美郷さんに頼まれて近くのスーパーに
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この地域で一番大きい総合ショッピングセンター「サンプール」。
家から程近く、何を買うにも便利な場所だ。
家から程近く、何を買うにも便利な場所だ。
美里さんに頼まれたのは卵と牛乳、それから片栗粉か。
まずは生もの以外、片栗粉から探そう、、まぁ探すまでも無くすぐ見つかるんだが。
まずは生もの以外、片栗粉から探そう、、まぁ探すまでも無くすぐ見つかるんだが。
しかしなんだな、いくら大型スーパーといえど、大まかな商品配列はなかなか変わらないものだ。
でも、それではエンターテイメント性に欠けると俺は思うんだ。
もっと消費者の購買意欲を掻き立ててくれるような仕掛けをだな、、
でも、それではエンターテイメント性に欠けると俺は思うんだ。
もっと消費者の購買意欲を掻き立ててくれるような仕掛けをだな、、
●選択肢
――――――――――――――――――
1.やはりあれしかないな
2.今日は気分を変えて
3.だが俺も暇ではない
――――――――――――――――――
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1.やはりあれしかないな
2.今日は気分を変えて
3.だが俺も暇ではない
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そんな気の利いたことをお店がしてくれる訳もないので、いつものように手持ちのゲームを
展開!!(サンプール全域をパーソナルフィールドで覆っていくイメージで)
展開!!(サンプール全域をパーソナルフィールドで覆っていくイメージで)
今日のバトルテーマは「万引きGメンの隙を突け~後ろがガラ空きだ~」
これなら普段は監視される側の自分が、逆に監視者であるGメンを追いかけるという
優越感に浸れ、しかも失敗におけるリスクがほぼ無い。
といっても万引き犯を装うなどのテクニックを使えばそれなりの覚悟は必要だ。
取り敢えず片栗粉を手にして
健「よし、いつもの片栗粉だ」
スタートだ!
これなら普段は監視される側の自分が、逆に監視者であるGメンを追いかけるという
優越感に浸れ、しかも失敗におけるリスクがほぼ無い。
といっても万引き犯を装うなどのテクニックを使えばそれなりの覚悟は必要だ。
取り敢えず片栗粉を手にして
健「よし、いつもの片栗粉だ」
スタートだ!
勝負はこの瞬間から始まっている。何者かが監視していないか、
俺が片栗粉をカゴではなく内ポケット(そんなものは無いが)や手提げ鞄(そんなものも無いが)
に隠していないかを監視しているGメンは!左右を素早く見る!見る!…いないな。
唯一こちらを見てるのは粉類コーナーの奥にある
お菓子コーナーへ全力爆走中の鼻垂れ小僧のみだ。
小物を相手にしている余裕は無い。ここは軽くかわし
ふごっっ!
なんだ!?突進して来やがったぞ!?
う~しかも「なんなんだこの兄ちゃんぶつかってくるんじゃねぇ」みたいな目で
こっちを振り返りながら謝罪も無しにそのまま爆走中じゃないか。
ちくしょー不幸になれ~~
ズテンッ
あ、コケタ…
呪いが効いちゃったかな?
俺が片栗粉をカゴではなく内ポケット(そんなものは無いが)や手提げ鞄(そんなものも無いが)
に隠していないかを監視しているGメンは!左右を素早く見る!見る!…いないな。
唯一こちらを見てるのは粉類コーナーの奥にある
お菓子コーナーへ全力爆走中の鼻垂れ小僧のみだ。
小物を相手にしている余裕は無い。ここは軽くかわし
ふごっっ!
なんだ!?突進して来やがったぞ!?
う~しかも「なんなんだこの兄ちゃんぶつかってくるんじゃねぇ」みたいな目で
こっちを振り返りながら謝罪も無しにそのまま爆走中じゃないか。
ちくしょー不幸になれ~~
ズテンッ
あ、コケタ…
呪いが効いちゃったかな?
牛乳コーナーはここから程近いところにある。
だがこれはGメンとの戦いであって普通の買い物などでは決してない。
大きく外周を反対方向に周ろう。
目の前の角を右に曲がると野菜売り場に出る。
そこには
居るは居るは奥様軍団
お昼の特売を逃して半ば諦め顔の軍団が
夕食を前に足りない食材を必死の形相で調達する軍団が
献立が思いのほか少なくて一品増やそうと豆腐を買いに来た軍団が
奥様同士、お互いの連れて来た幼稚園児同士ダブルデート状態で談笑する軍団が!
ちなみにその幼稚園児の片方は先ほどの鼻垂れ小僧だ。
しきりにこちらを睨んでくる。
こらっチラチラ見るんじゃない!
だがこれはGメンとの戦いであって普通の買い物などでは決してない。
大きく外周を反対方向に周ろう。
目の前の角を右に曲がると野菜売り場に出る。
そこには
居るは居るは奥様軍団
お昼の特売を逃して半ば諦め顔の軍団が
夕食を前に足りない食材を必死の形相で調達する軍団が
献立が思いのほか少なくて一品増やそうと豆腐を買いに来た軍団が
奥様同士、お互いの連れて来た幼稚園児同士ダブルデート状態で談笑する軍団が!
ちなみにその幼稚園児の片方は先ほどの鼻垂れ小僧だ。
しきりにこちらを睨んでくる。
こらっチラチラ見るんじゃない!
健「っ!!」
その時、背後に気配を感じた。
奴に気を取られていた隙にバックを取られた?挟み撃ちか!
俺を見てる、、俺の背中を凝視している…!
健「ぇ…!」
???「…」
俺の背後を取ったのは
健「神…こんなところでどうされたのですか」
神「…」
片手に買い物カゴを提げた神は無言で俺を眺めていた。
まるで汚いものを見るかのような目で…。
健「やぁ」
神「こんばんは」
健「珍しいな、こんなところで遭うなんて」
健「智世も夕食の買出しか」
神「うん」
健「なら途中まで一緒に帰ろう、智世の家ここから近かったよな」
智世は首を縦に一回振ってそれに同意する。
Gメンハントは一時休戦し、二人の買い物を済ませてレジを出た。
その時、背後に気配を感じた。
奴に気を取られていた隙にバックを取られた?挟み撃ちか!
俺を見てる、、俺の背中を凝視している…!
健「ぇ…!」
???「…」
俺の背後を取ったのは
健「神…こんなところでどうされたのですか」
神「…」
片手に買い物カゴを提げた神は無言で俺を眺めていた。
まるで汚いものを見るかのような目で…。
健「やぁ」
神「こんばんは」
健「珍しいな、こんなところで遭うなんて」
健「智世も夕食の買出しか」
神「うん」
健「なら途中まで一緒に帰ろう、智世の家ここから近かったよな」
智世は首を縦に一回振ってそれに同意する。
Gメンハントは一時休戦し、二人の買い物を済ませてレジを出た。
外に出ると黄昏の空が一面に広がっていた。
西に落ちる夕日からは黄金が放たれ、
空を紅く燃やして、紫のヴェールが暗闇へと落ちる。
その美しいグラデーションに二人はどちらともなく足を止めて眺めていた。
智世がお店の自転車置き場に設置されてる鉄製の柵に手を掛ける。
そこにはロープに繋がれた3匹の犬が、主の帰りを待っていた。
ロープを解き終えると智世は無言のまま歩き出す。
俺もそれに合わせて止めていた足を動かした。
神「この間の質問」
健「え」
神「…気になること」
健「…あ」
神「早瀬くんのハマッてることとか、、気になる」
初めてじゃないだろうか、智世から問いかけられるのは。
そうだ、この前図書室で会った時に俺は智世に質問が無いか聞いた。
それを覚えてくれていたんだ。
健「そうだなぁー、新しい遊びを考えたり、写真を撮ったり、
あとー…、智世と話すことかな」
言った後で、恥ずかしくなった。
自分が何を言ったのか、紅潮する顔を隠すように必死で笑顔を作る。
神「…」
健「ま、まぁそんな感じかな」
神「私と話すこと…」
健「まぁな、前から気になってはいたんだ。クラスメイトなのに俺達一回も話したことなかっただろ、
どんな奴なのかなーって思ってさ」
横目で智世を見ると、3匹の犬をぼんやりと眺めながら少し困ったような顔をしていた。
その横顔が夕日に照らされて、俺と同じように頬を紅く染めてめている。
それに一瞬、でも永遠に思えるような長い時間見とれてしまった。
西に落ちる夕日からは黄金が放たれ、
空を紅く燃やして、紫のヴェールが暗闇へと落ちる。
その美しいグラデーションに二人はどちらともなく足を止めて眺めていた。
智世がお店の自転車置き場に設置されてる鉄製の柵に手を掛ける。
そこにはロープに繋がれた3匹の犬が、主の帰りを待っていた。
ロープを解き終えると智世は無言のまま歩き出す。
俺もそれに合わせて止めていた足を動かした。
神「この間の質問」
健「え」
神「…気になること」
健「…あ」
神「早瀬くんのハマッてることとか、、気になる」
初めてじゃないだろうか、智世から問いかけられるのは。
そうだ、この前図書室で会った時に俺は智世に質問が無いか聞いた。
それを覚えてくれていたんだ。
健「そうだなぁー、新しい遊びを考えたり、写真を撮ったり、
あとー…、智世と話すことかな」
言った後で、恥ずかしくなった。
自分が何を言ったのか、紅潮する顔を隠すように必死で笑顔を作る。
神「…」
健「ま、まぁそんな感じかな」
神「私と話すこと…」
健「まぁな、前から気になってはいたんだ。クラスメイトなのに俺達一回も話したことなかっただろ、
どんな奴なのかなーって思ってさ」
横目で智世を見ると、3匹の犬をぼんやりと眺めながら少し困ったような顔をしていた。
その横顔が夕日に照らされて、俺と同じように頬を紅く染めてめている。
それに一瞬、でも永遠に思えるような長い時間見とれてしまった。
健「智世はさ、犬が好きなんだな」
神「犬は、好き」
健「3匹も連れてるもんな、どいつも種類が違うようだけど名前はなんていうんだ?」
神「この白い子ははんぺん、毛並みが茶色いのがメイプル、それから白地に耳が茶色なのがちょこ」
健「随分と可愛らしい名前なんだな、もっとこう、ジョエルとかクラリスとか
小洒落た名前だと思った」
神「白くてふわふわだからはんぺん、メイプルシロップみたいに透き通る琥珀の毛並みだからメイプル、
大きいけどチョコ」
健「ストレートど真ん中60kmの直球だな、最後はよく分らなかったけど
智世の感性がビシビシ伝わってきた」
健「犬種とかってあるんだろ?」
神「はんぺんはサモエド、とっても利口で、人見知りしない性格」
神「メイプルはホファヴァルト、見かけより穏やかな性格」
神「こっちのちょこはセントバーナード」
健「あ、セントバーナードは有名だよな」
神「おっとりしてるようで結構なしっかり者」
健「じゃあ好戦的な奴はいないんだな」
神「ここにいる子は皆優しいわ」
健「メイプルはなんかカッコイイな、毛並みが良くて端整な顔立ちだ」
そういって喉元を撫でてやる。
メイプルは艶のあるフサフサの尻尾を揺らして気持ち良さそうに目を細めた。
そのやり取りを智世は少し瞼を広げて感心したように見つめていた。
神「…メイプルは人見知りなの、初めからそんなに気を許す人は珍しい」
健「昔は俺も犬飼ってたんだ。丁度メイプルくらいの大きさで、やんちゃで
散歩の時は結構大変だった。俺も小さかったからよくそいつに引っ張られてたよ」
当時の俺はまだ身体が小さくて、力の強い相棒に振り回されていたことを思い出して苦笑する。
健「だから3匹も一度に連れてる智世は凄いと思う。よほど犬達に信頼されてるんだろうな」
智世「今は飼って無いの?」
健「ああ、そいつは親戚の家に引き取られたよ。よく吠えるから、近所から苦情が来ちゃってさ」
神「…そう」
健「そんな残念そうな顔するなよ、そいつにとってもその方が生き易いだろうし、
あれでよかったんだと思う」
それからまた暫く2人は黙って歩いた。
神「私も」
健「ん?」
神「私も昔犬を手放したことがあるわ」
健「それは、なんか事情があったのか?」
智世は遠い目をして、また2人して沈黙した。
犬好きの智世のことだから辛い思いをしたのだろう。
続ける言葉が見つからないまま、俺は昔の相棒を思い浮かべる。
きっと智世は手放してしまった犬のことを思い出しているから、
俺もそれに習って楽しかった日々を回想した。
神「犬は、好き」
健「3匹も連れてるもんな、どいつも種類が違うようだけど名前はなんていうんだ?」
神「この白い子ははんぺん、毛並みが茶色いのがメイプル、それから白地に耳が茶色なのがちょこ」
健「随分と可愛らしい名前なんだな、もっとこう、ジョエルとかクラリスとか
小洒落た名前だと思った」
神「白くてふわふわだからはんぺん、メイプルシロップみたいに透き通る琥珀の毛並みだからメイプル、
大きいけどチョコ」
健「ストレートど真ん中60kmの直球だな、最後はよく分らなかったけど
智世の感性がビシビシ伝わってきた」
健「犬種とかってあるんだろ?」
神「はんぺんはサモエド、とっても利口で、人見知りしない性格」
神「メイプルはホファヴァルト、見かけより穏やかな性格」
神「こっちのちょこはセントバーナード」
健「あ、セントバーナードは有名だよな」
神「おっとりしてるようで結構なしっかり者」
健「じゃあ好戦的な奴はいないんだな」
神「ここにいる子は皆優しいわ」
健「メイプルはなんかカッコイイな、毛並みが良くて端整な顔立ちだ」
そういって喉元を撫でてやる。
メイプルは艶のあるフサフサの尻尾を揺らして気持ち良さそうに目を細めた。
そのやり取りを智世は少し瞼を広げて感心したように見つめていた。
神「…メイプルは人見知りなの、初めからそんなに気を許す人は珍しい」
健「昔は俺も犬飼ってたんだ。丁度メイプルくらいの大きさで、やんちゃで
散歩の時は結構大変だった。俺も小さかったからよくそいつに引っ張られてたよ」
当時の俺はまだ身体が小さくて、力の強い相棒に振り回されていたことを思い出して苦笑する。
健「だから3匹も一度に連れてる智世は凄いと思う。よほど犬達に信頼されてるんだろうな」
智世「今は飼って無いの?」
健「ああ、そいつは親戚の家に引き取られたよ。よく吠えるから、近所から苦情が来ちゃってさ」
神「…そう」
健「そんな残念そうな顔するなよ、そいつにとってもその方が生き易いだろうし、
あれでよかったんだと思う」
それからまた暫く2人は黙って歩いた。
神「私も」
健「ん?」
神「私も昔犬を手放したことがあるわ」
健「それは、なんか事情があったのか?」
智世は遠い目をして、また2人して沈黙した。
犬好きの智世のことだから辛い思いをしたのだろう。
続ける言葉が見つからないまま、俺は昔の相棒を思い浮かべる。
きっと智世は手放してしまった犬のことを思い出しているから、
俺もそれに習って楽しかった日々を回想した。
神「あ、ここで」
健「おぅ、じゃあまたな」
神「うん、学校で」
おもいっきり手を振って別れる。
智世は玄関先で俺を見送ってくれた。
健「おぅ、じゃあまたな」
神「うん、学校で」
おもいっきり手を振って別れる。
智世は玄関先で俺を見送ってくれた。
今日は一つ解ったことがある。
普段口数少ない智代は、犬の話になると饒舌なのだ。
最後はちょっと暗い話になってしまったけど、彼女は犬が大好きで
俺も犬が好きで、最近は彼女と話すことにハマってる。
だから根拠は無いけど、智世とはもっと仲良くなれる気がする。
普段口数少ない智代は、犬の話になると饒舌なのだ。
最後はちょっと暗い話になってしまったけど、彼女は犬が大好きで
俺も犬が好きで、最近は彼女と話すことにハマってる。
だから根拠は無いけど、智世とはもっと仲良くなれる気がする。