人外と人間

鬼神童子 ZENKI 前鬼×小明 パロディ

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二次創作 鬼神童子 ZENKI 性格改変あり

鬼神童子 ZENKI 前鬼×小明
◆wmeAr2dARQ様

「宿に泊まったお客様が失踪するという事件がありまして……」
「いきますいきます! やりますやります!」
依頼主の台詞を遮って、少女が大声を出した。
現役高校生という年若い祓い師は、結わえた両の髪を揺らして、にっこりと笑う。
「まかせてください! こう見えてもプロですから!」
安請け合いをした役小明は、傍らの小鬼に向かって「ね!」と念押しした。



「───で、」
前鬼は苦虫を噛みつぶしたような顔をする。
「黴臭い社まで出張って来たってのか」
事情を知らない者が見れば、先刻の童子と同一人物だとは思うまい。
人並み外れた長身に加え、口端から覘く牙が異質な印象を与えている。
馬鹿じゃねえの、と言いかけた前鬼の口を、小明の指が遮った。
「ここは御祭神を祀る由緒ある神社なのよ。ほら、平安時代とか、江戸時代とか」

後者ならば、遙かに自分が年嵩だ。

第一、人間が消えようが喰われようが知ったことか。腹の足しにもなりゃしない。
気乗りしない鬼とは対照的に、少女はがぜん張り切った。
「あたしは向こうのお社を調べてくるから、前鬼は竹藪の奥を……」
誰が、ふさけんな、勝手にしろ、等とつぶやいた前鬼は、その場でごろりと横になってしまった。
「ちょ……っ 何よ! 勝手なことばかり言って」
前鬼の非協力的な態度に、小明はムッとする。
少しは手伝ってくれても良さそうなもんじゃない! 岩の上で鼾なんかかいちゃってさ。
頬をふくらませた少女は、乱暴な足取りで社裏の草木を踏み分けた。
「なによなによもう! こうなったら、あたしだけでバシッと解決して見せちゃうんだから」
周囲を調べるぐらい、難しい事じゃないわ。
(お社の裏に小さな洞窟があるって、ちゃあんと知ってるんだから)
奥に祠が別祀されていることもわかっている。移転前の本宮があった場所だ。
冒険小説だと、扉に閉ざされた地下世界への入り口なんかあったりして……
行方不明の女性達が……
「相変わらず馬鹿なことを考えてんな」
「手伝わないんじゃなかったの」
「誰が手伝ってやるか。このうつけが」
そう言って、前鬼は打ち棄てられた祠を見た。

───災厄を呼び起こすような代物ではない。主を失った、ただの抜け殻だ。

いかにもつまらぬといった風情で、あくびをかみ殺す。
「宿代払わずに逃げただけだろ、どうせ」
「身も蓋もないこと言わないでよ」
社の庇にも届こうかという朱毛の鬼は、爪で耳を掻いて見せた。
「あの祠は空だ」
「は……?」
「空だっつってんだろ。誰もいねえよ」
まともな宮なら主に配慮をすべきであろうが、所詮は空き家。
神罰の下ろう筈がない。
少女の後ろから腕を回した鬼は、祓い着の上から胸を鷲掴んだ。
耳元に唇を寄せる。
「やだ、ちょ……、ッ。だれか見てたら───」
「ぐだぐだとうるせえな。何が不満だ」
非難をこめた眼で、小明は朱毛の鬼を睨んだ。
「だって───」
祓い着の胸元を合わせながら、彼女は言う。
「……だれか来るかもしれないし」
それで
「……見られちゃうかもしれないし」
だから
「……そんなことになったら、恥ずかしいし───」
「けっ。他人がどうだろうと関係あるかよ」
まるで周囲を気にしない前鬼の言動に、小明は呆然とした。
「あるに決まってんでしょ! 馬鹿!」
「うるせえぞ! ぎゃあぎゃあ叫くな」
見ているものか。主も人も。
つまらぬ地へ連れてこられ、山狩りをさせられ、
不満は溜まる一方だ。
「ねえ、やめてよ。……前鬼ってば!」
「駄目だってば……、駄目、───いや……、やだ、やだやだあ……ッ!」
終いには泣き出してしまった。

萎えることこの上ない。

「おい」
返事は、ない。
ひっくひっくと嗚咽を漏らす少女を見て、鬼は思わず声を荒げた。
「何が不満だ。ええ!」
「──だっ……て」
えぐえぐと下を向いて無く女を見て、前鬼は嫌な顔をする。
「純潔じゃない祓い師なんて、……呪力がなくなっちゃうかも───……」

そんな話は、たったいま、初めて聞いた。

「二度と会えなくなるなんて、嫌だ……から」
嗚咽に混ざって鼻を啜る音がする。
「そんなことになるんだったら、やだ………も」
「馬鹿にするな!」
銅鑼声で怒鳴られて、周囲の木々がびりびりと震える。
「オレ様が、てめえの女を放ったまま、二度と来ないだと!」
「いやあのそういう意味じゃ」
「同じ事だ! うつけ女が勝手なことを」
よほど腹に据えかねたのか、傍らの庭石を何度も小突く。
「───いいか、呼び出されて行くか行かないかは、」
四度目に小突いた際に、庭石が三つに割れた。
「オレ様が決める! 女が生娘かどうかなんざ関係ねえ」
「ちょ、あんた単語を選びなさいよ! 大きな声で生娘生娘って!」
「デカイ声で叫いてんのは、てめえだろうが」
往生際の悪い使役者に、前鬼は念を押した。

ここには、誰もいないのだと。

首筋に舌を這わせる。
胸のふくらみには、獣のような爪で描かれた掻き傷があり、うっすらと血が滲んでいる。
身体を隠そうとする少女の両手首を捻り、薄桃色に染まった肌を外気に晒した。
鬼の掌が身体を這い、胸全体を撫でるように動く。
「はぁ……ああっ」
声が漏れた。
息荒く上下する胸。
頂きは天を指し、陵辱者を誘い待ち侘びているかのようだ。
(やだ、もう……こんなの───誰か来るかも知れないのに)
誰かに見られる恐怖が彼女の脳内を駆けめぐり、身体の奥をざわつかせる。
「駄目……だってば……んっ……あぁっ……」
彼女の制止は聞き入れられない。
小明の胸に頬をすり寄せ、乳首をざらりと舐め上げた。
「やっ……あぁぁっ……」
「鼻を鳴らして泣いてりゃ、ちったあ可愛い気もあるってのに」
往生際の悪い女だ、と言いたいらしい。
「……ずるいよ、こんなの」
小明は、派手な肩当てを恨めしそうに見た。
何がだ
「あたしばっかり、恥ずかしい格好させて……」
無茶を言う、と、肩当ての主は咥内で呟く。
衣服と身体の境が判然としない不自然な姿形は、人の姿に似通わせているに過ぎない。

この女とは別物なのだ。

前鬼は小明の胸飾りを舐め取った。
ぴく、と身体が震える。
むず痒いような快感が手足を痺れさせ、膣奥から粘液質の何かを湧き出させる。
「もう……っ、やめ、て……ッてば……!」
次第に抵抗は弱々しいものになっていた。
「やっ……」
唇を重ねると、やわらかい感触と、牙に掻かれて傷つけられる痛みが綯い交ぜになる。
「ん……んっ、くっ」
人間のものとは違う生温かい鑢が、彼女の思考を削り取っていく。
混ざり合う唾液が唇の端から垂れる。
歯茎をねちっこく這い回る舌に、削り取られ、噛み砕かれ、貪り食われている。
獣に。喰われている。
「あっ……ぁあ……や……前鬼……」
前鬼を押し返す両の手も力無い。
式鬼は、彼女の拒絶を無視し、どろどろに溶けた入り口に触れた。
秘裂の周囲を撫でてやると、奥から透明な蜜か溢れてくる。
陰唇を押し開き、朱爪が沈む。
「……んっ…ぁ」
軽く動かしてやると膣肉は指を締め付け、侵入者を離すまいとする。
そこは、彼女の意志とは別に、奥へと誘うべきものを求めていた。
「厭だ厭だと煩いようだが、随分と乗り気じゃねえか。ええ」
「や、あ……、ひぁ!」
指を咥え込んだ陰唇が、ぐちゃぐちゃと猥雑な水音を立てた。
頭を覘かせた突起に触れると、彼女の身体は強張り、ゆっくりと撫でてやると身を捩って声を上げる。
拒絶の台詞を口にしているのだろうが、もはや喘ぎ声と大差なく、壊れた絡繰り人形のようだ。
「───今日は最後までヤっちまってもかまわねえよな」
固く膨張した陰茎を、膣口にあてがわれる。それだけでビクビクと腰が痙攣して、陰唇から愛液が溢れ出す。
期待に身体が震えているのがわかる。凶暴な侵入者を待ち侘びているのだ。
想像していたものと違う。節が見える。入ってくる。奥を突かれて、かき回されて、きっと、
「……あた…し」
おかしくなってしまう
「おい、小明」
入り口を弄んでいる侵入者に手を添える。
「や……っ。はや……、お……ねが───」
ゆっくり、ゆっくりと、陰茎が女の体内に沈んでいく。
「あ……んっくふっ……あ、ああ……」
侵入者が膣壁を削り、押し進む度に頭が白く灼ける。
内蔵ごと掻き出されるような快感が小明を襲った。
「ああっ! やっ、あッ、あっ、あぁっ!」
結わえられた長い髪を振り乱し、幾度も身体を強張らせる。
腕は地面に落ち、境内の土塊に幾筋もの爪痕を描かせた。
少女の声艶に興奮したのか、式鬼の行為が激しさを増した。
「あ…あぁっ…また…また……んっ、ああ……ぁっ!」
嬌声を耳にする度に、肉体の喜びが陶酔を呼び起こし、理性を狂わせていく。
甘えたような声艶を自分が出しているなんて、
ぐちゃぐちゃにされて喜んでいるなんて、
「やっ、い……っ、あっ、やぁ……っ、あッ、ああぁぁぁ───ッ!!」
膣奥に、熱い精液がぶちまけられた感覚が広がった。
勢いよく次々と噴出する。
「あ、ああ……いッ、……くぅ……ッ」

大して満足してなさそうな前鬼は、呆けた表情の小明を対面で座らせた。
「誰も来なかっただろ」
「……だめ……もう」
力無く拒絶する少女の大腿に触れ、ぼそりと呟く。
「男を覚えると、たしなみってモンが減るのかね」
当の相手に毒づかれて、小明は真っ赤になった。

なによ、誰の所為だと思ってんのよ、あたしがどれだけ悩んだか、馬鹿!

激高した小明に封印されて、しばらくお預けを喰うことになるのだが、
自業自得ということで。







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