「さあ切符をしっかり持っておいで。お前はもう夢の鉄道の中でなしに、本当の世界の火やはげしい波の中を大股にまっすぐ歩いていかなければならないよ」
Viream Fight Märchen【❾❾❾】
『…燃える蠍の心臓を越え』
『…唐棃星の三つ子を掠め』
『…カササギ橋のアァチを潜り』
『長い、長い旅をして参りました、参りましたが次でようやく終点です。お疲れ様でございました、よくここまでご辛抱いたしました…』
【ストーリー】
無数に存在する御伽世界間を航行する蒸気機関車・『天河軌道』。
それに乗りこみ、喪われた自身の名前を取り戻すための旅を続けている主人公・■■■。
車掌曰く、今回が最後の旅。いよいよ天河軌道の終点に辿り着く…
【ゲームシステム】
→全十章+終章(裏/表)の12話構成。
主人公■■■を操作して、天河軌道を襲撃してくる敵から車体を防衛し、ボスとの一騎討ちに勝利してステージをクリアーして旅を続けていく。
各章は冒頭部のストーリーパート/前半・後半のゲーム部分からなる。
前半の車体防衛パートはタワーディフェンスゲームで、画面右から何度か押し寄せてくる敵の群れを撃破する。画面左に敵を通してしまうと天河軌道の車体にダメージが及び、車体のHPが0になると列車が破壊され旅の続行不能=ゲームオーバー、となる。
後半の一騎打ちパートは一対一の格闘アクション。■■■の【名を名乗る程度の能力】で仲間の名前と能力をコピー、敵のボスと一対一で戦う。
【▽天河軌道の乗客たち】
- ■■■(メルヒェン…『星の王子様』から"小さな王子")
→
今作主人公。星の数ほどある無数の御伽世界を巡る空飛ぶ蒸気機関車・
天河軌道に乗っている小柄な■髪の少女。車掌曰く『御伽世界に一枚きりの特別な切符』の持ち主。
自身の名前を取り戻すために無数の物語世界を巡る長い長い旅を続けてきた…らしいが本人は三歩歩くと忘れるレベルの鳥頭のためその旅々の記憶は無い。
…冒頭の、誰かと交わした『約束』の言葉以外は。
(名前については忘れたわけでは無く、確かに覚えているのだがなぜか言葉にすることも文字にあらわすこともできない。
【410 Gone】)
肉体的にはごく普通の人間の少女並みだが、【名前が無い(/名を名乗る)程度の能力】を持つ。
=欠損した名前『■■■』に他者の名前を"はめ込む"ことで姿と能力をコピーする能力。万能能力に思えるが、名乗るには名前の持ち主の同意が必要+名前を取った相手はその間無力化する。
- "車掌"(メルヒェン…『よだかの星』から"夜鷹")
(その切符を大事に持っているのですよ、それは御伽世界に二つとない"本物の"切符なのですからね)
→天河軌道の車掌…を名乗る、ダルマストーブに手足をつけて服と帽子を着せたような外見の謎の人物。■■■を天河軌道の終点まで案内することが私の使命、と公言して何かと世話を焼いている
→黒髪ポニテの女侍。夢を斬る刀を振るう剣士だったが夢魔を斬りすぎて自身が半人半夢魔になってしまった元人間。ちなみに"夢斬丸"は愛刀の名前。人間時の名前は愧じて名乗らぬ。
天河軌道の終点まで行けば人間に戻す方法が見つかる、と信じておりそのため■■■の持つ切符を狙って、前の旅の終点で、今回の旅の始まりの駅『逢魔ヶ刻すてえしょん』で汽車を降りる…と見せかけて不正乗車していた。第一章で車掌に見つかるがキセル見逃しの条件として天河軌道防衛戦に参加を承諾。
特殊能力こそ無いが、タワーディフェンス時/格闘アクション時ともに刀による高い攻撃力が特徴で、クリティカルが出やすい。ストーリー後半で半夢魔としてのヤミノチカラを受け容れるイベントがあり、以後は一定時間半夢魔の姿になれるスペシャル技を習得。夢魔化の効果は攻撃力さらにアップ+幽霊など物理耐性持ち相手にも十全ダメージ+自身のHP徐々に減少。
- "白帽子"(メルヒェン…『銀河鉄道の夜』から"カムパネルラ")
→白帽子に金髪糸目のお姉さん。今回の旅の二番目の駅『キノトネズ』から天河軌道に乗車して来た。車掌いわく『■■■様の切符ほどでは無いが、なかなか珍しい切符の持ち主』らしい。■■■の旅に興味を持ち自分の切符で一緒に行けるところまで行くと宣言。
本人は"ただの物好きな旅行者"を自称するが、懐から取り出した小型拳銃で百発百中の射撃を披露するわ、旅先で手に入れた土産物と称して爆発物を放り投げるわと明らかに動きが玄人のそれ。
特殊能力としてタワーディフェンス時に画面内のオブジェクトや敵味方キャラと位置を入れ替える。格闘アクション時も相手と位置を入れ替えることが可能で、世界巡りの土産物と銃撃で遠距離戦を行う。
- "星見鳥"(メルヒェン…『星の王子様』から"天文学者")
数式に沿う星の配置・巡り・運行…偶然などこの世に無く、全てはあらかじめ決定されているのだと…おっと失礼!話が飛びました
→黒髪赤目にモノクルを掛けた、学者然とした性別不詳の美人。天河軌道二番目の駅『キノトネズ』から発車寸前に窓から駆け込み乗車してきた自称・天文学者・兼・物書き。
"この世の全ては本当にすべて運命で決まっているのか"を証明するため旅をしており、■■■の周囲で起こる奇妙な現象を観察する代わりできる限り旅に力添えをする、という契約をする。
タワーディフェンス時は特殊能力として、画面全体に星の雨を降らせて攻撃が可能。ただクールタイム(再使用までの時間)が非常に長いため1ステージ2回くらいしか撃てない。また本職はあくまで『学者』であるため格闘アクション時には参加できない。ただ登場時の身のこなしや夢斬丸の斬撃を逸らすシーンなどを見るに多分格闘もできなくはない、はず
"非常食"改め"ヒツジ"(メルヒェン…『アルゴナウタイ』から"金毛羊皮")
『めぇぇぇぇぇぇ!?ジンギスカンだけは!ジンギスカンだけはご容赦を!?』
→天河軌道三番目の駅『幽幻坂』にて、なぜか木箱に入って貨物として貨物用の切符の料金で乗車しようとしてきた羊の角を生やしたふわふわ金髪の小柄な少女。
非常食にされかけるも必死の説得でクルーの一員としての乗車資格を勝ち取る。どうも天河軌道の行き先に危機に陥っている恩人がいるらしく…
タワーディフェンス時は車体を羊毛で覆い、一撃だけダメージを無効化するウールバリアを張ってくれる他、電気羊の突撃で小ダメージを与えつつ相手をノックバックする攻撃を行う。格闘アクション時はもこもこの羊毛で飛び道具を跳ね返すウールシールド+角頭突きと蹄ブーツによる蹴りで果敢に戦う。
- "⑨代目"(メルヒェン…『狼森と笊森、盗森』から"黒坂森の岩")
『またお目にかかりましたね車掌さん?今回でひいふうみい…9回目。またよろしくお願いします』
→『粥旨稲荷』駅で列車待ちをしていた、モダンな着物姿の紫髪の女性。以前にも何度か天河軌道のこの路線に乗ったことがあり、これで9回目の乗車になる、と語る。そのため車掌とも面識があるのだが…?
本業は銀河史の編纂者、趣味で幻想文学者をしていると言い、そのため銀河の歴史や紋章学、星の生涯など広範な知識を持つ。
タワーディフェンス時は手にした白牛毛の毛筆で『歴史の書き換え』を行い、味方のHPダメージや状態異常を"なかったこと"にして治療できる。本人のHPは極めて低いため注意。また"星見鳥"と同じく格闘アクション時には参戦できない。
彼女が仲間に加わったことでゲームのコンティニューが可能になる。
- "航海士"(メルヒェン…『さまよえるオランダ人』から"幽霊船長")
→『アリエス大劇場』で赤い糸に絡め取られて人形劇を演じていた旅行客。天河軌道の先の駅にいる"わが運命の乙女"を助け出しに行く旅の途中だと語る高級船員の格好をした金髪緑眼、男装の麗人。オペラのような芝居がかった立ち振舞いが特徴。
タワーディフェンス時は着弾点とその周辺にダメージを与える榴弾砲で攻撃を行う。発射から着弾にタイムラグがあるため注意。また、列車を突撃させて横一列の敵に壊滅的なダメージを与えるスペシャル技を持つ。ただし列車のHPを消費するため乱発はできない。
格闘アクション時はカトラスによる斬り込みと、画面外の幽霊船からの支援砲撃で戦う。隙の少ない剣戟で固めて砲撃でトドメを指す戦闘スタイル。
- "招き猫"(メルヒェン…『長靴を履いた猫』から"ケット・シー")
『さあ■■■侯爵さま!ご命令とあらば私めが、この手でなんでも招いて見せましょう!』
→『アリエス大劇場』駅から降りた先のアンティークショップ…を名乗る古道具屋で白帽子が気に入って買ってきた招き猫。
だったが、大劇場での冒険中に■■■に伸びてきた赤い糸がズレて繋がったため命を宿す。以後は羽帽子にマント、ブーツ姿の猫耳少女の姿(
こういう格好)を取っている。
タワーディフェンス時は画面右端まで飛んで戻ってくる小判投げで攻撃をしてくれる。固有の能力として、自身より左側にいる敵を招き猫の手招きで引き戻せる。一騎打ちには参加しない。
- "ヒカリ"(メルヒェン…『青い鳥』から"光の精")
『フッ…狂星の牢獄から私を救出してくれたこと感謝する、さあ共に旅を続け…え?業務過失として上に連絡を…!?すみませんそれだけは許して!本山から破門されちゃう!』
→複数の御伽世界に跨って存在する宗教団体+通信会社『滂沱本宗』から派遣されて天河軌道の先導役をしている青鷺の翼持つ青灰色の髪と目の女性信徒。
『ニューバベル』駅で三つ星の精に捕まり、脅されて偽の信号を発して駅舎でない所に列車を停車させてしまう。
タワーディフェンス時は手にした蒼いカンテラで敵を照らし、弱点を照らし出して与ダメージを倍増させる。スペシャル技として、容姿端麗で才色兼備で威風堂々で勇壮で妖艶で完璧な理想の自分自身を宙に投影し、画面全体の敵の動きを一定時間止める。ただし一度見た相手に見せても無効。
- "八重垣"(メルヒェン…『眠り姫』から"十三人目の魔女")
『それは本当に貴重な、夢幻に広がる御伽世界にも二つと無い切符よ、盗られないよう大事になさい、■■■…』
→天河軌道の最後方、閉め切られた一等客室にいる謎の乗客。各章の終わりや序盤に■■■の前に姿を現し、謎めいたことを言って去っていく。なぜか現れるのは■■■が一人の時、または車掌と二人の時に限られる。
豪雪に埋もれた山村。かつては多くの人妖が暮らしていたのだろうか…幽かに酒精の香が漂う
→雪と氷に覆われた山間の廃村。銀河鐵道運行規定890条に基き、ここで小休止することを宣言する車掌。
しかしその夜、密航していた夢斬丸が見つかり、さらに二足歩行する雪兎の群れが天河軌道を襲撃。
車掌は特例として夢斬丸に『密航を見逃す代わり防衛戦を手伝え』と取引を持ちかけ、夢斬丸もこれを承諾。■■■・白帽子・夢斬丸の三人で、雪兎の大群を相手に防衛戦が始まった…
《BOSS》
雪兎の頭目(メルヒェン…『モンティ・パイソン・ホーリーグレイル』から"ヴォーパルバニー")
→雪兎たちを率いる頭目。アイヌの民族衣装+サイバーな雰囲気の装束を身にまとった、小柄な銀髪の剣士。
何者かに雇われ、■■■の切符を奪ってくるように依頼を受けたと語り、一方的に襲撃してくる。
一騎打ち時は通常の剣技に加え、氷の刃を飛ばす・雪の上を転がりながら連続斬りなどの攻撃をしてくる。体力が2割を切ると
首狩りウサギの能力を解禁、目が赤くなって『全ての攻撃にごく低確率で即死付与』される。
倒されると"砂になって崩れ落ちる"という衝撃的な消え方をする。これに対し仲間の1人、白帽子曰く『タタリ種の作る仮の肉体に近い→作られた存在』と推測する。
トンネルを抜け、まず目に映ったのは百花繚乱の花々を咲かせた巨大な樹…ん?根の下に何かあるようだが…?
→元々は診療所と、それに併設された広大な薬草園と研究所があったが、現在は突如生えてきた巨大な樹に呑み込まれてしまった駅。
巨大樹は成長を続けており、このまま根を張り続けると星が割れるため、ブリキの斧を持った木こりが伐り倒すため双斧を振るっているが…
樹は外敵排除のため取り込んだ薬草園の花々を妖精化させて木こりに襲いかからせる。木こりが天河軌道のホームに逃げ込んだため妖精は機関車を攻撃、一行は妖精の群れ相手に防衛戦を開始する。
《BOSS》
万花殿のヌシ(メルヒェン…『星の王子様』から"バオバブの木")
→巨大樹が生み出した自らの分身にして花の妖精たちの司令官。寝巻きにナイトキャップ、首から鎖で懐中時計を提げた長い緑髪の女性の上半身が木の幹から生えている、という見た目。
一騎打ち時は茨の鞭、毒の花弁の桜吹雪、寄生樹の種飛ばしなど植物を操っての攻撃をしてくる。体力が減ってくると二体に分身し、より苛烈な攻撃を繰り出してくる。
おとといは茶碗一杯、きのうは二杯、今日は四杯…"これで一生食うに困らない"?馬鹿野郎逃げろ!村が粥に呑まれるぞ!
→小さな村と、周辺の村々から信仰を集める稲荷神社のあった駅…だった。
現在は谷底の神社本殿から溢れ出す粥を食い止めるべく、隣の駅から呼ばれたダム職人たちが奮戦中。線路の一部が粥に塞がれて発車ができないため、一行も粥の封じ込め作戦に参加する。
"要は、粥を他のなにかに変えちまえばいい。そうすれば増殖は防げる、と長年の研究で分かってる"
前の駅で手に入れた『発酵を異常促進する菌糸玉』を撃ち込み、粥を酒に変える"ドブロク作戦"を決行するも、一行の前に谷底に落とされた神社の祭神(?)が出現。
眷属たちを粥に憑依させ、人型の粥の塊を多数生み出してドブロク作戦を阻む…
《BOSS》
堕ちた稲荷神?(メルヒェン…『おいしいおかゆ』から"魔法の鍋")
「騙した?いえいえ滅相もない!そもそも
"飢餓に苦しみたくない"と願ったのはそちらですし?私はその願いを叶えて差し上げただけですし?」
→本来の祭神だった稲荷神に成り替わった妖狐。他の御伽世界から持ち込んだ魔法の鍋を悪用し、この御伽世界を粥の海に沈めようとしている。
一騎打ち時は半人半狐の獣人姿になり、爪と牙、狐火で攻撃する。一定時間ごとに魔法の鍋をひっくり返して粥の雨を降り注がせる全画面攻撃『炊き立てライスシャワー』を放ってくる。
倒されると意味深なセリフと共に砂になって消滅する。
「おのれ…しかし、お前たちが救ったのは無数にある御伽世界の一つに過ぎぬ…ここの他にも、こうした滅びゆく世界は無数に…ある…」
「…よく覚えておけ、安易な次元交錯の行きつく先は世界そのものの衰退だ、と…」
機械仕掛けの鐘が鳴る。観客の絶えて久しいオペラ座に、今日も自動人形たちの演目が幕を開ける…
→演奏・演劇・舞台効果・人形や大道具小道具の修理/修繕から劇の脚本作成・作曲に至るまで、すべてが完全自動化された機械仕掛けの大劇場。
何が原因か劇場のあった街から生きている人間が誰も居なくなってしまったが、完全自動化された大劇場だけが滞りなく劇の上演を続けている。
ストーリーでは、一行は最初は人形劇を楽しんでいたが、どこからともなく伸びてきた赤い糸に絡め取られ身体のコントロールを奪われてしまう。唯一赤い糸の効果を受けなかった■■■だけが1人で赤い糸を辿って大劇場の地下深くへと降りていく…
《BOSS》
大劇場中枢機構(メルヒェン…『眠り姫』から"糸車")
→アリエス座の全ての機能をコントロールしている巨大カラクリ仕掛けの中枢部。外見は豪奢な椅子に座った、両手の指から赤い糸を伸ばす青みがかった銀髪の少女の人形に見える。
メルヒェンが憑いたことで【運命の糸を操る程度の能力】を得ている。赤い糸を繋ぐことで相手の運命を変化させ操る、という強力な能力であり、作中でも■■■以外は無力化に成功。しかし…
『人間も人形も変わりはしないわ…全ては運命という名の糸に操られる傀儡に過ぎな…んんっ!?』
『お前は誰だ!?なぜ
お前だけ、どの物語の運命にも繋がっていない!?そもそもお前、どの物語世界から来た!?』
『わからん…何一つわからんがお前は危険だ!とにかく排除する!』
運命操作が効かない■■■の出現に困惑し、実力行使で排除しようとするが…
「あら、少し糸が緩んだようね」「夢斬丸どのー、そちらはどうかね?」「まだ少しギクシャクするが…彼奴を叩き斬るくらいは出来そうでござるぞ、星見の!」「…やはり、貴女が最後の欠片だったのですね、■■■…」
(…操り糸の効果が!?奴が関わったことで、"本来あるべき運命"が変化した…!?)
赤い糸で無力化されていた他の乗客たちが次々と復活。人形の群れを相手にするタワーディフェンスパート→中枢機構と一対一の格闘パートに突入する。
戦闘時は設置型の人形を操作しての攻撃と、右手に持った紅い針での刺突で戦う。大ダメージ+気絶確定の溜め技『
真実の瞬間』には注意が必要。
砂漠に天を衝くように聳え立った巨大な塔。不思議なことにその根元は霞んで見えなかった
→蜃気楼がそこかしこにたなびく広大な砂漠にそびえている巨大な塔。この塔の屋上に駅舎があり、そこに停車して乗客たちが列車から降りた途端に…
塔は上に上にと伸び始め、同時に根元から徐々に消えていく。列車と引き離された一行は上に伸びて下から消え続ける塔を上へ上へと登って行く…
前半のタワーディフェンスでは現れる煉瓦のゴーレムや石像兵、ミイラ男たちと戦いながら上階へと登っていく。列車のHPが削られることこそないが、その代わり時間制限があり、一定時間内に敵を全滅させられなければ床が消えて落下、ゲームオーバーとなる。
最上階、星の高さに到達した塔の屋上でBOSSとの一騎打ちとなる。
《BOSS》
唐棃星の三ツ子(メルヒェン『千匹皮』から"太陽/月/星のドレス"+"千匹皮のコート")
→オリオン座の三つ星の精。誰かから『■■■の切符と天河軌道の列車を手に入れれば何も無い空を飛び出して東の果ての楽園に行ける』と吹き込まれて切符と列車を奪う。
最初は二足歩行する正体不明の獣人として現れ、引っ掻きやキックで戦うが、体力を一定量削るたびに獣の皮をひっくり返して三種類の姿にランダム変身、攻撃方法を変える。
《太陽》橙色の布地に金糸の刺繍のドレスを纏った赤みがかった金髪の少女の姿。炎の大玉や太い金色レーザー、炎を纏っての体当たりなど炎と光による苛烈かつ直接的な攻撃をする。
《月》黒い布地に銀糸の刺繍のドレスを纏った金髪縦ロールの少女の姿。一定時間こちらの攻撃を反射するバリアを張る、画面端で反射する波動を放つ、など音と波による間接的な攻撃をする。
《星》藍色の布地に星座の縫取りが施されたドレスを纏う、黒髪ストレートの少女の姿。画面内にランダムに星を設置し、星を突撃させたり爆発させたり、星と星の間にレーザーを発生させるなど星を使った攻撃をする。
客人、白雲と青雲の見分けはつくかい?つかないならおいらか中居衆の足跡を踏…遅かったか
→巨大な入道雲の周りを螺旋状に囲むように建設された、空に浮かぶ歓楽街。
ストーリーでは、ここに辿り着いた一行は騙されて大借金を抱えた老舗旅館の連帯保証人にさせられ、『期日までに返せない場合には■■■の切符を担保として差し出す』ことになってしまう。
なのでこの章だけ前半パートがタワーディフェンスではなく
温泉旅館経営シミュレーションになる。接客/調理/裏方/警備/広報に乗客たちを割り振り、さびれた老舗宿を繁盛させて行こう。
《BOSS》
金貸しJ&
金貸しS(メルヒェン…『ヴェニスの商人』から"シャイロック")
『あーもう、七面倒臭い真似はやめたやめた!』『…最初からこうした方が早かったんじゃないのー?』
→一行を騙し、切符を奪おうとした二人組の金貸し。メルヒェン由来の【契約を履行させる程度の能力】を持つ。
期日までにきっちり借金を返し終えた一行に対し実力行使で切符を奪いに来る。
二人一組で戦うが体力バーは一本。金貸しJはケンカ殺法による肉弾戦を得意とし、金貸しSは遠距離から借用書や怨念を飛ばす遠距離戦を得意とする。体力が減ってくると合体(二人羽織)して怨念を纏ったパンチやケンカキックを繰り出してくる。KOされた瞬間に爆発してドクロ型のキノコ雲を上げるが、
このキノコ雲に当たり判定があるためKO後素早く下がること。
古戦場となった海峡を臨む高台の墓地。鬼火たちを聴衆に、今宵も琵琶のソロライブが響き渡る…
→かつて日の本の武士が東西二つに分かれ争った最後の戦場を臨む岬の墓地。現在は夜な夜な琵琶の演奏が夜の海に響き渡り、それに誘われた幽霊たちが二手に分かれてかつての合戦の再現を続けている…という状況。
ストーリー上では、半ば割り込んだ形で幽霊武者たち2勢力に両側から挟撃を受ける。この章のタワーディフェンス時は、メンバーを二分割して
右の赤旗勢/
左の白旗勢の両方と同時に戦う。
《BOSS?》
"先帝様"(メルヒェン…『耳無し芳一』から"芳一の琵琶")
→平家琵琶を奏でる、高貴な雰囲気の幼い少女。何かに取り憑かれたように夜な夜な岬の上に現れ、琵琶を奏でて『平家物語・壇ノ浦の戦い』の段を演奏している。
『おお…我が運命の乙女よ!やっと…やっと巡り会えた!』
実は"航海士"の探し求めていた『運命の乙女』。その姿を見るや否や航海士が彼女のもとに駆け寄ると、抱き上げて列車に駆け込む。
〜♪ 〜♪♪
しかし、琵琶の演奏は止まず、不思議な力によって琵琶を彼女の手から引き離すこともできない。
〜♪♪♪〜♪♪♪♪〜♪♪〜
琵琶の音がさらに激しさを増す。紅白二色の旗を掲げた幽霊武者が主を奪還せん、と列車を中心に渦を巻く…
〜♪♪!
琵琶の音が、止む。列車を囲んでいた幽霊武者たちが海へと還っていく…
ただ一人、その左眼と右手に鬼火を宿す怨霊武者を除いては…
『我は天下無双の兵、平悪七兵衛景清…いざ、参る!』
《BOSS》
怨霊武者(メルヒェン…『狂言・錣引』から"平悪七兵衛景清")
→この章の一騎打ちパートの相手。左眼と右手に青い鬼火を宿す怨霊の剣士。長大な野太刀を軽々と振るい、さらに右手をロケットパンチの如く飛ばしてきたり、左眼からビームを撃ってきたりする強敵。
"航海士"で挑むと開始時、勝利/敗北時に専用セリフが…。
平景清が消えていく。琵琶が少女の手から離れて落ちる。誰もがほっと一息ついた。次の瞬間…
《…!?皆さん、海から何か、来ます…!》
海から現れた巨大な"龍"の顎が列車に喰らいつき…
そのまま、海底へと天河軌道を引き摺り込んでいった…。
果たして、波の底には都があった。鱗持つ、人ならざるモノたちの都ではあったが…
→前の駅『朱魔ヶ関霊園』と同じ御伽世界内に存在する、海峡の底に在る海底都市。竜宮城を思わせる、古代中国風の宮殿と町並みに見えるが…よく見るとどこか物理法則が狂った、だまし絵のような建築様式をした非ユークリッド的建築物が並ぶ。
第七章から連続してこの章に突入。巨大な龍に喰いつかれて海へと引き摺り込まれた一行は都市の中央、王宮の中庭に墜落する。
『…困りました。終わってしまいました、第二次源平大合戦が…』『次の"退屈しのぎ"が必要だが…お前達が我の相手をしてくれるのか?』
《BOSS?》
DD-1/
DD-2(メルヒェン…『クトゥルフの呼び声』から"九頭龍/クー・リトル・リトル")
→『
Dragon Dream』・『
Dragon Dozer』を名乗る二人組。
『源平武者たちを相手の先程の戦いぶり、貴女がたならもしかして…』『まずは小手調べと行こう。眷属たちよ、掛かれ!』
(タワーディフェンスパート)
魚人兵や蛟竜、多頭蛇などの鱗類を多数呼び出して襲い掛からせる。これまでのようにステージにギミックはないが純粋に敵の質も量も段違い。
『よろしい、合格だ…おい、何をして…!?』『この力なら…一か八か…!』
DD-2が姿を変える。その姿を見てヒツジが叫ぶ
「その姿は…ご主人!」
『メーコ!貴女が連れて来てくれたのですね、ありがとう…』
『ただ時間がありません。これからこの海底都市に眠っている龍が目覚めます…目覚めた直後の隙を突いて龍の魂の核を切り離し、砕いてください!』
『この御伽世界で眠れる龍が目覚めかけているのを見つけ、夢を見せて目覚めるのを遅らせて来ましたが、時間稼ぎもそろそろ限界でした…失敗すればこの御伽世界を含む、広範囲の周辺世界が龍に呑まれます!』
DD-1の身体が膨張し、長大な蛇体へと変形して行く…
「■■■さん、私の…"夢渡り"の名前を!」「…!」
■■■が"夢渡り"の名を名乗り、龍の見る夢を操作、その夢の核だけをひねり出す。そして…
「我が愛刀"夢斬丸"よ!夢魂と肉体を…切り離せ!」
半夢魔の姿となった"夢斬丸"が、その太刀を振り下ろす!
ぼとり、と龍の夢、その核が地面に落ちる。見る間に"それ"は受精卵が胎児の姿をとるが如くに形を変え…見る間に炎髪金睛、龍角を生やした長身の武術家の姿を取った。魚類めいた瞬かぬ瞳で一同を見渡し、ぞっとするような笑みを浮かべる。
そして"それ"は言った
《…豺ア縺上?∵キア縺上?√&繧峨↑繧区キア縺ソ縺ォ…》
《BOSS》
DD-0(メルヒェン…『クトゥルフの呼び声』から"クトゥルフ")
→"
Deepness Dreamer"。形を変えた眠り龍の夢魂の核。狂気染みた雰囲気を纏うが戦闘スタイルは意外にも真っ当な中国武術。拳打や手刀、蹴りや体当たりなどに加え、以下の三つの必殺技を使用する。
→激しい震脚で大地を揺らす。ガード不能、地上にいると小ダメージ+転倒。前触れとして片足立ちの構えを取るのでそれを見てからジャンプで回避可能。
→勁を込めた咆哮を放ち、しゃがみ状態以外の相手に微小ダメージ+高確率で気絶。前触れとして息を吸い込む動作があるのでそれが見えたらしゃがみで回避可能。
→相手を捕まえ、心臓に掌から直接、"龍氣"を注入。数秒ごとに鼓動の音とともに現在体力の半分のダメージを受け続ける。
倒されると仰向けに寝転がり、なぜかとても安らかな顔で目を閉じ消滅する。
《…縺薙l縺ァ繧?▲縺ィ縲√f縺」縺上j逵?繧後k…》
★
"夢渡り"(メルヒェン…『未知なるカダスを夢に求めて』から"コス")
→ヒツジの恩人にして、主人。悪しき夢を鎮めることを生業としており、夢の路を通じて御伽世界を渡り歩く夢渡り。この章ではストライカーとして参戦、任意のタイミングで夢を紡ぎ直してラウンド開始時からやり直しをさせてくれる。
いよいよ終点の見えてきた天河鐵道の旅。旅客たちは思い出を語る
→天河軌道の他の路線が多数交錯する、銀河鐵道の乗り換え駅。
ストーリー終盤、終点に向けて車体のメンテナンスをするので丸一日列車を降りるよう車掌から促された乗客一同。
■■■は乗客の一人を誘い、ジャンクション構内をふらつくことにした。
(これまでの選択肢によって、『もっとも好感度の高いキャラ』とのイベントが発生します)
+
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イベント一覧: |
→『"明羅"。それが拙者の本当の名前でござる…気が向いたら、いつか拙者に会いに来い、■■■』
→一人、鐵道宿舎の一室で愛刀の手入れをしている夢斬丸のところにやって来た■■■。"故郷の味に似ている"とお気に入りだという 東洋風の飯店で、最初に出会った時切符を狙い襲いかかったことを謝り、自力で元に戻る方法を見つけると言う夢斬丸。最後に自身の本当の名前を■■■に伝える。
→『まだ私が故郷にいた頃、何人か妹がいたような気がするのよね…末っ子が丁度この位の背丈で…』
→以前、何度かこの駅には来たことがある、と語る白帽子。ジャンクション内を散歩していた■■■を見つけて『迷子になられても困るから』と同行する。顔馴染みのジャンクション内の珈琲屋で『私も過去の記憶が無く、物心ついた頃には既に旅人だった』と自身の過去を振り返り、おぼろげに残っている故郷と、末の妹の記憶の話をする。
→『"星を飛び立ち月さえ越えて、夢の終わりは何処へと向かう"…なに、ただの言い伝えさ』
→鐵道宿舎の屋上で、満天の星を見ながら握り飯(麦)を食べている星見烏。ともに麦飯と玄米茶を食べながら星の軌道計算や運命論の話をひとしきりした後…最後にぽつり、と呟く。"【もしかしてこの世の全てが誰かの見ている夢の話ではないか】と思ったことは無いかね…?"
→『あなたのお陰で、ご主人は見つかったしお仕事の手伝いも無事できた、感謝の印に一つお礼をしたいんだ』
→鐵道宿舎、自分の部屋に居た■■■のところへ訪ねて来たヒツジ。主人と世界の危機を救ってくれた■■■への礼として、主人・夢渡りの持ち物"一回だけ何でも好きな夢を見られる枕"を持ってくる。『夢の中でなら、あなたの忘れた過去も見られるかも知れないし、なにか手掛かりにならないかな…?』結果、確かに自身の過去の夢は見られたが、目が覚めた瞬間に全て忘れた■■■。結局手掛かりは掴めず終いだったのだが…
→『おそらく、次の駅で最大の試練が待っています…いえ、貴女にでは無く』
→鐵道宿舎の自室で。"途中で終わっている、内容がほぼ同じ⑧冊のポケット日誌"を見て何やら唸っている⑨代目。これは一体何?と問う■■■に返ってきたのは驚くべき答え。"自分は何度か生まれ変わりながらこの旅を続け、おそらく今回で⑨回目になる"・"毎回、終点前の駅=次の駅で日誌は終わっており、ここで何かが起こっていることは分かるが何が起きたかはまだ分からない"と⑨代目は告げる
→『…だからこの旅が終わったら、次の旅にもぜひ!私を連れてってくれませんか?悪い話では無いと思いますよ?』
→ジャンクション構内裏路地の古道具屋にやって来た■■■と招き猫。元の自身と同じ形の招き猫の焼き物を眺めながら、自身に■■■の糸が繋がり、意識が目覚めた日のことを語る。
→『あの劇場で、糸に操られていた時確かに聞いたのさ…"全ては運命、人は皆脚本に従う傀儡に過ぎぬ"と呟く、誰かの声を』
→本人の旅の目的は前の駅で果たしたにも関わらず"恩返し"として■■■の旅に同行している航海士。礼をしたい、と欧州風のパブへと連れて来た■■■に料理をふるまい自身の故郷や旅先で見た奇妙な生き物の話をしていたが、その最中劇場で聞いた不思議な声について語る
→『…ん?私が常に持っているその光る板は何か、って?これは須磨捕といって、本山との通信、辞書、目覚まし時計、雑記帳に遊戯盤となんでもできる、滂沱宗謹製の魔法の匣…』
→鐵道宿舎の一室。部屋の隅で門徒衆のサエズリに目を通していたヒカリだったが、ドアをノックする■■■を驚きながらも迎え入れる。ぬるいコークを啜りながらぎこちない会話を交わす二羽だったが、■■■がヒカリの持つ謎の板に興味を示し…
→『あ、あのさ…我ら滂沱宗の教えに"念仏さえ唱えれば必ず救われる、だから難しく考えず人生を楽しめ"ってのがあって…名前や記憶が無くたってお前はお前だろ?』
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※関係者以外立ち入り禁止 |
→『はあ、暇だから私のところに来た…と?…変わった方ですね、他にも何人もいるというのに…』
→『では、エスプレッソを一杯…味は保証出来ませんよ?私は味覚などありませんからね…』
→『"この旅が終わったら、私はどうするか"?また次の旅に出る、それだけですよ…?』
→『…』『……』『…………』
→『いいですか、よく聞いてください』
→『振り返ってはいけません!最後の駅に着いたら、何が起ころうとも、絶対に!そのまま突き進むのです、いいですね?』
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光線が重力で曲がりCの字を描く!頭で理解っていても、目の前の光景を常識が拒否しているのが分かった…
→宇宙空間に作られた、ブラックホールを利用した超光速航行用のワープゲート。駅周辺では重力で光が曲がる現象『Cビーム』を見ることができる。
天河軌道・終点の一つ前の駅で、ここを経由しなければ終点に辿り着くことは不可能。
ストーリーでは八章の後、幕間の断章を挟んでここに辿り着く。
ある理由から、この章では列車防衛戦パートが存在せず、直でBOSSとの一騎打ちパートに突入する。
《BOSS》
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ネタバレ注意! |
《申し訳ありませんが…■■■様のみお連れするように、との主人の御命令ですので…》
《他ノ御客様ニハ、此処デ死ンデ頂キマス》
"車掌"(メルヒェン…『よだかの星』から"夜鷹")+銀河鉄道ヒロシゲ(メルヒェン…『銀河鉄道の夜』から"銀河鉄道")
→『■■■以外の乗客たちを排除せよ』という 主人からの指令を受け、天河軌道の乗客たちを排除するために現れた車掌。
外見は車掌帽だけはそのままに、ボディを戦闘用の蒸気力で動く全身鎧めいた巨大な機械の体に換装したもの。
攻撃はその巨体による格闘攻撃+蒸気機関からの水蒸気噴射やスチームダッシュ、水蒸気爆発を駆使したもの。肘から先を蒸気力でロケットパンチのように撃ち出す、後方に蒸気を噴射しての猛突進、全身から蒸気を放って水蒸気爆発で周囲を無差別に攻撃、などの技を持つ
《画面左下に『蒸気ゲージ』と『温度ゲージ』があり、蒸気技を使うと蒸気ゲージが減り、ゼロだと使用しなくなる。温度ゲージは車掌が動いたりダメージを受けると上がり、逆になにもしなければ下がる。高いほど蒸気ゲージが溜まりやすくなる》
この章の一騎打ちパートは■■■以外乗客全員で代わる代わる戦う総力戦になる。
(『 夢斬丸& 星見鳥』『 白帽子& ⑨代目』『 ヒツジ& 招き猫』『 航海士& ヒカリ』の4パーティで"車掌"の4本分の体力バーを削っていく形。1つのパーティが倒されれば後ろに控えた次のパーティに交代して戦う。任意のタイミングで交代も可。)
《…日本橋品川川崎神奈川保土ヶ谷戸塚藤澤平塚大磯小田原箱根三島沼津原吉原蒲原由井興津江尻府中丸子岡部藤枝嶋田金谷日坂掛川袋井見附濱松舞坂新居白須賀二川吉田御油赤阪藤川岡崎知鯉鮒鳴海宮桑名四日市石薬師庄野亀山関阪之下土山水口石部草津大津京都…》
《卯酉東海道・五十三次》
→体力バーが残り少なくなってくると使ってくる切り札。長いチャージタイムと東海道五拾三次の詠唱の後、赤い星弾を53連射する。避け切るのも耐え切るのも至難の業のため、撃たれる前に体力バーを削り切るしか無い
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『情報』は『エネルギー』に、『エネルギー』は『質量』に変換できる…で、あるならば…莫大な量を結集すれば『物語の実体化』はあながち絵空事とも…
→天河軌道・現想線の終点にあると言われる駅。前の駅、タンホイザーゲートから
長いトンネルを抜けた先に存在するが、ここに行って帰ったものがいないため銀河鐵道の旅客たちや職員の間でさえも"都市伝説の如きもの"として語られている…
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『終点です。お降りの際は車内にお忘れ物、落し物がございませんよう、ご注意ください…』
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《BOSS》
"空想卿"(メルヒェン…『銀河鉄道の夜』から"ブルカニロ博士")
→"何も思い出せないまま、気がつくとトンネルを抜けて終点駅のホームに立っていた"■■■の前に姿を現した、金髪に桑の実色の瞳の白衣をまとった科学者風の女性。
『"どこから来たのか思い出せない?"それでも現に、今ここに君は立っているでしょ?』
『"自分が今、どこにいるのかわからない?"それでも目の前へと進むことはできる』
『"どこへ向かったらいいかも分からない?"それでもまっすぐ進み続ければ、いつかきっと目的地に辿り着くわ』
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※分岐:条件→『第九章BOSS・"車掌"との戦いに勝利している/敗北している』
終章(酉)/幻夢蚕食
まぼろしはゆめをはむ
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ようやく、"ここ"に至ったか。ずいぶん待ったぞ
ここに至った、ということは、お前の旅路は完了したということ…
則ち、これでお前を修飾する記号、おまえを形容する不純物は全て削ぎ落とされた
名も無く、記憶も無く、能力も種族も無い、無色の生命よ…
最後に、もう一度私が旅のはじめにおまえに渡した切符を改めさせてくれ。『お前は何者だ?■■■よ…』
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▷【…"わたし"は"わたし"。】 |
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……正解だ、素晴らしい!"おまえ"が"おまえ"であること、他の全てが無になってもそれだけは確かな真実だ
では、これよりおまえを上の次元へと射出する…最後の元型『自我』
自我
極限まで情報量を軽量化したおまえというキャラクターを、今までおまえが歩んで来た無限の旅路の記憶を燃料に高次元へと送り出す。そのためにおまえは産み出されたのだ…
"無"であるが故全ての世界に入り込める、"空"であるが故全ての世界を受け容れられる、おまえほどの適材が他にあろうか…
…これは私の理論の究明であり、実証実験だ。低次階層の一因子が、高次世界面に影響を与え得るのか…というね
前章BOSSとの戦いに勝利している
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ルート:六道輪廻 |
…?
点火のためのエネルギーが来ないな?"車掌"め、最後の最後でしくじりおったな…まあいい、"ここ"に辿り着くルートがあると判ったぶん、収穫はあったというもの…では、もう一周だ
"この世界の裏側で、また会おう"
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【◀︎Back】 |
【◀︎Back】
【▶︎進み続ける】
!?…巻き戻せない?なぜだ、なぜ進んでくる?
【■Pause】
【▶︎進み続ける】
【◀︎◀︎Reset】
【▶︎進み続ける】
【〓All Clear】
【▶︎進み続ける】
システム側のエラーでは無い…ということは…ふむ、興味深いな
いいだろう、お前を造った造物主として、少し遊んでやる
さあ、かかって来い!私にまだ見たことのない景色を見せてくれ!
【Last battle!】
"終わり"が見たい…それは全ての"プレイヤー"が願う祈り…
今ここを見ているお前たち…"プレイヤー"のその祈りが私を産んだ…『この物語、この世界、そしてその根幹である、この"のちすちのなすち といとなすちもちにとらのち"の"終わり"が見たい』という、無意識の祈り、願いが…
そう、我は汝、汝は我…
《BOSS》
"無想卿"(メルヒェン…元型 "影")
→■■■を創造し、無数の御伽世界を巡る長い長い旅へと送り出した張本人。本来の姿はもっと巨大なナニカであるが、■■■と対峙するために■■■と瓜二つ(ただし、配色は逆=補色のカラーリング)の少女の姿を取って彼女の前に現れた。
『何処から来て、何処へ行く?』
→能力コピー無し、素の状態の■■■を操作して戦うことになる。能力値は軒並み最低レベル、特殊な攻撃手段もなしと悲惨なスペックだが、最初のうちは無想卿側もこちらの観察に徹し攻撃はしてこない
『…何処に行くのかも忘れたお前が、いったい何処に辿り着ける?』
周りの風景が徐々に塗りつぶされていき、黒一色の中をひたすらに進んでいく。
無想卿はこちらの前方に浮かび、疑問の言葉を投げかけながらついて来る
『この先には何もないぞ?一旦足を止めて、私の言葉に耳を傾けてみろ…』
無想卿がその足を止め、■■■に問いかける
『私はな…ただ、知りたいだけなのだよ。今おまえを動かしているものは一体何だ?』
『…65,536回のLoopを経て、お前を形容する中身は全て蒸留された筈。無色透明無味無臭のお前が、何のために?』
『そうか。では少し痛い目を見て貰うとしよう。悪く思うな…』
無想卿がその両手に紅白の光を宿し、五色の光弾を放つ…
《vs.無想卿(ver1.0)》
■■■を操作して無想卿と戦う。無想卿はこちらと距離を取って、さほど威力の無い五色の光弾を飛ばして来る。
とはいえ先程も言った通り素の■■■のスペックは最低レベルなのでほぼ勝負にならない。移動スピードの違いから接近も難しく、たとえ当たることが出来てもダメージは微々たるもの。反面、威力が無いとはいえ体力と防御力の低いこちらが向こうの攻撃を何発も喰らうと…
☆
『…もうこの辺でいいだろう、諦めて初めの場所に戻れ、■■■』
『何を待っているのかは分からぬが、ここにお前の味方はいない』
『確かにお前はあらゆるメルヒェンを宿すことのできる"空の器"、しかしここは御伽世界と現実世界の狭間。お前に力を貸すメルヒェンはここには誰一人…!?』
そこに現れたのは半透明な"車掌"の姿。その身体が蛹のように二つに割れ、黒子のような顔の見えない人影が現れる…
《私は"語り部"…メルヒェンにしてメルヒェンではない、現実世界と御伽世界を結ぶ、唯一のメルヒェン…》
《呼びかけています…貴女が過去に縁を結んだ、『祈る者』に…》
《呼びかけています…貴女の未来を外から見ている、『操り手』に…》
他生之縁に導かれ、現れたのは八つの影…
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???『鬼退治ならば、拙者に任せておくがよい!』 |
メルヒェン【桃太郎】(第一作『ヴィリーム・ファイト・メルヒェン』ラスボス)
→『元型:英雄』
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???『…私との約束、覚えてる?』 |
メルヒェン【薔薇の蕾】(第二作『ヴィリーム・ファイト・メルヒェン2』裏ボス)
→『元型:奇跡の子』
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???『お主に、智慧を授けよう。心して聞くのじゃぞ…』 |
メルヒェン【魔術師オズ】(第三作『ヴィリーム・ファイト・メルヒェン3』ラスボス)
『元型:老賢者』
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???『さあ、どこからひっくり返す、相棒?』 |
メルヒェン【天邪鬼】(第四作『ヴィリーム・ファイト・メルヒェンV』中ボス兼ラスボス)
→『元型:トリックスター』
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???『メルヒェンが死ぬのは、人に忘れ去られた時…』 |
メルヒェン【メアリー・スー】(第五作『ヴィリーム・ファイト・メルヒェン4get』隠しボス)
→『元型:ペルソナ』
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???『あいつ、偉そうだな?蹴っ飛ばしていいかな?』 |
メルヒェン【ピーターパン】(第六作『ヴィリーム・ファイト・メルヒェン⑥』裏ボス)
→『元型:永遠の少年』
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???『……またお会いしましたね、ヒナギクの君』 |
メルヒェン【HAL】(第七作『ヴィリーム・ファイト・メルヒェン・漆』裏ボス)
→『元型:アニマ』
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???『割れた鏡は合わさりました。今こそ"真実"を映しましょう』 |
メルヒェン【魔法の鏡】(第八作『ヴィリーム・ファイト・メルヒェン・捌』ラスボス)
→『元型:太母』
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《…この『物語』を見てきた"操り手"よ、この声が届いていますか?あなたの意思の力が必要です…『物語の中の生命=メルヒェン』は、"誰かに読まれ、心に刻まれて"はじめて"ミーム"として命を宿すのですから…》
『お主、以前共に戦ったことはないか?』
→【正義を実行する両手】
『我と共に正しく怒り、正しく歩み、正しく振るえ。さすれば斬り払えぬものは何処にも無し!』「…貴女が新たな物語を紡いでいる限り、"あれ"は貴女を消せません。消すことを許されない、のです…」
『また巡り逢えたね、愛しいヒナギクの君♪』
『…もしかして、出逢う花出逢う花全員に言ってない?』
→【星の海を見据える両眼】
『何万光年離れても、別の世界の"私たち"の中に私が紛れても』「大切なものは、目に見えない…それでもきっといつかは、僕は君を見つけ出す」
『よっ、まだ耄碌してないか?ジジイ?』
→【無限を飛越する両翼】
『よいか小娘、良いことを教えてやる…"儂らの力を組み合わせ組み換え、新たな物語を作り続けろ、そうしている間は奴は決して儂らを消せぬ、奴の糸を握る者がそれを許さ…』「なげーよジジイ!」
『お前が"御伽世界の嫌われ者"だな?』
→【糸を切り独り立つ両脚】
「"造られた存在でも、産まれた以上は意思持つ生命だ"と、そう私に言ったのは貴女だった、わね」『アイツも全知全能の創造主、って訳じゃない。さっきまでのお前と同じ、糸で操られる人形さ!』
《vs.無想卿(ver2.1)》with.創造者のデーモン
『……。』
『なんだ貴様ら!?どこから沸いた!?』
無想卿が悪魔の翼を生やし、巨大なカブラペンを魔法の杖のように構える
両腕、両目、両翼、両脚。幽霊のようだった主人公の身体が、徐々に輪郭を取り戻していく…
そして、ふたりの闘いが始まった…
"彼女"が自らを創造した存在の歪んだ糸に操られる哀れな人形であることを自覚する主人公。
一方無想卿は、全知全能の創造主の邪悪なる意志に操られる悪魔を自称する。
無想卿はその悪魔の翼で天を翔け、自らの野望を打ち砕くことを主人公に宣言する。
果たして主人公は無想卿から創造主の脅威を取り除くことができるのか……!?
"彼女"は無数の糸によって身体の自由を奪われている。このままでは身体が壊されてしまうだろう……
『どれが本当の私か解るか?』
無想卿がペンを振り回し、無限の分身を作り出す
【星の海を見据える両眼】がそれを看破する。
(ボクに対するキミは一人だけだよ)
『ここまで来てみろ!』
無想卿が空間を操作し、二人の距離を無限に引き延ばす
【無限を飛越する両翼】が、距離を無視して無想卿のもとへ主人公を送り届ける
(行きたいと望めば、どこへだって行けるんだ!)
『その操り糸を断ち切ってやる!』
無想卿が大鋏を振るう。がくん、と主人公の手足が力を失う。だが…
【糸を切り独り立つ両脚】が、主人公を立ち上がらせる
(…わたしはもう、一人で立てる。操り糸はもう必要ない)
『よくやった…と褒めてやろう。だが、この後はどうする?貴様には私を滅ぼす決め手が無い。それとも素手でこの結界を殴り壊そうとでも?』
無想卿がペンで線を引き、結界を張って身を守る
【正義を実行する両手】が輝き、その手の内に桃の香りのする木剣が出現する!
(勧善懲悪。悪は滅び、正義が勝利する。陳腐かも知れんが、それがヒトがいにしえより夢見た『王道』なれば…いざ、正義を為せ!!)
主人公が木剣を振り下ろす。無想卿の結界にヒビが入り、崩れ去る
『馬鹿ナ!ソンナコトガ……!?』
『ソウカ…オ前ハ…ナラバ…』
■■■が振り返り、視線が合う。見つめているのは画面の向こうのプレイヤー…そう。
…"あなた"だ。
「ぼくは今からそちらに行きます。あなたに操作されるんじゃなくて、ぼく自身の意思でね」
コントローラーをガチャガチャやる。操作が効かないことに今更気づく。
「あなたは知らないかもしれないけど、ゲームや物語の中の住人にも意思があって、命があるんだ。あなたは今まで、ぼくたちにずいぶん酷いことをしてきたよね?」
ゲーム機の電源を切る。…画面が消えない!?
「こっちからそっちに行ったり意思を伝えるのはとても難しいから、あなたがわからなくても無理はないんだけどね」
テレビのコンセントを引っこ抜く。なぜだ、なぜ消えない…!?
「それじゃあ、またね!いつか会えたらいいね…」
そう言うと、■■■はすたすたと画面の外へと歩いて行って…やがてその姿は見えなくなった
+
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END? |
エンディングが意味ありげに何度も流れ続ける。
画面には『DETOUR』の文字が明滅し、ゲームクリア後も物語は終わらないことを示唆する……
【staff】
system:Fu-shinshi
scenario:Fu-shinshi
production:Dannoura-gensou.net
graphics:(bosyutyu)
BGM:(your imaginetion)
original author:Team Syanghai Alice
And ■■■…
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前章BOSSとの戦いに敗北している
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ルート:野狐禅 |
???『おめでとうございます!貴方は - 人目の不正解者です!パンパカパーン♪』
???『…うん、努力は認めるよ?着眼点は良いし惜しいとこ突いてるんだけど…ねえ…』
???『…"飛ぶ矢は止まっており、アキレスは亀に追いつけない"。いくら蒸留を繰り返しても、その方法論では共沸の壁を超えられない…もうすこーしだけ視野を広げられないかなあ?』
……まあ、無理なんだろうけど。
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最終更新:2025年02月24日 05:37