、と言っているのだ」
セシリア「何か御存知ですのッ!?」
ラウラ「シッ…………黙ってついてこい」
セシリア「……」コク
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/19(日) 00:54:36.64 ID:Bzjqwj/M0
シャル「………………キシッ」
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/19(日) 00:59:39.34 ID:Bzjqwj/M0
ちょろいですわ!
ちょろいですわ!
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/19(日) 02:07:33.65 ID:cpFFB2Xco
一夏!一夏!男の子!やることなすこと地味臭い!
一夏!一夏!男の子!やることなすこと地味臭い!
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/20(月) 00:03:43.85 ID:DzjRp3Qs0
―― 鈴の部屋
鈴「……休んじゃった」
鈴「ふん……セシリアが誰と話そうと関係ないじゃん」
ゴロ
鈴「元々セシリアは、恋敵なんだから。関係ないじゃん……」
ゴロ……ゴロ……
鈴「…………セシリア、きっと、心配してるよね……あいつはそういうやつだもん」
鈴「……あたし、どうしちゃったんだろう……ねえ一夏……どうしよぅ……」
コンコン
鈴「!?」ガバッ
鈴「(だ、誰……?エアコン業者?業者ならここは無人の部屋だと思ってる筈……ノックするわけない)」
コンコンコンコン
鈴「……(こいつ……『あたしがここにいる』って知ってる!?)」
コンコンコンコン……
ドン!
鈴「!?」ビクッ!!
ドンドンドンドン!!!
鈴「……(歓迎できる……感じじゃないわね)」
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/20(月) 00:06:25.62 ID:DzjRp3Qs0
鈴「……(はっ……ッたく暑い部屋ね……汗が出ちゃうわ……どうする、龍咆で扉ごと……?)」
ドンドンドンドン!!!
セシリア『鈴さん!鈴さん!』
鈴「!!!!」
ドンドンドンドンドンドンドンドン!!!
セシリア『鈴さん!鈴さん!』
鈴「………………」
ドンドンドンドンドンドンドンドン!!!
セシリア『鈴さん!鈴さん!』
鈴「……あんた、騙っちゃいけない人間騙ったってわかってる? 珍しく焦ってんの?」
ドンドンド……
セシリア『鈴さん!鈴さ――』プツッ
セシリア『…………』
鈴「…………」
鈴「入ってきなよ、そんな叩かなくても鍵はあいてるからさ。――シャルロット」
ガチャ……
ギィ……
シャル「こんにちは♪鈴。お見舞いに来たよ」
224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/20(月) 00:12:19.87 ID:DzjRp3Qs0
―― IS学園敷地内 林間部
セシリア「ええと……ラウラさん?」
ラウラ「黙ってついてこい……」
セシリア「どこへ行こうというのです?こんな……林の中まで……」
ラウラ「…………セシリア」
セシリア「なんですの?」
ラウラ「すまん」
セシリア「ひっ!?ななな、なんですのそのロープは!!!」
ラウラ「なにも言わず大人しく縛られてくれっ!」
セシリア「ちょっ!冗談じゃありませんわっ!」
ラウラ「すまない……本気だ!」
シュウン!
セシリア「これは……AIC!?本当に本気ですのね!?」
ラウラ「さっきからそう言っている!」
セシリア「ISまで出してくるなんて……その意味がお判りになりませんの!?」
ラウラ「……黙れ」
セシリア「問答無用というわけですのね……」
ラウラ「すぐに楽にしてやる!!」
セシリア「部分展開!?――来るッ!ワイヤー! ―― ティアーズ!」
ドシュドシュドシュゥ
ラウラ「くっ!ビットで迎撃されたか……!!」
セシリア「以前は不覚を取りましたが……技量差さえ埋まれば多面攻撃のできる私では相性最悪ですわよ?」
ラウラ「……くっ!やはり腕を上げているか!だが!」
セシリア「それが判っていながら……何故!!」
ラウラ「退けぬのだ!私もまた、友の為ッ!!!」
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/20(月) 00:20:00.75 ID:DzjRp3Qs0
ラウラ「一度ワイヤーを落としたくらいでいい気になるな!」
セシリア「何度でも落としますわ!」
ラウラ「忘れたか!シュヴァルツェア・レーゲンの装甲はそう易々と抜けん!」
セシリア「……両腕を展開……プラズマ刀……ッ」
ラウラ「ブルー・ティアーズなど所詮は五月蠅い羽虫!被弾前提であれば動けぬ女王蜂を潰せば終わりだ!」
ゴウッ
セシリア「……ラウラさんともあろうお方が……冷静じゃありませんのね」ボソ
ラウラ「なにッ!?」
ガゴッ!!
セシリア「ブルーティアーズは4基、ここにあるのは3基」
ラウラ「!!!(後頭部に打撃……!?まさかビットで……殴ってきた……?のか……!?)」
セシリア「いくらなんでも、もう1基が隠れているのは見え見えですのに」
ラウラ「く……そ…………こんな……撃たずに……ぶつけてくるなど」
ガクッ
セシリア「それでは絶対防御が発動して終わりでしょうね、だからぶつけたんですわよ」
ラウラ「………………お前にしては……荒っぽい……な」
セシリア「鈴さんの影響かしら?完全展開されてたら無理の奇策ですわね」
セシリア「もうAICは使えないでしょうけれど……申し訳ないですが、意識を刈らせていただきます」
ラウラ「……ふっ……そう……か……私の負けか」
―― ゴッガッガゴッ……
ドサッ
セシリア「笑いながら倒れられても結構困りますわ……」
セシリア「……全く、仕掛けるならもう少し、保健室の近くにしていただきたかったですわ」
セシリア「よい……しょっと……お、重っ!!??」
ガシャガシャガシャ
セシリア「」
セシリア「こっ……この撮影道具と色々アレな道具は……か、勝てて良かったですわ………」ガクブル
====RESULT====
○セシリア・オルコット [1分3秒 ビット殴り] ×ラウラ・ボーデヴィッヒ
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/20(月) 00:37:11.23 ID:DzjRp3Qs0
―― 保健室
簪「……大丈夫、軽い脳浸透……じきに目を覚ますわ」
セシリア「助かりましたわ、保険の先生がいなくてどうしようかと」
簪「いえ……オルコットさんと……ボーデヴィッヒさん、よね?一組の」
セシリア「……そういえば、あなた確かタッグマッチの時の……」
簪「ええ……更識 簪……」
セシリア「改めてよろしくお願い致しますわ、私はセシリア・オルコット。イギリスが誇るブルー・ティアーズの操縦者。代表候補生ですのよ、そちらはドイツの代表候補生、ラウラ・ボーデヴィッヒ」
簪「……知ってるわ」
セシリア「あら!そうですわよね!私を知らないなんて。何せ私、エリィートですものね!」
簪「いえ……対戦するかもしれない相手だったから……中止になってしまったけれど」
セシリア「……ああ、そうでしたわね。全く今年の行事は尽く中止続きですわね」
簪「…………あの」
セシリア「なんですの?」
簪「……喧嘩?」
セシリア「ええ、でも、彼女は仲間でもありますの。遺恨は無い……と信じていますわ」
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/20(月) 00:38:50.68 ID:DzjRp3Qs0
―― 鈴の部屋
シャル「やだなぁ、鈴……!部屋の中で部分展開なんかして」
鈴「あんただってしてるじゃ……!」
ドンドン!!
ギギン!
シャル「……何言ってるの?……僕は『今』何か持ってるかい?」
コツ…コツ…
鈴「っ! 高速切替……!」
シャル「いいから、さ。いいかげん大人しくついてきてよ。この部屋暑くって……」
鈴「くっ……意味わかんない!あんたどうかしてんじゃないの!?」
シャル「……どうかしてるのは鈴たちじゃないか」
鈴「…………ちょっと、ちょっと待ちなさいよ!たちって……まさかセシリアに!!」
シャル「――ふっ!!」
ダッ!
鈴「――しまっ……甲龍!!」
ドズン!!!
鈴「――ッ!!(盾……殺し……!)」
シャル「恨むならセシリアだよ。個人的な喧嘩に一夏を巻き込んで」
鈴「かはっ……」
ガクッ
シャル「……流石甲龍、ううん、流石は代表候補生、部分展開でも灰色の鱗殻で意識を飛ばさなかったね」
鈴「セシリアに……何を……」
シャル「さぁ?でも安心してね、ちょっと言う事を聞いてくれるようにするだけだから」
鈴「……あんた……あんたはっ!」
シャル「さ、鈴……箒が待ってる」
スッ……
鈴「クッ……セシリア……セシリアァァーーッ!!!」
ドズン!!!
ドズン!!!
ドズン!!!
====RESULT====
○シャルロット・デュノア [12分10秒 灰色の鱗殻] ×凰 鈴音
228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/20(月) 01:05:01.68 ID:DzjRp3Qs0
―― 保健室
簪「あの……もう一つ……いい?」
セシリア「ええ、何でも答えて差し上げますわ?何せ私、エリィィートですから」
簪「…………織斑君……一夏…くんとは、どういう」
セシリア「は?………………ああ……」ハァ……
簪「ど、どうしたの……?」
セシリア「いいえ……何人目、ですの……?」ハァ……
簪「えっ」
セシリア「頭の痛い話ですわ……」
?? <<ザザッ>>
セシリア「……今のは……?聞こえまして?何かしら」
簪「……オープンチャンネルね、はっきり聞こえた。倉持技研のセンサーは高感度なの」
簪「……あなたの名前を呼んでいるように聞こえました」
セシリア「……まさか、鈴さん!?」
簪「オルコットさん!待って……!場所は判るの?」
セシリア「っ……でも!」
簪「ご一緒します。ただ事では無いようですから」
ラウラ「……」
233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/20(月) 23:46:11.21 ID:DzjRp3Qs0
―― シャルロットとラウラの部屋
箒「くっ……このロープ……さえ!!」
ガチャ パタン
シャル「やぁ箒、楽しんでるかい?」
箒「貴様、シャルロット……こんな事をして!!」
シャル「ただで済むよ」
箒「なっ……」
シャル「別に箒が何も言わなければいい話さ……違うかい?」
箒「こんな事をされて、私が黙っていると……!」
シャル「鈍いなあ……そんなんだから一夏がいつも怯えるんじゃないか」
箒「い、一夏は関係ないだろう!!」
シャル「関係あるよ、僕の全ては一夏の為、僕は一夏の為なら悪魔にもなれる」
234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/20(月) 23:57:03.27 ID:DzjRp3Qs0
箒「それと私が話さないことと何の関係が……」
シャル「はぁ……鈍い女、一夏は僕の幼馴染だったらもっと幸せだったのに」
箒「な……な、なな、何だと貴様!!言っていいことと悪いことが」
シャル「はいはい……うるさいなぁ、喚かないでよ……そんなに嬲られたいのかい?キミは三番目だよ」
箒「……一番はセシリアの事か……そういうお前の行動を何と言うかを教えてやろうか?シャルロット」
シャル「嫉妬、とかありきたりな事は言わないでくれるかな?」
箒「そんな高尚な物ではない。ただの、逆恨みというのだ。」
箒「一夏をどれほどの比重で想っていようが、大事なのは想いそのものの大きさだ」
シャル「何が言いたいんだい?僕の想いが小さいとでも?」
箒「ああ、小さく、狭い。私は今のお前には負ける気がしない」
シャル「っはは……灰色の鱗殻一発で意識飛ばした箒が言うとギャグだよ、それ!」
箒「今のお前に振り向く一夏はいないと言った方がいいか」
シャル「箒はちょっと手加減してあげようと思ってたんだよ?」
箒「何が手加減だ」
シャル「君は一夏の幼馴染だから。でも」
シャル「ラウラが戻ってきたら、鈴共々たっぷりと地獄を見て貰うから」
ドサ
鈴「ぐっ!……ううっ……ほう……き?」
箒「鈴!!」
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/21(火) 00:02:23.41 ID:8KKJfpHRP
ラウラが協力してるのに違和感が
ラウラが協力してるのに違和感が
236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/06/21(火) 00:13:34.50 ID:DfuwZclMo
某スレといいなぜセシリアメインだとシャルはこうなってしまうのか…
やはりフランスとイギリスは仲が悪いのか
某スレといいなぜセシリアメインだとシャルはこうなってしまうのか…
やはりフランスとイギリスは仲が悪いのか
237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/21(火) 00:16:54.85 ID:qOrwNusL0
シャル「もう目を覚ましたんだ……呆れるタフさだね、少し炸薬の量が少なすぎたかな」
鈴「箒……あんた、どうして」
箒「私はセシリアが好きだからな、そして鈴、お前も」
鈴「……箒……」
シャル「感動の再会だね。じきにセシリアも来るよ、嬉しいでしょ?」
コンコン
ラウラ「……シャルロット」
シャル「あれ、ラウラ?早かったね」
ガチャ
シャル「!?」
238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/21(火) 00:18:09.72 ID:qOrwNusL0
セシリア「……鈴さん!!鈴さん!!」
鈴「ぁ…………セシリア……どうして来てくれたの、私たち……」
セシリア「助けに来るのは当り前ですわ!!大切な仲間、大切な……私の友人を!!」
鈴「せし……セシ……リア」ポロポロ
セシリア「鈴さん……!」ポロポロ
簪「大丈夫……?」
箒「ああ、ありがとう……」
シャル「せ、セシリア……?? ラウラ、まさか……」
ラウラ「すまない、セシリアの成長を「僕を裏切ったのかい!?」
シャル「負けただけじゃなく!セシリア達をここに案内するだなんて!!信じられないよ!!」
箒「……シャルロット」
シャル「あんなに仲良しだったのに!ラウラ!どうして!!」
ラウラ「私は……」
簪「……ボーデヴィッヒさんは……裏切ってない。」
シャル「裏切りじゃないならなんだって言うんだい……っ!僕たちは二人で一夏の為に!」
240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/21(火) 00:32:02.28 ID:qOrwNusL0
ラウラ「……ああ、わかっている……すまないシャルロット……私はお前の期待に……」
セシリア「――ッ!! 応える必要なんか、ありませんわ!」
ラウラ「セシリア……」
セシリア「シャルロットさん……あなた……どこまでラウラさんを、私たちを裏切りますのッ!?」
シャル「え?ぼ、僕……僕が?????」
セシリア「……ご自分で……気付いていらっしゃるのでしょう?!」
シャル「な……泣いてるのかい、な、泣きたいのは……」
セシリア「あなたがしている事は、一夏さんの否定ですわ!!」
シャル「……ぇ?」
セシリア「一夏さんの為と言いながら、あなたが傷つけているものは……!」
シャル「……」
セシリア「箒さんも、鈴さんも、ラウラさんも、私も、シャルロットさんも、そこにいる更識さんも……」
セシリア「みんな、一夏さんの大切な仲間ですのよ!!」
シャル「……」
セシリア「傷つける事が一夏さんの為なんて……他ならぬあなたの口からだけは聞きたくありませんわ!」
シャル「セシ……リ……ア……」
箒「立てるか?鈴」
鈴「いたた……ぅん……ありがと」
ラウラ「……シャルロット、私はそれをお前に教わった……私にとって……お前は……」
シャル「ラウ……ラ」
鈴「……ねえシャルロット。あまりさ、失望させないでよ……」
シャル「……り……ん」
箒「皆……お前を信じている。お前も仲間なのだから」
シャル「ほうき…… ――……っ!な、なんだって言うのさ!仲間だったら、見過ごせって言うの!?」
シャル「一夏が取られちゃうんだよ!?みんなそれでいいの!?」
241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/21(火) 00:33:36.81 ID:qOrwNusL0
―― パーン!
シャル「ぶべら!?」
242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/21(火) 00:34:43.83 ID:qOrwNusL0
セシリア「一夏さんを、見くびらないでくださいましっ!!」
シャル「な、な、な、何を言って……」
セシリア「一夏さんは、私の相談に乗って下さっただけですわ……」
セシリア「私昨夜はキメるつもりでしたのに!!」
箒「な、なんだと!!!……いやまぁ、大体予想はついたが」
鈴「一夏に期待するほうが……無理よ」
ラウラ「キメるとはなんだ?」
鈴「知らなくていいのよ……」
セシリア「コホン……私たち、仲間ですのよ。一緒に戦った、戦友ですのよ?」
セシリア「誰かが苦しいとみんなが苦しい……どうして、そうなる前に相談してくれなかったんですの?」
鈴「いや、相談内容の本人に相談しても……」
セシリア「さ、先程から!み、水を差さないでくださいましっ!」
243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/21(火) 00:36:32.20 ID:qOrwNusL0
箒「まあ、正直一夏をセシリアに取られてしまいそうで……怖い気持ちはわかる……」
ラウラ「その矛先をセシリアに向けるのは、やはり違う」
シャル「……でも、そういってるセシリアも鈴も、僕にだけは相談しないじゃないか」
セ鈴「「だって、見返りが怖い」んですもの」
シャル「ひ、ひどいよ!?」
箒「だが、少し前にいつも一夏がセシリアの部屋の前で挙動不審で心配だって言っていたし……」
ラウラ「二人の弱みを握る為に恥ずかしい写真を撮るように言われたな」
シャル「そ、それは……」
箒「そんな事までしてたのか……一夏に関わる事になると本当に見境がなくなるな貴様は」
鈴「あたしらも人の事言えないけどね……」
セシリア「というか部屋の前で挙動不審ってなんですの……?」
シャル「な、なんでもないよ」
箒「……コホン。 とにかく……私たちは仲間だ、そうだろう?」
シャル「……ぅん」
セシリア「それが聞ければ、十分ですわ」
簪「え……十分……なの?」
ラウラ「十分なんだ、私たちはそれだけで。そういうものなのさ」
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/21(火) 00:45:54.10 ID:qOrwNusL0
鈴「正直あたしは十発くらいお返ししたいんだけど、シールドがあるったってパイルバンカー食らったのよ!?」
ラウラ「灰色の鱗殻をまともに食らって本来それで済むわけがないだろう?」
セシリア「当然、炸薬の量を調整したのでしょ?」
シャル「うるさいなぁ……突っ込まないでよ、恥ずかしい」
鈴「そんな事言ってラウラ頭に包帯巻いてるんだけど、アンタこそ手加減しなかったんじゃないの?」
セシリア「き、緊急事態ですわ」
シャル「ま、まぁまぁ、冷静に」
セシ鈴「あなたが「アンタが言うな!」ですわ!」
簪「(……いいな。女の友情……私も……)」
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/21(火) 01:00:21.11 ID:qOrwNusL0
セシリア「大体、あんな道具で一体私を捕まえて何を撮らせようとしていましたの!?」
シャル「それは……」
ラウラ「うむ、エロいやつだ」
シャル「ラ、ラウラッ!?それは!」
箒「ほぅ、地獄を見るとは、ほほう」
鈴「ほほう、そういう事なんだ、ほほほう」
セシリア「シャルロットさん」
ガシャガシャガシャ
簪「ひっ!!」
シャル「せ、セシリア……?そ、それ……持って来て……たの?」
箒「ラウラ、ドアを閉めてくれ」
ラウラ「承知」
バタン
鈴「うっわぁ、どれもえげつないわね……これ、ギャグボールっていうんだっけ」
シャル「ね、ねえ!?今僕たち友情を再確認したばっかりだよねぇ!?」
セシリア「ええ、女の友情をしかと」
箒「カメラはこれでいいのか?」
ラウラ「ちょっと待っていてくれ、電源周りのセッティングをしている」
セシリア「ハードな事は致しませんわ。ソフトな撮影会と参りましょう?」
シャル「ひ、ひいい!!!」
鈴「シャルも結構イイ体してるわよねぇ……」ジュル
箒「縛るくらいはソフトの内に入るか?」
鈴「入る入る、よゆーよゆー」
簪「」ガクガクブルブル
シャル「そ、そこのキミ!た、助けて!」
簪「!?」
ラモセ鈴「「「「!!」」」」ギラ
簪「し、失礼します!!!!!!」
ダダダ バン ダダダダダダダ……
シャル「あっ!!」
箒「ラウラ、ドアを」
ラウラ「承知」
バタン カチャリッ
―― ヒャアアァァァァァァ