524の料理レシピを作りそれを掲載した「王道のフランス料理」の著者であるジュリア・チャイルドに憧れたジュリー・パウエルはブログでその料理を作る出来事を掲載し成功と失敗を何度か繰り返す中、その光景にメディアはカメラマンや取材記者に料理を振舞った末にジュリーのブログは有名となる、電話の殺到は続いていた。
一方で裸になってエリック・パウエルは半分を布団に入れる形でジュリーが有名になったことに満足する。
エリック「神様にありがとう…」
すると電話の音が鳴り響き、ジュリーがやってきてエリックに酒を捧げる。
ジュリー「はいどうぞ」
ジュリー、エリック(留守番電話)「はいジュリーです、エリックです。多忙です、料理に、ブログに、ほかにもいろいろ。ここであなたのメッセージをどうぞ」
ジュリー「あなたが作る方がおいしい」
エリック「酒を多めだから」
ライアン(電話)「もしもしサンタ・ハーバラ社のライアンです、90歳を迎えるジュリア・チャイルドの誕生日に取材に行って、あなたのブログの話しを聞いたら不愉快な様子でした、そのことであなたの…」
ジュリーはそれに気づいて電話をかける。
ジュリー「もしもし、ええそうです。本当ですか?ジュリア本人がそう言ったの?、じゃあブログを読んで?。いいえ、あたしコメントしたくないです。ご連絡どうも」
ジュリーは電話を切る。
ジュリー「ジュリアに嫌われた」
変わって過去のジュリアの時代。
ジュリアはソファーに座っており、夫のポールがやってくる。
ポール「ジュリア!」
ジュリア「嫌われたわ」
ポール「誰に?」
ジュリア「コートン・ミフリン社」
ポールはジュリアが渡した書類を見る。
ポール「嫌ってないよ」
ジュリア「嫌ってる、絶対に嫌ってるわよ」
ポール「いい本だって、ほめてある」
ジュリア「でも、断られた」
ポール「経費が高過ぎて価格がありすぎたのか…」
ジュリア「今まで8年も頑張ってきたのに、結局ただの暇つぶして終わっちゃったわ…、もう何にもやる事がない…全く、トッホッホイの…どうしましょ?」
ポール「教えたら、できるだろ?場所は家でもいいし」
ジュリア「家ってどこ?どこで暮らすの?」
ポール「二人一緒ならそこが家だ。そうだろ?力を合わせてやっていこう、キッチン教えてもいい」
ジュリア「そうね」
ポール「テレビに出てもいい。」
ジュリア「そう…、!?。テレビに!?。私が!よして!?」
ポール「いや、ジュリア。君がテレビに出たら絶対にいい本当だ」
ジュリアはポールの提案で笑顔になる。
ジュリア「ポール」
ポール「ってさ本当だ。からかってるんじゃない、本気だ、いずれ出版社を見つかるさ、誰かが君の本を読んできっと気づいてくれる。君の本の素晴らしさにあの本は天才が書いた本だ。あの本が世界を変える本だ。わかったね」
ジュリア「あなたって優しい人ね…世界一」
ジュリアがそれを言うとポールはジュリアの手にキスをする。
ジュリア「優しい人だわ」
ポール「馬鹿な奴らだ。」
クノッフ社。
あるアシスタントが書籍の資料を女性アシスタントに見せる。
アシスタント「ジョゼス、これを見てくれ、アルフレッド・クノッフ社の友達が書いたフランス料理の大作だそうだ」
アシスタント「コートン・ミフリン社は断った」
ジョゼス「アメリカ人向けのフランス料理?酷いタイトル」
アシスタント「料理を見てくれ」
女性記者・ジョゼスは料理のレシピを見て、自宅で牛肉の赤ワイン煮込みを作っており、そのあと味見をする。
ジョゼス「美味しい!うん、とろける!絶品!」
マサチューセッツ州 ケンブリッジ。
ジュリアはポールの提案でアメリカ合衆国のマサチューセッツ州へと引っ越す。
自宅では二人が引越し後の準備をしていた。
ジュリア「あれどこだっけ?。あったわ」
そんな中、ベルの音が鳴る。
ポール「なんだ?誰だろう?」
ジュリア「そうね」
ジュリアは玄関にでると速達が届く。
郵便員「チャイルド夫人に速達です」
ジュリア「寒い~」
ジュリアはサインを書く。
ジュリア「はい、どうぞ」
郵便員「どうも」
速達の手紙はアルフレッド・クノッフ社からであった。
ジュリアは手紙を開けて、内容を見る。
手紙のメッセージ「チャイルド様。フランス料理の本を拝見しました。読ませていただき、実際に料理を作ってみた結果、このユニークな本を是非出版させて頂きたいという結論に達しました」
ジュリア「ポール!」
ポール「何だ!どうした!」
ジュリアの叫び声にポールがやってくる。
ジュリア「クノ…クノック社が本を出したいって!?」
ポール「どっちでもいい」
ジュリア「そうよね。それで毎金、毎金…1500ドル払いますって」
ポール「本当か!あははは!」
ジュリア「この本はアメリカにおけるフランス料理のバイブルとなるでしょう」
ポール「料理を楽しみが基本のバイブルとなったようにその路線で売って行きます。ジュリア、ついにやったな!」
ジュリアとポールはこのサプライズに抱きつく。
ジョゼス「出来ましたら近いうちにお会いして、タイトルについてご相談したいと思います」
女性記者・ジョゼスはジュリアは本のタイトルを提案していた。
ジョゼス(料理本はたくさんありますから、他のものより目立つタイトルが重要なのです。)
ジュリア「いつもこうやって決めるんですか?」
ジョゼス「まさか違いますよ。これは?王道のフランス料理、どうですか?」
ジュリア「そうね、候補がいっぱいありすぎて分からないわ」
ジョゼス「決めてください」
ジュリア「そうわかりました…今のがいいわ!」
変わって現在のジュリーとエリックの自宅。
エリック「嫌いってジュリアがそういったのか?」
ジュリー「正確には無礼とか真剣、ないとかそんな言葉だったけど。これ以上なないくらい真剣なのに。もしかしたらあたしに利用されたと思ったのか。」
エリック「ちゃんと読めはわかるはずだ」
ジュリー「読んだのかどうかわからない。でも不愉快になったのは確かみたい。私がしょっちゅう汚い言葉を使うからなのかな…。」
エリック「かもな…わからないな、でも君の経緯が通じないおかしいよ」
ジュリー「ジュリアはおかしくなんかない。長いこと見てきた私には分るの。」
エリック「君を考えるジュリアはね、それをやっぱ君が誤解しているから可笑しいよ。実物はもう気にしないでおけ。」
ジュリー「このまま会えないんだ」
ジュリーは寝倒れる。
エリック「でも心の恩師だろ?」
ジュリーは再び起きあがる。
ジュリー「ありがとう」
エリック「いえいえ、どういたしまして」
ジュリー「ジュリアに救われた。」
エリック「君を救ったのは、君だ」
ジュリー「海でおぼれかけていた私をジュリアが引き上げてくれたの」
エリック「大げさに言うな…」
ジュリーは笑顔になり、代わってパソコンで何かを打っていた。
ジュリー(ジュリアが料理を習い始めたのは、夫を愛し、食べることを愛していたから。自分をもてあましていたから。でもその過程で、生きる喜びを見いだした。昔はそれがわからなかったけど。今ならわかる、ジュリアのおかげだ。でもジュリアから学んだ一番のことは、やはり料理をすること。さあやるわよ残り1日最後のレシピ)
ジュリーはカモのパイ包みパテを作るため、ジュリアが出演していたテレビ番組の映像を見て学ぶ。
ジュリア(テレビ映像)『カモの骨を抜くなんて絶対無理って思ってませんか?はじめてカモの骨抜きを45分くらいかかるのが普通、それは怖がっているのだから』
ジュリー「不可能なんてない」
ジュリア(テレビ映像)『怖がらないで…』
ジュリー「怖がらないわ」
ジュリア(テレビ映像)『ナイフを手に鴨と向かい合い…』
ジュリー「向かい合い…」
ジュリア(テレビ映像)『鴨の中にナイフをしっかりと差し込みます。そして首から尻尾まで切り開き、背骨をおろして刺します』
ジュリーはジュリアのお手本通りにカモの肉を切る。
ジュリア(テレビ映像)『よーく切れる小型のナイフをつけるようにしていくのがコツ」
ジュリー「!?…できた!。見てジュリア、あなたと同じ」
ジュリーはお手本を真似て成功した後、ジュリアのお手本映像が流れると同時にレシピ通りにカモのパイ包みパテを完成する。
ジュリー「ねえ、見て!ほんとそっくり同じにできた!」
そのあとバルコニーでレシピ達成記念のパーティーをやろうとしていた。
エリック「これをもって、皿も持てるか?」
ジュリー「できるわ」
エリック「持つよ」
そのあと夜になって友人と一緒にパーティーをし、ジュリーはカモのパイ包みパテを持ってくる。
エリック「さあ、ジュリーの登場だ。」
それと同時に友人は拍手をする。
ジュリー「ありがとう、今日のメイン料理です。365日で524のレシピを制覇しました」
ジュリーとエリックと友人らは酒で乾杯する。
ジュリー「ありがとうみんな」
エリック「絶品だよ」
みんなはカモのパイ包みパテを食べる中、ジュリーは立ち上がる。
ジュリー「エリック、あなたがいたからやりぬけた。だれかの言葉通り。私はパンとバター、泣く事のない人。あなたに。」
エリック「愛してるよ」
ジュリー「ありがとう」
ジュリー「ついに終わった。チャレンジは終わりを迎え、私たちはスタート地点に戻った、エリックと私と猫は疲れたけど、ニューヨーク郊外で食べていく皆さんありがとう、最後に一言。ボーンアペトゥ!!」 |
米国歴史博物館。
ジュリア・チャイルドのキッチン。
ジュリーはエリックと共にジュリア・チャイルドのキッチンを見ていた。
ジュリー「カウンターが高くなっているでしょ?部屋中なのよ」
エリックは記念としてキッチンの写真を撮る。
ジュリー「あれが有名なすり鉢とすりこぎ」
ジュリーがエリックに解説する。
エリック「有名なのか。完璧」
ジュリーは額縁で飾られているジュリアの写真と一緒にエリックに自分の写真を撮るように指示する。
ジュリー「ねぇ、撮って」
エリック「わかった」
エリックがジュリーの写真を撮り終える。
エリック「いいね。別のポーズで」
ジュリー「わかった話しかけてるとこ」
続いてエリックはジュリーがジュリアの写真に向けてる所を撮る。
エリック「いいね、もう一枚」
ジュリー「大好き」
エリック「ああ、それはいい一番の傑作だ」
ジュリー「ああ、先行ってて」
ジュリーがジュリアの写真を見て、お供え物として写真の前にバターを置く。
ジュリー「ありがとう。ジュリア」
ジュリーがジュリア・チャイルドの展示場所を立ち去ると、博物館のジュリアのキッチンから時を遡る形で本物のジュリアの台所となり、ジュリアがやってきて料理を煮込んだ状況と香りを確認し、混ぜる中、ポールが帰ってくる。
ポール「ただいま」
ジュリア「おかえりなさい」
ジュリアはポールにキスをする。
ポール「いい匂いだ。今日は何だい?」
ジュリア「子羊のシチューよ」
ポール「やった。あ、君に小包みだ」
ジュリアは小包みを開けると、自分が書いたレシピの公式本であった。
出版したことに二人は歓喜する。
ポールは1994年、92歳で永眠
ジュリアは2004年、91歳で永眠
「王道のフランス料理」は第49版を重ねる
ジュリーは2005年にジュリー&ジュリアを出版
今もクイーンズに住むがピザ店の2階ではない
ジュリーは作家になり、その本は映画になった
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最終更新:2017年07月07日 21:24