マスガン
〈緋の三者〉を脱走した笙按の心友で、彼もまた「梗醍果の王」の物語後に起こった匠合の下剋上の最中、撫嵐と仰亀のツートップ体制に移行する迄の混乱に乗じて足抜け(元々彼らの徹底した合理主義や、冷酷とも取れる思考、厳しい上下関係には違和感を覚えていたらしい)しカグラ・ルートを通って西方南部に渡り、山師となる。
『マスガン』は偽名で、かつて出会った中原出身の商人の名前をとっさに拝借、そのまま終生使い続けることとなる。術者向きでない性格故か「他人は他人」と割り切れず、面倒ごとに首を突っ込まざるを得なくなる事もしばしば。
「練/剣」では、両親に賜った名は「渾(ホン)」。生来〈気〉の素養を持ちフラバルの騎士から目をかけられるが、それと敵対する緋の三者のダハンに拉致されて真名を「渾沌」と変えられ、従順な(ふりをした面従腹背の)徒弟となりつつある。
そしてアハーン以外の何処かの大陸に「写し身」が複数存在する?