生命の樹?カバラのやつの、セフィロートの木の1番目、ケテル(「王位」とかの意)は、セフィロートの木の最頂部に位置するセフィラーで、
木を通して到達し得る、人間の存在的進歩の最上部を示す。
最低点であるマルクトが象徴する「受肉による堕落」から一番遠い位置にある。
マルクト、イェソドティフェレトケテルの頂点として均衡の柱を作る。

 イスラエル・リガルディーによれば、エジプト神話の「プター」(プタハ)、ギリシア神話ゼウスに対応する*1

一般的な意味は「至福」とされ(出典不明)、旧約聖書的な「光在れ」のその瞬間としても捉えられる。

アグリッパ『神秘哲学』による関連事項は以下である。
  • 神格 エヘイエー(「我有り」)、
  • 大天使 メタトロン
  • 天使の聖秩 ハージョト(神聖なる生き物たち)
  • 大悪魔 サタン モロク
  • 悪魔の聖秩 タミエル(二人の競争者たち)
  • 天球 第10天

山北篤監修『魔法事典』での対応する諸々は以下である。

  • 日本語 王冠
  • 神名 エヘイエ
  • 天使位階 織天使
  • 守護天使 
  • 惑星

支配権を有する存在、関連する天体は以下(出典不明)。

  • アツィルト 「アヒー(「最初にして最後のもの」としての神の相)」
  • ブリアー 「大天使?メタトロン
  • イェツィラー 「キオー・ハ・コデシュ(星座を守護する神聖な存在)」
  • アッシアー 「アイン・ソフ(形を成す何にも似ていない静的で受動的な神性)」
  • 天体 「プリムム・モビーレ(概念的な「全てを動かす存在」に付けられた呼称、天体の運行に関係する)」

参考の文献

山北篤監修『魔法事典』155頁
ロウズマリ・エレン=グィリー著 目羅公和訳『魔法と錬金術の百科事典』113頁
イスラエル・リガルディー(大先生はアシュケナージヘブライ語)『柘榴の園』

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最終更新:2021年06月26日 16:01

*1 イスラエル・リガルディー『柘榴の園』43頁