私とワルツを
一曲、私といかがかしら。
少女の差し出す手には不思議な魅力があった。
それは彼女が先刻嘯いていた言葉の魔法かもしれない。
『貴方は生きていたいと、思ってる?』
鈴の音のような声なのに、胸の奥でどろりと揺らめく。
変わらぬ赤い空は想う心を摩耗させ、
散らばる赤い躯は思う心を摩耗さす。
残ったものはなんだろう。
脊髄が虚空への飛翔を命じ、衝動が過ぎ去る頃に苦笑で濁す。
その繰り返しだ。
なぁお嬢さん、正直に言おうか。
どっちでもいいんだ、そんなもの。
それは彼女が先刻嘯いていた言葉の魔法かもしれない。
『貴方は生きていたいと、思ってる?』
鈴の音のような声なのに、胸の奥でどろりと揺らめく。
変わらぬ赤い空は想う心を摩耗させ、
散らばる赤い躯は思う心を摩耗さす。
残ったものはなんだろう。
脊髄が虚空への飛翔を命じ、衝動が過ぎ去る頃に苦笑で濁す。
その繰り返しだ。
なぁお嬢さん、正直に言おうか。
どっちでもいいんだ、そんなもの。
ああきっと、これも衝動なのだろう。
少女の白い手に自分の手を重ね た。
少女の白い手に自分の手を重ね た。
赤くても黒くても、住む人の心は変わらないのね。
横たわった死体のやすらかな寝顔になんともいえない気分になる。
私はただ利用させてもらっただけなのだけど、彼らはきっと別の意味で捉えてるから。世界から、ようやく解放させてくれた、と。
「…可哀想な人たち。」
心を殺がれた人たちはとても哀れ。だってそんなの死んでるも同然。心臓が動くかどうかなんて関係ないのよ。
想わない人は、想えない人は、死んでるも同然。
誰かを何かを想わない人は、生きてるって言えない。
「ごめんなさいね。」
だから私は、頂くの。
つないで"心中した"手をそっと離して、白い手のひらにキスをする。
「好きなんだもの。」
私は生きるわ。愛しい彼と死ぬために。
横たわった死体のやすらかな寝顔になんともいえない気分になる。
私はただ利用させてもらっただけなのだけど、彼らはきっと別の意味で捉えてるから。世界から、ようやく解放させてくれた、と。
「…可哀想な人たち。」
心を殺がれた人たちはとても哀れ。だってそんなの死んでるも同然。心臓が動くかどうかなんて関係ないのよ。
想わない人は、想えない人は、死んでるも同然。
誰かを何かを想わない人は、生きてるって言えない。
「ごめんなさいね。」
だから私は、頂くの。
つないで"心中した"手をそっと離して、白い手のひらにキスをする。
「好きなんだもの。」
私は生きるわ。愛しい彼と死ぬために。