Condemned criminal
ざら…。
風が、砂を散らそうとする。もうじき此処には何もなくなるだろう。
あまりにもからっぽな、人一人がいた空間を見つめる。
静葉は強く、強く砂を握りしめた。
"焔"が、終わった。
終わらせるしかなかったもの。でも本当は始めてはいけなかった。
"焔"という悪夢を、ヒカトに見せてはいけなかったんだ。
ありがとう、ダークライ。戦うためのコートをくれて。
だけどお礼はその分だけ。オレンジの瞳が、静かに燃えた。
「…許さない。」
悪夢の原因である自分を。
ヒカトを苦しめた、悪夢そのものを。
「絶対に―――許さないよ。」
風が、砂を散らそうとする。もうじき此処には何もなくなるだろう。
あまりにもからっぽな、人一人がいた空間を見つめる。
静葉は強く、強く砂を握りしめた。
"焔"が、終わった。
終わらせるしかなかったもの。でも本当は始めてはいけなかった。
"焔"という悪夢を、ヒカトに見せてはいけなかったんだ。
ありがとう、ダークライ。戦うためのコートをくれて。
だけどお礼はその分だけ。オレンジの瞳が、静かに燃えた。
「…許さない。」
悪夢の原因である自分を。
ヒカトを苦しめた、悪夢そのものを。
「絶対に―――許さないよ。」
「…終わった…ようですね。」
それを遠くから見守っていたのは冥だった。もう駄目かと思ったが、静葉が勝利を収めたようだ。
不思議には感じない。彼女の力は嫌というほど知っているから。
そう、誰も彼女には敵わないのだ。…昔から。
「…鉄、紅、風、」
家に帰りましょうか。
その言葉は音を得る前に
冷たい刀剣に、刺し貫かれた。
それを遠くから見守っていたのは冥だった。もう駄目かと思ったが、静葉が勝利を収めたようだ。
不思議には感じない。彼女の力は嫌というほど知っているから。
そう、誰も彼女には敵わないのだ。…昔から。
「…鉄、紅、風、」
家に帰りましょうか。
その言葉は音を得る前に
冷たい刀剣に、刺し貫かれた。
*
これは楔だ。
冷たい刀剣で貫いた、その背中を樹は見つめた。
冷たい刀剣で貫いた、その背中を樹は見つめた。
俺の業は、一生この男と共に在る。
言葉を交わしてくれた冬を思い出した。
優しく抱きしめてくれた電光を思い出した。
全力で守ってくれた薫を思い出した。
必死で逃がしてくれた静葉を思い出した。
ありがとう。優しい人達。
けれど俺は優しさを受けていい身じゃないんだ。
優しく抱きしめてくれた電光を思い出した。
全力で守ってくれた薫を思い出した。
必死で逃がしてくれた静葉を思い出した。
ありがとう。優しい人達。
けれど俺は優しさを受けていい身じゃないんだ。
弱いことが優しくされることにつながるなら
弱さなんて捨てた方がいい。
弱さなんて捨てた方がいい。
強く 誰からも同情されない残虐さを俺に。
冥の膝が折れ、その身が地面に崩れ落ちる。わっと広がる赤い血だまり。
水面には樹が映っていた。
そう、この光景だ。手が震え足が震え、おぞましい光景が蘇る。いつまでも背負わなければならない痛み。
血にぬめる刀剣をじっと見つめた。そのまま自分に突き刺したい衝動に駆られる。
でもそれは許されない。俺はひどい犠牲で生かされた命。
水面には樹が映っていた。
そう、この光景だ。手が震え足が震え、おぞましい光景が蘇る。いつまでも背負わなければならない痛み。
血にぬめる刀剣をじっと見つめた。そのまま自分に突き刺したい衝動に駆られる。
でもそれは許されない。俺はひどい犠牲で生かされた命。
だから一歩踏み出した。びちゃりと血溜まりが音をたてる。
いつか、誰かが俺に死刑を与えてくれますように。
いつか、誰かが俺に死刑を与えてくれますように。
【2nd】リヒルト&ミズハ
願い:弱さを捨てたい。
効果:全能力値大幅強化
副作用:二人共願いを叶えるまで、夢から決して抜け出せない。
備考:
樹の殺害衝動が低→高(常時)に。
樹が全ての記憶を取り戻す。
静葉の服装が現実のミズハと同じになる。
焔が悪夢世界から退場する。
効果:全能力値大幅強化
副作用:二人共願いを叶えるまで、夢から決して抜け出せない。
備考:
樹の殺害衝動が低→高(常時)に。
樹が全ての記憶を取り戻す。
静葉の服装が現実のミズハと同じになる。
焔が悪夢世界から退場する。
補足説明
樹
「人殺しの自分から、目を背けてはいけないんだ。」
- 弱いままの自分では守られてしまう。つまり生きることを許されてしまう。
- 生きることを誰にも許してもらえないぐらい、強く残忍な自分になることを選んだ。
- 単体行動。無差別に人を殺しながら彷徨い歩いています。
- 血液恐怖症は治ってない。血の感触に吐きながらも人を殺していく。
- そしていつか自分に死刑を与えてくれる人を待っている。
- 自殺は今のところできない。自分は犠牲によって生かされた命だから。
静葉
「今の私が持っているものを、もう失いたくない。」
- 弱いままの自分では皆を傷つける。もう誰も傷つけたくない。
- 誰もを傷つけていく、この悪夢を終わらせることが目標。
- 単体行動。(予定)
- さしあたっての目標は樹の暴走を止めること。
- 樹と共に願いを叶えてもらったので樹の願いも知っている。
- 願いを叶えてあげれば樹は止まる、けどそれだけはしたくない。
- 別の手を模索しながら樹を追います。
- 最終目標は、ダークライを倒すこと。