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  • 自分用SSまとめ
  • 鈴「あっづー……」セシリア「な、何ですのコレは……」⑦

自分用SSまとめ

鈴「あっづー……」セシリア「な、何ですのコレは……」⑦

最終更新:2011年08月09日 19:20

meteor089

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管理者のみ編集可

鈴「あっづー……」セシリア「な、何ですのコレは……」⑦

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407 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage saga]:2011/07/02(土) 23:39:41.73 ID:kWoxRpHq0

~これから読む人へ、あらすじと現在設定~

鈴の部屋のエアコンが壊れた為、鈴とセシリアは修理が終わるまで同居中。
テスト期間もなんとか凌げるかと思いきや、一夏とほぼ裸のセシリアがベッドの上で……。

火を噴くレールカノン、吹き飛ぶ一夏の部屋。
怒りと疑惑に殺気を孕んだ3on3戦は、セシリアと鈴と一夏が友情を深め、気持ちを深め、勝利する。
ほんの少し、エッチな秘密なんかも生まれながら。


そして今度こそまったりとした週末がやってくる。



■セシリア・オルコット
 このSS主人公。
一夏さん大好き鈴さんも大好きなちょろい子。
原作で負け込んでいる戦闘面でもBT偏向制御射撃【フレキシブル】を使いこなし、
更に原作ではまだなビットと他の兵装の同時使用まで使いこなして現在無敗の女王。
ちょろさを残して主人公らしくするように書いてます。

■凰 鈴音(ファン リンイン)
 このSSのヒロイン。
親友と称して実際はセシリアの体を好き放題にしたがる自覚の無い子。
セシリアも一夏も両方恋のライバルという非常にややこしい状態。
最近完全に セシリア>一夏 になった。

■織斑 一夏
 火種。
基本的にこいつが関わると事件に発展する。
好きなシチュはお嬢様と執事。残念な上にド変態の一面も。
セシリアがかなり気になってるが戦闘中のどさくさにまぎれて告ろうとして失敗した。

■篠ノ之 箒
 モッピー。
一夏は好きだがセシリアも基本的には好き。
鈴にとってはセシリアの親友ポジションのライバル。
3on3編では、事件後敵対してはいたけれど、セシリアではなく一夏に怒りを向けた。
結構熱い性格が目立つように書いてます。

■ラウラ・ボーデヴィッヒ
 基本的にシャルロットが好きで、その為なら盗撮から拉致までこなす。
厨二病を患っている為、時々おかしなことを口走るが、くっ左目が疼く……という時はマジ痛がってるので注意。
セシリアのことは戦友として認めており、気に入っている。

■シャルロット・デュノア
 ヤンデレ気味で、悪気無く一夏以外を見下す驚きの黒さ。黒シャル。
戦闘ではこのSSで最強クラス、計算高く、ほぼ全ての事態に予測通りと言い放つ。
一夏への一途さはISヒロインズでは随一で、一夏が絡まない限りは優しく、朗らか。
セシリアとはローストビーフ、フロッグと言い合う悪友気味な仲。

■織斑 千冬
 セシリアを気に入っている様子。
インフォメーションやオチを担当してくれる優しさに満ちた女神。

■更識 楯無
 生徒会長、IS学園最強の生徒。

■更識 簪
 一夏が好きな、無口ッ子。
ISヒロインズの女の友情にちょっと憧れているボッチ。

■布仏 本音、谷本 癒子、夜竹 さゆか
 一年一組のモブ。
のほほんさんはちょくちょく出す筈。

■山田 真耶
 山田ァ!

408 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage saga]:2011/07/02(土) 23:43:31.48 ID:kWoxRpHq0



―――― 日曜日・朝・セシリアの部屋

「んむ……えへへ……セシリアぁ……」

「ひゃあん、一夏さん……むにゃ」

セシリアの部屋の天蓋付きベッドは大きい。ダブルベッドなんてものじゃない、キング、王の風格のベッドだ。
本来寮の部屋には、互いのベッドを仕切る板があるが、既存のベッドを撤去する際にそこも取り払われている。元々の同部屋の子が使用していたベッドが窮屈そうになっている。
現在そのベッドは鈴のものなのだが、鈴がそこを使うのは寝転がりながらお菓子を食べる時やカードゲームをする時に限定されている。

つまりは二人仲良く一つのベッドで眠っていた。主に鈴がセシリアにひっつき、セシリアが夢の中で幸せそうに頬を緩ませる。

昨日の激戦を勝利で終えた二人だが、共に機体の損傷は激しい。
特にセシリアのブルー・ティアーズの損傷は見た目以上にひどく、暫く安静にしなければ、致命的な欠陥が残ってしまう程の状態だった。

『オルコット、貴様のISだが一度本国で再調整が必要になった。丁度来週からは連休だからな、一度イギリスに帰るといい』

整備の最中、織斑千冬から伝えられた言葉はひどく落胆させるものだったけれど、良い事もあった。

『えっ……セシリア、一度イギリスに帰るのか?そうか、イギリスかぁ……一度行っては見たいな』

昨日その事を3on3を共に戦った二人に伝えた所、一夏がイギリス行きに興味を示したのだ。
何やら中国産の小動物もしきりにイギリス行ってみたい、でもお金が無いと繰り返していたが黙殺しておくとして。
おかげで現在セシリアは夢の中で早速イギリスの自宅で二人きりの甘い夢に浸っている所だった。

「いけませんわっ……そんな、一夏さん!一夏さん!」

「……」

むくりと眠るセシリアの上に鈴が体を起こす。気持ちよく眠っていたのに、耳元で騒がれるとセシリアの声質は存外脳に響く。

「一夏さん!一夏さん!一夏さん!いち「うっさい」ガッ!?」

身悶えしながら一夏の名を呼ぶセシリアの頬を鈴は起きたままのナチュラルなマウントポジションからぱしーんと張る。
頬を張られた事よりもその拍子に舌を思い切り噛んだ。鈴の下で今度は別の意味で身悶えしているセシリア。

「ったく、静かにしてよねー?折角の休みなんだからまだ寝てたいじゃない」

「起こしたのは鈴さんでしゅわよね!?わぷ……」

呂律の回らない涙目のセシリアの頭を胸にきゅっと抱きしめて

「んふふ、あたしの胸で眠りなさい」


「…………………肋骨の間違いでは無くて?」


そして、部屋の外を通りかかった千冬にまで余裕で聞こえる口げんかが始まった。




409 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage saga]:2011/07/02(土) 23:50:02.39 ID:kWoxRpHq0


――――


「鈴さんのせいですわよ……ッ?」

「はーぁ?聞こえなーい。どう考えてもアンタの自爆でしょー?巻き込まれたこっちの身にもなって欲しいわね」

レトロな箒と塵取りでの寮の廊下掃除を二人でやりながら、二人の口論が再発しそうになると、ガゴン!という鈍い音がリアルに聞こえてきそうな拳骨が二人の頭に落ちる。

「真面目にやれ、騒音ペアめ」

「はい……」「はいですわ……」

「全く、折角昨日褒めてやったと言うのに……」

「あの、織斑先生? ところで今日は一夏さんの姿が……」

「ああ、独房だが?」

おずおずと、今朝の食堂で見かけなかった一夏の事を尋ねると、千冬は事もなげにそう答える。セシリアも鈴も、それ以上その件について言葉が継げず、そうですか、等と言うしかなかった。

「独房なんてあったんだ……」

ぼそりと鈴が呟く。

「ああ、正しくは用具入れを鎖で巻いたやつだがな。何ならもう二部屋用意するぞ?」

「い、いいええ!滅相もない!!さ!セシリア!掃除さっさと終わらせちゃうわよ!」

「そ、そうですわね!」

二人の掃除速度が一気に上がった事は言うに及ばず……。



410 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage saga]:2011/07/02(土) 23:58:12.56 ID:kWoxRpHq0




―――― 昼前・学生寮裏手、倉庫前




「あれ?鈴、セシリア、どうしたのこんな所で」

掃除も終わり、寮の裏手の倉庫で使用した掃除用具を片付けていると、ジャージ姿のシャルロットが近付いてきた。
寮生活もある程度長くなってくると、入学当初こそ皆部屋着にも気を使っていたが、だんだんとゆるく、正しくは面倒臭くなってくる。その行きつく先がジャージ生活である。

「あら、シャルロットさんおはようございます。寮の掃除をしておりましてよ。今日もとってもジャージがお似合いですわ、いつもその格好でいれば宜しいのに」

「あはは、セシリアもわざわざフリフリのワンピースで掃除だなんて、背伸びした田舎のおばあちゃんみたいで可愛いよ」

「……」

「……」

「うふふふ」

「あははは」

暖かいクラスメイト同士の談笑が進む。

「んで、シャルロットこそこんなとこで何やってんのよアンタ」

若干軋むような空気に耐えかねて、鈴が今度はシャルロットに問う。こんな寮の裏手に一人でいるなんてどうしたんだろうと。

「うん?ああ、散歩だよ、散歩……ところでセシリア、ちらっと聞いたんだけれど、イギリスに帰るんだって?帰ってくるのは何年後かな?もう卒業しちゃってるかな……寂しくなるよ」

「そんなに行きませんわよッ!連休明けには帰ってきますわ!?」

「そっかー、良かったぁ……まだ僕はキミに負けたわけじゃないからね?」

シャルロットはすれ違うように近づいて、セシリアの肩をぽんと叩く。
そして鈴に笑顔を向けて。

「二度は起こらないから奇跡は奇跡なんだよ?次は負けないんだから」

「言うじゃない、それじゃセシリアの前にあたしに勝たないとね?」

「うん」

鈴も片目を閉じて、にっと口端を上げて笑う、
一夏が絡まない事なら、こうして笑い合う事が出来る。穏やかな午前中がこうして終わって行った。



411 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage saga]:2011/07/03(日) 00:13:37.39 ID:32SFaEPm0


―――― 昼過ぎ、セシリアの部屋


「せーしーりーあー、ねえ、せしりあー」

「なんですのー?うっとおしい」

「暇だよ、どっか行こうよ―」

「……その格好でですの?」

向かっていた端末から顔を離し、椅子の背もたれに肘をかけながらベッドの方を振り返ると、仰向けで寝転がる鈴を見てあわてて視線を逸らす。

「いやいや流石に着替えるって……ありゃ、どーしたのよ」

むっくりと上体を起こし、胡坐を組みつつ少し赤くなっているセシリアを見て鈴が問う。

「せ、せめて下着くらいはお着けになったら!?」

「あ、セシリア見たでしょー?エッチ」

「そそそそんなもの見せられる側の気にもなって欲しいですわ!!ほら、さっさと着替えて下さいまし!!」

セシリアはガタンと音をさせて椅子から立ち上がると、つかつかと自身のクローゼットを開く。
勿論、クローゼットも備品では無い、特大サイズのクローゼットがでかでかと置かれているのだけれど。

「セシリアってさ―、結構可愛い服いっぱい持ってるわよね」

「鈴さんが持っていなさすぎるんですわ」

「えー、結構持ってるわよ?」

青白ストライプのスポーティな上下を身に着けながら、肩越しに振り返った鈴が口を尖らせる。
クローゼットの中に並ぶ可愛らしい衣装の数々を見ていると、少し、それで着飾ったら自分も可愛くなれそうな気がしてくるから不思議だ

「そーだ!ねね、今日は服交換しようよ!」

「はぁ!?冗談ですわよね?」

少し光沢のある白地に上品なレースで飾られた上下姿になったセシリアが抗議の声を投げるけれど、思い付いた鈴は止まらない。
それが良いとばかりに強引に自分の服をセシリアに寄越し、自分はセシリアのクローゼットで服を選び始める。

「ちょっと!鈴さん……!」

「一夏も喜ぶかもよー?」

「お借りしますわね♪これにあうように下着も替えなくては♪」



412 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage saga]:2011/07/03(日) 00:37:33.23 ID:32SFaEPm0



―――― 午後 IS学園前の駅



「…………ねえ」

「なんですの?」

「……いや……」

駅でモノレールを待ちながら、鈴はちらりと隣のセシリアを見る。

(あたしのショートパンツ……見せパン履かなきゃならないほどローライズだったっけ……てかあたしのキャミ……あんなピッチリしてたっけ……?)

「…………」

「……何?」

「いいえ……」

駅でモノレールを待ちながら、セシリアはちらりと隣の鈴を見る。

(わたくしのワンピース……あんなに丈が長かったかしら……というか……)

「ぷっ」

「何よ!!」

「いえ、ただ……何も詰め物までなさいませんでも……」

セシリアは同世代に比べて華奢な方だった。
といっても、それは故郷イギリスでの話。
ちなみに下着販売店の販売実績から算出されるイギリス人の平均バストは2000年に差し掛かった頃にはBだったが、2010年には2ランクも上昇してDにサイズアップした。
当然、これはあくまで販売実績全体から平均を算出している為、若い世代だけの統計ならば更にサイズアップするという事になる。
IS学園に来るまで控えめだったと言っても、余裕でDはありそうなそれに押し上げられる鈴のキャミは、何やら胸元にプリントがあったようだが無残に横に伸びてしまっている。

その服を借りた鈴の取った行動は、セシリアのブラを拝借し、そこに詰め物をする事だった。
上品なワンピースを身に付けた鈴の胸元が爆発し、所謂トランジスタグラマーな外見に、鈴を知っている者は結構な確率で吹き出してしまうだろう。

髪はそのままに、可愛らしい麦わら帽をかぶっている。鈴は、そのつばを摘まんで、恥ずかしそうに顔を隠す。

「大体アンタは何なのよそれ、ザ・ビッチって感じ」

「モデルの様と言って欲しいですわね!」

ハイヒールのサンダルを履き、大胆に生足を露出したデニムのショートパンツはサイズの問題でローライズ履きが限界だった。結果、黒の見せパンを履き、ボタンも留めずに露出させた格好となっている。
自前の白いシフォン生地のロングベストで後ろは隠しているが、透けた生地の奥にちらちらと黒いT字型が見えるのだから目の毒としか言いようもない。
髪はドリルを残してサイドテールにまとめ、鈴から借りた大きめのスポーツキャップをかぶっている。
いかにもなギャル系ビッチ系だが、品のある化粧と長い足、白い肌が本当にモデルの様な空気を纏っていた。
教員に見つかったら注意されそうな勢いだし、実際駅に来る途中山田先生に呼び止められたが、私服と言い張る鈴とセシリアに言い包められてすごすごと帰って行った。



413 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage saga]:2011/07/03(日) 00:50:18.24 ID:32SFaEPm0



「それで、鈴さん?どこか行きたい所でもありますの?」

「無いわよそんなもん」

「鈴さんがお出かけしたいって仰ったんですわよ!?」

「ま、行ってから考えりゃいいじゃん」

「全く……」

街に向かうモノレールは、学園の生徒が乗り込んで一気に華やぐ。
運良く窓際の座席を確保できた二人は、走り出したモノレールの窓から流れる景色に互いに目を細めて……笑い合い……。

「……あら?ねえあれ、鈴さん」

セシリアが何かを見つけたようで、窓の外を指さす。
鈴もそれに従い、指さす方向を見つめると……そこには海辺の岩場で、真っ白なジャージの女性が何かをバットでガンガンと叩いてノック練習をしていた。

「……セシリア、確かさっき千冬さん"用具入れに鎖を巻いた独房"って言ってたわよね」

「ええ……仰ってましたわね……」

白ジャージの人物がバットを振り下ろしている用具入れには厳重に鎖が巻かれている。
流石に変形するほどヤワな用具入れではないようだが、中がどうなっているのかはあまり想像したくない状態だった。

「見なかった事に……」

「ええ……」

モノレールはゆっくりと学園を離れてゆく、千冬のような誰かが、人気のない岩場で鎖にぐるぐる巻きにされた用具入れをガンガン金属バットで叩いていたのはきっと見間違いなのだ。



415 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage saga]:2011/07/03(日) 01:38:23.78 ID:32SFaEPm0


――――


日曜日の街は日中から人で賑わっていた。
天下のIS学園最寄りの市街地とあって、ここは日本国内でありながら実に多国籍な近代都市の様相を呈している。

その中でも、セシリアと鈴の二人はどこに行っても注目の的であった。
この界隈で休日の若い女性と言えばほぼ大抵がIS学園の関係者か、それの見物客、来年IS学園に入ろうと考えている受験生達くらいなもの。

「見て見て、あの子……」

「わぁ!可愛い!!凄いスタイル!……高そうなワンピースね、やっぱりIS学園の子かしら」

「隣の子もすごいわよ、外人さんかしら、やっぱり向うはすごいわね!」

「足長ッ!どうなってんのよあれ」

周囲の声が時折聞こえてくると、鈴も鼻が高い。きゅっとセシリアの腕に両手を絡ませながら上機嫌だった。

「にっひひー、聞いた?セシリア。ま、あたしの美貌じゃ仕方ないわよねー」

「あら鈴さん、褒められてるの服とその偽乳だけですわよ?」

「」

にべもなく呆れ顔のセシリアに鼻で笑われ、鈴は言葉もなく頬を膨らませる。

「うっさいわね!いいのよ満足できれば!」

「ま、確かに悪い気は致しませんわね!羨望の眼差しを受けるのも、高貴なるものの務め、こういった格好もノーブル・オブリゲーションと言えなくもありませんわ♪」

「うっわ、むかつく。大体そんなビッチみたいな恰好のどこが高貴よ」

それでもセシリアの腕を離さず、すぐに二人で言い合いをしながら、きゃっきゃうふふと休日の街をゆく。
部屋では散々はしたないだのごねていた気がする鈴としては、こうまで喜んでいるセシリアを見るのは新鮮で、
でも、それはそれとして悔しくて、顔をそむけて小さく呟く。

「残念な中身のくせに……」

顔をそむけた小さな呟きは、顔を背けた事を見て、どうしたのかと覗き込もうとしたセシリアには勿論聞こえてしまう。

「な~んですって?」

「あ!セシリア!クレープ食べようよクレープ!」

ぷりぷりと怒るセシリアの顔を愉しげに見ながら、クレープの露店販売車が止まっているのを見て、セシリアの手を引く。
別に本当に怒るわけが無い、セシリアも直ぐに表情を明るくしていた。

「あら、いいですわね」

「もち、セシリアのおごりよね?」

「はぁ?冗談じゃございませんわ」

「そんな事言っちゃうんだ?持たざる者への義務感、ノブリス・オブリージュってやつはどうしたのよ?」

「それ、フランス語読みだから駄目ですわ」

「えーッ!今の無し!今の無しーッ!の、のーぶる・おぶりーじゅ?」

半眼で、溜息を吐きながら鈴を見ているセシリアだけれど、慌てて英語読みをべたべたの日本語発音する鈴を見て、口元は笑いを堪えていた。

「……ぷっ!ふふっ!仕方ないですわねぇ~」

「いよーし!おっじさん、チョコチップバナナ、アイスクリームも乗っけてね!」

仕方ないという言葉を聞くや否や、鈴は早速トッピングをたっぷりと載せたクレープを注文する、それを聞いてセシリアは一瞬ぎょっとした顔をするけれど、やれやれと肩を竦めてから、鈴に続いて自分もたっぷりと豪華なクレープを注文する。
クレープの域を超えた価格にはなったけれど……そんな事を忘れて、二人で街を歩く。

綺麗な服屋を見つけては二人で入り、CDショップでは互いの音楽の趣味について口論になったり、大道芸を見て二人して驚いたり、
そして二人は映画館の前に通りかかって。



416 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage saga]:2011/07/03(日) 02:10:32.00 ID:32SFaEPm0

綺麗な服屋を見つけては二人で入り、CDショップでは互いの音楽の趣味について口論になったり、大道芸を見て二人して驚いたり、
そして二人は映画館の前に通りかかって。

「あら!この映画もう始まっていたんですのね」

「え?何々……ステインズゲート劇場版……?」

「ステではなくシュタ、シュタインズですわ。STEINS;GATE。なかなか面白いと評判ですのよ?」

「どこで?」

「@ちゃんで見ましたわ。鈴さん、ご覧になって行かれません?」

「あんた、結構インドア志向というかなんというか……えー、映画かぁ……映画って2時間もじっとしてなきゃいけないじゃん……?寝ちゃっても怒らないでよね」


―――― およそ三時間後


「うぐ、うぐ……」

「もー、まだ泣いてますの?」

「だってさぁ!だってさぁ!……なんであんな……こんなのってないわよ!こんな所で後篇に続くとか!」

「確かに前後編もの最近増えましたわよね……ちゃんと完結までやって欲しかった所ですけれど、尺を考えればこれがベストなのかもしれませんわ」

「……ちょっと待って、セシリア……あんた結末をもしかして」

「ええ、存じ上げておりますわよ?」

「マジで!!教えて!」

「……教えて、いいんですの?」

セシリアの口元がニヤリと愉快そうに笑む、ネタバレしてもいいのか?と、ネタバレの主導権を握った者の笑み。
それを見てしまうと、ネタバレをされる側に浮かぶのは葛藤。

「うぐ!ま、待って、やっぱりちょっと待ってよ……そんな勿体ぶるって事は……なんか『ある』のよね??」

「当り前ですわぁ……何も無かったらそれこそもったいぶらずにバラしてますわよ。あら失礼、何かある事をネタバレしてしまいましたわ?」

「ぐぬぬぬ……」

悔しそうに睨む鈴に涼しい顔で流し目を返し、それから時計を見る。時計の針はもう18時を指していた。日が落ちるのが遅いから気付かなかったが随分と遅くなってしまった。


417 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage saga]:2011/07/03(日) 02:11:37.94 ID:32SFaEPm0


「あら……もうこんな時間ですのね」

「えー、夜まで遊んで行こうよー」

その様子から、そろそろ帰ろうと言わんとするのを察し、鈴が抗議の声を上げる。

「あのねぇ、鈴さん?私たちはIS学園の学生、国家代表候補生ですのよ……?」

「でも!こんな機会滅多にないじゃん!!」



425 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage saga]:2011/07/03(日) 03:56:31.53 ID:32SFaEPm0

―――― ED後Cパート

「それも……そうですわね。イギリスに発つ前に今日くらいは……」

連休中はもう鈴と遊びに来ることは出来ない、そう考えると……今ここで帰るのは少し気が引けて。
きっと怒られるだろうけれど、鈴と一緒ならいいかなんて、この屈託の無い笑顔を見ていると思ってしまう。

「やったー、きーまりっ♪いこ!セシリア」

鈴がセシリアの手をとって走り出す、駅とは逆の方角へ……
この手の暖かさが、幸せをくれるから、離さない。












「おい、アレ見ろよ……」
                「おっほ、すげぇな誘ってんのか?」
  「ここは一つ行っちゃいますか?」
              「行っちゃうしかないでしょー、うひゃひゃひゃ」


そして、夜の街が二人を迎える……。



429 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage saga]:2011/07/04(月) 00:51:50.03 ID:gekU2Ofq0


前述の通りこの街はIS学園を中心に動いていると言って過言ではない。
各国から集うこの時代の女性の最先端を行くエリート達の学園。それは代表候補生だけでなく、一般の生徒とて例外ではない。
何しろ、世界唯一のIS専門の教育機関、集う女生徒は選りすぐりの優秀な子女達である。

通常、夜にはIS学園が全寮制の学校だからか、生徒は皆夕刻には帰路につき誰一人として残らない。
学生向けの店舗は閉店が早いし、この町に残るのは、学園に用があった各国の研究者、
女尊男卑の時代にあって、エリートであるIS学園生とお近づきになりたい男達。

そして、近年特に問題となっているのはいつかIS学園に通う事を憧れる少女の中で、街の輝きに迷い込んだ少女達と、
それを狙ういつの時代にもいるハイエナ達。


「いけっ!そこよ!ばっちり!そのまま……そのまま……!!」

鈴と二人で夜の街に繰り出したは良い物の、二人ともこういう事はあまり経験が無い。
とりあえずカラオケに入り二人歌合戦を2時間ほど楽しんだ後、ゲーセンに二人でやって来て先程までぬいぐるみキャッチャーで楽しんでいたのだが、どうしても欲しいと鈴が息巻いたぬいぐるみは、あからさまにアームが弱く、付き添いで見ているセシリアが呆れてしまうほど取れるわけが無いものだった……。

「あーーーっ!!もう!何なのよこれ!!セシリア!弾薬頂戴!」

「いくら使うおつもりですの……?もう大きいのしかありませんわよ」

「んもう!じゃあ両替してきてよ」

「なんでわたくしがそんなパシリみたいな事!ここで見張っておいて上げますから、ご自分で行ってらっしゃいな」

ずいと札を鈴に突き出して先程自販機で買った水を軽く口に含む。

「もー、わかったわよ!」

ぱしとセシリアの手から札を奪い取ると、のしのしと両替機を探して鈴が店内に消えていく。

「まったく…………誰のお金だと思ってますの……?」

深く溜息をついて頭を振る。ぬいぐるみキャッチャーのコンソール部に寄りかかり、腰を下ろすと、機械がローライズの露出した腰に触れて少し冷たくて、小さくひゃっという声を出してしまい、慌てて離れる。

「……お、思ったより出てるんですのね……今度ちゃんとホットパンツも買おうかしら……」

少し顔を赤くして、この姿を見たら一夏は喜んでくれるだろうかなんて考えながら、ぬいぐるみキャッチャーの陳列部の奥の鏡で、前髪をなおしていると、背後に人がやってくるのが見える、もしかして、この台を使いたいのだろうか……でも、ぬいぐるみはもうあと一歩のところまで来ている、ここまで動かしたのは鈴だ、見張ってると言った以上動くわけにはいかない。

「あのーすんませン、オネーサン、どいてもらえねッスかァ?」



430 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage saga]:2011/07/04(月) 00:56:08.16 ID:gekU2Ofq0



「……申し訳ございませんけれど、今友人を待っておりますの。少しお待ちいただいてもよろしくて?」

男がまさか話しかけてくるなんて思っていなかった、それにしても、なんて話し方だ、頬をひきつらせながらセシリアは答えるけれど、それで引き下がってはくれない、更に近づいてくると、顔の高さをこちらに併せて近づけてくる。顔を見たくもないセシリアは視線を逸らして。

「……ッ」

「オネーさーん、ツレ待つんなら別ンとこでも良くね? あんさぁ、そりゃ俺男だけどよ、そのぬいぐるみ取りて―のよ。女だからってそこまでオーボーかましちゃうのってよくなくね?オンナが強いからオトコはゲームもすんなってんですかぁ?」

「近づかないでくださいましっ!……生憎、友人はさっきまでここでぬいぐるみを取ろうとしていましたの。今両替に行っているだけですから、すぐに戻ってきますわ。その後でしたら場所をお譲りしますから……」

「はーあぁ?そりゃないっしょ、ゲームは誰にでも平等だぜェ?オンナってだけでそこまで言っちゃっていいんスカ?え?コラ?おい?」

男の言葉は、弱者である事を前に押し出した言い方で、酷くセシリアの心を逆立てる。一夏の祖国を悪くは言いたくないが、この国はやはり野蛮だ。弱者特権が浸透してきた文化だけはどうにも馴染めない。弱者が弱者である事を安穏と受け入れ、開き直る。

(まったく、一夏さんを見習って欲しいものですわ)

そんな風に考えていたセシリアの耳に、突然大きな音が響く。セシリアの顔の横のアクリル板を男が思い切り叩いたのだ。
驚いてセシリアが男の方を見ると、眉間に皺を寄せ、いかにもな威圧の表情を男が浮かべていた、気づかぬうちに、もう数人、近くに並ぶぬいぐるみキャッチャー筐体の影から現れる。

(――ッ!仲間が!?……鈴さん……何をしていらっしゃいますのッ!)

プライベートチャネルを使えば……そっと手を、左耳のイヤカフスへ触れさせようとして……。そこに今、ブルー・ティアーズが無い事に気づく。


――――

『ではオルコットさん、ブルー・ティアーズは先にイギリスへ送るという形で宜しいですか?』

『……えっ!?』

『愛機と離れるのは寂しいと思いますが、今ブルー・ティアーズは見た目以上に危険な状態です。学園の設備では機密部分の完全メンテナンスはできませんから……丁度オルコットさんも、来週からイギリスとの事ですし……よろしいですか?』

『……ブルー・ティアーズ、そんなになるまで……頑張って下さいましたのね。わかりました、この子の事、どうかよろしくお願い致します』

――――


どの道、ブルーティアーズの事を思えば仕方が無い事だ。
今はこちらから誰かに連絡をとる事も、誰かから連絡を受ける事も出来ない事実だけはどうしようもない。

「――い!ォい!聞いてんのかよ!?オネーさんよォ!」

「なーになーに、ショウちゃーん。おっほ、エロいねぇ!オネーサン」

「おうカズぅ、いや聞いてヨ。この女、男はゲーセンで遊ぶなとか言っちゃってるわけよ、オーボーじゃね?」

「うっはー、何、女尊男卑主義ってやつ?女に盾つく男は生意気だとかチョーシくれちゃってるわけ?」

「おいネーちゃん、あんま男だからってナメんなよ、俺たちゃ……ヤルときゃヤルんだぜ……?」

「ヒュゥ!キメたァ、やっぱキョースケさんカッケェ!」

ゾロゾロと、男の仲間が集まってくる。
この程度の人数、代表候補生であるセシリアにとっては正直ものの数では無い。
しかし、イギリス貴族でもあり、エリート中のエリートを自負するセシリアにとって、一般市民相手に力づくの解決などは愚の骨頂。
ましてや相手は、ここで揉めるのは避けたい。
店員と思しき女性が、威圧感を纏う男達を見て怯えているのも視界の隅に目に入った。

「まぁまぁこんなトコで揉めんのもやめようや?お店に迷惑っしょ」

まるでセシリアの胸中を代弁したような言葉が男達の一人から発せられる。
しかし……その意図は、若干違った。

「場所変えようぜ?"話し合い"の」

あくまで話し合い、と強調されて、寮の門限も破っているのに店内で立ち回りなど演じるわけにもいかない。
セシリアには渋々でも頷くしかなかった。
何人もの男に囲まれながら、見張っていると言った台を離れてゆく。一度振り返ったけれど……鈴はまだ帰ってくる様子が無かった……。



431 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage saga]:2011/07/04(月) 01:04:28.03 ID:gekU2Ofq0


――――――


今夜は、本当に誤算が続く日だ。
店から一歩でも出て、裏路地にでも連れて行かれるのであれば、あまりエレガントな手段ではないけれどその場で立ち回りを演じてこの場を切りぬけることも可能であったけれど……向かった先は、先程の店内と同じ建物。
店内から一歩も出る事無く、地下に降りるエレベーターに乗っただけで、そこに到着してしまった。

喧しいとしか表現できない下品な音量。目を悪くするとしか思えない暗い店内に色とりどりの光が乱舞している。
今日のセシリアと似たような恰好の女は、見るからに濃いメイクで東洋人の目の小ささを縁取りで誤魔化して、まるでゾンビ映画のメイクのようですらある。

(羨ましい瞳ですのに……)

セシリアの瞳は、若干目尻が下がり気味で、少々幼く見えるのが気になっていた。
もちろん其れも含めてセシリア・オルコット。別に強いて嫌いな場所ではないけれど。

女の癖に男に媚びるその姿は見ていて不快感さえ感じるけれど、ISにより男女のパワーバランスが逆転する以前から、男性より強い女性がいた事は知っているし、その逆に、女性に媚びる男性がいた事も自らの両親と言う形で知っている。
男達は店の一番奥、薄いカーテンで仕切られた大きなソファのあるテーブル。所謂VIP席へセシリアを案内した。

「さぁて、ここなら邪魔は入んねーべ……」

先程話し合いを強調した男がソファに腰を下ろしたセシリアの隣にボスンと勢い良く腰を下ろす。
逆隣りには体格のいい男が座り、そして、正面にローテーブルが運ばれてきた。簡単には逃がす気は無い、その意図が聞かずとも伝わってくる。

「この店さぁ、俺のオカンがオーナーやってんだわ。ま、正確にはビル自体がオカンのものなんだけどさ。なんか飲むかい?おい、俺はいつもの頼む」

「水で結構ですわ」

どうでもいい聞いてもいない事をベラベラとよく喋る、とにかく、さっさと話を終わらせて戻らないと、鈴が心配する。
運ばれてきたグラス、随分と匂いが強いが、酒、それもブランデーだろうか。それをくいと呷りながら男が続ける。
先程の話から考えれば、この男が男達のリーダーなんだろう。

「そうかい?俺らはさ、別にアンタに謝らせようとか、あんたをどうこうしようとは思ってね―わけよ。女尊男卑であろうが男女にゃ譲り合いってのが必要だべ?って言ってるわけでよ……?」

人の熱気か知らないが、ここはひどく暑く、緊張からか喉も渇く。気は進まないが差し出された水のグラスを口に付け、一口。若干のフレーバーが入っているのか、微かな後味がするが、悪い味ではない。

「……然様ですの、確かに仰る通り譲り合いは必要かもしれませんわ、ですが、わたくしはただ、友人を待っているので、せめて少し待って頂けないかと申し上げただけですわ」

「ほう、そりゃあ悪い事をしたねぇ……」

この男は、他の男とは違うのかもしれない、話が通じそうなその態度を見て、少しだけほっと胸をなでおろす。

「ですから、早く……」

戻らないと、そう言おうとしたセシリアの前、カーテンをくぐって男がやってくる。初めにもめた、確か仲間からはショウちゃんと呼ばれていた男だ。
その事はどうでもいい、ただ、その手にあるものにセシリアの視線は釘づけになる。

「いっやぁ、ラッキーラッキー、簡単に取れる位置にあってよ!取って来ちった!ぎゃはは」

「おいショウ、そんなもん俺に言えばオカンに頼んで現金で売ってやるって言ってんだろよ。っくははは」

「あ、あな……あな……あなた……それ」

セシリアが震える声で、震える指を指す。指を差されてショウと呼ばれる男はあからさまに不機嫌そうに眉間にしわを寄せ。

「ぁあん!?なんか文句あんのかゴラァ!」

「大ありですわ!それは……それは鈴さんが……!!」

バンとテーブルを叩いてセシリアが立ち上がる。
それを見て何かにピンと来たのか、先程キョウスケと呼ばれた男がショウと呼ばれた男に話しかける。

「ひょっとしてショウ、鈴ってあの巨乳のガキじゃねーの?こっち見て随分と悔しそうにしていたけどよ」

「はっはーん、だからうろうろ誰か探して慌てて出てったんだな。ぎゃはは!」

「――ッ!……な、なんて事を…………返して下さいまし!それは鈴さんのものですわ!」

激昂して、テーブルの向うのショウとやらに手を伸ばすけれど、ひょいとその手はよけられてしまう。

「おいおい……穏やかじゃねぇなぁ……」

「こいつこの状況わかってねぇんじゃないの?おい?バカか?おバカちゃんでちゅかー?ぷっはははは」

周囲の空気が、一気に不穏になってゆく……。



432 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage saga]:2011/07/04(月) 01:10:23.46 ID:gekU2Ofq0







「きゃあっ!?」

立ち上がっていたセシリアは突然ぐいっと髪を引っ張られ、よりにもよってそのボス猿の上に引き下ろされてしまう。
男の膝の上に座る等、今だ一夏相手にさえした事が無い事をされ、セシリアの頭に一気に血が上り、咄嗟に肘を背後、ボス猿の鼻頭に打ち込む。

打ち込んだ、筈だった。その肘は先程迄隣にいた大男に両腕を掴まれて男の鼻頭までは届かない。

「ぎゃははは!オネーサン、そんな恰好して、これからどうせイイコトする相手でも探してたんだろ?良かったじゃねぇか、俺らとイイコトしちゃおうぜェ?」

ショウが本当に下卑た、下賤な男の代表のような言葉をセシリアに言い放つ。

「この……下衆ッ!!!わたくしは一夏さんという心に決めたお方がおりますのよ!!!」

体格差に、体勢に思うように動けないセシリアの首筋に、チクリとした痛みが走り、四肢の力が一気に抜ける。

「……な……ッ!!これは……何を………………」

「まぁまぁ、こんなトコで揉めんのもやめようや? ――判ってんだろ?ハラ決めて楽しんでいこうぜ?」

「ぎゃっはははははははは!いちかサァンってか?ゴチんなりまーす!ぎゃはははははは!」

「うっひょー、これってNTRってやつ?へへ!俺得!」

「ばっか、お前@チャンに毒され過ぎだっての」

ボス猿の手には拳銃型の注射器が握られている。思考が混濁し、ゆっくりと意識が離れていく。必死にそれを手繰り寄せるが、意識は煙のように指の間から抜けて行った。

「こんな…………こんな……いや……助け………………て……………………鈴さ……ん……………………一夏さん…………」

がくりと、仰向けに意識を失ったセシリアの頭から、鈴に借りたキャップが床に落ちた。

「何だこの女の力……ジュンさん。ありがとうございました。タダモンじゃないっすよこいつ」

取り押さえていた大男が、ようやく大人しくなったと一息吐く。
ボス猿ことジュンは拳銃型の注射器をテーブルの上に捨て、強く舌打ちをする。

「ふー、ったく手古摺らせやがって。たけー薬の癖に一発で気絶しねぇなんてどうなってんだこいつ。まぁいいや……おい、ショウ。カーテン閉めろ。早速ムイちまおうぜ」



433 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage saga]:2011/07/04(月) 01:12:36.32 ID:gekU2Ofq0




――――――


鈴は夜の街を走っていた、両替に梃子摺った鈴を待っていた筈のセシリアはいなくて、
ぬいぐるみはいかにも下品な男が耳障りな笑い声を上げながら取って行った。

トイレだろうかとも思ったけれどいない、店内を何度もぐるぐるまわったけれどいない、もしかして怒って帰ってしまったのだろうか、
慌ててプライベートチャネルで通信を開くけれど応答は無い。そう言えば今日はブルー・ティアーズを身につけていなかったと思い出す。
それは今彼女が、一般人よりは多少体術の心得があるにしろ、ただの高校一年生の少女で、最悪の事態の切り札を失っている事を意味する。

困り果てている所で、鈴はゲームセンターの店員の女性から『お連れの女性が、ガラの悪い男達に連れられて行ってしまった』と聞き、居ても立ってもいられずに走りだしていた。

(どこ!?セシリア……!!!!)

しかし、闇雲に走り回った所で、判るわけがない。それらしき男たちの集団も見当たらない。
鈴は後悔していた、セシリアが自分の服を着てくれる事が嬉しくて。それが例え多少目の毒でも許されるのは、学園内だけの話である事を失念していた。
一緒に過ごす時間が楽しくて、もっと長く二人だけでと欲をかいてしまった。

(神様でも仏様でも鬼でも悪魔でも構わないから!お願い!罰はアタシに下さい!セシリアは!セシリアを助けて……!!!)

両目から涙を零しながら、鈴は街を走る、何か、手掛かりは、何か方法は。
縁石に足をとられ、鈴は地面にヘッドスライディングする羽目になってしまう。麦わら帽が飛び、借りた綺麗なワンピースが汚れてしまったのを見て、鈴はへたり込んで泣き出していた。

「セシリアああああぁぁぁぁぁ!!」

「あっれ、鈴……?」

落ちた麦わら帽を拾い、近づいてくるその人に気付かないまま。



434 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage saga]:2011/07/04(月) 01:17:33.15 ID:gekU2Ofq0



――――――


「おい……こりゃァ……」

ボス猿ことジュンは、意識を失ったまま下着姿にされてソファに横たえたセシリアの下着に手をかけた所で、持ち物をチェックしていたショウに呼ばれてそちらに向かう。ハンドバッグも高級なブランド物だったが、そこから出てきた財布には、繁華街のビルのオーナーの息子である自分でも遠い世界の話である黒いカード、そして中高生の少女が持つには異様な額の金が入っていた。

服装の割におかしな喋り方をする女だと思っていたが、思った以上の収穫かもしれない。あとは脅すでもクスリに漬けるでもして絞り取るだけ絞り取って稼げるだけ稼がせれば、ビル一個では無い莫大な財産を手に入れる事が出来るかもしれない。

「おい!カメラ持ってこい!……こりゃあとんでもねぇ金の卵だぜ、ショウ!でかした、良い女見つけたじゃねぇか……」

「いっひひひ、あざっす!じゃあ、に、二番目俺で良いすか?……あれ?財布からなんか落ちたッスよ」

それは、IS学園のIDカード、つまりは学生証だった。

この街にも、こんな夜の顔にもルールがある。
『IS学園に手を出すな』数年前の事になるか、IS学園の生徒が出演する非合法の映像を裏ルートで販売した組織は完膚無き程に叩き潰され、更には全世界から制裁を受けたという。
ヤクザ、マフィア、裏社会等比では無い。白昼堂々とミサイルさえ撃ち込まれる勢いだったという。

その時、入口の辺りで悲鳴が上がった。



435 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage saga]:2011/07/04(月) 01:21:19.47 ID:gekU2Ofq0



「セシリア―ッ!!いるなら返事して!!!」

悲鳴の中、喧しい程の音楽をものともしない大きな鈴の声が店内に響く。

「鈴!こっちだ!」

「なんだてめえら!!」

「うるせぇ!どけっ!!」

どうやらここが突き止められたらしい、始めの声は先程言っていたこの女の連れだろう。どうやって?理由は判らないが、やたらと嫌な予感がする。突然の殴り込み?にホールの客達は我先にと非常口に雪崩込み、そのせいで店内のあちこちで悲鳴が聞こえる。

「お、おい!とりあえずその女隠せ!!」

慌てて振り返り、指示をするその背後で、赤い長髪に黒のヘアバンドを巻いた男と、ツインテールに所々汚れたワンピースの女がカーテンを大きく開いて現れた。
その男にボス猿は見覚えがあった、中学生の後輩の喧嘩に呼ばれて行った街で。
中学生の癖に、たった一人で仲間もろとも自分までノックアウトした化け物。
織斑一夏、凰鈴音共通の友人であり、特に一夏とは親友である一般市民、五反田食堂長男、五反田 弾。

「てめェ……弾!!!」

「うっせ、相変わらず下衆な事しやがって……鈴!あの子で間違いはねぇか!?」

「セシリア!!!」

ツインテールの女が、周囲を完全に無視してソファに倒れているセシリアの所へ向かう。
ショウ達手下が動こうとするにも、赤髪の少年から目を逸らせなくて、誰も一歩も動けない。

「ほっほー……こりゃぁ美人だ、眼福眼福」

下着姿の金髪美女が倒れているというのはなかなかに眼福で、鈴をここに案内した男、五反田 弾がシニカルに笑って呟くと、鈴がものすごいおっかない目で睨み返してきた。
思わず弾は眼を逸らし……長い髪で誤魔化しながらチラ見する事にした。特に腰周りがたまらない。

「アンタ達……覚悟はできてるんでしょうね!!アタシのセシリアにこんな事して……絶対に許さない!!!  甲 龍 ! 招 来 !!」

涙を讃えた怒りの瞳で真っ直ぐにボス猿を睨む鈴のブレスレットが光を放つ。
一瞬後には、一機で旧世代一国の軍隊を駆逐する戦力を秘めたパワードスーツ、IS<インフィニット・ストラトス>に身を包んだ鈴が現れる。

「IS!?……こ、こんな事してただで済むと思っているのか!!知ってるんだぞ!てめェらIS学園の生徒だろうが!!いいのか!こんな一般の商店でISで暴れやがって!!!」

自分がしようとした事を考えれば、出る所に出ればより酷い目にあうのは自分たちだ、しかし彼の言う事は尤もではある。
いくらなんでも対人にISは過剰火力も良い所だ。事情は兎も角本当に手を出せばさすがに鈴も処罰を免れない。

「ひっ!ひいい!!」

甲龍の威圧感のあるシルエットを見て、手下の一部がが一目散に逃げようとして。
VIPルームを出た所で、木の葉のように空中に吹き飛ばされた。

「ま、まだなんか来るッスよ!!」

「うるせぇ!ショウ!うろたえんじゃねぇ!!!」



436 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage saga]:2011/07/04(月) 01:23:00.95 ID:gekU2Ofq0



―― BGM:POISON ~言いたい事も言えないこんな世の中は~ 反町隆史 1998年7月29日




437 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage saga]:2011/07/04(月) 01:25:29.15 ID:gekU2Ofq0





「……弾君、感謝する。凰だけではこの場所までは見つけられなかっただろう……」


ホールの照明を背に受けて、その人物はゆっくりとVIPルームに現れる。


「いえいえ、可愛い幼馴染が泣いて頼むんじゃしょーがね―ッすよ……来てくれると思ってましたよ……?千冬サン」



現れたその姿に、弾以外の、鈴を含む全員が息を呑む。異常な威圧感を纏い、片手に金属バットを携えて……。

「う、嘘……弾!あんたまさか!!」

「いや、ほんとはアイツにかけたんだけど出なくてな」



「貴様ら……誰の生徒に手を出したか、わかっているのか?」



「な、何だてめぇは!!!」




「何だ?だと……私か?」


震える声で問うボス猿に、ゆっくり下ろした金属バットの先を床で引きずりながら近づき、宣言する。





「Great Teacher Orimura.   一 教 師 だ !!!!!」





438 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage saga]:2011/07/04(月) 01:26:53.02 ID:gekU2Ofq0






====RESULT====

○織斑 千冬 [00分03秒 粉砕バット20号] ×街のゴロツキ + 甲龍を展開した 凰 鈴音







439 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage saga]:2011/07/04(月) 01:28:44.13 ID:gekU2Ofq0



――――――



目覚めたセシリアは、自分が暗闇の中にいる事に気がついた。

「わたくし……は……」

寝ている状態のようだけれど、酷く寝心地は悪く、しかも揺れている。手足は縛られているようで、身動きが取れない。
不意に、優しい一夏の笑顔が浮かんだ、あそこで意識を失って、自身に何が起こるのかが判らない程子供では無い。
とめどなく涙が溢れ、仰向けに寝かされたまま耳に向けて流れる。

「ごめんなさい、ごめんなさい一夏さん……」

「泣くなバカ者、貴様は無事だ。鈴と五反田という一夏の友人に感謝しろ」

かけられた声は、酷く頼もしくて、そして優しいものだった。

「織斑……先生……」

もう安心だ、この人がいるということは、この人が無事というという事は、本当に助かったのだ、でも、どうしてこんな鉄の箱に入れられたままなのだろう……?


(……箱?)


「立てるぞ、オルコット」

「――は!はい!!」

寝転がされた状態から、箱が真っ直ぐ立ち、セシリアは冷たい足場に両足で立つ。
どうやら自分は全裸のようだが、特に体に異常は感じない。いや、なんか、スースーする。それ以外はがっちり縛られている以外は健康そのものだ。

「ちょ、ちょっと!何!?何なの!?た、助けて!セシリア!助けて一夏!」

見えないけれど、鈴のくぐもった声が聞こえ、だんだんとそれは近づいてくる。
ゴトンという音がした、鈴も箱に入れられてるようだ。

うっすらとセシリアは、それが用具入れの様な予感がするけれど、まさかという思いもある。

「鈴さん!!」

「セシリア!!セシリア!目を覚ましたのね!良かった……良かったよぉ……!!」

「鈴さん!鈴さんこそ……!無事だったんですのね!!ごめんなさい、わたくし……」

「いいの!セシリアが無事ならいいの!!」

「鈴さん……ッ!!」



440 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage saga]:2011/07/04(月) 01:29:54.93 ID:gekU2Ofq0


「はーい、感動の再会そこまでー」

パンパンと手を叩く千冬の抑揚の無い声が聞こえる、音の位置関係から、鈴とセシリア、その中央に千冬がいるようだと二人は認識した。
ふと耳に、ざわめきが聞こえる、そのざわめきの中には、聞きなれたクラスメイトのものも聞こえた。

「よーし、貴様ら。寮の門限は知っているな?本日、その門限を破り、夜遊びに精を出していた愚か者が二人出た。知っての通り、一年の寮長はこの私が勤めている。それを承知の上で、門限破りを敢行する勇気は褒めてやろう。だが、門限破りをそれで済ませる程私は甘くない。これを見ても門限を破る度胸があるものは破って見せろ、今回はこの程度で済ませるが、次はもう一つ上の罰を与える」

千冬が何やら口上を述べている。
自分達にこれから何が起こるのか、何と無くわかった。千冬の手がドアにかかる、開けさせたくないけれど、何も抵抗する事が出来ない。

ドアの向こうはミーティングルームで、同じように扉を開け放たれた鈴の姿と全一年生の皆の姿が目に入った。

寮生に晒された二人の姿は、二人とも全裸とブライチで縛られていた。
セシリアのお腹にはでかでかと「不埒者」と書かれ、下を手入れの行きすぎた状態、簡単に言えば剃られている。


「いいやあああ!見、見ないでくださいましぃぃぃぃ!!!!」


だが、セシリアの無毛はまだマシなほうで……鈴はあの日のセシリアのブラだけをつけられて「 偽 乳 」と書かれていた。


「殺して!いっそ殺してぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」


鈴の絶叫が、寮内に響いた。

翌朝まで、二人は晒されたままだった。




441 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage saga]:2011/07/04(月) 01:31:32.05 ID:gekU2Ofq0



―― エピローグ


夜、海辺の岩場は静かだ。打ち寄せる波が、岩に砕ける。
そんな岩場で、鎖に繋がれた用具入れが、ぽつんと波間に吊り下げられていた。

「ぶほっ!!げほっ!!千冬姉!!織斑先生!!潮が!潮が満ちて!!!千冬姉!!姉ちゃん!!セシリア!箒!鈴!ラウラ!シャル!簪!楯無さん!のほほんさん!!げほっ!ぶえふ!」


「……呆れた、随分沢山心当たりがあるのねー」


少し離れた岩場で、助けてあげるのやーめた、と楯無は扇子をパチンと閉じて寮へ帰って行った。
心配しなくてももう満潮。これ以上は水位も上がらないだろう。


「ふうん、セシリア・オルコット……かぁ……………………んふ」


一番初めに一夏が口にした名前、小さく呟く楯無の口元には、笑みが浮かんでいた。





GTO編 end


443 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage saga]:2011/07/04(月) 01:55:43.74 ID:gekU2Ofq0


次回予告


ブルー・ティアーズ修理の為一路イギリスへと向かうセシリア・オルコット
懐かしの本国、懐かしのオルコット邸。つい最近帰ったばかりだけれどそれはそれとして、

今回の帰省にはなぜか、付き添いとして織斑一夏が指名される。(小姑オプションつき)
熱い青春の夜をもたらすのか、それとも地獄の基礎訓練の日々をもたらすのか。


しかし、そこに亡国企業、因縁のサイレント・ゼフィルスが現れる


次回
IS-if Cecilia Alcot 「イギリス旅情編」

英国の空を、駆けろ!白式!





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「鈴「あっづー……」セシリア「な、何ですのコレは……」⑦」をウィキ内検索
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