Follow my heart beat
暗い海の中にいた。
そこから私は出たくなかった。
いいえ……出られなくなっていた。
× × ×
結局なにひとつ進展なんてなかった。
トランシーバーを使う事なんてできなくて。
このみさんからも話を聞けずに。
結局何もできずに数十分、ただ立っているだけだった。
へたりこんでいるこのみさんを見て、何もせずに。
トランシーバーを使う事なんてできなくて。
このみさんからも話を聞けずに。
結局何もできずに数十分、ただ立っているだけだった。
へたりこんでいるこのみさんを見て、何もせずに。
「ヂュ……」
ハム蔵が心配そうにしてくれている。
実際のところはわからないけれどハム蔵の事だからきっと心配してくれているのだろう。
すごく嬉しいけれど同時に自分が情けなくなる。
実際のところはわからないけれどハム蔵の事だからきっと心配してくれているのだろう。
すごく嬉しいけれど同時に自分が情けなくなる。
トランシーバーを使う事もこのみさんと話をするのも何も出来ていない。
何も出来ていない自分がとても情けない。
トランシーバーを使えば残酷な真実を目の当たりにしかねない。
そんな事がアタシに出来るわけなんてない。
ヘタレだからと言われればそうだし否定する気もない。
だけれどこればかりは仕方ないと自分で思いたい。
そんな事がアタシに出来るわけなんてない。
ヘタレだからと言われればそうだし否定する気もない。
だけれどこればかりは仕方ないと自分で思いたい。
仲間を仲間と思えず敵と思わざるを得なくなる。
それがどれだけ悲惨かなんて想像するだけで足が震えてくる。
ずっと一緒にいた仲間を信じれなくなる。
そんな事をアタシが、すぐに決断できるワケなんてなかったんだ。
それがどれだけ悲惨かなんて想像するだけで足が震えてくる。
ずっと一緒にいた仲間を信じれなくなる。
そんな事をアタシが、すぐに決断できるワケなんてなかったんだ。
このみさんと話すのも、アタシには無理だ。
茜から貰ったトランシーバーを持っているに茜はきっと一度このみさんに接触しているはず。
その上で茜はこのみさんをこの状態から戻せないでいる。
なのに仲が良かった莉緒さんと茜が死んだなんて現実を突き付けられたこのみさんを救うなんてできっこない。
このみさんが立ち直りかけていれば可能性はあるかもだがどう見てもそんな感じとは言えない。
茜から貰ったトランシーバーを持っているに茜はきっと一度このみさんに接触しているはず。
その上で茜はこのみさんをこの状態から戻せないでいる。
なのに仲が良かった莉緒さんと茜が死んだなんて現実を突き付けられたこのみさんを救うなんてできっこない。
このみさんが立ち直りかけていれば可能性はあるかもだがどう見てもそんな感じとは言えない。
結局手詰まりだった。
アタシが勇気を出せば何かできたかもしれないけど。
そんな勇気があるはずもない。
そんな勇気があるはずもない。
なんて情けないのだろう、自分は。
悔しい、ただその思いだけがずっと胸を締め付けた。
× × ×
暗い闇の中で、元気な女の子のような光が少しさしてきた。
その光に私は手を伸ばさなかった。
いつしかその光はいなくなっていた。
――――微かな光を残して。
× × ×
杏奈も救えなかった。
このみさんも救えなかった。
誰一人救えなかった。
仕方ないだろう、アタシはそんなに強くないんだ。
「……くそ」
だけど、悔しくないわけなんかない。
本当なら杏奈もこのみさんも救いたかったんだ。
なのにアタシは、何もできない。
本当なら杏奈もこのみさんも救いたかったんだ。
なのにアタシは、何もできない。
そうだよ、アタシはヘタレなんだ。
いっつも見栄を張ってボロが出て。
いっつも見栄を張ってボロが出て。
そんな自分がとても恥ずかしかった。
「……ああああああああああああああああ!!」
色々考えていたが、結局駄目だった。
自分が何も出来ないと――――そうとしか考えれなくなっていた。
実際そうかもしれない、だけれど……そう考えてるだけじゃあ駄目だ。
自分が何も出来ないと――――そうとしか考えれなくなっていた。
実際そうかもしれない、だけれど……そう考えてるだけじゃあ駄目だ。
まず、杏奈は見つけたら絶対に助ける。
そして次こそ話を聞かないといけない。
そして次こそ話を聞かないといけない。
そして、このみさんをどうにかする。
茜ですらどうにもできなかった彼女をどうすればいいのか。
茜ですらどうにもできなかった彼女をどうすればいいのか。
ハッキリ言って、どれだけ考えてもどうしようもない。
茜が出来なかったのにアタシが出来るわけがない。
だけれど、茜が助けようとした彼女を置いていくなんてできなかった。
茜が出来なかったのにアタシが出来るわけがない。
だけれど、茜が助けようとした彼女を置いていくなんてできなかった。
――――だから
「このみさん、ちょっと我慢しててくれ」
彼女を、お姫様抱っこの要領で持ち上げた。
小さな体なだけあって、アタシでも持ち上げる事は難しくなかった。
ダンスのためにある程度筋肉をついていたのも功を奏した。
ダンスのためにある程度筋肉をついていたのも功を奏した。
そして、このみさんの顔をしっかりと見る。
目に光が灯っていなく、死んでしまっているかのような。
そんな彼女を、しっかりと見る。
目に光が灯っていなく、死んでしまっているかのような。
そんな彼女を、しっかりと見る。
そしてアタシは、一言だけ。
「行こう、このみさん」
無理やりだっていい、でもこのまま彼女をここに置いていくわけにはいかない。
だって、そんな事をしたらずっとアタシはヘタレのままだから。
逃げて、逃げて、逃げるだけになってしまうから。
だって、そんな事をしたらずっとアタシはヘタレのままだから。
逃げて、逃げて、逃げるだけになってしまうから。
せめて……茜が救おうとしたであろうこのみさんを助けてあげたい。
一人じゃ何もできないかもしれないけれど、絶対誰かはいるはずだ。
それが茜を殺した奴かもだけれど、会ってみないとわからない。
それが茜を殺した奴かもだけれど、会ってみないとわからない。
アタシはこのみさんを抱え、遊園地を出た。
誰がトランシーバーを持っているとか、このみさんをどうにかするとか。
まだ何も解決できていないけれど、何か進展がある事を信じて進むだけしか今はできない。
誰がトランシーバーを持っているとか、このみさんをどうにかするとか。
まだ何も解決できていないけれど、何か進展がある事を信じて進むだけしか今はできない。
【一日目/日中/H-1 遊園地付近】
【舞浜歩】
[状態]健康、このみをお姫様抱っこしている
[装備]突っ張り棒、砕石、雑誌(腹部、背部に一冊ずつ)
[所持品]基本支給品一式、ショッピングセンターで調達してきた商品(わさび含む)
[思考・行動]
基本:死にたくない。でも、殺し合いにものれない。どうするかなぁ
1:このみさんを連れて誰かを探す
2:トランシーバーで連絡を取る…?
3:出来る事なら杏奈を探して、助けてあげたい……できるのか?
[状態]健康、このみをお姫様抱っこしている
[装備]突っ張り棒、砕石、雑誌(腹部、背部に一冊ずつ)
[所持品]基本支給品一式、ショッピングセンターで調達してきた商品(わさび含む)
[思考・行動]
基本:死にたくない。でも、殺し合いにものれない。どうするかなぁ
1:このみさんを連れて誰かを探す
2:トランシーバーで連絡を取る…?
3:出来る事なら杏奈を探して、助けてあげたい……できるのか?
【ハム蔵】
[状態]健康
[装備]なし
[思考・行動]
基本: ???
[状態]健康
[装備]なし
[思考・行動]
基本: ???
× × ×
海の底からぼーっと残った光を見ていたら、影が見えた。
その影は私に気付き、手を伸ばしてきた。
だが、私は動かない。 動けない。
その影は海に入り込んで、私の所まで来て、無理やり手を掴んだ。
私は――――その手を。
| 双子の星座 | 時系列順に読む | ♪空の向こうへ |
|---|---|---|
| 紳士の昼食会 | 投下順に読む | ♪空の向こうへ |
| YOU往MY進? | 馬場このみ | 諦めず、進むだけ |
| 舞浜歩 |