天の言葉(アーカナ・ジ・ワーズ)
ケブレス山岳民が自らの信仰か、それ以上に重要視している過去・現在・未来の出来事総てが天空に記される事象。
天体の運行に、一定の決まり事を見出だすと顕れる暗号で、結果が覆ることはまず無い。そして、その結果が遥か未来の出来事の原因となり得る。
聖刻世界の存続にも関わる数々の出来事が伝えられる〈予言〉をさらに自らの持てる力で補強し、絶対に成就させようとあらゆる手段を厭わず(普段は敵対的な他民族との共闘すら!)、その為だけに彼らケブレス山岳民は生まれてから死ぬまで、活動していると言っても過言ではない。
少なくとも三賢人が去って以降の緋の三者には伝わっておらず(西方暦830年代の最高幹部撫嵐は、知恵の者と正反対に世界を混沌に沈めかねない真似をした)、黒竜神を降臨阻止すれば存在意義を失うラズマ帝国の〈天の言葉〉は、ジグナー領の戦いの時点で意味のない記号の羅列に変わっていた。