賽を、赤い空高く。
「力。それは過ぎれば己を喰い破る獣。」
「自信。それは過ぎれば奈落へ疾る罠。」
「解放。それは過ぎれば魂をも葬る無。」
「自信。それは過ぎれば奈落へ疾る罠。」
「解放。それは過ぎれば魂をも葬る無。」
「獲得はすればするほど、両の手の荷物は増えていく。」
…ああ、泣くのはよしなさい。もう泣くことなど何もない。
星に願う言葉は決まったかい?ならば私に乞いたまえ。
星に願う言葉は決まったかい?ならば私に乞いたまえ。
諸君に、神のご加護がありますよう。
目を、開けた。いつ閉じたのかもわからない目を。
まず彼の目に飛び込んだのは、赤い赤い空だった。
「……此処、は。」
どこだろう、と考えど答えは出ない。当たり前だ。此処は知らない場所。
いやに温度のない地面から身体を起こし、ぼんやりと周りを見回す。
空は赤く、大地は黒い。やたらと瓦礫が転がっていて。ぽつぽつ見える建物は廃墟だろうか。
何か、なじみ深いような感覚を覚える。自分はこういうところに、いたのだろうか。
まず彼の目に飛び込んだのは、赤い赤い空だった。
「……此処、は。」
どこだろう、と考えど答えは出ない。当たり前だ。此処は知らない場所。
いやに温度のない地面から身体を起こし、ぼんやりと周りを見回す。
空は赤く、大地は黒い。やたらと瓦礫が転がっていて。ぽつぽつ見える建物は廃墟だろうか。
何か、なじみ深いような感覚を覚える。自分はこういうところに、いたのだろうか。
どこから来たのかもわからない
自分が何者なのかもわからない
どうして来たのかもわからないし
どうやって来たのかもわからない
自分が何者なのかもわからない
どうして来たのかもわからないし
どうやって来たのかもわからない
此処はどこ。
私はだれ。
私は
俺、は
私はだれ。
私は
俺、は
「……樹<イツキ>。」
どこかで、大きな羽根が羽ばたく音がした。
さぁ諸君、願った通りの夢を見たまえ。
守りたき者には守る為の矛を
護りたき者には護る為の盾を
愛したき者には愛す為の姿を
逃れたき者には逃る為の鍵を
護りたき者には護る為の盾を
愛したき者には愛す為の姿を
逃れたき者には逃る為の鍵を
「…幻<まほろ>…。」
ふらふら、行きすがった男性の呟きを彼女は聞く。
「…まほろ?」
反芻、して。頭の中でぐるりと巡らせて。やがてそれは夥しい記憶の津波に押し潰された。頭を抱えて、眼球を見開く。
「違う違う違う。違う。違う。彼はそんな名前じゃない。ああ。此処は赤い。赤い赤い赤い。」
助けて。怖い。抑揚のない声で彼女は呟く。
けれど、その宛先を彼女は知らない。
「誰か教えて、彼の名前…。」
ふらふら、行きすがった男性の呟きを彼女は聞く。
「…まほろ?」
反芻、して。頭の中でぐるりと巡らせて。やがてそれは夥しい記憶の津波に押し潰された。頭を抱えて、眼球を見開く。
「違う違う違う。違う。違う。彼はそんな名前じゃない。ああ。此処は赤い。赤い赤い赤い。」
助けて。怖い。抑揚のない声で彼女は呟く。
けれど、その宛先を彼女は知らない。
「誰か教えて、彼の名前…。」
さぁ諸君、願った通りの夢を見たまえ。
されど"望み"の行方は、諸君次第。