概要
パニッシャー The Punisher
- 本名:フランク・キャッスル
- 人間/男性/地球人/アメリカ人
- 初登場:Amazing Spider-Man #129 (1974年2月)
プロフィール
- パニッシャー The Punisher
- 英語の発音では「パニシャー」の方が近いとする意見もあるが、日本では「パニッシャー」で定着している。
- 本名:フランク・キャッスル(フランシス・カスティグリオーネ Francis Castiglione から法的に改名)
- 人間/男性/地球人/シシリア系アメリカ人
- 【限りなくアンチヒーローに近いヒーロー】。
- 家族を殺された事から復讐の鬼となった、犯罪者狩りのクライムヒーロー。
- 犯罪者には非情の精神で容赦なく抹殺する一方、キャプテン・アメリカやスパイダーマン等の一部の正統派ヒーロー達を尊敬してもいる。
- 特殊能力は持っておらず、生身の人間としての戦闘技術と、元海兵隊員としての知識を武器に戦う。
- 髑髏マークのスーツがトレードマーク。
- 主な武器は銃器。
- デッドプール誌では、入手方法は不明だが様々なヴィラン(おそらく「処理した」ヴィランの)の武器を保管し、装備・使用していた。
- ユニーコンのヘルメット、ゴブリンのグライダーと爆弾、クローの音波砲を同時に装備した姿は一見の価値あり。
- シビルウォーの際にはスターク社の倉庫からハイテク装備を盗み出している事が判明。
- 悪人は容赦なく撃ち殺すため、本人自身が警察や他のヒーローたちから追われたり避けられたりしている。
- キャプテンアメリカに熱烈に心酔しており、彼に殴られても決して歯向かおうとはしなかった。
オリジン
- シシリア島からの移民の子として、ニューヨーク州クイーンズに生まれる。
- 若いころは神学校に通っていた。
- マリアと結婚する。
- 海兵隊に入隊し、大尉(キャプテン)まで昇進する。
- 海兵隊に入隊する前に、マリアは妊娠していた。この時の子どもが長女リサ。
- 後のマイクロチップ(ライナス・リーバーマン)とは軍の関係で知り合っていた(フランクは忘れていたが)。
家族の死
- 妻マリアと二人の小さい子どもを連れて、ニューヨークのセントラルパークに遊びに行ったとき、ギャングが殺人を犯した現場を家族が見てしまう。ギャングは口封じにフランク一家を殺す。
- かろうじて生き残ったフランクは、警察がマフィアに牛耳られていることを知っていたため、黙って復讐を行うことを決意する。
エピソード
- ニューヨークを中心に活動している。
- スパイダーマン殺害の命を受けたジャッカルに雇われて登場したのが初登場エピソード。
- ウルヴァリン、ゴーストライダー(ダン)と共にブラックハートと戦った事がある。
- 洗脳によりシールドのニック・フェーリーを家族の仇と誤認し、狙撃してしまったことがある。
- 90年代はかなり迷走し、オカルト関係の世界と関わりがあった。(マーベルナイツ)
- シビルウォーでは当然登録法反対派として活動。
- この時期戦ったライノとの一戦では、秘蔵の武器庫からバロン・ストラッカーの造ったガントレット「サタンクロウ」を持ち出して装着。一撃で倒している。
- 登録法に従ってヒーロー活動を開始したスティルトマンと、狙ったヴィラン(児童ポルノをつくっていた男)がバッティング。パニッシャーは容赦なくスティルトマンをロケットランチャーで爆殺した。
- 登録法側に着いたヴィランに殺されかけたスパイダーマンを救出。そのままキャプテンアメリカ陣営に加わる。
- が、キャップ側につこうとしたヴィラン2名(ゴールドバグとプランダラー、プランダラーはケイザーの弟)を即座に射殺し、キャップに叩きのめされた。
- なお後に、撃たれたプランダラーは偽物と分かった。
- シビルウォーでキャップが死亡した後、一時パニッシャーはキャップのマスクを被って活動していた。
- マット・マードックがフォギー殺しの容疑で投獄された際には、一芝居打ってマットを人質に取ったと見せかけ、脱獄させた。
- ダークレイン展開でH.A.M.M.E.R.長官となったノーマン・オズボーンの狙撃を試みるが、セントリーによって阻止されてしまった。
- オズボーンの命でH.A.M.M.E.R.兵とダケンがパニッシャーの包囲攻撃を敢行。激闘の末にダケンによって五体をバラバラに切り裂かれ、死亡した。
- バラバラにされたフランク・キャッスルの遺体はマンシングによって回収され、モービウスら「リーグオブモンスターズ」の手によって遺体は繋ぎ合わされ、死せるサイボーグ、通称「フランケン・キャッスル」として蘇生した。
- その後、元の肉体に戻ることが出来た。
- 近年、再編成されレッドハルク率いるサンダーボルツの一員になった時期もある。
- シークレットウォーズ展開で全次元壊滅が迫る中でもブレず曲がらず、ヒーロー同士の対決を眺めて盛り上がっていたヴィラン達の隠れ家に乗り込み、まとめて鉛弾をお見舞いした。
- しかし、その後は髑髏マークのついたウォーマシンで暴れるとか、宇宙でゴーストライダー(ザ・ライダー)になりマーベルユニバースの歴史を荒らすとか、また迷走を始めている。
- 一方で、MAXレーベルでは圧倒的な凄みを持ったアンチヒーローになっている。
- スーツは髑髏マークの部分が一番防弾が厚くなっており、敵はマークを的に撃ってくるらしい。
- 会社間のクロスオーバーで、Archie Comicsの看板キャラ、アーチーと共演している。最後に「次はゴッサムだ!」と言った。
- DCとのクロスオーバーでは、バットマンとの共演作でゴッサムに現れる。(邦訳本あり)
- 容赦なく殺す姿を見たジョーカーに一目惚れされていた。また、当エピソードではバットマンの中身がアズラエルの時期だったが、パニッシャーは戦闘技術を見て別人であると見破っていた。
- 同クロスオーバーはMARVEL版、DC版で二度実現している。
登場作品一覧
登場翻訳本
- X-MEN 3巻
- ゴーストライダー3巻
- バットマン:パニッシャー
- デッドプール/パニシャー・キルズ・マーベルユニバース
- パニシャー・ウォー・ジャーナル:シビル・ウォー
- デッドプール:スーサイド・キングス
- パニッシャーMAX:ビギニング
- デアデビル vs パニッシャー
- コズミック・ゴーストライダー:ベビーサノス・マスト・ダイ
- コズミック・ゴーストライダー:デストロイズ・マーベル・ヒストリー
- サノス・ウィンズ
クロスオーバー
- パニッシャー/アーチーあるいはアーチー/パニッシャー
- パニッシャーがレッドという悪人を追いかけるが、レッドはリバーデイルに逃走。
- レッドは実はアーチーにそっくりだったので、アーチーに成りすますが、そこにパニッシャーがやってきて...
- バットマン/パニッシャー:炎の湖(Batman/Punisher: Lake of Fire)
- 邦訳本では珍しくアズラエル=バットマンが登場。途中まで共闘するが、アズラエルとパニッシャーが仲間割れになり...
- パニッシャー/バットマン:デッドリー・ナイツ(Punisher/Batman: Deadly Knights)
- こちらはブルース・ウェインのバットマンが戻ってきた後。パニッシャーが「1発だけ」バットマンを殴るシーンがある。
- ウィッチブレード/パニッシャー
- パニッシャー/ペインキラー・ジェイン
- エミネム/パニッシャー
- 実在のラッパー、エミネムとパニッシャーがコミックスで共闘する。
メディア展開
実写映画
- 過去三度実写映画化されている。「アメコミ映画」の項を参照されたし。
『パニッシャー』 (原題: The Punisher)
- 監督:マーク・ゴールドプラット
- 1989年公開
- 制作:ニュー・ワールド・ピクチャーズ(オーストラリア)他
- ドルフ・ラングレン主演のオーストラリア映画。
- 設定が元警官など、かなり変更が加えられている。
- ドクロコスチュームを身に着けていないことでも有名。
- マーベル社がロナルド・ペレルマンに買収されて傘下に入れられたときに、ペレルマンの映画会社(ニュー・ワールド)がマーベルの版権を使ってつくった映画。
- 『パニッシャー2』の制作を考えていたが、ニュー・ワールド映画が怪しくなり、ソニー・ピクチャーズに映画化権を売ったが、ソニーは制作しなかった。
- スタン・リーは、あまりの原作からの逸脱に見ることを断っており、「彼らは彼らの仕事をしたんだ」と、勝手にしろとばかりのコメントを残している。
『パニッシャー』 (原題: The Punisher)
- 監督:ジョナサン・ヘンズリー
- 2004年11月公開(全米公開2004年4月)
- マーベルエンターテインメントがアルチザン・エンターテインメントと協力して制作。
- 2003年にアルチザンがライオンズゲートに買収されたので、ライオンズゲート作品になっているが、実質的にはアルチザンがコントロールしていた。
『パニッシャー・ウォーゾーン』 (原題: Punisher: War Zone)
- 監督:レキシー・アレキサンダー
- 全米公開2008年12月5日(※日本公開2009年4月18日)
- 配給:ソニー・ピクチャーズ
ドラマ
- ドラマ版デアデビルに登場した後、2017年にスピンオフ主役ドラマが配信された。シーズン2も決定。
アニメ
- 90年代のアニメ版スパイダーマンにハイテク武装ワゴン車「バトルバン」と共にゲスト出演。その後も様々な作品にゲスト出演しているが、TVアニメの表現規制の問題から、総じてマイルドな描かれ方になっている。
- 日本製のOVA「アイアンマン:ライズ・オブ・テクノヴォア」、「アベンジャーズ コンフィデンシャル」にも登場。
ゲーム
- 日本ではカプコンが制作した横スクロールアクションゲームで有名、「ありがとよ!」。
- その他、映画タイアップのゲーム作品や、「レゴマーベル」「MARVEL HEROES」等、幾つかのゲームに登場している。
小ネタ
- いろいろな意味で人気の高いキャラである。
- ソーのコミックを描いたことがあるプロレスラーのCMパンクの夢が、「パニッシャーを描くこと」だそうだ。
- ラッパーのエミネムがパニッシャーと共演するコミックがあるが、マーベルは「メインストリーム」のスパイダーマンやウルヴァリンを勧めたが、エミネムはパニッシャーを譲らなかったらしい。
最終更新:2022年10月31日 15:12