イェソド(Yesod)

カバラに出て来るセフィロートの木の9番目のセフィラーで、
ホッドからの神性の流出により生まれると考えられる。
一般的には「基礎」と意味付けされるが、これは「生命のもとになる精神的基礎」を表しており、
下位に続くマルクトへの直接的な受肉・誕生の基礎として存在する。

イスラエル・リガルディーは、エジプト神話シュウギリシア神話でのディアナ?インド神話ガネーシャと対応していると言っている。*1


アグリッパ『神秘哲学』による関連事項は以下である。
  • 神格 シャッダイ(全能の神)、エル・チャイ(強大なる生者)
  • 大天使 ガブリエル
  • 天使の聖秩 ケルビム(強い者たち)
  • 大悪魔 リリト(誘惑者たち)
  • 悪魔の聖秩 ガマリエル(淫らなものたち)
  • 天球 月

山北篤監修『魔法事典』での対応する諸々は以下である。

  • 日本語 基礎
  • 神名 シャダイ・エル・カイ
  • 天使位階 天使
  • 守護天使 ガブリエル
  • 惑星 月

支配権を有する存在、関連する天体は以下(出典不明)。


参考の文献

山北篤監修『魔法事典』155頁
ロウズマリ・エレン=グィリー著 目羅公和訳『魔法と錬金術の百科事典』115頁(アグリッパ『神秘哲学』の引用)
イスラエル・リガルディー(大先生はアシュケナージヘブライ語)『柘榴の園』

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最終更新:2021年06月26日 15:51

*1 イスラエル・リガルディー『柘榴の園』55頁