刻印(こくいん)
この〈刻印〉を受けたものの周囲には、異世界からの霊的な存在が絶え間なく現出し、持ち主の精神に(肉体に傷をつけない状態で、なまくらな刃物で削り取っていくような)絶え間ない苦痛を与え、またナルガ神からの誘惑(これは本来、常人には撥ね除けがたい強制力を持っている)を受け続けることとなる。
人間にとっては殆ど害毒でしかないものだが、超常・人外の者にとっては異界の莫大な力を自分のものとする事もでき、更にこの刻印は他の存在に移し替える・奪い取る事もできるようだが、これはナルガ神自身がそう望むか、ものにしようとする相手が強い意志(それこそ常人が持ち得ないような)を以て望まないと行えない行為であり、また手に入れたとしても、元の持ち主と同じように混沌の誘惑と影響を常に受ける、という事でもある。