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Gの啓示/遺された覚悟◆z9JH9su20Q

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 龍之介の亡骸から排出されたのは、Iのイニシャルが刻まれたガイアメモリ。
 彼の生命力全てを吸い出し、完成に至るはずだったインビジブルのメモリである。
 しかし、その前に寄生先であった龍之介は死に絶えてしまい。不完全な状態のまま苗床を失ったメモリを、仕込んだ張本人であった井坂はそっと拾い上げた。

「――――」

 井坂の胸を占める感情。これは……そう、喪失感と呼ばれるものだ。

「……馬鹿な」
 インビジブルメモリを完全になるまで育て上げる、という目論見の失敗を嘆く気持ちは、確かにある。
 しかし、そうではないのだ。この心境の原因は。
「龍之介くん……」
 安らかな――きっと、数多の死を観察してきたという龍之介も目にしたことがないほど、満ち足りた表情で絶息した青年の死にこそ、井坂は惜しむべき喪失を感じていた。

 龍之介など、このインビジブルメモリに与える、ただの餌でしかなかったはずの存在だ。
 ほんの半日、行動を共にした程度で得られた愛着など、井坂自身の力への欲望の前では無に等しいはずだというのに……

(いえ……わかっていますとも。似ていたのですね、思った以上に)

 この青年は、井坂自身に。

 死の瞬間に凝縮された、雨生龍之介という命の縮図。そこで彼が語った殺人鬼の出発点は――久しくその飢餓感を忘れていた井坂の出発点と、見事に重なっていた。
 自己の存在と、死と。向けられていたベクトルこそ異なっていようと――
 二人の源泉たる欲望は等しく、真理を解き明かしたいという知識欲だったのだ。

 起源を同じくする怪物の喪失を、残された片割れが惜しんでいる。
 そんな感情が己にあるという事実に戸惑いながら、井坂は青年の形見となったメモリをただただ握り締めていた。

「██▅▅▅▅▅▅███████▀▀▀▀▀█████▃▃▃▅▅ッ!!」

 急襲は、その直後。
 咆哮が届いた時点で、空いた手でウェザーのメモリを自身に挿入し直した井坂だったが、第二世代のドーパントへと進化を果たしてなお打ち込まれた斬撃に持ち堪えられず、その場から弾き飛ばされる。
 それでも危なげなく着地しながら、ウェザーは腕を下ろして襲撃者を睨めつける。

「……折角珍しい心地だったのですが、のんびり感傷にも浸らせてくれませんか」

 咄嗟に丸め盾にしてみたが、ただの一撃でズタズタとなったウェザーマインを投げ捨て、ウェザー・ドーパントとなった井坂は苛立ちを吐き出す。
 その視線の先では、それを握ったままだった龍之介の遺体ごと、青髭の魔道書を砲撃で吹き飛ばす黒騎士の姿があった。



 井坂は知る由もないが、たった今消滅した『螺湮城教本』が龍之介の手で発動していたからこそ、本来なら更なる魔力を発する神造の乖離剣を持つ稀代の犯罪者はバーサーカーに認識されず、また既に戦場を見据えていたからこそ、近場を通り過ぎていた怪物強盗もこの狂戦士と遭遇せずに済んでいた。
 そしてその濃密な魔力の放出にだけ照準を絞っていたバーサーカーは、インビジブルによる隠蔽など容易く無視して、龍之介への正確な攻撃を可能としていたのだ。
 結果として、バーサーカーを――死の担い手を龍之介のもとへ一直線に招いてしまったのは、危険を承知で『螺湮城教本』の魔力を解放した、他ならぬ彼自身の覚悟であった。

 しかし、仮にそんな事情を理解していたとしても――ウェザー/井坂からすれば、この狂戦士が贄であり同胞であった青年を殺した仇であることに変わりはなく。
 故に、この手で葬り去ることに、一切の躊躇いは存在しなかった。
 弾かれる寸前に回収しておいた、龍之介のもう一つの形見であるコブラのコアメダルを首輪に投入しながら、ウェザーは敵愾心をそのまま言葉にする。

「せいぜいその力……堪能させて貰いましょう――ッ!」
「█████████████ッ!!」

 湖の騎士と、気象の魔人。
 星の記憶から現出した怪物同士の激突が、ここに開始された。



      ○○○      ○○○      ○○○      ○○○      ○○○       ○○○



「……計画通り、なのだ」
 そんな激突を離れた空から見下ろしほくそ笑むのは、つい最前までバーサーカーと矛を交えていた赤い怪人――ハイパーアポロガイストだ。
 インフィニット・ストラトスを纏ったサーヴァント――神秘と科学の融合した戦闘力を前にしては、ハイパー化したアポロガイストでも苦戦を免れなかった。
 それでも相手は満足な理性もない、再生怪人レベルの狂犬だ。本気で倒す気でかかれば十分に勝機を見出すことはできただろうが、元より戦線離脱を考えていた状況だったのだ。通りすがりの同陣営の馬鹿を相手に消耗するのでは割に合わない。
 まさにそう考えていた時、怪魔の群れが姿を消したのだ。これ幸いと拓けた道を行き、三者間の距離を調整することで狂犬の相手をウェザーに押し付けることに成功したアポロガイストは、己の見事な立ち回りの成果にひとしきり満足した後、南へと向き直っていた。

 そこに待つ、自らが決着をつけるべきと見定めた宿敵の内の、一人の男を想起しながら。

「待っていろアンク……貴様のメダル、全てこのハイパーアポロガイストの物としてやるのだ!」

 一対の大翼を羽ばたかせ、新生した悪の大幹部は――その身に課された悲劇的な宿業に気づかぬまま、意気揚々と戦線を離脱して行った。



【一日目-真夜中】
【C-4 南西】

【ハイパーアポロガイスト@仮面ライダーディケイド】
【所属】赤
【状態】疲労(中)、ダメージ(大) 、精神疲労(中)
【首輪】75枚:0枚
【コア】タカ(十枚目)、クジャク:1 、パンダ(次回放送まで使用不可)
【装備】龍騎のカードデッキ(+リュウガのカード)@仮面ライダーディケイド
【道具】基本支給品
【思考・状況】
基本:生き残る。
 1.リーダーとして優勝する為にも、アンクを撃破して陣営を奪う。
 2.ディケイドはいずれ必ず、この手で倒してやるのだ。
 3.真木のバックには大ショッカーがいるのではないか?
【備考】
※参戦時期は少なくともスーパーアポロガイストになるよりも前です。
※アポロガイストの各武装は変身すれば現れます。
※加頭から仮面ライダーWの世界の情報を得ました。
※この殺し合いには大ショッカーが関わっているのではと考えています。
※龍騎のデッキには、二重契約でリュウガのカードも一緒に入っています。
※パーフェクターは破壊されました。
※クジャクメダルと肉体が融合しました。
 グリード態への変化が可能な程融合が進んでいますが、五感の衰退にはまだ気付かず、夜目が悪くなった程度にしか思っていません。そのため自分が受けたダメージが体感以上であることにまだ気づいてはいません。



「――ハァッ!」
 ウェザー・ドーパントの気合と共に打ち出された、絨毛のように空間を埋め尽くす真空の刃。常人が巻き込まれれば解体を免れないほどの猛威に対し、バーサーカーは一切躊躇せずに突撃する。

 ドーパントの力は魔術とは別の概念に拠って立ち、対魔力スキルの影響を受ける代物ではない。それ故、如何に名工の拵えた甲冑を纏うバーサーカーでも、防御を選ばなければ少なからず負傷を強いられるのが必定だ。

 しかし殺意の群れは、バーサーカーを守護する打鉄弐式に届きもせずに逸らされて行く。
 咄嗟に放たれた電撃もまた、バーサーカーを中心に張られた透明な殻に弾かれ、破壊力を大気中へと散らせて行く。

 全力の迎撃を牽制とすら受け取らずに、後退の暇すら与えない超音速で間合いを詰めたバーサーカーはその勢いのまま、手にした宝剣を横薙ぎに一閃した。
 これもまた、物理的な守りに乏しいウェザーの頼みの綱である風の防護壁を、打鉄弐式の推進力で突破し、その肉にまで届かせる。

 ――それで決着、とはならなかったが、戦いは一方的な様相を呈していた。

 インフィニット・ストラトスとは本来、宇宙開発を目的に開発されたマルチフォーム・スーツだ。その装着者を守るための防御機構の根底は、過酷な宇宙環境に適応することを念頭に設計されている。

 戦闘用に転用されたとはいえ、その根幹となる技術はブラックボックスであるがために、そのままの形で流用されている。故にISの展開するシールドバリアーは特に、自然現象として起こり得る脅威にこそ強い耐性を有しているのだ。

 限りない宇宙へと飛び立つ前、最初に克服すべき仮想的として、既に殆どを攻略された地球の気象を繰り出すウェザーの能力は、致命的なまでにISとの相性が悪かった。

 シールドバリアーを突破する上で最も容易な手段は、ビーム兵器で実用化されたIS戦で未だ超電磁砲やパイルバンカーが採用されていることからも伺え、このバトルロワイアルにおいてもカオスやプトティラが実践してみせたように、単純に強大な物理力にある。
しかし、気象操作に能力の割合を多く割いているウェザーには、やはりそれが乏しいのだ。
 数少ない大技も、他の攻撃では牽制すらできない以上、直撃させられるタイミングなど創造する余地がなかった。

 だが、そんな相手の苦境を慮るような心など、狂戦士に残っているはずがない。

「██▅▅▅▅▅▅███████▀▀▀▀▀█████▃▃▃▅▅ッ!!」

 肩部のウイングスラスターを魔物のように蠢かせ、刹那で音を置き去りにする急加速。打鉄弐式の本来の性能さえ凌駕したその強引な機動こそ、この機動兵器が既に神話の英雄が担う伝説へと昇華された証。

 バーサーカーの魔力で限界以上の性能を振り絞らされた打鉄弐式は、先程の突撃で打ち上げられた怪人を追って空を翔ける。

 距離を詰めながら、その僅かな平穏も惜しいと、砲弾の勢いでバーサーカーが投擲した宝剣を、ウェザーは辛うじて風で弾いた。しかしその隙に間合いを詰めたバーサーカーは、次に抜き取った大斧を振り被る。
 紙一重で回避し、二撃目を落下中だった宝剣を掴んで盾にしたウェザーだったが、英霊の筋力と機動兵器の推進力、そこから生み出された超絶の破壊力に宝剣は脆くも砕け散り、致命傷こそ避けるものの、流星の如く大地へと叩きつけられる。
「ガっ――あッ!?」
 驚異的な体表硬度がなければ、既に微塵に帰されていたほど無数の斬撃を受けた上で、この一撃。ウェザーが苦鳴を漏らすのも仕方のないと言える結果だ。
「██▅▅▅▅▅▅█████▃▃▃▅▅ッ!!」
 そんな隙を見逃さず、バーサーカーは倒れ伏したウェザーに対して容赦せず追撃に入り、両腰に備えられた双つの砲へと赤黒い輝きを充填する。
 放れた破壊を、咄嗟にウェザーは横跳びでの回避を試みる。しかし完全には叶わず、地の底まで中ぐりするような黒霧の奔流に、左の上半身が巻き添えを受ける形となる。
 バーサーカーの魔力で本来の威力から底上げされた荷電粒子砲は、連戦で消耗していたウェザー・ドーパントの変身を遂に解除させ、井坂にその生身を露出させた。排出されたウェザーメモリがT2でなければ、これでメモリブレイクされていたほどのダメージだった。

「██▅▅▅██▃▃▅▅▅█████▃▃▃▅▅ッ!!」

 そうして貧弱な獲物に成り果てた敵に対し、バーサーカーは出力増強の弊害で連射性能を削いでしまい、未だ冷却の終わらぬ《春雷》を畳み、代わりに『王の財宝』の一斉発射で追撃を加える。
 夜気を揺るがす轟音に、バーサーカーの甲冑すら白く染め上げるような閃光の炸裂。小規模の噴火のようにして土砂が巻き上がる様は、絨毯爆撃にでも晒されたかのようだった。
身を守る術を失くした、井坂深紅郎という人間個人に対して振舞うには、過剰というのも控え目な猛攻であった。

 しかし、それほどに自制のない破壊衝動を無分別に解き放っているからこそ、バーサーカーに狂気と令呪を介して与えられた欲望は加速度的に満たされ、消費されたセルメダルを補填していた。メダルが増えれば増えるほど、サーヴァントが本来持つ回復力が連戦で負った傷を癒し、疲れを取り除いて、狂戦士を本来あるべき殺戮機械へと修復して行く。

 そして、宝具の斉射を受けた大地を覆う土煙が晴れた後――残されていたのは穿たれ、削られ、生命の残滓すら焼き尽くされた大地だけ。

 赤い怪人こそ逃してしまったが、見敵必殺という命令を一通り果たしたバーサーカーは勝利の余韻に浸ることもなく、次の行動に――彼自身の、欲望の達成のための行程に移る。

 一連の戦いで英雄王の蔵から投擲し射出した全ての武具を回収し終えると、狂戦士は既に身体の一部と化した打鉄弐式の機首を翻させた。

 その見据える方角は北。その先に待つのはセイバーと合間見えた戦場。更に言えば――彼女が姿を見せ、バーサーカーを遠ざけようとした、彼女の拠点があると思しきその方角。
「……Ar……thur……」
 そちらに向かえば、きっともう一度再会することが――かの王に断罪されるという悲願が叶うことだろう。
 仄かな期待に満たされながら、湖の騎士は次なる闘争を求め、同じく真黒く染まった空を駆けて行った。



【一日目-真夜中】
【C-4 北西】

【バーサーカー@Fate/zero】
【所属】赤
【状態】疲労(中)、胸部にダメージ(大)、狂化、上半身の鎧破損中、打鉄弐式で飛行中
【首輪】70枚:0枚
【装備】王の財宝@Fate/zero、打鉄弐式@インフィニット・ストラトス
【道具】アロンダイト@Fate/zero(封印中)
【思考・状況】
基本:???????????????????!!
 0.令呪による命令「教会を出て参加者を殺してまわる」を実行中。
 1.セイバーを探す。
 2.北へ向かう。
【備考】
※参加者を無差別に襲撃します。
 但し、セイバーを発見すると攻撃対象をセイバーに切り替えます。
※ヴィマーナ(王の財宝)が大破しました。



 バーサーカーが蹂躙し、荒涼とした夜風が吹きつけるだけとなった破壊の跡地。

 寸前までの喧騒が夢幻のように、静まり返った大地に穿たれた大穴。その傍らに前触れもなく、陽炎のようにして現れた男が荒い息を上げるのを見咎める者は、幸か不幸か一人もいなかった。

「……危ないところでした」

 呟いたのは、バーサーカーの目を欺き通した敵対者――井坂深紅郎だった。

 激情に駆られていた戦いの途中から、井坂もさすがにウェザーのバーサーカーに対する不利を認めていた。しかし超音速の打鉄弐式を前にしてはウェザー・ドーパントといえど満足に撤退することすらできず、遂には変身解除にまで追い詰められてしまっていた。
 ウェザーに再変身する猶予もなく、このままでは死ぬ。そんな局面に追い詰められ、『王の財宝』による無差別攻撃を受ける寸前に至った井坂は、覚悟を決めることとした。

 即ち――この窮地を脱するべく、インビジブルメモリを使用する決断を下したのだ。

 手元に残されていた、最後のメモリ。一度使えば、死ぬまで使用者の体内から取り出すことができなくなり、命を吸い続ける呪いのメモリ。

 龍之介が魔道書を扱えたように、メダルルールの庇護下にあれば過剰適合者を餌にする手間を挟まず井坂の物とすることができるとわかったのは、放送を越えてからの話だ。
 それでも、最早再調整は不可能。本来ならば、こういった形で回収できたとしても完全に成長するまでは決して自身に挿そうなどと思いもしなかった。

 しかし、寸前までこの悪魔の苗床となっていた青年のことを思い出した井坂は――宝具による爆撃に晒されるその寸前、契約の証であるガイアウィスパーを唱えさせた。
 ウェザーには及ばずとも、インビジブルもまたドーパントとして超人的身体能力を変身することで獲得できる。そのため、『王の財宝』による乱雑な制圧射撃を、大部分は幸運に救われながら命だけは無事に回避することに成功した。
その後透明化を保ったままじっと息を潜めていたこちらを発見することができず、撃破したとバーサーカーが勘違いしてくれたおかげで、井坂は一命を取り留めることができた。

 その余命を、大幅に削ることを代償に。

 だが……それでも構わない、と井坂は考えていた。

「……龍之介くんの生命力を吸った分、完成のために私を吸い尽くす必要はないはずだ。
 それなら、無駄な余命などくれてやる」

 龍之介は道半ばにして果てた。

 しかし彼は――死を背負う危険を“覚悟”していなければ、たどり着けなかっただろう自らの求める答えに至る道を、死の間際に見出した。

「龍之介くん……君はある意味、メモリを完成させるよりも私の役に立ってくれました。君のおかげで、大切なことを私は思い出せた」

 述懐しながら、井坂は己の胸に手を当てる。服越しに、五つの生体コネクタの内一つに触れながら、遠い過去を振り返る。
 ウェザーのメモリを手にする以前は、もっと自分は我武者羅だったはずだ。
 この肉体が負荷に蝕まれるのも躊躇わず、ガイアメモリという力の真実を追求しようと、あの夜見た恐怖の帝王に一歩でも近づこうとしていたはずだ。
 だが、多彩な能力を持ち、井坂の欲求をある程度満たすこのメモリとの出会いがどこか余裕を生み、自身を鈍らせていたのではないかとも思えて来る。
 過剰適合者を経由した結果、インビジブルの入手を仮面ライダーによって阻まれた過去がありながら。このバトルロワイアルに参加させられる前、テラー・ドーパントの攻略において切札となるケツァルコアトルのメモリを、またも過剰適合者を介して手に入れようと画策していたのは、適性の低いメモリを使うリスクを恐れてのことではないのかと。

 そう考えてみれば。最早慎重ですらなく、ただ臆病になっていただけの自分では、この殺し合いで散々な戦績となるのも当然ではないかと思えて来た。

 内容以上に、物事を成し遂げるのに必要なのは“覚悟”――単なる方便のつもりだったが、己の同類がそのまま現実にしてみせたことが、井坂の脳裏に強く焼き付いていた。

「認めましょう。今のままの私では到底足りない。あの恐怖の帝王に挑むための力が」

 カオスにも、アポロガイストにも、バーサーカーにも。井坂は遅れを取り続けた。
 そんなことでは、井坂が最大の標的とするテラー・ドーパントに敵うはずがない。
 究極の力で満たされるという井坂の最終目標には、このままでは到底及ばない。

「ならば、もっとリスクを背負ってでも……私は更なる力を手にしましょう! そのためならば、どんな不利益も厭わない覚悟を持って」

 結果道半ばで果ててしまうのであれば、それもまた受け入れよう。
 覚悟がなければ、そもそもその道にすらたどり着けないのだから。
 成功か、破滅か――元よりそんな方向性でしか生きられない欲望を、井坂深紅郎という怪物は抱えていたのだから。

「――ありがとうございます、龍之介くん。君のことは忘れませんよ……きっとね」

 残されていた、奇妙な笛状の支給品を回収しながら。最後に、もう一度だけ――偉大な先駆者として自らに大切なことを知らしめてくれた同胞に、礼を告げてから。井坂深紅朗という名の怪物は、その歩みを再開した。

 傍らに寄り添う者が居ない事実を、やはりこれまでになく寂しく感じながら。



【一日目-真夜中】
【C-4 北西】

【井坂深紅郎@仮面ライダーW】
【所属】無所属(元・白陣営)
【状態】ダメージ(大)、疲労(大)、肩に斬り傷、強い“覚悟”、生命力減衰(小)
【首輪】40枚:0枚
【コア】コブラ(次回放送まで使用不可)
【装備】T2ウェザーメモリ@仮面ライダーW、インビジブルメモリ@仮面ライダーW
【道具】基本支給品(食料なし)、DCSの入った注射器(残り三本)&DCSのレシピ@魔人探偵脳噛ネウロ、大量の食料、首輪×2(牧瀬紅莉栖ニンフ)、ブラーンギー@仮面ライダーオーズ
【思考・状況】
基本:自分の進化のため自由に行動する。
1.更なる力を得るためならリスクは厭わない。
 2.T2アクセルメモリを進化させ取り込む為に照井竜は泳がせる。
 3.次こそは“進化”の権化であるカオスを喰らってみせる。
 4.ドーピングコンソメスープに興味。
 5.コアメダルを始めとする異世界の力に興味。特に「人体を進化させる為の秘宝」は全て知っておきたい。
 6.そろそろ生還の為の手段も練っておく。
【備考】
※参戦時期はおそらく34話終了後です。
※ウェザーメモリに掛けられた制限を大体把握しました。
※ウェザーメモリの残骸が体内に残留しています。それによってどのような影響があるかは、後の書き手さんにお任せします。
※インビジブルメモリは体内でロックされています。死亡、または仮死状態にならない限り排出されません。
※複数のメモリの力を吸収するための研究の成果で、インビジブルとウェザーの力を両立し、同時使用を可能としています。


【全体備考】
※螺湮城教本@Fate/Zero、サバイバルナイフ@Fate/Zeroが破壊されました。
※紅莉栖とニンフの死体は全パーツD-4北東に安置されています。



【支給品紹介】
  • 打鉄弐式@インフィニット・ストラトス
 アポロガイストに支給。
 更識簪専用機。量産型ISである打鉄の後継機であり発展型、第二世代型。リヴァイヴの汎用性を参考に全距離対応型として組み上げられている薄青色の機体。機動性を重視しており、その機体速度はブルー・ティアーズと同程度。武装は八連装ミサイルポット《山嵐》、速射荷電粒子砲《春雷》二門、対複合装甲用超振動薙刀《夢現》と前述通り汎用性に富む。
 待機形態はクリスタルの指輪。

  • 『千山斬り拓く翠の地平(イガリマ)』@Fate/Zero(?)
『王の財宝』内に納められた宝具の一つ。
 メソポタミア神話に登場する、戦いの女神ザババが持つ「翠の刃」。
「斬山剣」という別名を持ち、その名の通り、刀身は山をも斬れそうなほどに大きい。
 なお、この宝具は厳密にはFate/Zero本編に登場した宝具ではない。




124:再【りとらい】 投下順 126:陰謀と計略と不実の集い
時系列順 ???:
122:さらばアポロガイスト!男の涙は一度だけ!! アポロガイスト 140:sing my song for you~青空の破片
井坂深紅郎 143:理解者はN/二人のケミストリー
雨生龍之介 GAME OVER
104:燃ゆる剣―騎士とクウガと バーサーカー 139:湖が赴いた丘


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最終更新:2015年08月18日 22:23