マルクト(Malkuth)
マルクト(「王国」 の意)は、
カバラで使われる
セフィロートの木の10番目の
セフィラーで、
イェソドからの神性の流出により生まれると考えられる。
1
ケテル、6
ティフェレト、9
イェソドとともに、均衡の柱を作る。
マルクトは、連続する世界の一番最初の世界(開始点)であり、
人間を含めた各4界の存在は、マルクトから木の上部に向かって存在的進化を遂げる。
この
セフィラーは、地球および人間と繋がっており、ここで受肉し誕生することによって、自分自身の存在を知らしめ、また認知される。
アグリッパ『神秘哲学』による関連事項は以下である。
- 神格 アドナイ(「主」)、アドナイ・マレク(「主なる国王」)、アドナイ・ヘ=アレツ(「地球の主」)
- 大天使 外見を顕現したメタトロンまたサンダルフォン
- 天使の聖秩 イッシム(目羅公和訳 「炎の魂たち」)
- 大悪魔 ナヘマ(子供を絞め殺す者たち)
- 悪魔の聖秩 ナヘモト(苦痛に満ちたものたち)
- 天球 エレメント(元素)
山北篤監修『魔法事典』での対応する諸々は以下である。
- 日本語 王国
- 神名 アドナイ・メレク
- 天使位階
- 守護天使
- 惑星 地球
支配権を有する存在、関連する天体は以下(出典不明)。
参考の文献
山北篤監修『魔法事典』155頁
ロウズマリ・エレン=グィリー著 目羅公和訳『魔法と
錬金術の百科事典』115頁(アグリッパ『神秘哲学』の引用)
イスラエル・リガルディー(大先生はアシュケナージヘブライ語)『柘榴の園』
最終更新:2021年06月26日 15:45