《Viream Fight Märchen 【捌/はち】》
現実とは、"秘する"ものと見つけたり
一度めるひぇんと生まれたからには
誰もが夢見る最強という名の花
のう、皆の衆?
御伽世界最強を見とうは、ないかー!?
良う候、では、これより…
【ストーリー】
いつもの御伽世界とは何か空気の違う、桜吹雪舞い散る異世界。
突如、開催された『霊台武刀会』。時空を超え、世界の垣根を超えて集められた八人の凄腕の剣士たち。
そして、御伽世界の住人…"めるひぇん"の力を封じた八本の魔剣…"伽羅刀"を与えられ、
剣士たちは死合の舞台となる山里『白楼峠』の各地へと飛ばされた
『さあ、闘え!一騎当千の強者たち!最後の一人には何なりと望むままに褒美を取らせようぞ!!』
御簾の奥に座した黒幕の高笑いが、昼だというのに煌々と光る星から地に響く…
《白楼峠》
→御伽世界の一角に在る
"普通に現実世界にもありそうな山越えの街道とその周辺の山々"。
竹林・丘陵・荒野・河原、谷に掛かる吊り橋、洞窟や山砦跡など、多彩な地形が存在する。
『霊台武刀会』の開催のため、主催者によって人払いがなされているらしく、剣士たち以外の人間を見ることはない
【ゲームシステム】
今作はゲームのジャンルとしては、これまでの『対戦型格闘アクション』から『剣劇チャンバラアクション』に大きく舵を切っている。
主役を操作して次々と登場する敵手たちを倒していく。敵手登場前と倒した後にストーリームービーが入る。基本的にストーリーは分岐のない一本道(エンディングは虚構END/中道END/現実END/の三種)
【キャラクター】
(主役)
(どうも、妙なことになったのう…)
→妖山学園・用務員の白髪の老剣士。今作では用務員の職を引退後、かつての故郷があった場所の現在を見に足を運んだ所ふたたび神隠しに遭い異世界での剣客同士の殺陣『霊台武刀会』へと放り込まれる。
(黒幕の声、何処かで…?いや、良い良い。斬り進めばいずれ、わかることだ…)
さすがに言われるまま赤の他人と殺し合いをするつもりは毛頭無く、伽羅刀の冷凍封印能力と自らの修めた魂魄流の"肉体はそのまま魂だけ切り離す"秘剣を用い、非殺を貫いて黒幕の元へ叩っ斬るために向かう…
剣の達人。それも道場剣術ではなく戦国の世の血生臭い方の剣術使い。乱戦、居合、組み打ち、蹴り、手裏剣術と幅広く使えるが、今回はゲームの進行上と非殺傷を貫くため魂魄流の奥義と相性の良い居合術をメインに使う。
【伽羅刀・詳細情報】
銘…『修羅幽鬼』
めるひぇん…『白雪姫』から"白雪姫"
刃文…重花丁子
刃長…二尺三寸
拵え…雪結晶ノ如キ鍔、白銀ノ鞘・白鮫皮巻ノ太刀拵
固有能力【抜けば魂散る氷の刃】
→自身の三魂七魄を二分割して、自身の動きに追随する半透明の分身体を生み出す。
めるひぇんわあど『魂魄流・斬無之太刀』
(敵手)
竹林の中の道を行く。前方から忍び足の足音…敵手か、と鯉口を切る妖忌の前に、一人の少女が現れた
「わ、私も…家に帰らないといけないんで…ごめんなさいっ!」『その構え…犬走流か。良い素質じゃが…まだまだ精進が必要、じゃな』
→妖忌の前に最初に現れる敵手。
ミッドヴィリームの一人、リムラパンにして犬走流道場門下生。剣術を学んではいるが赤の他人と斬り合いなどできるメンタルでは無いため隠れていたが、『このままでは帰れない』と黒幕から告げられ、意を決して隠れていた場所から出てくる
最初の敵手ではあるが、優れた瞬発力・跳躍力と、そこから繰り出される天狗の如き犬走流の剣技。その身のこなしは決して侮れない。攻撃を当ててもあまり積極的に追撃してこないのと、出した後の隙が多い大技を多用するためそこが狙い目。
【伽羅刀・詳細情報】
銘…『次郎烏鷺』
めるひぇん…『不思議の国のアリス』から"白ウサギ"
刃文…乱刃・小丁子
刃長…一尺八寸
拵え…反リ皆無、四角鍔、深紅ノ目釘、忍者刀拵
めるひぇんわあど『
首刈兎円月斬』
街道を行くと、峠にさしかかった。茶屋の縁台に腰掛け、団子をパクついていた人影が勢い良く立ち上がる…
「お前、鬼か?それとも人か?…"どっちも"と言いたげな顔だな?まあいい、ひとつ手合わせ願おうか、御老人?」『…少々、灸を据える必要がありそうじゃな…』
→比那名居家のお嬢でミッドヴィリームの剣士、比那名居天子/リムピラティス。自身が頑丈過ぎる体質のため下手をすると大怪我をする、という認識が無く、呑気に他の対戦相手との真剣勝負を楽しみに待っていた。リムラパンに勝利した妖忌の前に現れて勝負を挑んでくる。
序盤の難敵。
受けるダメージを半減させる特性に加え、桃色のオーラを発し体力を徐々に回復させる固有能力『桃香充溢』により長期戦になりやすい。加えて通常・必殺技のバランスがよく隙が無い。
【伽羅刀・詳細情報】
銘…『万刀圓』
めるひぇん…『西遊記』から"西王母"
刃文…三本杉互の目
刃長…二尺五寸
拵え…鍔・鞘ニ桃花ノ彫物、中華風ノ拵
めるひぇんわあど『全人類ノ夢想剣』
獣道を進むと、山中の猟師小屋を見つけた。何かがのそり、と身を起こす…巨大い…熊か?いや、どうやら人のようだ…
「ハッハッハ!いや、母ちゃんから"男は女に手ぇ出すもんじゃねえ"って言われてたから困ってなあ…ん?よく考えたら年寄りもまずいんじゃねえべか?」『たかだか二十歳前の若人から労られるようなやわな人生は送っておらん』
→上海アリス幻樂高校・玄武組の生徒で怪力巨躯の快男児。
妖忌と同じく神隠しに遭って霊台武刀会に放り込まれるも、妖忌以外の参加者が同世代の少女ばかりのため困っており、妖忌が訪れた際も猟師小屋で独り悩んでいた。
作中最大の巨体の上マサカリのような剣鉈を振るうため、リーチと威力が異常に高い。その代わり動きは鈍重で隙も特大。動きをよく見ながら慎重に削っていけば直撃することはまず無いだろう。
【伽羅刀・詳細情報】
銘…『魔狭刈』
めるひぇん…『金太郎』から"山姥"
刃文…広直刃
刃長…六尺余
拵え…切先、鉞(まさかり)ノ如シ・鍔無、鞘無、丸木ニ熊皮巻ノ柄
めるひぇんわあど『足柄山・三昧颪』
獣道を進んだ先にあったのは、一面の荒野だった。殺風景な風景に、黒桔梗がぽつりぽつりと咲いている…岩に腰掛けていた人影が立ち上がる。鎧ががちゃり、と音を立てた
「待たれよそこな御仁!貴方も武刀会の参加者か?小生の名は兜塚守桔梗!是非とも手合わせ願いたい!」『承知した。魂魄妖忌、参る』
→上海アリス幻樂高校・白虎組の生徒で
フェムトファイターの一人、フェムカイジャーである剣道少女・兜塚守桔梗。戦うことを強制されるのこそ本意ではないが、真剣勝負で自身の(鎧を含め)実力がどこまで練達の剣士相手に通用するかには興味があり、対戦相手を求め白楼峠を放浪していた。その途中、桔梗塚で一休みしていたところに通りかかった妖忌に手合わせを申し込む。
剣戟時は鋼の鎧に身を包む。ダッシュや攻撃動作の最中、起き上がりまたは背後からの攻撃でなければガードされたものとして扱われよろけもしない。
反面、重い鎧を纏っているため動きは全体的にやや鈍重。
【伽羅刀・詳細情報】
銘…『出由羅半』
めるひぇん…『アーサー王物語』から"緑の騎士"
刃文…糸直刃
刃長…四尺余
拵え…刃幅分厚、猪首、緑一色ノ鞘・鍔・柄、野太刀拵
めるひぇんわあど『
因果応報・頭刈返』
霧深い谷川に掛かる吊り橋。対岸の霧の中からは敵手の気配。柄に手を掛ける妖忌の前に、見覚えのある顔が飛び出した…!
「お祖父さま!?…いや、お祖父さまがこのような処にいるはずが無い!師匠の名を騙る不届者め、許せん!この魂魄妖夢が切り捨てる!」『…頭の方はともかく、腕の方は上がったようじゃな。感心、感心』
→魂魄妖忌の孫にして剣術の弟子。彼女も同じく神隠しに遭って、霊台武刀会に放り込まれており、この一本橋で敵手を待ち受けていた。
剣戟では妖忌の弟子ということもあり、妖忌とほぼ同じ技を使う。威力は妖忌の方が上で、スピード、出の速さは妖夢の方が上。
さすがに固有能力の分身体は使えないが、代わりにダッシュ時、後ろに攻撃判定のある桜の花びらを散らしながら走る固有を持つ。
【伽羅刀・詳細情報】
銘…『枯桜爛漫』
めるひぇん…『花咲爺さん』から"シロの灰"
刃文…湾れ刃
刃長…二尺三寸
拵え…鍔ニ白狗ノ透かし彫リ、鞘ニ桜花ノ蒔絵、太刀拵
めるひぇんわあど『魂魄流・斬迷ノ太刀』
打ち捨てられた坑道跡…だろうか。隠す気も無さそうな闘気が奥から放たれているが…?
「やっと獲物が架かったぜ…と思ったが、なんだよ、俺の渾身の不意打ちをあっさり回避しやがって…」『不意打ちのつもりなら少しは殺気を隠せ、馬鹿もん』
→上海アリス幻樂高校・青龍組に通う元ストリートチルドレンの少女・姫虫百々世。幼い頃ムカデに噛まれて覚醒した奇跡獣人でもある。ストリートチルドレン時代の経験とこの世の本質は弱肉強食、という自己の信念から割と真剣勝負にも躊躇が無い。正々堂々という概念も薄いため獲物が通るのを待って開始時から洞窟の中でずっと不意打ちのチャンスを待っていた。
剣戟時は蛇腹剣に変形する伽羅刀を振り回し、ケンカ剣法でこちらを追い込む。彼女の得意とする狭い洞窟内という地の利もあり、今までの開けた場所とは違う闘い方を強いられる。
伸ばした刀を天井に引っ掛け、そのままターザンキックや天井に張り付いての斬撃など三次元的な攻撃を多用する。
【伽羅刀・詳細情報】
銘…『千脚蛮頼』
めるひぇん…『大蛇と大百足』から"赤城山の大ムカデ"
刃文…足長丁子
刃長…二尺八寸
拵え…鞘・柄ニ百足ノ意匠、鍵型鍔、刀身ニ蛇腹刀ヘノ変形機構有リ
めるひぇんわあど『猛刀・蛇喰麁正』
洞窟を抜けた先には、崩れかけた山砦が佇んでいた。鉄と火縄の臭いに混じり幽かに、この世界観には不似合いな珈琲の香が薫る…
「奴が何者なのかは知らないが、ファンタズマ兵団領復興の好機なのは間違いない…お前達にはその足掛かりとなって貰うぞ!」『戦場の匂い…お主、まさか…?』
→
ミラクルアースの軍事国家、ファンタズマの亡命者。他の参加者と同じく巻き込まれた身だが、優勝者への褒美としてファンタズマ軍国領復活を夢見ており、積極的に優勝を目指している。戦術家として最終的に最後の一人になれればいい、と早々に隠れ家を確保して他の参加者が潰し合うのを静観していたが、他の参加者が全員妖忌に討ち果たされたことを知り、嬉々として山砦の奥から出てくる。
最後の敵手に相応しい強敵。修めた軍刀術による鋭い連続突きや組み打ち、蹴りは脅威だが、それ以上に注意すべきは飛ばしてくる"魔弾"。
極めてゆっくり飛んで当たるまで追尾してくる弾丸だが、当たれば体力10割を削り取り即死させられる。しかもそれを六発まで画面内に重複して滞留させてくる。一応、剣戟を当てれば地面に落ちてしばらく停止するが…また復活する。
七発目の魔弾を撃つと、撃った弾はUターンしてジェーンを直撃、勝手に自爆してくれる。という訳で七発目を撃つまで粘れば確実に勝てる。
【伽羅刀・詳細情報】
銘…『百中无外』
めるひぇん…『魔弾の射手』から"悪魔ザミエル"
刃文…逆さ互の目
刃長…三尺一寸
拵え…鞘ニ七発ノ弾痕、小烏丸造(刀身半バ両刃)、鍔ト柄ハ洋刀風ノ拵
めるひぇんわあど『Der Freischütz』
七人の敵手を討ち果たし、霊台武刀会の優勝者となった魂魄妖忌。彼の前に姿を表した『黒幕』の正体は…!?
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???『妖忌、目の前の虚構(イツワリ)を斬りなさい』 |
『よく勝ち残った、美事、美事…さあ、近こう寄れ。何なりと望みを言うがよいぞ』
「では…」
「お主の首を所望する」
『…………は?』
「己の愉しみのため赤の他人同士を斬り合わせる悪趣、不快至極である故…覚悟!」
抜刀し、黒幕の座所の御簾を切り裂く妖忌。しかし、その奥に居た人物の顔を見た妖忌が凍りつく
「おゆうの方…さま?」
そこに居たのはかつての主。守り切ること叶わなかった桜色の髪の姫君。
凍りついた妖忌に、おゆうの方が言葉を発する。
『今までご苦労でした、魂魄妖忌。これが貴方の主として最後の命令です』
『貴方の目の前の現実…魂魄妖夢を、斬りなさい』
「……!?」
後ろを振り向く。いつの間に現れたのか、敗退したはずの孫、魂魄妖夢がそこに立っていた…
おゆうの方が微笑んで言葉を継ぐ。
『武士にとって主命は絶対、逆らうことは許されぬ…忘れては、いませんね?』
【▼選択肢】
「…………。」
→以前持っていた刀を違う伽羅刀に持ち替えた妖忌の孫にして剣の弟子、魂魄妖夢。
瞳は赤く、表情からは感情の起伏が読み取れない。何かに操られているように見えるが、果たして…?
剣戟では第五死合で使ったのと同じ剣技に加え、灰を固めてガラスの刃にして飛ばす新技を使用してくる。
【伽羅刀・詳細情報】
銘…『灰刀藍魔』
めるひぇん…『シンデレラ』から"灰被り"
刃文…糸直刃・全体ニ細カナ沸
刃長…三尺余
拵え…灰白色ノ鞘、鍔無シ、硝子ノ柄・柄尻ニ造花飾リ
めるひぇんわあど『晶柩【灰白蓮獄】』
『…お…祖父…さ…ま…?』
『…。』
「ご苦労でした。これからも私に忠を尽してくれますね、妖忌?」
『御身は…剣に御座いますれば…どうぞ、御随意に…』
現実と
《なぜ、この隙間を感知出来る?只人のお前が…》
《どうやってこの位相に干渉を!?いや、まずどうやって私の存在を感知出来た?まったくもって理解不能な爺…》『"そこ"だけ完璧に何の気配も無い、では却って目立つ』
→妖夢とおゆうの方の間の空間の隙間に潜んでいた長い金髪に中華風の導師服のようなものを纏った謎の女。
どうやら、この異変の真の黒幕のようだが…?
剣戟時は堅く守ってカウンターでの反撃を狙ってくる。空間を切り裂いてのワープ移動や離れた場所への刺突・赤く/青く輝かせた刀身から光波を飛ばす技も使う。光波は見た目の位置と当たり判定が一致しないので注意。
【伽羅刀・詳細情報】
銘…『明鏡萃月』
めるひぇん…『白雪姫』から"魔法の鏡"
刃文…総焼刃・刀腹全面ヲ鏡面仕上
刃長…二尺四寸
拵え…星球大戦ノ光剣風拵・茎二【8cum0=cloud:∞】の銘(?)
めるひぇんわあど『鏡月反射衛星斬』
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《本当におめでたい頭ね、あの"神隠し"が偶然起きたとでも?》
《『武士として、主君を守る』?守られていたのはどちらかも知らずに…》
剣戟終了後、妖忌が戦国時代から現代に来ることになった"神隠し"の真相について語る…
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黒幕の正体 |
かつて、表裏二つに別れた世界の狭間に自然発生した"境界に棲む大妖"。
狭間の地から動けない境界の大妖は現状打破のために、
表の世界を観察する自らの耳目としての存在を作る必要がある、と考え
そのために自らの思考パターンを摸してプログラムした多数のシキ…"ヤクモ-X"たちを放ち、
素質ある者=適合率の高い生命を探していた。
この黒幕もそうした"ヤクモ"の一体。そして彼女が見つけた『素質ある者』が妖忌の主・おゆうの方であった…
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一度目の神隠しの真相 |
敵対国の軍勢が城に攻め入り、落城寸前の城内にて。
『妖忌を安全な処へ…貴方の能力なら、それが出来るのでしょう?』
《可能ではあるけども、私にそれをする理由が無いわね。私にとって重要なのは宿主である貴女で、あの侍がどうなろうと私は構…》
『出来るのね。ありがとう、それが聞きたかったの…』
《!?記憶と…思考が流れ込んでくる…ち、ちょっと待ちなさい!■■子!貴女一体何を…しよう…と…》
《巻き込んでしまってごめんなさい、妖忌…今まで守ってくれてありがとう…どうか、貴方は生き延びて…》
「おゆうの方様!おゆうの方様!?何処に御座いまするか!?」
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…願わくば 花の下にて 春死なむ その如月の 望月の頃… |
国は滅び、城は跡形も無く…ただ枯れた桜の大樹だけが、在りし日の姿を留めていた…
ゆらり、と謁見の間の景色が歪み…
気づけば、見覚えのある桜の木の前に立っていた。
『この桜は…!?』
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ヤクモの誤算 |
"ヤクモ"たちには平時用コマンドである観察と情報の送信に加え、もう一つ非常時用コマンドが存在した。それは…
IF(本体からの通信が途絶した)
→OR(宿主に十分な能力と適合率が一定以上あるか?)
→Yes=宿主から主導権を奪い、新たな境界の大妖の"幼体"として孵化→再起動
→No=最も近くの孵化した同胞を支援
という、一種のバックアップ機構。
2年前。ヴィオラがヴィリームたちとの戦いに敗れ、通信が途絶したタイミングでこの"ヤクモ"も再起動を行おうとした。
しかし…
《error.13/論理プログラムに異常発生/二重定義発生/下位プロトコルの再定義を要求/error.13…》
寄生先であるおゆうの方から意識の主導権を奪おうとするが出来ない…否、
『主導権はこちらが取っているはずだが操作できない』
一度目の神隠しのあの時、ヤクモとおゆうの方・二人の意識は半ば融合してしまった。
どちらが裏か表か、どちらが表層でどちらが深層か、今頭に浮かぶ思考はどちらが願い、望んでいることなのか…
もはや、判別はつかない。ならば…
《その執着の源を切除する》
おゆうの方と融合した部分を切り離し、一時的に眠らせる。
無論、演算能力・処理速度はガタ落ちするが、それは他の孵化できなかったヤクモたちを使い潰して補えば事足りる…
《…その間に…どうにかして…あの男を…》
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《お前の存在が、■■子の魂を今も縛り続けているのよ》
《本人も忘れたい記憶なら、私が有効に使ってあげようというだけのこと。お前達主従にとっても、悪い話ではないと思うのだけど?》
「たとえ本人にとって忘れたい記憶、忘れた方が良い記憶であっても、それは我が主・おゆうの方様のもの…」
「断じて貴様のものでは無いぞ、妖怪!」
《…まあ、そう言うだろうとは予想していたわ》
ヤクモが刀をかざす。鏡面仕上げされた刀身に、妖忌の顔が写り…鏡に写る己自身と目が合った、その瞬間…
(…!?)
鏡に写る己の影が…ニヤリ、と嗤った
そして…
ヤクモの姿が消え、一人の若武者が目の前に立っていた…
(…若い頃の…儂か…?これは…)
魂魄妖忌(若)
《この娘の記憶から抽出した"最も効果的にお前を始末できる敵手"…衰える前のお前自身に、お前は殺されるのよ、魂魄妖忌!》
→魂魄妖忌の前に現れた、青年期の頃の妖忌自身(?)
当然ながら此方とまったく同じ技を使い、妖夢戦と違い分身体も使用し、しかも此方は使用できなくなった分身バグも使ってくる。加えて全盛期の肉体であるため、パワーもスピードも此方を凌駕している。
【伽羅刀・詳細情報】
銘…『修羅幽鬼』
めるひぇん…『白雪姫』から"白雪姫"
刃文…重花丁子
刃長…二尺三寸
拵え…雪結晶ノ如キ鍔、白銀ノ鞘・白鮫皮巻ノ太刀拵
固有能力【抜けば魂散る氷の刃】
→自身の三魂七魄を二分割して、自身の動きに追随する半透明の分身体を生み出す。
めるひぇんわあど『魂魄流・斬夢之太刀』
《粘るわね…でも、流石にもう限界でしょう?諦めて早く楽になりなさいな》
…確かに、妖忌の体力は限界に来ていた。同じ技をそれ以上の強さで返してくる相手との打ち合い。勝てる道理など、何処にも…
(諦めるな…どこかに突破口は…かなら…ず…)
《人間は脆く儚い…幾ら鍛えても少しの歳月で見るも無惨に劣化する…ねえ、妖忌?》
『…貴方も、"こっち側"に来ない?』
《■々子!?しまった…時間をかけ過ぎた…》
「…!?おゆうの方…様…!?」
眼前の若妖忌の姿に砂嵐のようにノイズが掛かり、一瞬、その姿が見覚えのある姿に重なり、戻る。
頭は混乱しつつも、老練の剣客である妖忌の勘が剣持つ両腕に告げる。
好機也。と
「……妖怪」
「その姿…おゆうの方様の記憶から抽出した、と先程言ったな?」
傍らに棒立ちしていた孫にして弟子・魂魄妖夢の手から、静かに彼女の持っていた伽羅刀を抜き取り、二刀の構えを取る妖忌。
弓手に妖夢の『灰刀藍魔』。馬手に自身の『修羅幽鬼』。二本の刀身が十文字をかたどる…
「この技は儂が唯一、こちらに来て後に編み出した技…魂魄二刀流、貴様に見切れるか…?」
「…三魂白楼」
+
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【終劇?】 |
"それ"は夢か、現か、幻か…桜吹雪の舞う景色の中で、魂魄妖忌は懐かしい声音を聴く。
「お供出来ず、申し訳…」
「…はっ!」
「何なりと」
「しかし、それは…」
「…………■■子」
【staff】
system:Fu-sin-shi
scenario:Webisu@
production:Dannoura-gensouseimou.Inc
graphics:(bosyutyu)
BGM:(your imaginetion)
original author:Team Syanghai Alice
And You…
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「…………。」
→妖忌が一度目の神隠しに遭う前、仕えていた姫君。
なぜか妖夢を斬れ、と妖忌に命じるが…?
断ると伽羅刀を手に妖夢に斬り掛かり、妨げられると妖忌をまず斬ろうとしてくる。
終始俯いて下を向いているため、表情は読み取れない。
ひらり、ひらりと蝶のように舞いながら華麗な連続斬りを仕掛けてくる。等間隔ではなく、微妙にタイミングをずらしたり上下にガードを揺さぶるため難易度が高い。
その分一撃の威力は無いが、赤い刀身による斬撃は林檎の毒によるスリップダメージがあるため最終的に受けるダメージは普通に中火力キャラと同じになる。
【伽羅刀・詳細情報】
銘…『冥界紅玉』
めるひぇん…『白雪姫』から"毒林檎"
刃文…涛乱刃
刃長…三尺余
拵え…墨染色の鞘、桜色ノ鍔、真紅ノ刀身、純白ノ柄糸ノ打刀拵
めるひぇんわあど『黄泉比良坂冥土之馳走』
『これで、いい…妖忌…自由に…生き…』
『お祖父さま?』
「(…あれは本当に幻だったのか?……本当にこれで良かったのか?)」
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最終更新:2024年06月30日 21:53