サーペント・カルト
Serpent Cult

「目を醒ませ、私の獣」
——『天龍』p.5


written by 天野月子





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Information        

"蛇"を信奉する宗教/哲学体系、"<サーペンティズム/Serpentism>"を信仰する人々のカルト。
『蛇のカルト』等の呼び名を持ち、内外問わず『蛇教』と呼ばれることも多い。

信奉者達はカニバリズム、人身御供、儀式的殺人、肉体改造、魔術、次元操作、多元宇宙の存在との契約、
といった活動を主に行っている。新世界に於いて最も注意されている宗教団体の一つである。

"<サーペンティズム/Serpentism>""蛇"を輪廻を巡る再生の象徴として捉えており、人類の最終的な目標は神である"蛇"と一体化する事としている。

しかしその実態は、密教や邪教に分類される非常に歪な宗教/哲学体系であり、多くの闇に包まれている。
オカルティズムに端を発した禁術や秘術、毒物などに関する化学技術といった技術も豊富。
高度な秘密主義を取っており、一般人の認知は皆無といって等しい。

また、未解決の猟奇殺人の多くに関わっているとされ、その儀式は確認されているだけでも

  • "蛇"と同一化する為に、自らの手足のみならず、耳や鼻まで削ぎ落とし、閉じた口から伸ばした舌を二つに裂く
  • 供物として一般人を誘拐拷問し、[編集済]な状態にする
  • 生きたまま巨大な蛇に呑み込まれる苦行を強いる
  • 肛門から口まで長い金属製の柱で串刺しにする

といった凄惨なものばかりである。

故に各国の警察機関からは徹底的にマークされており、信者の名称である"<サーバント/Servant>"は無許可の銃殺許可が降りている。
また"サーバント"達には身体の一部に蛇をモチーフにしたタトゥーが刻まれている。

非常に長い歴史を持っており、長年歴史の表舞台に上がることは無かったが、近年活動を活発化。
各地で呪術テロや猟奇殺人を引き起こし、能力者達の目に止まる事となる。

インシデント新世界よりの結果、オフィウクスの大部分が死亡。残るメンバーもカルトから離反した。
その結果現在では主とした活動が出来ない状況であり、事実上の壊滅をしている。

 

Member


ウヌクアルハイ/Unukalhai        

サーペント・カルトに於ける最高神格。『蛇神』『輪廻の蛇』『アナンタシェーシャ』『へびさま』『ミルドラ』等の呼び名を持つ。
各神話体系に於ける蛇の神格は須らくこの単体を指すとされ、世界が終焉を迎えた時、その宇宙ごと世界を飲み込み新たな宇宙を生むとされる。
実体を持たない神話上の生物であり、"サーバント"達はこの存在を信奉し、"ウヌクアルハイ"と一体化する事を 最終目標に置いている。
しかし、後述する"オフィウクス"と呼ばれる幹部達はその正体を知っており、彼女の受肉を目標に置く。

その正体はインシデント"破水"の結果、『神話を持たない神』となった白神 鈴音そのモノである。
肉体から乖離し概念上の生物となった彼女を救うべく、世界中の神話体系から蛇の神を掻き集めサーペント・カルトを設立。
その為"オフィウクス"達は彼女を受肉する為にこのカルトを運営しており、"サーバント"すらもその為の贄として扱っている。


インシデント"新世界より"の結果として受肉したウヌクアルハイは、多数の神格の集合体であった。
それは本来であれば恐るべき邪神として、顕現と同時に世界を破滅させる程の熱量を持っていた。
しかし、ウヌクアルハイの中に組み込まれていた白神 鈴音に対する信仰心、儀式の簡略化が重なり、
今現在ウヌクアルハイは、その主格を白神 鈴音に委ねた、盲目かつ白痴の神として存在している。

曖昧な概念上の生物であった彼女は神格として昇華され、その存在を信仰、或いは畏怖する人間の身体を乗っ取れる様になったが、
白神 鈴音はその慈愛の心から、容易に行使はしない、それは有り余る力を持ちながら、その使い方を理解できない幼子に似ていた。

オフィウクス/Ophiuchus        

サーペント・カルトに於ける幹部階級。現在7名確認されている。
ラサルハグェ/Rasalhague ケバルライ/Cebalrai プリオル/Prior ポステリオル/Posterior
サビク/Sabik マルフィク/Marfik ムリフェン/Muliphenがそれぞれの呼び名となる。

彼らの多くはサーペント・カルトの真の目的である"ウヌクアルハイ"の受肉を理解しており、その為に活動する。
それぞれが一騎当千の実力者であり、その思想も含めて大きな脅威となっている。

現在の凶悪化するサーペント・カルトの元凶。

インシデント新世界よりの結果として、ポステリオル、サビク、マルフィクが死亡。
ラサルハグェとプリオルは離反。今現在ケバルライとムリフェンが個々で活動している状態である。

"ラサルハグェ"/イル=ナイトウィッシュ(離反)

"蛇を採る者の頭"の名を持つ少女。グランギニョル神話に於けるスナークの呼び名が一つ。
"ウヌクアルハイ"を強く信仰しており、誰よりもカルトの活動に尽力している。
大嫌いであったニンゲンにもある程度は自由意志を認めるぐらい、でもやっぱりニンゲンは嫌い。

インシデント新世界より後カルトから離反。当初の目的であった白神 鈴音の受肉を果たした。

"ケバルライ"/ジャ=ロ

"羊飼いの犬"或いは"羊飼いの心臓"の名を持つ男性。グランギニョル神話"虚神"の一柱。
"オフィウクス"達の前に現れ"禁術"を託す役割を果たしている。
抽象的な物言いが多く、不気味な雰囲気を携えた存在である。

受肉を果たしたウヌクアルハイは、彼が望む邪神ではなかった。その存在に納得の出来ない彼は、次の一手を打つ。
その全ては彼が嫌う全てのニンゲンの絶滅と、世界の滅亡の為に。

"プリオル"/シャーデンフロイデ(離反)

"蛇遣いの前手"の名を持つ少女。グランギニョル神話"虚神"の一柱。
オッドアイの褐色肌、豊かな蒼銀は、白神 鈴音を反転させた様な色合いで。
蠱惑的な雰囲気と共に誘うような言葉を多くかける。お臍の下辺りに刺青がある。

セアン・フォールスとの戦闘の結果、一時的に形態を失いそのまま離反。
再び顕現するには時間が必要となっている。

"ポステリオル"/法然(死亡)

"蛇遣いの後手"の名を持つ破戒僧。呪いを司り、その手腕は味方でさえ忌避するほど。
金色の短髪といった大凡聖職者には思えない風貌であるが、彼自身の"欲"に対する観念から来ている。
"プリオル"と並んで"ايد/手"の称号が与えられており、カルトの先陣を切る役割がある。


"サビク"/破崎 雨竜(死亡)

"第二の勝利者"の名を持つ少年。非常に美しい顔立ちをしており、男女問わず信者を魅了している。
"サビク"の二つ名はそんな彼の為に存在しており、高い選民思想をより強固にするのだろう。
ある種カルト内でも特権階級にあり、"サーバント"達の中には彼に心酔している人々も多い。

スクラップズとの戦闘の結果死亡。


"蛇遣いの肘"の名を持つ司祭。儀式や催事の一切を取り仕切る重役。
その為カルトを支える役割を課せられており、"マルフィク"の名はそこに由来する。
見た目は非常に凄惨であり、カルトの儀式の壮絶さを伝える。

チンザノ・ロッソとの戦闘の結果死亡。

"ムリフェン"/蜜姫 かえで

"狗の頭""互いに誓い合う一対の星""偽りの宣言"の名を持つ少女。
カルト内でも随一の信奉者であり、その信仰心は他の追随を許さない。
それ故に"禁術"を二つ託されており、カルト内でも多くの"サーバント"を率いる立ち位置にある。

オフィウクスの数少ない生き残りとして、その身柄を現在外務八課の元に置いている。

サーバント/Servant        

サーペント・カルトの一般的な信者。
彼らは"ウヌクアルハイ"と一体化する事を最終目標としており、その為ならば現世での死や業を厭わない。
故にタチの悪い狂信者であり、サーペント・カルトの体現者達でもある。

古くからの信者の他、洗脳され仲間になっている者、何らかの事情で従事している者などがいる。
彼らの中には凶悪化していくサーペント・カルトの行いについていけない者達もいる。


腰に刺青を入れ、ピアスを多く付けた青年。
自身に憑依した蛇の妖怪<あざみ>と共に"ウヌクアルハイ"を信仰している。


のど仏の辺りに刺青を入れた男性。
慈善団体アーツバニスト財団の経営者であり、その貢献度の高さから"サーバント"の中でも立場が高い。


右腕に刺青を入れた男性。
ドラッグに関する独自の世界観を持っており、その知識と技術はカルト内でも多く活用されている。


流麗な雰囲気を保つ女性。
資金調達や違法薬物のブローカー、勧誘役や異端審問、拷問等を主に行う。カルト内でも貴重な人材。


蛇神教の実働要員として造られた人工能力者。人間を脳改造して造られる。
幹部やサーバントの命令に忠実で、力仕事や汚れ仕事などを引き受けてくれる。
死んだ場合は、適当に一般人を攫って来てまた改造する。


包帯で目を覆った異端審問者。拷問具を用いた戦闘を主とする。

 

Appendix


関連用語        


信者達に刻まれる蛇の刺青。後述する"蛇術"を行使するための紋章であり、信者の証でもある。
これを高らかに示す事は"ウヌクアルハイ"への変わらぬ忠誠を示し、隠すことは嫌疑の眼で見られる。
一般人の認知度は最近上昇してきた程度、裏社会に詳しい人間ならば、その刺青の理由が分かる程。


信者全てが扱える"蛇術"と、一部の選ばれし信者だけが使える"禁術"を合わせた魔術体系。
特殊な魔術知識が無くとも扱える呪術。詳しくは項目参照。

中の人へ        

【主な行動】
構成員は密教や邪教といった教義に造詣が深くなる為、呪術や禁術といった術式を用いる。
その他一般的な宗教団体が用いる化学技術も持っており、呪術テロの一端を担う。
活動の多くは一般人の誘拐、儀式的殺人。テロ活動といった反社会的活動。
特に能力者や人外に対して強い執着心を見せており、確認するや否や積極的に戦闘を仕掛ける。
これはその力や身体を儀式に用いるためであり、拉致を第一とし、無理ならば殺害し亡骸を手に入れる為の行動である。

【中の人向け】
狂信者とか邪教とか好きな人向けの悪側組織です!
猟奇殺人やら儀式的殺人とか、一際エグい悪役がしたいという方にお勧めしますっ
勿論悪いことしたくないけど無理に悪事な手を染めてるといった子羊ちゃんも可能です!

主に幹部である"オフィウクス"か構成員である"サーバント"のどちらかを選んでもらう形になります。
幹部の場合だと上に挙げた肩書きのどれかが着きますが、気に入らないなら作ってもらって結構です!
何か質問があれば舞台裏にて院長中身まで!

また、呪術に関して、こんな術式とかどうでしょう! などあれば是非キャラ設定所に書いてみてください!
大丈夫そうならどんどん設定を増やしていきます!

現在組織の中核を成す人物達の死亡により活動が縮小中になっています、
壊滅といった状況ではありませんが、カルトとして大規模な作戦行動は物理的に不可能な状態です。


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最終更新:2018年06月27日 09:20