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VOCALOID関連のライセンスについて - (2007/12/28 (金) 21:15:27) の編集履歴(バックアップ)
初音ミク他クリプトン製ソフトウェアのライセンス
ソフトウェア使用許諾契約書
アップデータのダウンロードページのフォーム内から引用http://www.crypton.co.jp/mp/pages/support/vocaloid/vocaloid_updater.jsp
ソフトウェア使用許諾契約書
本ソフトウェア使用許諾契約書(以下「本契約」という)は、VOCALOIDソフトウェアおよび本ソフトウェアの全てのアップグレード、バージョンアップあるいはアップデート(以下「本ソフトウェア」という)に関してお客様とヤマハ株式会社(以下「弊社」という)との間で締結される契約です。本ソフトウェアをインストール、コピー、または別の方法で使用することによって、お客様は本契約のすべての条項に同意したとみなされます。本契約の条項に同意しない場合、本ソフトウェアの使用はできません。
また、各ライブラリメーカから提供されるVOCALOIDライブラリ(以下「ライブラリ」という)のエンドユーザ使用許諾契約の諸条件にも拘束されることをご理解下さい。
1. 使用許諾
弊社は、お客様に対し、本契約の各条項に従うことを条件に、一台のコンピュータに対し本ソフトウェアをインストールし使用する権利と本ソフトウェアを用いて合成した音声(以下「合成音声」という)を使用する権利を許諾します。
2. 禁止と制限
お客様が本ソフトウェアから著作権表記の消去や変更をすることは許されません。
お客様が第三者へ本ソフトウェアの複製物を配布することは許されません。
お客様が本ソフトウェアの貸し借りをすることは許されません。
お客様が他人に本ソフトウェアの複製物を取得させる目的で、ウェブページ上や他の媒体で本ソフトウェアの一部あるいは全部を掲載することは許されません。
お客様が本ソフトウェアの逆コンパイル、逆アセンブル、リバースエンジニアリング、その他読解可能な形式への変換を行うための手段を用いることは許されません。また他人にさせることも許されません。
お客様が本ソフトウェアの部分的もしくは全部をいかなる方法でも複製、修正、処分することは許されません。
3. 合成音声の使用の制限
お客様が公序良俗に反する歌詞を含む合成音声を公開や配布することはどのような方法であっても許されません。
お客様がライブラリの歌手本人だけでなく、第三者の人格権を侵害する合成音声を公開または配布することは許されません。お客様が合成音声を公開あるいは配布したことにより発生したいかなるクレーム、訴訟、直接的、派生的、付随的または間接的な損害に対しても弊社は一切責任を負いません。
お客様が本ソフトウェアによる合成音声を以下の形態で使用する場合には、本使用許諾契約とは別に弊社から別途の使用許諾契約が必要となります。もしそのような使用許諾契約が必要であれば、弊社までご連絡下さい。
(a) 主として、商用カラオケソフトウェア、カラオケハードウェア、インターネットを利用したカラオケ製品システムやサービスの開発での使用など、商用のカラオケサービスあるいはシステムにおいてバックコーラス等の歌声に合成音声を使用する場合。
(b) 他の楽器や音楽作品中の音との組合せで使用する場合以外で、電話機の呼び出し音(いわゆる「着メロ」を含む)、電話や電話用機器での警告音として合成音声を商用に使用する場合。
4. 契約の中途終了
お客様が本契約の条項を遵守しない場合、弊社の他のいかなる既得権を侵害せずに弊社は本契約を終了することができます。そのような場合、お客様は本ソフトウェアのすべてのコピーを廃棄しなければなりません。
5. 本ソフトウェアの知的財産権
本ソフトウェアやそのいかなる複製物のあらゆる権利と知的財産権は弊社が保有します。
6. 免責事項
本ソフトウェアと関連するドキュメンテーションは弊社が著作権を保有します。本ソフトウェアは現状有姿の状態で提供され、本ソフトウェアの使用あるいは動作に対して弊社は保証をいたしません。本ソフトウェアの使用あるいは動作により発生する損害はお客様が負担しなければなりません。お客様が本ソフトウェアあるいはドキュメンテーションを使用することにより発生した結果に対して弊社は保証しません。弊社は、第三者の権利の非侵害性、市場適合性、特定の目的への適合性について、明示であるか黙示であるかを問わず、一切保証いたしません。弊社は、直接的、派生的、付随的または間接的損害(営業上の利益の損失を含む)について、たとえそのような損害や第三者からの賠償請求の可能性について予め弊社が通知を受けた場合でも、お客様に対して一切責任を負いません。
7. 概要
本契約は日本法の適用を受け、日本法に基づいて解釈されるものとします。
記事やエントリ
Business Media 誠:ロサンゼルスMBA留学日記:同人CD販売は? カラオケのコーラスは?——初音ミク「許諾の限界」を探る http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0711/05/news061.html
ページ一番下のチャートが秀逸
初音ミクの使用制限についてのまとめ - 少年少女科学倶楽部 http://scientificclub-run.net/index.php?UID=1198338084
CCについての言及もあり
主に法的な考察
「初音ミク」の著作権者はどこまで作曲者の権利を制限できるか - ものがたり http://d.hatena.ne.jp/atsushieno/20071030/p1
純粋に法的な、著作権の発生と及ぶ範囲、およびライセンシングについての考察(初音ミクの実際のライセンスについてではない)。MIAU誕生のニュースが「初音ミクの消失」にふっ飛ばされたので「むしゃくしゃしてやった」ようだ(ォ まったくもってMONOMONOしい世の中である
以下、疑問な点がある記事やエントリ
初音ミクを試してみる(最終回 初音ミクは喋れるのか?):ITpro http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20071219/289776/
この「初音ミクの持ち歌」だが,一般ユーザーがオリジナル曲を作って販売することは可能なのだろうか? この件についてクリプトン・フューチャー・メディアに確認したところ「営利目的での利用はNG」と回答があった。つまり,初音ミクなどのキャラクター音声は非営利コンテンツに限って利用可能というわけだ。明らかに初音ミクとわかる音声を取り入れた楽曲や,「feat.初音ミク」などとする楽曲を,無断で販売することはできない。
ライセンスを確認しもせず、安直に簡単な質問を開発元に投げ、単純な答えから全てを断定するのは本当にどうかと思われ。
Web屋さんのココロえ > 初音ミク騒動の変。 : ITmedia オルタナティブ・ブログ http://blogs.itmedia.co.jp/kokoroe/2007/12/post-b814.html
トップ > 初音ミク騒動の変。
2007/12/22
初音ミク騒動の変。
クリプトンの暴走でどんどんわけのわからない方向に突っ走っていっている感じがしますが、完璧に泥仕合の様相を呈していますね。業界の暗黙のルール(契約書や発注書を事後に交わすことだと思う。そんなことは制作の世界では当たり前で、そうじゃなかったら、ソフトウェアなど発売延期なんてやろうもんなら違約金で大変なことになる(^^;))だなんだ、ということが問題だ、みたいなことになっていますが、そこは全然論点ではなく、そもそも、ドワンゴとクリプトンの主張点は一致していないので、このままいったらすれ違うままだと思われます。クリプトンが版権を持ちたいと主張したことで、話がややこしくなったわけなんですから。原盤権や版権をどこに持たせるかは本来、創作者が決めることなんだけどね。
ややこしいのはドワンゴ側は「社名でコメントを出している」わけですが、クリプトン側はあくまでブログに書かれたコメントでしかなく、企業としての公式なコメントがまだないことです。言い合いの割には、実にしょぼい。
まあ、そもそも、クリプトンが製品に添付している使用許諾契約書は、プロにはまったく使えないものになります。前にも引用した
D. 合成音声の使用に関する制限
(2)お客様が本ソフトウェアによる合成音声を以下の形態で使用する場合には、本契約とは別に著作者から別途の使用許諾契約が必要となります。そのような追加の使用許諾契約(使用形態によっては、追加ライセンス料が発生する場合があります)が必要な場合は、まずクリプトン・フューチャー・メディア株式会社までご連絡下さい。
(d) 合成音声によって楽曲のリードボーカル・パートの大部分が構成されており、”歌手”として合成音声がメインの「アーティスト」にクレジットされている録音物や、人間ではなく機械、テクノロジー、VOCALOID、本VOCALOID 製品のタイトル、”バーチャル・シンガー”、”バーチャル・アーティスト”といった類のクレジットのある録音物を商用目的でリリースする場合。但し、実在する人間がその「アーティスト」にクレジットされている作品内での合成音声の使用は、追加使用許諾を取得することなく本契約の下で許可されています。
これはつまり、商用作品を作るたびにクリプトンから許諾を取れ、ということなわけで、そんなVSTiは今までなかった。まあ、合成音声は音声ライブラリを直接叩くわけで、そのライブラリに取り巻く権利があるのはわかるので、仕方がないとは思うんですが、そりゃ、仮歌作るとか、コーラスくらいしか使えないわ、という感じ。
一応、ひろゆきさんが折衷案を提示してます。まあ、これが現実的なライン。
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2007/12/22 9:55:07
イシザカ
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2007年12月28日20:30ごろキャッシュから本文部分のみ引用