暗【わからない】 ◆SrxCX.Oges


 最初に結論を述べてしまうと、葛西善二郎の仕掛けた罠は不発に終わった。
 一本の煙草は雑草による支えからあっさりと抜けて、ガソリンの中へと落下。じゅっ、という貧相な音と共に煙草の火は消され、後はガソリン漬けになった煙草の残骸がぷかぷかと浮かぶだけであった。
 タンクの中に取り込まれた酸素量の僅かな不足、トレーラーの上下運動による想定以上に早い煙草の落下、葛西の“遊び心”によって生じた罠の作動の不確実性。これらが原因となり、気体の引火よりも煙草の鎮火が先に起こったのだ。
 こうして幸運にも罠は無力化され、岡部とほむらの二人は一命を取り留めることとなった。

 E‐2エリアの健康ランドに立ち寄った二人は、建物の入口付近に放置された青緑色の自転車を発見した。それがかつて阿万音鈴羽の愛用していた代物であると岡部が気付くまで、さほど時間は要しなかった。そして自転車以上に二人の視線を釘づけにしたのは、入口の自動ドアの硝子が明らかに外的な作用によって無残に叩き割られている様。
 決して穏やかでない事態が此処で起こったのは確実だろう。そして自転車の所有者である鈴羽が何らかの形で巻き込まれたかもしれないと想像するのも、難しい話ではなかった。
 しかし、そう考えたところで二人に出来る事はこれといって無い。この騒動が何時起こったか、当事者が何処へ向かったかの情報を何も持たない状況では動きようがないからだ。ゆえに二人は建物内の探索しか出来る事がなく、その探索も目ぼしい物も見つからず空振りに終わる羽目になった。払拭できない不安要素のせいで、岡部の口から思わず溜息が出る。
 尤も――と、岡部に語り始めたのはほむらだった。
 現場には血痕が残されていなかったことを考えるに、少なくとも死人が出るような結果にはならなかっただろうことは不幸中の幸いだ。
 鈴羽一人でどうにか切り抜けたか、はたまた同行者に恵まれたのかはわからない。しかし放送で彼女の名が呼ばれなかった事実は、もしかしたらそのことを表しているのかもしれない。
 だから今ここで過度に気に病み立ち止まるのは考え物だ――と締め括られたほむらの推測は、言ってしまえば希望的観測だ。それでも、もう仲間の死など見たくない岡部としては、ほむらの言葉が持つ説得力を当てにしたいとは思う。
 何より……現実主義者のほむらが、その熱の籠もらない口ぶりでわざわざ希望的観測を述べた真の意図は、ただ純粋な励ましというより『貴重な同行者がネガティブ思考に捉われた役立たずになるのは困る』という危惧であるかもしれないのだ。そう考えると、尚更弱みを見せるわけにはいかないだろう。
 そのため、今は対応策を用意出来そうにない懸念に対する思考を一旦打ち切り、本来の目的――ほむらの提案した『桂木弥子魔界探偵事務所』への移動に向けて動くとする。

 Gトレーラーの側に立つ彼女の方を見ると、鈴羽の自転車をディバッグに収納し終えていた。左手に持つ“盾”と同様、ディバッグには四次元空間を構成する技術が施されているようだ。ディバッグの方に入れたのは、重要でないアイテムが“盾”の中で場所を占めたせいで必要な時に必要な物が取り出せなくては困るとの判断らしい。
 しかし万が一の場合は、バイクも自動車も運転出来ない岡部の逃走手段として自転車を、あるいは自転車の入ったディバッグごと渡すことも考えると告げられた。
 そんなことを語るほむらに向い、礼を一つ言った後でいくらか台詞を吐いてみる。
「しかし改めて思うが、コマンダーも案外良い趣味をしているではないか」
「あの、嫌らしく笑っているように見えるのは何故かしら?」
「『魔界』。日本社会における活動拠点の名に含めるには些か不自然な二文字だ。だが? この惚けきった世界に自らの名を轟かせんとする異端者の発想とするならば、強ち間違いではないと言える。察するにこの桂木弥子という女……この鳳凰院凶真と目指すベクトルは重ならずとも、胸の内だけに抑えきれぬ反骨精神という点では考えを共有できると見えるな」
「……」
「生真面目一辺倒な振る舞いがまるで助手のようだと感じていたが……この二文字に惹かれて進路を決める判断力、お前にも意外と物好きな一面があったようだな、コマンダーよ。この鳳凰院の目をもってしても見抜けぬとは、一生の不覚……。いや、アイツの性根には完全に“匿名掲示板愛用者の秘めたる魂(ネラー・スピリット)”が染みついていたことを考えると、不意に垣間見える二面性まで含めて助手に似ていると言うべき所か?」
「…………」
「俺だ。コマンダーとの会話の中で、この俺から通名を頂戴するに相応しい特筆すべき人間性を確認できた。フッ。だから言っただろう、俺の審美眼には一寸の狂いも無いと。何? ああ、勿論わかっているさ。今から新たなるラボメン・コマンダーと共に、この異界の深淵部へと」
「冗談を言うだけの人間に用は無いの。置いていくわね」
「んん? あ、おい、待てぃ!」
 実際は沈んだ気分を切り替えたい、自分の強かさをきちんと見せておきたいという意図もあっての厨二病的言動だったのだが、これが原因で協力関係を反故にされるなど笑えない。
 急いでトレーラーの助手席に乗り込みながら、弁明の言葉を考える岡部であった。

 二人を乗せたGトレーラーが健康ランドを後にし、南下を始める。
 しかし、ここでも敢えて結論から述べてしまえば、彼らの進んだ先では他者との遭遇は叶わない。午後八時を数十分過ぎた時点で、南西側にいる参加者は誰一人としていないためだ。
 即戦力となる人間や自身の身を守るための手段を求める二人にとって、望ましい結果と言うのは厳しい部分があるだろう。
 もしも葛西善二郎の仕掛けた罠が実際に猛威を振るったならば、違った結末もあり得たのだろうか。
 一級の破壊力の爆風が直撃するのだから、最悪の場合はそのまま二人とも業火に焼き殺されるだけ。最善でも、時間停止能力を持つほむら一人が爆風の中から命からがら脱出するのが限界だ。
 それでも、仮に最善のパターンが実現した場合なら、手痛い損失と同時に得られるメリットも存在する。手負いの身体を以て証明できる葛西善二郎の危険性の把握と、彼の排除という一つの行動方針。
 もしもそんな未来が実現したならばどうだろうか、一人の生命の喪失と引き換えに新たな武器を得られたならばどうだろうか……などという仮定には、もう意味など無いのだろう。
 だらしない表情で偽装された葛西の残虐性にも、彼が密かに仕掛けた罠にも、罠が不発に終わり一命を取り留めたことにも気付けず仕舞い。無数に存在する未来の可能性の中で、実際に選ばれたのはこの一つだけ。他の可能性が行き着く先を観測する術を持つ者は誰もいないのだから。
 損得ゼロの現状でさえ幸運の上に成立していると自覚できぬまま、呑気にも二人は進む。ただそれだけの話だ。


 探偵事務所に到着した二人は、室内に入った後も支給品の懐中電灯の光だけを頼りに歩き回り、まずは内部の構造を把握した。
 程なくして、室内に保管されていた資料の閲覧を開始する。 対象となるのは、窓際に置かれた真っ赤な机の引き出しの中に収納された新聞の束。机上のパソコンに保存された何件かのデータ。探偵事務所には必須の、依頼内容および解決過程を記した事件ファイルの数々。
 パソコンのデータの閲覧をほむらに任せることとし、岡部は新聞の方を読むことにした。膨大な頁数に及ぶ事件ファイルについては、今の二人の作業が空振りに終わった場合に手を付けることとする。

 新聞を読む、と言ってもただ漫然と読むわけではなく、ほむらに提示された『ある条件』を念頭に置きながら紙面に目を通す。
 そして数分後、条件に該当する記事を早速発見することに成功した。
「『女子高生探偵桂木弥子、またもお手柄』か」
 この部屋の主である桂木弥子が探偵として称賛を浴びる内容だ。なんと、殺人事件を名推理によって解決に導いたとのことだ。
 探偵といえば不倫調査や人探しのような地味な仕事をする職業だとイメージしていただけに、空想世界での物語そのままの“名探偵”の実在には嘆息させられた。
「おお、脳噛ネウロという男は桂木弥子の助手らしいぞ。この記事ではちらっとしか触れられていないが」
 しかし岡部が注目したのは彼女の華やかな活躍ではなく、その記事の一節だった。参加者名簿に記載された名前の一つである『脳噛ネウロ』が注目した点だ。パソコンの画面に向かい合うほむらにも、この発見を伝える。
 さらに別の新聞を読み進めて数十分、二度目の発見に至る。
「怪盗X……こいつ怖すぎだろ……」
 名簿では『X』と記載されているが、同一人物の可能性は高い。手元の記事によると、彼の手によって既に多くの命が失われたとのことであり、その手口も被害者の遺体を“箱”詰めにするという極めて猟奇的なもの。こんな危険極まりない奴と同じ空気を吸っている現状に、思わず身震いする。
「“箱”……? 岡部倫太郎、こっちに来て」
 何かに思い当たる節があるらしいほむらに呼ばれ、窓際まで移動する。モニターの画面を覗き込むと、そこには何かのレポートらしき文面が表示されていた。
 ゆっくりと読み進める内、そのレポートはある家族が何者かの手によって皆殺しにされたという凄惨な事件の報告書だと分かる。
 そして文中のある一節を読んだ瞬間、ほむらがわざわざ岡部を呼び寄せた理由を察する。
「被害者は“箱”にされていた……!? じゃあ、これは怪盗Xの仕業か!」
「そういうことでしょうね。といっても、これは十年ほど前の事件らしいわ」
 岡部が見た記事の日付よりもずっと前から、この人物は凶行に及んでいたようだ。殺人を継続して行う期間という点でも、その手口の残虐性という点でも、怪盗Xは筋金入りの危険人物であると推測がついてしまう。
 だが、ほむらが岡部に伝えたいのは怪盗Xについてだけではないようだ。
「この事件では、父親と母親と長女が亡くなったそうよ。そして長男だけは犯行時間に家にいなかったために生き延びた。その長男の名前が、笹塚衛士
「なっ……!?」
 岡部がネウロとXの名を見つけたように、彼女もまた参加者の一人である『笹塚衛士』の名を発見したわけだ。
 ほむらの課した条件は、『参加者名簿に記載された名前を、この事務所内で発見できた資料の中から発見できないか』であった。この条件は、多少の時間をかけることで達成されたと言える。
 そして条件はもう一つ。こちらは、岡部の方だけが満たすことができた。
「コマンダーよ、俺は桂木弥子も怪盗Xも今初めて知った。そっちはどうだ?」
「私も同じよ。全然聞いたことが無いわ」
 岡部の読んだ新聞では、桂木弥子の活躍も怪盗Xの凶行も『また』という一節と共に報じられていた。この二名はごく最近になってから世間で名を馳せたわけではなく、むしろかなり以前から有名だったとわかる。しかし、これほど特殊な人物が大きな見出しと共に紹介されているにも関わらず、岡部もほむらも全く思い当たる節が無い。
 つまり、今この時を以てほむらの課したもう一つの条件……『事務所内の資料の中で、有名なはずなのに自分達の記憶にない事柄を発見できないか』の確認は達成されたと言える。

「なるほど……となると、やっぱり」
「む、何か思いついたのか」
「ええ。ちょっと、これを見てもらえる?」
 要求した二つの条件が満たされ、ほむらの中で何かが真実性を帯びてきたようだ。自分のディバッグからほむらが取り出したのは、参加者全員に支給された会場の地図だった。机の上に地図が広げられる。ほむらの右手の懐中電灯で光を当てられ、もう片方の手の人差し指で地図の南西が指し示される。
「ここが今私達のいる場所、つまり桂木弥子の職場とその周辺よ」
 指が地図を垂直になぞり、北西の辺りで止まる。
「こっちは見滝原、私達にとっての故郷」
 次は、北東を指す。
「ワイルドタイガー達のいた街、シュテルンビルト」
「待て。となると秋葉原がここにあるのは……」
「あなた達にとって馴染みのある場所だから、と見るのが妥当ね」
 地図上に点在する円状の地形。その内の四つにおける共通性が明らかとなり、同時にほむらがこの場所を訪れて確かめようとした考えを察した。
「円状に切り取られた町並みは全て、この殺し合いの参加者に関係のある場所ということか……」
「ええ。そして把握できる限りで言えば、見滝原では私を含めて六人、ワイルドタイガーの街でも彼を含めて六人……といった具合に、町一つにつき複数の参加者が所属している。言い方を変えれば、地図上の町に従って、参加者は複数人のグループに分類できるはず」
「となるとグループの数は……外側にある大型の円の個数のみとすれば、八つ。大小全てを可能な限りカウントすれば、二十近い数になるのか」
「そして、これらの町は参加者の出身の……あなたの言葉を借りれば、世界線における元々の状態ほぼそのままで存在しているも同然だと考えられるわ」
「……とんでもないことをしでかすな」
「尤も、ミスリードの可能性も否定はできないのだけど」
 断言は出来ないと告げられてもなお、岡部の口から嘆声が一つ漏れた。
 曰く、この仮説はワイルドタイガーとの情報交換を終えてから思いついたとのことだ。先程は『魔界』の二文字に興味を抱いたのかなどと岡部は茶化したが、実際の興味の対象は『探偵事務所』の五文字だったそうだ。探偵事務所という施設ならば相応の資料が保管されていそうだと目星をつけ、ゆえに名簿と地図の対応という仮説を検証できるだろう場所だと踏んで次の目的地に選んだのという。
 彼女の話を聞き終えると共に、この現実離れしたともいえる状態の舞台への驚き、そしてほむらの発想力への感嘆を抱かずにはいられない岡部であった。


 立てた仮説を吟味するための時間を、どちらからということもなく取り始める。
 中央のソファに向かい合って座る二人の声も、外からの音も聞こえない静まり返った空気。およそ数十秒に渡って続いた沈黙の末に、岡部が声を上げる。
「とりあえず二つだ。気になったことがある」
 部屋のソファに腰かけたまま、岡部が小さく右手を挙げる。
「ええ。言ってみて」
 同じくソファに腰かけたままに、ほむらからの了承。この一言が合図となって、仮説の再分析が開始される。
「まず一つ目だ。真木清人が用意したこの殺し合いの舞台では、別の世界線での地形が再現されている。本物かどうかは知らん。だが、こんなことを成し遂げるトリックは一体何だ?」
 岡部の問いかけた内容は、『この環境をどうやって用意したか』。
 直径およそ40キロメートルに及ぶこの島(と思われる有限の大地)をどこで見つけたのかという問題もある。しかし今は、その島の上に配置された幾つもの円状の地形を用意するような手段を問題としたい。
 数時間前に訪れた見滝原は、地形から建造物、中に置かれた物品に至るまでかなり高い精度で再現されていたというのがほむらの話だ。おそらく他のエリアでも同じことが言えるのだろう。
 本物の見滝原をそのまま運び込んできたとでもいうのか、はたまた本物の見滝原に何から何まで似せた町を開拓したのだろうか。どちらも、手法としては無茶が過ぎる印象が否めない。
 それに、こんな訳のわからない形の舞台であることに果たしてどんなメリットがあるというのだろうか。

 しかし、ほむらの方はさほど深刻そうな顔を見せずに返答する。
「やり方として思いつくものはあるわ。最初にあなたと行った情報交換では省いてしまったけど、改めて説明するべきね」
 そう言ってほむらが語り始めたのは、魔法少女の討つべき敵こと魔女の話だった。曰く、魔女が人間を襲うために活動を始める時、『魔女の結界』と呼ばれる異次元の空間を創造し、その中に人間を閉じ込めるのだという。
 魔女との戦いの中で幾度となく『魔女の結界』内に身を投じたほむらにとって、少なくとも得体の知れない空間が目の前に現れたこと自体は驚きこそすれ感覚としては許容できるそうだ。
「信じがたい話だけど、真木清人は魔女を支配下に置いたと考えるべきでしょうね」
 あの男は理性なき魔女をも意のままに操ったか、それとも魔女の持つ能力を模倣することに成功したのか。どちらの手段を取ったか不明だが、ほむらの持つ知識に基づいて考えれば魔女の存在が鍵だという結論が出る。
「でも、まだ疑問は残る」
 『魔女の結界』はいつも現実世界そのままではなく、むしろ摩訶不思議とさえ言える光景ばかりであった。しかし、この舞台においては現実世界ほぼそのままに再現された空間が創造されている。その部分が、ほむらの知る魔女のやり方としては不自然と感じられた。もしかしたら、魔女とは別の手口ということもあるかもしれない。
 手口の詳細が掴めないのだから、この形式であるメリットなど見当もつけられそうにないのが実情だ。 
 そうして話が行き詰ったところで、岡部とほむらの知る限りの知識ではこれ以上の掘り下げを行うことはできそうにない。
 よって結論は、『魔女の力が関係していると思われるが、確証は持てない』。
 話を聞き終わった岡部もひとまず納得することにした。

「では次だ。さっきの話では、参加者の一つのグループに付き一つの世界線を共通しているという結論を出した。だが、必ずしもそうではない、グループ内でも別の世界線を使っている可能性もある……と思う」
 二つ目の疑問は、『世界線に基づいて分けたグループ毎に、さらに細分化したグループを作れるのではないか』。
「最初の情報交換で、バイト戦士……阿万音鈴羽を紹介したな? だが、あいつは俺の世界線には存在しないはずの人間なんだ」
 阿万音鈴羽。
 α世界線では岡部から見て数十年後の未来で生まれ、その後タイムマシンによる時間遡行を経て現代に現れた少女。β世界線においても、ほぼ同様の経緯で岡部の前に姿を現した。
 しかし、岡部が最後に到達したシュタインズゲート世界線においては、阿万音鈴羽は存在しないはずなのだ。
 正確に言えば、まず彼女は現代ではまだ誕生すらしていない。そしてタイムトラベル理論の鍵となる電話レンジと中鉢論文が岡部の手で処分されたため、未来においてもタイムマシン完成は恐らく実現されず、したがって時間遡行による現代への到達も不可能だ。
 つまり、岡部の主観では阿万音鈴羽の現段階での存在は有り得ないはずなのだ。有り得ないはずなのに、今、何処かで生きている。
 もしかしたら、ただの同姓同名の他人かもしれない。もしくは真木清人が独自にタイムマシンを完成させて、数十年後の未来から彼女を連れ去ってきたのかもしれない。
 しかし。
「今までの……俺の通ってきた世界線、そうでなければ全く未知の世界線から来たという可能性があるのではないか? そしてそれが事実ならば、助手もダルも、指圧師もフェイリスも。それに、まゆりもだ。ラボメン全員について、バイト戦士と同じことが言えるのではないか? ……と考えたんだが、どうだろうか」
 世界線に基づいた大まかなグループ分けと細かいグループ分け。記号を用いて説明し直せば、以下の通りだ。
 まず大まかな分類をする。仮に岡部や紅莉栖らが所属する世界線をAとすると、それに対してほむらやまどかが所属する世界線がB、ワイルドタイガーらヒーローが所属する世界線がCになる。
 次に細かい分類をする。世界線Aを例に取れば、岡部の世界線の表記は小文字のaを付けてAaだ。それに対して紅莉栖の世界線はAb、鈴羽の世界線はAc、まゆりの世界線はAdである。
 このように、世界線による分類は二段階に分けられるのではないだろうか。

「……こればっかりは、本人に会わない内には断言は難しいでしょうね」
 岡部の話を聞いてから数秒後、ほむらからの返答はやや歯切れの悪いものだった。
 まず、人体を直接過去に送り込むタイムマシンの存在が岡部の話中で述べられた点。真木清人がそのマシン、またはそれに準ずる科学技術を応用したとすれば、同世界線上での時間軸の違いで説明がつく。これは岡部自身も示唆した可能性の一つだ。
 そしてほむらが言った通り、この件は二人の会話だけでは結論の出しようがない。この会場で本人を探し出して本人に聞かない限り証明できないわけだ。もし彼女が「私はα世界線の人間だ」と言えば当たりであり、「私はシュタインズゲート世界線における未来の人間だ」と言えば外れとなるが、生憎と鈴羽はここにいない。
 よって結論は、『可能性の一つとして有り得るが、実証しない内は断言できない』。
 当然といえば当然ながら、暗い部屋で二人籠っての会話では限界がある。二つの質問でそう実感した岡部には、低い唸り声を上げるしか出来なかった。
 ほむらはと言えば、何かを考え込むように俯いたままだ。聞きたいことはないかと尋ねたが、今は特に無いとのことだった。

 結局のところ、今回の議論でわかったことは『まだまだわからないことだらけだ』という事実だけであった。


 調べ物だ考え事だと時間を費やす内に、気付けば時刻はとっくに九時を過ぎていた。
 他に誰もいない場所に留まり大したアテも無く資料を漁り続けたところで、好ましい成果は得られないだろう。そう判断した二人は資料の閲覧を打ち切り、事務所から出発することにした。
 まず考えるべきは次の目的地だ。協力できる他人の発見と有益な情報の入手を最優先事項として、どの方向が最善か。
 禁止エリアがあるとはいえ人の流れがある程度集中するであろう中央部。岡部にとっての古巣である東側の秋葉原。ここから更に南の沿岸に停泊する大型船オズワルド。ざっと思いつくのはこの程度だが、向かうメリットが各々にありそうだと言える。

 そして協力者探しにもいくらか具体的な指針がある。
 まず、それぞれの“大切な人”を何としても保護すべきであることは基本中の基本。
 それ以外の絶対条件として、主催者へ反抗の意志を持つ人物。
 望ましい条件として、身を守る戦力や有益な情報を持つ人間。
「それともう一つ、大事な条件がある」
 重い声で岡部が告げる。ほむらの両目は暗闇にも慣れてきたため、腕を組む彼の姿の真剣さも視覚的に感じられた。
「世界線理論以外の考え方が出来る人物。俺はそんな人物と会っておきたい」
 そう告げた口調も真剣そのもの。中二病的な振る舞いをする時も真剣と言えば真剣な口調をするが、今回は別物だ。
 続きを促し、耳を傾け始めたほむらの反応を見て、岡部は語り続ける。
「俺達の今の持論は、ここが複数の世界線から人や物をかき集めたことによって成り立っている空間であるということだ。何より目の前でそうだと思える事態がいくつも起こっているのだから、そう言うに値する。……だが本来ならば、この考えは俺の知る世界線理論と矛盾している。なぜなら」
「世界線から世界線への“物理的な”移動は不可能だから。ということね」
「……理解が早くて助かる」
 ぴしゃりと言い当てるほむら。本当に、頼りがいのある奴だと思う。

 世界線変動。
 そもそも世界線とは、一つの世界の過去から未来における様相を予め確定して記した一綴りの歴史のようなものである。考え方としては、いわゆる“運命”に近いのだろう。
 そしてある時点において、本来あるべきとされる世界の様相に何らかの作用を及ぼす特殊な出来事が生じた場合、その結果に合わせて世界の様相が変化し、新たに確定された世界が再構築される。
 これが世界線変動と呼ばれる現象であり、現在の世界線が(基準として定めたある世界線と比較して)どの程度変化したかは世界戦変動率という数値で表現される。
 問題は、実際には複数の世界線が並立して実態を持つことは有り得ないという点だ。
 世界の再構築は、以前までの世界が変化した結果として成立する。そのため、以前の世界線変動率に則った世界が一旦分解、見方を変えて言えば消滅しなければ新たな世界線変動率に則った世界は構築されないと言える。既にキリンの形となった粘土を渡されて「これでゴリラを作れ」と命じられたら、粘土を一度ただの塊状に戻さなければならないのと似たような話だ。
 一つの世界は、一度に一つの世界線のみにしか適用しない。実際に適用されていない他の無数の世界線は、あくまで“あるかもしれない可能性を想像した話”の域に留まるしかないのだ。
 複数の世界が並立する状況が有り得ないため、異なる世界線に身を置く人間が同じ場所に存在することも不可能となる。シュタインズゲート世界線に生きている岡部はα世界線の人間と接触出来ないし、β世界線の人間に関しても同様だ。
 また岡部の持つ“運命探知(リーディングシュタイナー)”は世界線変動の影響を逃れるための能力であるが、対象は岡部の脳内に蓄積された記憶情報だけ。肉体の方は、世界線変動による再構築のために一度は分解される羽目にならざるを得ない。
 ゆえに『異なる世界線の人間同士が一つの空間内で“物理的に”共存している』状況は、世界線理論に基づけばそもそも実現不可能なのである。

「しかし理論的に無理だと理屈を捏ねて立ち止まるのは得策ではない。大切なのはまず目の前の現実を受け入れることだ。だから俺は俺の考えを切り捨てていないし、お前にもそのまま伝えた」
 感覚としてはすでに遠い過去、タイムマシンの存在を非論理的として受け入れようとしなかった紅莉栖に向けて対して似たような主張をした気がする。
 現実として目の前に広がる光景は世界線理論の常識とはかけ離れた有様だ。自らの知識で理解できる範囲の限界を突き付けられたことになるが、だからといってお手上げだなどと言っても始まらない。認めたくないと目を背けても何も生まれない。
 ならば、たとえ理解できなくともまず納得することから始めなければならない。その上で、どのように理解するか考え始めればよいだけの話だ。
 世界線理論の例外を認める持論は、そのためのツールの一つだと言える。
「……俺達のいる現状は、世界線理論では、あるいは世界線理論だけでは説明しきれない。この状況を理解するためには、他の世界線の人間から新たな視野を得る必要があるだろう」

 岡部が喋り終えて数秒後、ほむらの声が室内に響く。
「……この世界の構造の解明自体は、すぐに目に見えた結果を出す行動とは言い難いわ。まず私達が速やかに手に入れるべきは、直接的に自分の身を守るための手段よ」
 自分の提案を却下されたかと思い、つい眉を顰めてしまう岡部。しかしそんな彼を前に、でも、と付け加えられる。
「今すぐに結果が出せないとしても、あの男の手口を少しでも明らかにすることは得策ね。逆に言えば、あの男についてわからない点の数だけ私達は遅れを取ることになる。そういう意味では、私は賛成よ」
 真木清人の持つ技術力は、はっきり言えば桁外れだ。幾つもの世界線における数多の技術を悉く網羅していると言っても過言でないことは、現段階でも二人には実感できる。
 そんな奴を相手に、ただ純粋な戦闘能力だけを以て挑んだとしても勝ち目があるとは言い難い。仮にあと一歩のところまで真木を追い詰められたとしても、いきなり飛び出たトンデモトリックで一発逆転されました、なんて話になっては困りものだ。
 確実に真木に勝利し脱出を成功させるためには、真木清人の手の内を暴き、奴の優位性を少しでも潰さなければならない。世界線の物理的超越のトリックも、その一つに含めて良いだろう。
 そのため、ほむらは岡部の提案に対し、長期的な視野でのメリットという点で賛成を表明した。
「ああ。それに、やはりこの殺し合いをあの男一人で運営しているとは思えない。さっきコマンダーが言った魔女の他にも、必ず協力者がいるはずだ。この状況を作り出せるような技術を持つ人間がいて、そいつが真木のような唾棄すべき性質の持ち主だとしたら、協力者の候補として考えていいだろう。そういう奴に心当たりが無いか、これから他の参加者にも聞いていきたいと思う」
 具体的な未知の技術の持ち主が必ずしも参加者だけとは限らず、この舞台の外側にいる人間が該当するかもしれない。ならば、真木の保有するトリックの内容を明らかにすると共に、そのトリックの持ち主と一致する人物と結びつける形で真木ら主催者側の勢力図も明らかにすることは不可能ではないはずだ。
 その意味では、いつか直面する主催陣営との対峙という事態への備え、という長期的な視野でのメリットを期待できるだろう。よって、岡部の提案もまた方針の一つとして採用だ。


 話し合いの末に決定された次の目的地へ向けて、Gトレーラーが速度を上げて進む。その運転席でハンドルを握りながら、ほむらは思考する。
 岡部倫太郎という男は議論のし甲斐がある相手だ。と言っても、何もほむらには議論という形式を楽しむ趣味など無い。ただ、時間軸の構造に詳しい彼が相手となると、下地となる共通認識がある程度固まっているだけに話がスムーズに進むものだ。それに発想の閃きに関しても目を見張るものがある。協力相手としてはなかなか悪くない。
 ふと、首輪の中のセルメダルの総量がいくらか増えていたことに気付く。探偵事務所での仮説の実証に加えて、岡部の取り柄の再確認が出来たためだろう。尤も、増えた枚数はそれほど多くないのだが。
 今回の移動の中で、協力者との合流など分かりやすい収穫を得られなかったのは惜しいと言えば惜しい話だ。それでも、一応は幾らか代替的な結果が出せただけでも妥協しておこう。

 などと考えていた時、助手席の岡部が話しかけてきた。
「ところでコマンダーよ。差支えなければ、一つ聞いていいか?」
「え? ええ」
「なんというか……お前がどういう人間なのか、と思ってな」
 さて、どういう意味だろうか。
「お前は世界線理論の飲み込みが随分と早かったな。話としては簡単とは言いにくいし、それに正直、実感が湧かないと言われても当然だと思っていた」
 岡部が不思議がるのは当然だが、ほむらが岡部の語った話を容易に把握できたのも当然だ。
 ほむらの持つ魔法少女としての能力は時間操作、二つに分ければ時間停止と時間遡行。このうち後者を用いて、鹿目まどかを救うためだけに何度も何度も何度も何度も同じ時間を繰り返した――岡部の言葉を借りれば、世界線を移動し続けてきたのだから。自分自身の経験として身に染みているのだから、その延長線上にあると言える世界線理論の理解など難しい話ではなかった。
 世界線理論の例外に関しても同様だ。ワイルドタイガーのような大幅にズレのあると思われる世界線はともかく、自分のいた世界線に近似のそれから来た仲間がいる可能性については感覚的に理解出来た。
 岡部にとって“まだ”存在しないはずの阿万音鈴羽が不自然さの根拠となるなら、ほむらの根拠は“もう”存在しないはずの巴マミだ。その不自然さの解消としては、ほむらにとって過去の時間軸におけるマミが来た可能性か、または現行より以前に訪れた世界線――ほむらの言葉で言い換えれば、以前に経験した“周回”におけるマミが来た可能性のどちらかだろうと考えれば済む話であった。
 気になる点があるとすれば、仮にマミが別の“周回”から来たとすれば、もしかしたらまどかもまた別の“周回”から来た可能性があることだった。ここに連れて来られた彼女は魔法少女の力を得ているかもしれない。ほむらの持つ能力について詳しく聞かされた後かもしれない。もしそうならば、まどかの状態に合わせて自身の動き方も変わってくるかもしれない。
 はっきりとした結論は出せないながらも、先程の議論の最中にはそんなことを考えていたのだった。
 ともかく、こうして自分の頭で方針を練られる程度には、岡部の話は理解できていた。ほむらの積み上げた経験と岡部の積み上げた経験に似通った部分の多さが、その理解を成立させていたのだ。

「いや、別に理解力があるのは良いことだ。ただ、少し気になったんだ。コマンダーは鹿目まどかという子を救いたいようだな。見れば分かる。それにお前の言葉を聞く限り、世界線を変えることがその条件となるのだろう。だが、世界線を意図的に変えるのは容易ではないぞ。俺の知る限りでは、タイムマシンを使うしか方法はない。魔法少女の力は、詳しくないから分からないが……」
 ただし、ほむらは岡部に対して何から何まで包み隠さず話したわけではない。詳しく言えば、魔法少女としての特殊能力について教えたのは時間停止能力のみ。時間遡行能力を持つことを今の岡部は知らないし、ほむらが時間のループを経験していることも知らない。
 情報を隠した理由は簡単。自ら明かす理由が思いつかなかったからだ。
 ほむらの経験では、時間遡行能力とその行使によって知った未来に起きる出来事を伝えたところで、事態が改善した試しは無い。さやかや杏子、マミはそもそも信じてくれなかった。まどかは信じてくれたが、それでも根本的な問題の解決には繋がらなかった。
 そのため、ほむらは他人に真実を明かす意欲を失った。他人とは必要な限りで協力すれど、決して信頼も依存もしないと決めたのだ。
 ほむらの経験の中で培われたその信条が、岡部に対しての情報の秘匿となった。岡部の頭脳は信用に値するが、だからといって彼個人を信頼し過度に肩入れする理由にはならない。今は協力関係であろうと結局は他人なのだ。
 言わば、ほむらにとって“まどかを救うための時間遡行”は他人を踏み込ませまいと決めた領域。正直に言って、出来れば無闇に触れられたくない部分でもあった。

「なあコマンダー。お前はどうやって世界線を越える……そのまどかという子を救うつもりなんだ?」

 だから。

「――それは、あなたに話さなければいけないことなのかしら?」

 つい、突き放すような冷たい言い方をしてしまっていた。
「う……。いや、別に強制する気はない。聞かれたくないことだったら、下手に聞いてしまってすまなかった」
 少し萎縮しつつ、岡部は自らの発言を取り下げた。悪気があったわけではないのだろうが、この話題はタブーだと理解してもらうしかない。
 彼と慣れ合いをする気はないのだから、必要最低限の距離感があるのは当然だ。

 黙々と運転を続けるほむら。黙りこくる岡部。
「……まあ、無理に話せという気はない」
 そんな沈黙を突然破ったのは、またもや岡部の言葉。話の続きのようだ。
「だが、その、あれだ。もしも俺に話してみたいと思えるようなことがあったら、その時は俺も聞くつもりだとだけ先に言っておく。俺自身の経験から言えるのだが、自分一人で解決できずにどん詰まりになった時は、そのことを他人に話してみると案外と物事が好転することもある」
 どうやら、強制でも興味でもなく提案として、ほむらの心情に寄り添おうとしているのだと思われる。あくまでこちらの意思が第一と伝えてくる辺り、適度な距離感というものを岡部も探ろうとしているのが分かる。
 余計なお世話だと言おうかとも頭の片隅で考えたが、そのまま続きを聞いてみる。
「それに……そう、コマンダーほむらはラボメンナンバー009。新米とはいえ、俺が直々にスカウトした立派なラボメンだ。未来ガジェット研究所創設者にしてラボメンナンバー001であるこの鳳凰院凶真、忠実なる総勢8人の部下のためならこの身から無限に湧き上がる力をもっての助力に躊躇などしない……。お前が窮地に陥った時こそが俺の真価の見せ所だ。IQ170の頭脳と灰色の脳細胞を誇る首魁に仕えられた幸運、いや、“運命石の扉(シュタインズゲート)の選択”を存分に喜ぶが良い! フゥーーハッ」
 ぎろり、と横目で睨む。ひぃっ、と情けない悲鳴が聞こえてきた。睨んだと言っても、ただ単に騒がしくて運転に集中できないというだけの理由だったが。
 こうして何度も接すると分かるが、彼はやはりお人好しの部類なのだろう。話の途中でいつの間にか始まったおどけた振る舞いも、彼なりの対人手段ということか。
 そんな彼の今の言葉は、少なくとも葛西善二郎に唱えた理想論やワイルドタイガーの掲げた信念とはまた違った感触だった。ラボメンだから力を貸す、と岡部は言った。つまり誰彼構わず突き付ける正義感というより、身内としての気遣いになるのだろうか。
 まどかを救うためだけに他者全てと距離を隔ててきた身には、どこか新鮮とも言えるような感覚だった。嬉しいとか喜ばしいといったような感情に繋がるかと言えば、そういう訳ではない。だからといって、今回は特に不愉快だとも感じられなかった。自分と似た境遇ゆえに多少の説得力があるから、だろうか。
 まあ、とりあえず今はこのくらいの返事をするのが丁度良いか。
「そうね。考えておくわ」



【一日目-夜中】
【F-2/桂木弥子魔界探偵事務所付近】

暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ】
【所属】無
【状態】ダメージ(中)
【首輪】25枚:0枚
【装備】ソウルジェム(ほむら)@魔法少女まどか☆マギカ、G3-Xの武装一式@仮面ライダーディケイド
【道具】基本支給品、ダイバージェンスメーター【*.83 6 7%】@Steins;Gate、阿万音鈴羽の自転車@Steins;Gate
【思考・状況】
基本:殺し合いを破綻させ、鹿目まどかを救う。
 1.仲間と戦力及びメダルを補充する。主催者に関係しそうな情報も得たい。
 2.バーサーカー、青い装甲の男(海東大樹)、金髪の女(セシリア)を警戒する。次に見つけたら躊躇なく殺す。
 3.岡部倫太郎と行動するのは構わないのだが……。
 4.虎徹の掲げる「正義」への苛立ち。
 5.まどかのことについて誰かに詳しく話す気は無い。
【備考】
※参戦時期は後続の書き手さんにお任せします。
※未来の結果を変える為には世界線を越えなければならないのだと判断しました。
※所持している武装は、GM-01スコーピオン、GG-02サラマンダー、GS-03デストロイヤー、GX-05ケルベロス、
 GK-06ユニコーン、GXランチャー、GX-05の弾倉×2です。 武装一式はほむらの左腕の盾の中に収納されています。
※ダイバージェンスメーターの数値が、いつ、どのような条件で、どのように変化するかは、後続の書き手さんにお任せします。
※GA-04アンタレスをバーサーカーのために消費しました。
※どこに向かうかは後続の書き手さんにお任せします。

【岡部倫太郎@Steins;Gate】
【所属】無
【状態】健康
【首輪】85枚:0枚
【装備】岡部倫太郎の携帯電話@Steins;Gate
【道具】無し
【思考・状況】
基本:殺し合いを破綻させ、今度こそまゆりを救う。
 1.ラボメンNo.009となった暁美ほむらと共に行動する。
 2.協力してくれそうな人物を探す。主催者に関係しそうな情報も得たい。
 3.ケータロスを取り返す。その後もう一度モモタロスと連絡を取り、今度こそフェイリスの事を訊く。
 4.青い装甲の男(海東大樹)と金髪の女(セシリア)を警戒する。
 5.ほむらはどうやって鹿目まどかを救うつもりなのだろうか。
 6.俺は岡部倫太郎ではない! 鳳凰院凶真だ!
【備考】
※参戦時期は原作終了後です。
※携帯電話による通話が可能な範囲は、半径2エリア前後です。
※どこに向かうかは後続の書き手さんにお任せします。


108:上を向いて歩こう 投下順 110:59【ひづけ】
102:La ragazza che vola in giù al primo paradiso provvisorio 時系列順 111:夢の終わり
094:プレイ・ウィズ・ファイア 暁美ほむら 132:電脳亡霊のメッセンジャー
岡部倫太郎


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最終更新:2015年01月16日 20:57