人外と人間

狐×少年 非エロ

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だれでも歓迎! 編集
こんな感じで話を作って投下しようと思っているのですが・・・。
かなりの長編になる模様。
需要がありそうなら続き作ります。

狐×少年 1-26様

かつて住んでいた街にある深い森で少年の運命は大きく変わることになる
その日彼はその森で不可解な音を耳にする
気になり奥に進んでいくとそこにはあまりに美しい狐のような生き物に
二人の男が銃を構えていた
二人の男がその狐に向かって銃弾を放ったを瞬間、彼はその前に飛び込んでいた。
二人の銃弾を受け虫の息になった少年を見下ろす狐
そしてゆっくりその目線が前に向けられた瞬間男たちの銃が灰になり手から崩れ落ちた
「失せろ、人間」
耳にではなく頭に直接言葉をぶつけられているような感覚だった
二人はこれ以上の戦闘は自らの死となりえることを理解し
その場を逃げ去った
そしてもう一度、自らの足元で瀕死になった少年を見下ろし狐はこう呟いた
「・・・ヤツ等ごときの雑種に私は殺されない
 あそこででてこなければオマエも死ぬことはなかったろうに
 無駄なことをしたな、人間」
息も絶え絶えの少年にそう呟き狐は去ろうとした
しかしその瞬間少年から思いもよらぬ言葉を耳にし振り返った

「うん、知ってた。アンタすげぇ強ぇんだろ?アイツらが適わないのくらいわかったよ」
振り返った狐はその目を一層細くし少年を睨んだ
「・・・では、何故私を助けるようなマネをした
 あの者たちに私が殺されないのを知っていたんだろう」
苦しそうに方目を閉じながら少年は狐をまっすぐ見つめ呟く
「あぁ・・・知ってたよ、知ってたけどオマエあのあとアイツらどうしようとした?」
「決まっているだろう」
「だからだよ、だから走っていったんだ」
「何?」
「アンタ凄くキレイだ。
 そんなキレイなアンタに人殺しなんてさせたくなかったんだよ
 だから思わず体が動いちまったんだ」
少年を睨んでいた狐の目が大きく見開く
「バカな。そんなことの為に己が命を無駄にしたか」
「思わずっていってるだろ。でも仕方ないじゃないか
 あの時本当にそう思っちゃったんだから」
「・・・人間ごときと話しが過ぎたな
 無駄だと知っていて私の盾となったせめてもの褒美だ
 オマエの死体森の外へと咥えていってやろう
 ここで死んでも当分誰もオマエの死体に気づくまい」
「ありがと、あと母さんと父さんにゴメンって言っといてくれ」
「・・・図に乗るな人間、その喉噛み切ってくれようか」
「怒るなよ、どうせもうすぐ死んじゃうんだろ?オレ」
「・・・フッそうだな
 あと半時もせぬうちに貴様の命は尽きる
 無駄なことに足を突っ込んだ報いでな」
「そういうなよ、じゃーさ一つだけオレのお願い聞いてくれよ」
「図に乗るなと言っているだろう・・・もはや声も聞こえぬか?」
狐の声を無視し、少年は続けたもはや狐の声もほとんど聞こえなかったが・・・
「助けろ、というのなら言っても無駄・・」

狐が言い終わる前に少年が最後の望みを口にした
「もうさ、人は殺さないでくれ、オレの最後のお願い」
「・・・・何?」
「あーいうヤツらが来てもアンタはおっぱらうだけにしてくれってこと」
「ふざけるな、あのような無粋な輩、生かしておく意味も無い」
「でもさっき見逃してくれたろ? アンタは殺しちゃダメだ」
「黙れ、オマエごときが何を言うか」
「オレの我がままってのは知ってるけどさ・・・アンタ綺麗じゃないか」
「・・・・」
「アンタが人を殺してるところは似合わないって、だから・・・さ?」
飽きれた顔をして狐は
「頭の片隅にでも覚えておこう。随分バカな人間がいたものだ、と」
少年は少し笑って
「ありがとう、アンタに会えてよかった」
と目を閉じた
「死んだか・・・?人間」
少年から答えはない
「本当に・・・本当にバカな人間め」
苦々しく呟いたあと狐は少年に近づき鼓動を確かめる
トクン・・・トクン・・・・
激しい出血でそれはあまりに弱い音だったが少年はかすかに生きていた
そして狐は少年の口に口先をあてた
その瞬間強い光が少年を包んだ
光が消えたあと少年の傷は癒え、青白かった顔にも生気が戻っていた
「10年後。オマエを見に行く
 もし貴様が変わってしまっていたなら私の尾を返してもらおう」
そう呟き狐は森の奥に去った
少年が発見されたのはそれからまもなくの事
血だらけの服を見た少年の発見者は急いで病院に連絡したが不思議な事に少年は傷一つなく
次の日のは退院した。

物語はその10年後の世界・・・





  • ここまで見せられて需要が無いとは言えないな -- (ケモミミ) 2010-12-01 16:30:25
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