<環ルート:夏休みに入り、自分の部屋>
俺はあれからどうしたことか環夏海のことが気になってしかたなかった。
動機が不純というか、気になっている原因が少々やましいところからくるものだったので
なんだかよくわからない自己嫌悪もあるのだが…
動機が不純というか、気になっている原因が少々やましいところからくるものだったので
なんだかよくわからない自己嫌悪もあるのだが…
彼女からもらった名刺をとりだしてみる。
電話してみようか…。もう一度会いたい。
電話してみようか…。もう一度会いたい。
俺は受話器を手に取った。
でも、何て言おう? 家の人が出たら…変に思われないだろうか…
ええい、そん時は連絡網ってことにすれば!!
でも、何て言おう? 家の人が出たら…変に思われないだろうか…
ええい、そん時は連絡網ってことにすれば!!
思い切ってダイアルしてみた…!
プルルルル…
ガチャ
???「はい、環です」
健「あ、沙月一ノ瀬中の田中と申しますが、夏海さんいらっしゃいますか?」
???「田中…?」
健「あ、はい、田中健ですっ…」
???「あー!キミかあっ。なぁんだ誰かと思ったー!!」
健「(ホッ)こっちこそ誰かと思ったよ…」
環「『なつみさんいらっしゃいますか?』だって…ぶははっ!! で? なーに?」
健「いやさ…えーと、その、この前おごってもらったからさ、何かお返ししようかなーって」
環「あっはは!この前のおごりは、ボクが走っててぶつかっちゃった時のお詫びだったんだけど?」
しまった…そうだったっけ…
環「あ、でもなんかしてもらえるんだったら、お言葉に甘えよっかな♪」
健「うん、じゃーさ、あちぃから涼しいとこ行こーぜ」
環「いいよー!行こ行こ! ちょうど暇で、今一人ででんぐり返ししてたとこ!あははっ」
でんぐり返し…? そういうとこがこいつのバカっぽいところだ。
環「ん、じゃー駅で待ち合わせよっ」
健「お、おう!」
かくして俺は、また環夏海と会うことになった。
はっっ、これは、もしかして、デート!?だよな…
そう思うとだんだん緊張してきた。どこへ行こう…
<駅>
駅までやってきた。そろそろ待ち合わせの時間だな。
ダダダダダダ…
環「とうっっ!!やっほーきたよー☆」(男っぽい格好で来る。キャップとかかぶってても可)
健「とうっ!てなんだよとうっ!って。相変わらずだなお前は…」
環「えへへ。時間ぴったりに参上!」
はぁ、ちょっと緊張してたのがバカみたいに思えてきた…
環「で、どこ行こうかー」
健「水族館なんてどうかな?」
環「わー!いくいく!!もちろんおごってくれるんだよねっ?」
健「ああ、そのつもりで誘ったんだよ」
環「やったぁ☆んじゃ早くいこいこっ!!」
彼女は俺の腕を引っ張って駆け出した。
水族館までは電車で15分ほど。移動中は会話に困るかと思ったが、
揺れる車内でどれだけ動かずにいられるか競ったり
吊り革を何本持てるか試したり、子供じみた遊びをしながら楽しく過ごした。
揺れる車内でどれだけ動かずにいられるか競ったり
吊り革を何本持てるか試したり、子供じみた遊びをしながら楽しく過ごした。
<水族館>
電車は空いていたけど、さすがに夏休み、水族館はそれなりに大勢の人が来ていた。
環「わー!すっごいなーマグロってかっこいいねー」
健「でかいなー。刺さったら痛そう(笑)」
環「あー!お寿司食べたくなっちゃうよー」
健「あっちにアジもいるよ」
環「あじー!!おいしそうだなああああ」
健「あとで回転寿しにでも行くかぁ」
環「そうだねーちょっとだけでも食べたいよ。ていうかこっから釣ってさばきたーい!!」
目をキラキラさせながら彼女は魚達に見入っていた。
上品に整った横顔が……妙に、美しかった。
くっそー眩しいぜ俊足王子!!
上品に整った横顔が……妙に、美しかった。
くっそー眩しいぜ俊足王子!!
環「あ、あっちにイルカもいるって!いってみよ☆」
健「ああ」
ここはパーッと駆けていきたいところだが、館内の見物客の流れはゆっくり。
この俊足王子が不用意に走ると人にぶつかって迷惑をかけそうだ。
うーんじれったい。人の間をうまくすり抜けて行きたい…
この俊足王子が不用意に走ると人にぶつかって迷惑をかけそうだ。
うーんじれったい。人の間をうまくすり抜けて行きたい…
手を…繋ぎたいな…
環「?」
彼女と目が合った。どうしようか…?
A:手をつなぐ
B:やっぱり恥ずかしいな
B:やっぱり恥ずかしいな
A
健「行こう」
俺は彼女の手をとった。
健「行こう」
俺は彼女の手をとった。
環「…うん!」
よかった。微笑んでくれた。
俺は環の手を引いて、早足にイルカのコーナーに向かった。
俺は環の手を引いて、早足にイルカのコーナーに向かった。
B
やっぱり恥ずかしいな。見つめられてちょっとどぎまぎしている俺に
やっぱり恥ずかしいな。見つめられてちょっとどぎまぎしている俺に
環「いこっ!」
ぎゅ
ひんやりしたやわらかい手が俺の手を掴んだ。
それから俺たちは二人とも無口になり、ゆっくりと歩いてイルカのコーナーへ向かった。
水槽の中で愛想をふりまきながらすいすい泳ぎ回るイルカは可愛らしかった。
次にやってきたのは、クラゲのコーナー。
ここでは全体に照明が暗くしてあり、幻想的にクラゲ達が浮かび上がる。
ここでは全体に照明が暗くしてあり、幻想的にクラゲ達が浮かび上がる。
環「きれい…」
うおおおお、なんだかいいムードじゃないか!!
俺は繋いでいた手をそっとほどくと、彼女の肩へ手を回した。
俺は繋いでいた手をそっとほどくと、彼女の肩へ手を回した。
環「あっ…」
彼女は少し驚いて俺を見つめ、
はずかしそうに視線を落として微笑んだ。
はずかしそうに視線を落として微笑んだ。
か…かわいいっ…
すごくドキドキしてきてしまった。
すごくドキドキしてきてしまった。
女性客「くすくすくす…」
?
ふと見やると、近くの女の人が二人、なにやらこっちを見て笑っている。
女性1「…きゃー、やっだぁー…」
女性2「…くすくす、アーッ!なんちって…」
女性2「…くすくす、アーッ!なんちって…」
????なんだ?
その人達は笑いながら向こうへ行ってしまった。何だか感じが悪い…
その人達は笑いながら向こうへ行ってしまった。何だか感じが悪い…
環「…なんか、ボクたち男同士と思われちゃったみたい…」
な、なんだってー!?
こ、こんなにかわいい環をっっ…
まあ、俺も最初は男かと思っていたわけだが…
こ、こんなにかわいい環をっっ…
まあ、俺も最初は男かと思っていたわけだが…
環「ボク、もうちょっと女らしい格好したほうがいいかなぁ?」
C:そんなことないよ、今のままでじゅうぶんかわいい!!
D:たまにはそういうのも、見てみたいかな
(※可能であれば、Dを選択すると次のデートは可愛い格好で来たりしてもよい)
D:たまにはそういうのも、見てみたいかな
(※可能であれば、Dを選択すると次のデートは可愛い格好で来たりしてもよい)
環「えっへへ☆」
野暮な女たちによって、いいムードは崩れてしまったけれど、
その後の俺たちは、仲良しモードで繋いだ手を揺らしながら水族館デートを楽しんだ。
その後の俺たちは、仲良しモードで繋いだ手を揺らしながら水族館デートを楽しんだ。
<駅>
環「今日は楽しかったね!」
健「ああ」
環「水族館は涼しくてよかったけど、今度は遊園地とかも行ってみたいなっ♪」
おおっ、遊園地デートといえば王道中の王道じゃないか。
俺は一も二もなくOKした。
俺は一も二もなくOKした。
環「それとさ、キミのこと、『ケン』って呼んでもいいかな、えへへ」
健「ああ、いいよ」
環「ボクのことは『なつみ』って呼んで?」
健「ああ。なつみ」
環「えっへへ、じゃあ、また来週ねっケン!」
健「またな!なつみ」
ケン、なつみ、そう呼び合うことでまた一歩お互いが近くなったようで嬉しかった。
来週が楽しみだ。
来週が楽しみだ。