人外と人間
小ネタ置場 五
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小ネタ置場 五
- 竜鱗族軍人 437様
- インテリジェント・ランジェリー 340様
- 複数猫♀×人間♂ 107様
- 不定形生物×少女 85様
- 吸血鬼×少女 6様
竜鱗族軍人 437様
少なくはない貯えが瞬く間に目減りした。
「ええ、何せどれもこれも特別誂えなもんで」
先日家移りしたばかりの庭付き一軒家の官舎。その内と外を慌ただしく何度も
往復する獣人らの雇い主はごくあっさりと言ってのけた。
「なにせ人間の女の数が少のうございましょう。一つ一つ
材料から吟味して、専用の木工に作らせますとどうしても値が張りますので」
エギンが茫然とした目で次々と運び込まれる道具をただ
右から左へと眺める中、家具商人は如才なく続ける。
「ですが竜鱗族のお方はこの通り嫁入り道具を一式揃えるだけでまだ
よろしゅうございますよ。水妖属ともなりますと、まず娶った
人間を水中での生活が可能になるよう肺袋の手術を執り行うとか。
嫁取りも大変でございますねえ」
全く同感だ。危なく呟きそうになった言葉を幾列もの鋭い歯で辛うじて噛み殺す。
嫁取り。せねばならないのである。
何せ上意だ。生粋の軍人であるエギンには否と言えるはずもなかった。
先日の腐星砦の攻防の折、寄せ手の大狼族を大槍で50人討ち取った戦果を讃えられ、
嫁取りの認可が下りた。
同期の友人からはやっかみ交りの祝福のげんこつをもらい、部下からは流石は
隊長殿、自分たちの励みになります!などと挙手の礼付きで言われたが、
当の本人はいたって困惑している。
酒も薬もやらなかった。蟲賭博に熱を上げることもなかった。
出されるものは文句を言わず何でも食べ、読書といえば職業柄、
軍記か戦術に関するものがほとんどで、
これといった趣味もない。だから
給金もやたら貯まった。
…いるのか?嫁。
(なんて言えない)
つまり彼は遊びを知らない堅物だった。
「ええ、何せどれもこれも特別誂えなもんで」
先日家移りしたばかりの庭付き一軒家の官舎。その内と外を慌ただしく何度も
往復する獣人らの雇い主はごくあっさりと言ってのけた。
「なにせ人間の女の数が少のうございましょう。一つ一つ
材料から吟味して、専用の木工に作らせますとどうしても値が張りますので」
エギンが茫然とした目で次々と運び込まれる道具をただ
右から左へと眺める中、家具商人は如才なく続ける。
「ですが竜鱗族のお方はこの通り嫁入り道具を一式揃えるだけでまだ
よろしゅうございますよ。水妖属ともなりますと、まず娶った
人間を水中での生活が可能になるよう肺袋の手術を執り行うとか。
嫁取りも大変でございますねえ」
全く同感だ。危なく呟きそうになった言葉を幾列もの鋭い歯で辛うじて噛み殺す。
嫁取り。せねばならないのである。
何せ上意だ。生粋の軍人であるエギンには否と言えるはずもなかった。
先日の腐星砦の攻防の折、寄せ手の大狼族を大槍で50人討ち取った戦果を讃えられ、
嫁取りの認可が下りた。
同期の友人からはやっかみ交りの祝福のげんこつをもらい、部下からは流石は
隊長殿、自分たちの励みになります!などと挙手の礼付きで言われたが、
当の本人はいたって困惑している。
酒も薬もやらなかった。蟲賭博に熱を上げることもなかった。
出されるものは文句を言わず何でも食べ、読書といえば職業柄、
軍記か戦術に関するものがほとんどで、
これといった趣味もない。だから
給金もやたら貯まった。
…いるのか?嫁。
(なんて言えない)
つまり彼は遊びを知らない堅物だった。
その夜、運び込まれた人間用のベッドとやらに試しにそっとエギンは横たわってみた。
岩盤板とはずいぶん違う。ふかふかする。安定感がない。
何かに似ている…これは、そうだ。5年前に敵陣で砂蟲の流砂に飲み込まれた時のようだ。
結局エギンは床の上で寝た。
明日はいよいよ人間界である。
岩盤板とはずいぶん違う。ふかふかする。安定感がない。
何かに似ている…これは、そうだ。5年前に敵陣で砂蟲の流砂に飲み込まれた時のようだ。
結局エギンは床の上で寝た。
明日はいよいよ人間界である。
インテリジェント・ランジェリー 340様
「……はぁ」
「……朝から辛気臭いわね」
「なに、気にするでない。遣り甲斐ある仕事というものについて少々考えておっただけじゃ。お前さんの一族は誰も彼も母性溢れておったのに、何故にお前さんだけ、こうも薄…」
「黙らないと、庭の落ち葉と一緒に燃やすわよ」
「ならば、お前さんは下着を着けずに学校に行くしかなくなるのぅ。セーラー服を内側から押し上げる桃色の蕾、というのもなかなかオツな光景じゃろう」
「くっ…!薄い薄いって言うけど、揉めば大きくなるって言うじゃない。着けてる時に揉んでくれればいいのに。エロ爺に身を委ねるのは癪だけど。……大きくなるのなら、それくらい。安い代償じゃない…」
「確かに揉めば大きくなる、とは言うがな。しかしお前さんには揉むほどもなかろうよ。着用者に比類なき形状をもたらすワシだが、いかんせん形作るべき土台がなければな。って、何を脱いで…や!やめるんじゃ!鋏はやめ…ァーッ!」
「……朝から辛気臭いわね」
「なに、気にするでない。遣り甲斐ある仕事というものについて少々考えておっただけじゃ。お前さんの一族は誰も彼も母性溢れておったのに、何故にお前さんだけ、こうも薄…」
「黙らないと、庭の落ち葉と一緒に燃やすわよ」
「ならば、お前さんは下着を着けずに学校に行くしかなくなるのぅ。セーラー服を内側から押し上げる桃色の蕾、というのもなかなかオツな光景じゃろう」
「くっ…!薄い薄いって言うけど、揉めば大きくなるって言うじゃない。着けてる時に揉んでくれればいいのに。エロ爺に身を委ねるのは癪だけど。……大きくなるのなら、それくらい。安い代償じゃない…」
「確かに揉めば大きくなる、とは言うがな。しかしお前さんには揉むほどもなかろうよ。着用者に比類なき形状をもたらすワシだが、いかんせん形作るべき土台がなければな。って、何を脱いで…や!やめるんじゃ!鋏はやめ…ァーッ!」
複数猫♀×人間♂ 107様
「やだあ、トゲトゲじゃないから気持ちよくなぁい……んっ、大きさは奥まで届くんだけどなー」
「ミーちゃんまだ初めてでしょ?こいつ譲るから始めの方は人間で慣らしてみればー?
幸いこいつのモノ、あたしらのオスと同じくらいだし辛くないと思うよ」
「きゃははっ!肉球でおっぱいふみふみされて気持ちいいの?かーわいー」
「舌で舐めてあげるねっ。引っかかれるのはきらい?」
「そこっ!いいのぉ、お尻もっと叩いてえ…!!にゃあ、やだっ、尻尾はだめっ握っちゃや……!ひにゃあああああんっ!!」
「にゃあ…またたびは反則だよぅ……くやしい…でもゴロゴロ言っちゃう…」
「ミーちゃんまだ初めてでしょ?こいつ譲るから始めの方は人間で慣らしてみればー?
幸いこいつのモノ、あたしらのオスと同じくらいだし辛くないと思うよ」
「きゃははっ!肉球でおっぱいふみふみされて気持ちいいの?かーわいー」
「舌で舐めてあげるねっ。引っかかれるのはきらい?」
「そこっ!いいのぉ、お尻もっと叩いてえ…!!にゃあ、やだっ、尻尾はだめっ握っちゃや……!ひにゃあああああんっ!!」
「にゃあ…またたびは反則だよぅ……くやしい…でもゴロゴロ言っちゃう…」
男も女も構わず食っちまうんですねわかります
昔話に雪山で迷い込んだ温泉旅館が化け猫の住み処で、昔飼ってた猫が助けてくれる~ってのあったな
昔話に雪山で迷い込んだ温泉旅館が化け猫の住み処で、昔飼ってた猫が助けてくれる~ってのあったな
不定形生物×少女 85様
「んだよ、お前また学校でそんなもん書いてんのか。」
「そんなもんとはなんだ。そんなもんとは!いくら近所に住む幼馴染とはいえ、言っていいことと悪いことがあるぞ。」
「人外と人間のエロ小説とかいうのだろ?現実逃避も大概にしろよな。」
「失敬な。人外と人間、これほど美しい組み合わせが他にあろうか。」
「そんなもんとはなんだ。そんなもんとは!いくら近所に住む幼馴染とはいえ、言っていいことと悪いことがあるぞ。」
「人外と人間のエロ小説とかいうのだろ?現実逃避も大概にしろよな。」
「失敬な。人外と人間、これほど美しい組み合わせが他にあろうか。」
そして私は説いた。いかに人外が素晴らしいかを。
ロボットや無機物に芽生える感情を。
力強い獣人のモフモフした毛皮を。
虚ろなる鎧に宿る魂を。
温もりのない外骨格を。
滑らかで堅い鱗を。
不定型生物の包み込むような抱擁を。
少女に翻弄される悪魔を。
異種故に傷つけてしまう悲しみを。
国籍や人種、家柄などより遙かに高い障害を越えてゆかねばならぬ
異種なる恋人たちへの祝福を。
ロボットや無機物に芽生える感情を。
力強い獣人のモフモフした毛皮を。
虚ろなる鎧に宿る魂を。
温もりのない外骨格を。
滑らかで堅い鱗を。
不定型生物の包み込むような抱擁を。
少女に翻弄される悪魔を。
異種故に傷つけてしまう悲しみを。
国籍や人種、家柄などより遙かに高い障害を越えてゆかねばならぬ
異種なる恋人たちへの祝福を。
日が傾き、教室がオレンジ色の光に照らされるまで、説いていた。
いつしか教室には、私達二人だけ。
いつしか教室には、私達二人だけ。
「・・・なんか、凄いんだな、人外って。」
「分かったら人外×人間でハァハァする作業に戻れ。」
「いや、それよりも俺、お前に言いたいことがあるんだ・・・」
「何?」
「分かったら人外×人間でハァハァする作業に戻れ。」
「いや、それよりも俺、お前に言いたいことがあるんだ・・・」
「何?」
「俺・・・、ずっと前からお前のことが好きなんだ!」
「そうか。実はわたs・・・えっ!?ち、ちょっと待ってよ。なんでその話の流れでそうなるのよ!?」
「俺のこと、嫌いか?やっぱり人外じゃなかったら、興味なんて持てないか?」
「・・・そんなことない!・・・わ、私も、好きだよ。」
「ほ、本当か!?」
「ううう、嘘付いてどうすんのよ。」
「・・・でも俺、もう一つ、言わなきゃいけないことがあるんだ。」
「俺のこと、嫌いか?やっぱり人外じゃなかったら、興味なんて持てないか?」
「・・・そんなことない!・・・わ、私も、好きだよ。」
「ほ、本当か!?」
「ううう、嘘付いてどうすんのよ。」
「・・・でも俺、もう一つ、言わなきゃいけないことがあるんだ。」
突然、目の前の彼が崩れ落ちた。膝をついたとかそういう意味ではなく、 ズロズロっと、溶けた。
「えっ!?ええっ!?」
「えっ!?ええっ!?」
「俺、実は不定型生物・・・スライムなんだ。」
「う、うそっ!?だって幼稚園の頃から一緒にいたのに・・・!?」
「嘘付いてどうすんだよ。・・・俺がこんな生き物だったって知って、やっぱり嫌いになったか?」
「う、うそっ!?だって幼稚園の頃から一緒にいたのに・・・!?」
「嘘付いてどうすんだよ。・・・俺がこんな生き物だったって知って、やっぱり嫌いになったか?」
「・・・なるわけないでしょ、バカ。」
私は、床にたぷたぷと這いずる半透明な彼へ、手を伸ばした。
するすると、私の手に彼が絡む。
ずるる と、立ち上がるように、彼は再び人間の形をとった。
するすると、私の手に彼が絡む。
ずるる と、立ち上がるように、彼は再び人間の形をとった。
「・・・帰ろっか。一緒に。」
「そうだな。」
「そうだな。」
手を繋いで、夕日を浴びる。
「でも、なんでスライムの姿で告白しなかったの?私が人外好きだって知ってたんでしょ?」
「・・・人外だから好き、なんてのは嫌だったんだ。」
「ばっかだねー。ほんっとに。」
「うるせえ。」
「・・・人外だから好き、なんてのは嫌だったんだ。」
「ばっかだねー。ほんっとに。」
「うるせえ。」
繋いだ手はまだぎこちなく、 ずべー
「ちょっと、造形崩さないでよ、繋ぎづらいじゃない。」
「す、すまん、まだちょっと緊張してて・・・」
「・・・まあ、いいけどさ。密着度が上がって。」
「す、すまん、まだちょっと緊張してて・・・」
「・・・まあ、いいけどさ。密着度が上がって。」
やや型崩れなカップルは、夕日が沈んでも尚、顔を赤く火照らせたまま、
ゆっくりと歩んでゆく。
ゆっくりと歩んでゆく。
「そういえば、俺の正体気に気付いてなかったのはお前だけだぞ?
先生も、クラスの奴等も、お前の親御さんも知ってんのにな。
つーか気付けよ。たまに型崩れしてただろ。」
「・・・ええっ!?」
先生も、クラスの奴等も、お前の親御さんも知ってんのにな。
つーか気付けよ。たまに型崩れしてただろ。」
「・・・ええっ!?」
おしまい。
吸血鬼×少女 6様
女「どうせ私のことなんてただの血袋としか思ってないくせに!RHマイナスがそんなに珍しいの!?
チクショーこんな血液型やめてやるぅ!!うわあああん」
吸血鬼「おまえの事は伴侶として愛おしく思っている。そんな事を言うんじゃない」
女「じゃあなんですぐ仲間にして抱いてくれないの?
お前が大事だとか機を待てとかそんな言い訳聞き飽きたわ!!私ずっと待ってるのに……
うぇええん… こうなったらその辺の男相手に処女喪失して
あんたが私から血吸ったら即・起屍鬼になるように細工してやる…!」
吸血鬼「待てそれは許さん」
チクショーこんな血液型やめてやるぅ!!うわあああん」
吸血鬼「おまえの事は伴侶として愛おしく思っている。そんな事を言うんじゃない」
女「じゃあなんですぐ仲間にして抱いてくれないの?
お前が大事だとか機を待てとかそんな言い訳聞き飽きたわ!!私ずっと待ってるのに……
うぇええん… こうなったらその辺の男相手に処女喪失して
あんたが私から血吸ったら即・起屍鬼になるように細工してやる…!」
吸血鬼「待てそれは許さん」
ただ噛み付いて血をもらっただけで吸血鬼にしちゃう展開と
牙から毒液を打ち込まないと吸血鬼にはならない展開があるよな。
自分好みに育てて、いつか仲間にする日まで処女に手を出せない吸血鬼萌え
牙から毒液を打ち込まないと吸血鬼にはならない展開があるよな。
自分好みに育てて、いつか仲間にする日まで処女に手を出せない吸血鬼萌え