概要

  • PS4版、及びXbox One版がいずれも海外版のみ発売されている。
    • ゲーム機側の言語設定が日本語であえあればゲーム内の言語もきちんと日本語で表示される。
    • PC版はどの国からも発売されていないため要注意。

  • Definitive Editionを和訳すると「完全版」「決定版」等の意味となる。
    • ナンバリングタイトルでは追加要素入りや移植版が恒例的にSpecial Edition(いわゆる特別版、限定版)と表記されているが、今作はDE表記である。
    • 一応、このDefinitive Edition表記はDMCシリーズ以外ならば採用されている作品も少なくはない。

主な変更点・追加要素

ゲーム全般

  • 解像度、フレームレートの向上
    • 解像度はfullHD、フレームレートも30fps→可変60fpsとなった。

  • パフォーマンスの向上
    • ロード時間が短縮されている。また、無限ロードやキー入力が受け付けなくなる不具合も全く発生しなくなったという訳では無いが、大分少なくなっている。

  • トロフィー・実績要素
    • 一部追加や削除されていたり、取得難易度が緩和されていたりする。

追加要素

  • DLC
    • 無印版のDLCはほぼ全て収録済み。そのため、今作には新規のDLCは存在しない。
    • 具体的には、もう一つのシナリオであるバージルダウンフォール、そして本編用のコスチューム・スキン変更パックは全て収録されている。
    • 一方で、スキン変更パックに付随していたアップグレードポイントのセットやオーブハーヴェストは流石に収録されていない。
    • アイテムファインダーについては初期状態では解禁されておらず、時空神像にて10,000オーブを消費して購入する必要がある。
    • 無論、無料DLCとして配信されたブラッディパレスも収録済み。

  • 新規コスチューム
    • 上記に加え、ダンテはナンバリングの初代のコスチュームが、バージルも3のコスチュームが、それぞれ追加されている。

  • バージルダウンフォール
    • 60階で打ち止めだが、バージル用ブラッディパレスが収録された。

  • ゲームモードの追加
    • 新難易度ゴッドマストダイ(GMD)
      • DMD/VMD(以下DMD)クリアで解禁。具体的には、DMDをベースに、全敵が最初からデビルトリガー状態、敵から喰らうダメージ更が劇的に増加、そして消費アイテム使用不可(ゴールドオーブ含む)といった要素が追加される。
      • ゲーム中の解説にはハードコア限定(下記参照)と記載されているが、実際にはハードコアモードを切った状態でもプレイ可能。挙動も非ハードコアモードに準じたものとなる。
    • ハードコアモード
      • ハードコアモードをオンにすると、パリー判定が厳しくなる、デビルトリガーで敵が浮かなくなる、スタイリッシュランクの上がり方がナンバリングタイトルのようになり厳しくなる、といった形でゲームシステム側の難易度が上昇する。
      • ミッション選択時のランキング表示、及びネットワークでのランキング表示は難易度H、DH、N、SOS、DMD、GMD、HOH、HAHのそれぞれにハードコア無、有を掛け合わせた合計16部門が集計される。
    • マストスタイルモード
      • マストスタイルモードがオンの場合、スタイリッシュランクがS未満だと敵への攻撃が無効化される。
      • 残念ながらクリア時のデビルハンターランクは表示されず、トータルランキングにも反映されない。
    • ターボモード
      • ゲームスピードが速くなる。ナンバリングでもSE版で恒例的に追加されていた要素の1つでもある。

操作面・戦闘面

  • ボタン配置
    • PS4版のみ、メニュー画面等において×ボタンが決定、○ボタンがキャンセルになっている。
    • この作品に限らず海外版においては一般的な仕様だが、多くの日本語版ゲームとは真逆であるため注意。

  • マニュアルロックオン
    • ナンバリングタイトルでは恒例的に使用出来ていたボタン操作によるロックオンが復活。
    • 挙動はナンバリングの3以降とほぼ同じ。敵のHPも可視化されており、4のように細かく把握する事も出来るようになった。
    • オプションでマニュアルロックオンを切る事も可能。
    • マニュアルロックオンした状態でラウンドトリップを使うと明後日の方向に投げてしまう等、不具合もある模様。

  • スティンガー系コマンド
    • 上記のマニュアルロックオンの復活に伴い、スティンガー系の技を「マニュアルロックオン+左スティックをロックオン方向へ入力」でも発動出来るようになった。これもナンバリングタイトルからの復活要素である。
    • 無印版での発動方法である左スティックを2回連続入力も引き続き使用可能。
    • オプションにて両方使えるようにするかいずれか片方のみを使えるようにするかを設定可能。

  • アビリティ関連
    • エンジェル回避レベル2がトリックスターエンジェル回避に差し替えられている。詳細はエンジェルモードを参照。
    • 他にも様々なアビリティや技が微調整されている模様。
      • オシリスのプロップ&シュレッダーのパリー判定が(非ハードコアモードであっても)シビア化している敵が増えている。具体的にはボス敵の攻撃全般、レイジ系の回転突進など。

  • 属性限定敵
    • ヘルナイト、フロストナイト、ブラッドレイジ、ゴーストレイジの4種の敵に対して規定以外の攻撃をしても弾かれたり透過されたりせず、等倍でダメージが入るようになった。
    • ただし、規定以外の攻撃をしても一切のけぞらないため、規定以外の攻撃をすると反撃を貰いやすいデメリットはある。
    • 詳細はを参照。

  • 改悪点
    • スタイリッシュポイントに関わるボーナスが軒並み削除、又は簡略化されている。
      • 健在のスタイリッシュボーナスはLAST SECOND EVADE(直前回避)、PARRY(パリー)、FRIENDLY FIRE(同士討ち)、BUTCHER'S BLADE(ブッチャーの鋸刃の反射ダメージ)、AWESOME COMBO(連続コンボボーナス)、そしてENVIRONMENTAL(落下やダメージトラップを利用した撃破)の6種類のみ。
    • ダブルジャンプ、又はエネミーステップの直後にレインストームを発動するとレインストームが直ぐに終わってしまう。
      • 挙動上では不具合と思われるが、残念ながら未修正。
    • ストンプ→ファイアワークスのキャンセルコンボが出来なくなった。

ゲームバランス・攻略面

各ミッション毎の変更点は下記参照。
  • デビルハンターランク関連
    • タイム判定が無印版よりも厳しくなっている。
      • 上記のスタイリッシュポイントに関わるボーナスの一部撤廃・簡略化も相まって、SSSランクの取得難度がかなり上がったと言える。
    • シークレットミッションに繋がっているドア、及び鍵の色の区別が無くなった。
      • 色自体はゴールド相当で統一。
      • 鍵とドアの色が合わずにクリア率を上げられない、という事態が軽減されたと言えるか。
      • ただし、シークレットミッション内難易度は無印版から据え置きのため、成長途上のタイミングでゴールド・プラチナ相当に挑むと返り討ちに遭う場合も。

  • アイテム配置等
    • ごく一部だが、ロストソウル・シークレットキー・消費アイテムの配置が変更されている。

  • 敵配置
    • 本編高難易度においてはSOS系列、DMD系列、共に敵配置に調整が入っている。特に後者は目に見えて変わっていると思っていい。
      • 序盤ミッションにおけるハーピーの出現ポイントが顕著に減っている。
    • 一方、本編ブラッディパレスについては敵配置の変更は無し。

各ミッションごとの細かい変更点

+ 各ミッションごとのネタバレ有り
  • M01
    • 上記の通りロード時間が短縮されたお陰からか、問題シーンの1つでもある「ダセェな(Not in a million years.)」のセリフが来る前にスキップ出来るようになった。
    • ボス敵・ハンター
      • 体力が大幅に増加。難易度ネフィリム以下ではそこまで気にならないが、SOS以上からは長期戦になりやすい。

  • M05
    • 最後のエリアのダメージ床が完全廃止。戦闘がかなりやりやすくなった。
    • なお、最初のエリアの会話しながらの移動パートは相変わらずどの難易度でもスキップ不可能。

  • M10
    • ボス敵・ボブ・バーバス
      • チャンスタイム突入条件が難化。破壊すべき赤い床が複数ある場合、全て破壊するまでは一切怯まず、攻撃も中断されなくなった。
      • ボブの攻撃のパリーに成功しても、ドライブで追撃出来なくなった。
      • 難易度ネフィリムまでは破壊すべき赤い床の数は据え置き(1→2→3箇所)だが、
        SOS・HOH・HAH・BPでは数が2→3→4箇所と増え、
        DMD・GMDでは2→4→6箇所と更に増える。

  • M14
    • ボス敵・リリス&キリングフェイス
      • リリス(本体側)の復帰条件が時間経過から残りHP依存に変更。このため、どう足掻いても撃破に3ターンかかるようになった。
      • 特に2段階目の見づらい青背景がスキップ出来なくなったのが痛手か。
      • この仕様変更に伴い、キリングフェイス側の体力ゲージもサキュバスやボブ・バーバスのような3色表示に変わっている。

  • M16
    • 冒頭、M15にてバージルがとった独断行動、及びそれによって引き起こされた大惨事についてダンテが咎めるシーンが追加された。

  • M20
    • ボス敵・バージル
      • チャンスタイム、攻撃パターン、デビルトリガーの挙動、全てが仕様変更されている。
      • 無印版ではバージルの攻撃の隙にトリオンスタッブを入れる手段が有効だったが、DE版では悪手となった。
    • エンディングにも少し変更が加えられている模様。

  • ブラッディパレス
    • 無印版ではボス戦の前後にロード画面を挟んでいたが、DE版ではロード画面を挟まず、暗転のみで移行するようになった。
      これにより、少なくともブラッディパレスのプレイ途中で無限ロードに遭遇する問題は無くなり、最後まで問題なく登頂できるようになっている。
    • タイマーオフモードが追加。スコアをランキングに投稿出来なくなるが、残り時間を気にせず攻略できるようになる。
    • 80階・ボブ・バーバス戦
      • 雑魚戦の仕様が短縮版ではなく、本編同様の戦闘時間に変更されている。雑魚撃破による残り時間獲得はできないが、スタポはしっかり稼げる。
      • 2度目の雑魚戦〜第3段階の演出も本編と同じものに変更されている。
    • ボブ以外のボス戦もDE版本編のものに準拠している。




総評

追加要素絡みの問題点や改悪点もあるものの、少なくともアクション面や戦闘面においては、無印版から比べるとかなり改善されたと言える。
PC版すらも無いのが悔やまれるが、仮にこのDmCの世界観やビジュアルについて気にせず、且つスタイリッシュアクション目当てでこれから購入を考えているのであれば、輸入盤であってもこのDE版を買う方が遥かにオススメである。



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最終更新:2025年06月22日 02:33