ネツァッフ(Netzach)

ネツァフ(目羅公和ほか訳では「ネツァク」)は、セフィロートの木の7番目のセフィラーで、
ティフェレトからの神性の流出により生まれると考えられる。
一般的な意味は「勝利」とされており、感情の根底である美と、
感情的な体験(祝福)との結びつき、ホッドと見合っている存在。

ケセドコックマーと慈悲の柱を作る。

イスラエル・リガルディーは、エジプト神話ハトホルギリシア神話でのアプロディテあるいはニケと対応していると言っている。*1

アグリッパ『神秘哲学』による関連事項は以下である。
  • 神格 エホバ・サバオト(「万軍の主」)、
  • 大天使 ハニエル
  • 天使の聖秩 エロヒム(神々)
  • 大悪魔 バール 
  • 悪魔の聖秩 ノガー(略奪者たち)
  • 天球 金星

山北篤監修『魔法事典』での対応する諸々は以下である。

  • 日本語 勝利
  • 神名 アドナイ・ツァバオト
  • 天使位階 権天使
  • 守護天使 
  • 惑星 金星

支配権を有する存在、関連する惑星は以下(出典不明)。



参考の文献

山北篤監修『魔法事典』155頁
ローズマリ・エレン=グィリー著 目羅公和訳『魔法と錬金術の百科事典』114頁
イスラエル・リガルディー(大先生はアシュケナージヘブライ語)『柘榴の園』

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最終更新:2021年06月22日 16:15

*1 イスラエル・リガルディー『柘榴の園』58頁