~次回予告~ 推奨BGM:Nobody's Perfect(instrumental) ナレーター(立木文彦)『最終回!』 翔太郎『街の危機は終わる気配がねぇ…。』 青年『俺達はミュージアムを継ぐ者。』 若菜『この汚れた街を浄化する!』 翔太郎『なぁフィリップ…、お前の力が欲しいよ…!』 ナレーター『これで終わりだ!』 |
ペットショップ。翔太郎が店員に詰め寄っている。
翔太郎「兄ちゃん! しっかりこの口で言ったろうが!? レジェンドデリシャスゴールデン缶、今日は入るって!」
店員「いやいや、言ってないですよ!?」
そこへサンタちゃんが登場。
サンタ「翔ちゃん、申し訳ない!」
翔太郎「サンタちゃん、頼むよ」
サンタ「店長と呼んでよぉ! これでね、許して頂戴。」
翔太郎が代りの商品を受け取り、店を去る。
店員「誰なんですか、あの人!?」
サンタ「左 翔太郎。どんな危機でも救ってくれる、この街の顔さ……」
店から少年が顔を覗かせ、翔太郎の様子を見ている。
空を仰ぐ翔太郎。破壊された風都タワーが元通り再現され、風車が回っている。
翔太郎 (フィリップ…… お前が消えて、もう1年になるな。風都タワーもようやく再建されたぜ。でもな、俺はお前に合わせる顔がねぇよ……)
そんな翔太郎の様子を、どこかで誰かが見つめている──
警察病院。若菜の病室を翔太郎が訪ねる。 心を閉ざしている様子の若菜。
翔太郎「よぉ、少しは元気出たかい? 心配したよ。あれからずっと眠り続けてたんだってな」 若菜「……命の恩人のつもり? それとも来人の差し金?」
(フィリップ『この事は、姉さんに内緒にしておいてくれ』)
翔太郎「……」 |
翔太郎 (街の危機は終わる気配がねぇ。なぁ、フィリップ。お前の力が欲しいよ……。『ハードボイルドじゃないね』ってまた笑われそうだが、俺には今でも、お前がすぐそばにいるような気がしてならないんだ。今でも俺の近くに……)
鳴海探偵事務所に帰って来る翔太郎。
ペットショップにいた少年が相変わらず、後をつけて来る。
翔太郎「なんだ、坊主? うちに用か?」
少年「姉さんを…… 取り戻してくれる?」
亜樹子「青山晶くん、小学6年生。姉の唯さんが3日前から行方不明、警察からも連絡なし、と」
晶「僕、姉さんがいないと何もできないんです」
平然と言い放つ晶。翔太郎が口に含んでいたコーヒーを派手に吹き出す。
翔太郎「ゴホ、ゴホ! 男が胸張って言うな、そんな台詞! いいか? いかなる事態にも心揺らず、1人で耐え抜く。それが、ハードボイルドっていうんだ」
晶「それって、いい事なんですか?」
翔太郎「……なんだと?」
晶「第一、完全な人間はいないっていうじゃないですか。僕は子供で、まだ半人前だし、人に頼るのは当然ですよ」
亜樹子「うわぁ~……」
翔太郎「あぁ、もう! 耐えられん! おい亜樹子、こいつを調査に連れてくぞ!」
晶「うわぁ、何するの!? 僕は依頼人ですよ!?」
亜樹子「翔太郎くん、無茶しないでね!」
翔太郎が晶を連れたまま、いつものクイーン、エリザベス、ウォッチャマンのもとで聞き込み。
エリザベス「唯ちゃんて、嵐が丘高校でしょ? あそこの連中って、悪いグループと関ってるらしいよ。名前は確か、エグゼ」
翔太郎「エグゼ? 何だ、そりゃ?」
ウォッチャマン「E、X、EでEXE。ガイアメモリを売買してる、若者のグループだよ」
クイーン「ボスはエナジーって呼ばれてるよね」
翔太郎「エナジー? メモリの名前か。よし、キーワードは揃った。嵐が丘高校、EXE。相棒に連絡だ」
エリザベス「フィリップ君!? 海外留学から帰って来たの?」
翔太郎「あ…… いけね。つい、癖で……」
とある廃施設へやって来た2人。
翔太郎「ここがEXEの溜り場か…… いかにも、って感じだな」
そこへ1人の青年が、2人を嘲笑うように現れる。
青年「ハハハ!」
翔太郎「子供のくせにメモリの取引なんかしやがって。お仕置きだぜ。」
青年「お仕置きするなら、こいつからだろ?」
別の青年が晶の姉・唯を引っぱりだし、次々に、EXEのメンバーの青年たちが現れる。
唯「晶!」
晶「姉さん!?」
翔太郎「どういう事だ!?」
青年「俺たちのメモリ売買は元々、唯が始めたことなんだ」
晶「そんなの、ウソだ!」
唯「ごめん! 本当なの、晶。一度偶然見つけたものを売ったら、すごい値段で売れて……」
晶「酷いよ、姉さん!」
青年「俺達はミュージアムを継ぐ者。偉大なカリスマもいる!」
翔太郎「カリスマ?」
青年「今は街で静かにしているあの方を迎えるため、俺達は残りのメモリをかき集めるのさ! 再起動の日は近い……!」
青年たちの1人が、ガイアメモリを手にする。
『アノマロカリス!』
翔太郎「どいてろ」
翔太郎が晶を下がらせ、ロストドライバーを装着する。
ガイアメモリを手にした青年が、アノマロカリスドーパントに変身。
翔太郎「いくぜ、フィリップ」
『ジョーカー!』
翔太郎「……いけね、また癖だ」
青年「はぁ? 何、それ?」
翔太郎「変身」
『ジョーカー!』
ロストドライバーとジョーカーメモリにより、翔太郎が全身漆黒のライダー、ジョーカーに変身する。
ジョーカー「俺は仮面ライダー……ジョーカー!」
晶「翔太郎さんが……!?」
アノマロカリス「はぁ? 仮面ライダー!?」
青年「じゃあねぇ、頼むねぇ~」
唯「晶ぁ! 晶ぁ!」
青年たちが唯を捕まえたまま、逃げてゆく。
アノマロカリスの攻撃を軽々とかわし、ジョーカーのパンチが決まる。
ジョーカー「おいおい、どうしたぁ! そんなもんかぁ!?」
パンチとキックが次々に命中し、アノマロカリスが地面に転がる。
ジョーカー「これで決まりだ」
『ジョーカー!』『マキシマムドライブ!』
ジョーカー「ライダーパンチ……!」
反撃に転じようとするアノマロカリス目がけて、ジョーカーの必殺パンチが炸裂。
変身を解除された青年が、気を失って地面に沈む。
翔太郎もジョーカーの変身を解除。
翔太郎「晶、姉さんを追うぞ」
晶「もうイヤです…… 何も知りたくない、したくない!」
翔太郎「おい、晶!?」
翔太郎「殻にこもってる場合か!?」
晶「僕は、あなたみたいに強くないんだ!」
必死に逃げ出そうとする晶。
翔太郎「いいか? 俺は強くなんかねぇ。お前と一緒だ」
晶「え……?」
翔太郎「本当は1人じゃ何もできねぇけど、無理やり1人でふんばってるだけさ」
晶「……それがハードボイルド? わかんないよ」
翔太郎「……先に事務所に戻ってろ。俺は調べることがある」
大混乱の警視庁。震え上がっている刃野と真倉。翔太朗が駆けつける。
翔太郎「どうした!? おい、どうした!?」 刃野「あれ! あれが……」
警官たちに取り囲まれた若菜が、狂ったように笑い続けている。
若菜「アッハッハッハ! アッハッハッハ!」 翔太郎「若菜姫……!?」 刃野「あれが、俺たちの知ってる若菜姫!? 現物を見ても、まだ信じらんねぇよ!」 真倉「本当に彼女が、諸悪の根源だったんですね!
若菜が手から光を放ち、警官たちを次々になぎ倒す。照井も駆けつける。
照井「変身しないでも、ドーパントの力が発動している!?」
駆け去っていく若菜を照井が追い、翔太郎も続く。
若菜「パワーが足りない…… はぁ、はぁ……」 照井「待てぇ! 園咲若菜!」 若菜「お断りよ! 私は再起動し、この汚れた街を浄化する!」 照井「この街は汚れてなどいない! そう思うのは、お前の心が歪んでいるからだ! 風都を危機に晒す者はこの 俺が許さん!」
『アクセル!』
照井「変……身!!」
『アクセル!』
翔太郎「待ってくれ、照井!!」
照井が仮面ライダーアクセルに変身するが、とっさに翔太郎が割って入る。
アクセル「どけ、左! 力ずくでも彼女を止めなければ!」 翔太郎「頼む! 待ってくれ、照井…… 今彼女を傷つけたら、フィリップは何のために命を投げ出したんだ!?」
口を滑らせたことに、しまったという表情になる翔太郎、たちまち顔色が変わる若菜。
若菜「来人が命を……!? 一体どういう事!?」 翔太郎「……」 若菜「ねぇ、どういうことぉ!?」 翔太郎「フィリップは消えた…… 君を守るために、最後の力を振り絞って…… 地球の中へと……」
若菜「……うぅわああぁぁっっ!!」
絶叫とともに、若菜が光となって消え去る。 |
探偵事務所へと帰って来た翔太郎。
フィリップの声「問題ないよ、亜樹ちゃん。」
翔太郎「……フィリップ!? 帰ったのか!」
翔太郎が事務所の中へ飛び込む。
翔太郎「ハハッ、やっぱりなぁ! いつからだ? 俺はなぁ、ずぅっと気配を感じてたんだよ。……あれ?」
室内には亜樹子と晶のみ。フィリップの姿はない。翔太郎があちこちを捜し回る。
翔太郎「ハハッ、おい、フィリップ!」
フィリップの声「亜樹ちゃん、問題ない」「さぁ、検索を始めよう」
声のほうを見ると、フロッグポッドがフィリップの声を再生している。
亜樹子「たまたま、晶くんにフィリップ君の話をしてて、で、フロッグポッドに声が残ってたもんだから、つい……」
翔太郎「……」
亜樹子「ごめんね、翔太郎君! ほんと、ごめん! どうか、これを…… これで一発!」
スリッパを手にして必死に詫びる亜樹子。翔太郎は無言で部屋を去る。
亜樹子「怒んないの……? 『亜樹子ぉっ!!』って……」
晶「ははっ、なぁんだ。相棒がいなくなって、メソメソしてるなんてカッコ悪い。僕のこと、偉そうに言えないじゃないか」
亜樹子「……」
晶「だって、外国に行ったくらいで」
亜樹子「……あれ、嘘。本当は、この世から消えちゃったの」
晶「え……」
亜樹子「フィリップ君は、翔太郎君の大事な相棒だったの。君にとっての姉さんと同じ…… いてくれないと何もできないくらい、2人で1人だったの……」
(翔太郎『俺は強くなんかねぇ。お前と一緒だ』)
亜樹子「ずっと、痩せ我慢してるんだよ……」
晶「痩せ我慢…… それが、ハードボイルド?」
そのとき、晶の携帯にメールが届く。
『EXE・探偵には見せるな 今からすぐに俺らのアジトに来い。場所は──』
森の中。シュラウドのもとを、若菜が訪れる。
シュラウド「それで、何を望むの?」 若菜「再起動。そして、私なりのガイアインパクト」 シュラウド「そう…… あなたの知りたい答は、地球の本棚にある」 若菜「意外。あなたがこんなに素直に協力してくれるなんて」
若菜の手を取るシュラウド。
シュラウド「家族だもの」 若菜「え……?」 シュラウド「若菜…… あなたの思うようにするといいわ」
草原の上に佇む、シュラウドと若菜。
シュラウド「あなた…… 今、逝くわ……」
シュラウドの体が、若菜の膝の上に崩れ落ちる。
若菜「お母様……!?」 |
一方で晶はメールでの指示通り、1人でEXEのもとへ現れる。
青年「遠藤さん!」
遠藤と呼ばれた、最初に翔太郎の前に現れたあの青年が進み出る。
遠藤「ヤッホー! 約束通り、誰にも言わないで来たな? さぁ、来いよ。おいで、おいで!」
晶「僕は…… 僕は、あなたたちなんか怖くありません。姉さんを返してください!」
遠藤「ハハッ、痩せ我慢にしろ、いい度胸じゃねぇかぁ!」
唯「やめて、遠藤!」
遠藤「なら早く、メモリの場所を教えろよ! 唯! 弟が痛い目見る前に!」
晶「姉さん!?」
唯「晶…… おいで」
青年たちが無理やり、晶を唯の前に連れ出す。
唯「ごめんね、晶……」
唯が晶の鞄を裂き、中に隠されているガイアメモリを取り出す。
晶「姉さん!?」
ガイアメモリに群がる遠藤たち。
『オーシャン!』
遠藤たち「オーシャン…… レアだよな、これ! オーシャン!」「初めて見ますね!」
彼らがメモリに気を取られている隙をつき、唯が晶の手を取って逃げ出す。
唯「晶!」
遠藤たち「おい、逃げるな!」「待てぇ!」
一同が2人を追う。青年の1人がコックローチドーパントに変身し、青年たちとともに2人を取り囲む。
必死に抵抗する晶。
そこへ翔太郎がハードボイルダーで駆けつけ、コックローチを跳ね飛ばす。亜樹子も駆けつける。
晶「翔太郎さん! どうしてここが?」
亜樹子「念の為!」
靴を指す亜樹子。いつの間にか晶の靴に、スパイダーショックの発信機が貼り付けられている。
翔太郎「よぉ、晶。1人でふんばったんだな。見直したぜ」
晶「翔太郎さんも、1人でふんばってるから!」
翔太郎「行くぜ」
『ジョーカー!』
翔太郎「変・身!」
『ジョーカー!』
翔太郎が仮面ライダージョーカーに変身し、コックローチに立ち向かう。
コックローチ「仮面ライダー!?」
照井も駆けつけ、青年たちをつぎつぎになぎ倒す。
遠藤「何だ、お前!?」
照井「俺に質問するな」
その隙に、亜樹子が晶たちを救い出す。
亜樹子「大丈夫?」
ジョーカー「さぁ、お片づけだ」
『ジョーカー!』『マキシマムドライブ!』
ジョーカー「ライダーキック…… はぁぁ──っっ!!」
必殺キックが炸裂し、コックローチがあっけなく敗れ去る。
遠藤ともう1人の青年が慌ててガイアメモリを取り出すものの、あっという間に照井とジョーカーに阻止される。
ジョーカー「出番がなかったなぁ、エナジーさんよ」
ジョーカーのデコピン一発で、遠藤はあっさり気絶。
地面に転がったメモリを、ジョーカーが踏み潰す。
照井「左、後は任せろ、俺の仕事だ」
ジョーカー「任せたぜ」
晶「翔太郎さん!」
照井が遠藤らを運んでいく。
これで解決と思いきや、壊れたメモリから漏れた声は「エナジー」ではなく……
『エッジ!』
帰途につく翔太郎たち。
唯「ありがとう、晶。あんたがあんな勇気出すなんて……」
晶「覚えたてのハードボイルド、だよ」
翔太郎「こんにゃろ! ったくぅ! 調子のいい奴め、ハハッ!」
談笑する一同の前に、1人の男が立ちふさがる。
翔太郎「なんだ、お前……? あ、ペットショップの!」
店員「偉そうに。何が街の顔だよ!」
冒頭でのペットショップ店員。その手に「E」のガイアメモリがある。
『エナジー!』
翔太郎「下がってろ!」
店員がエナジードーパントに変身。
翔太郎「逃げろ!」
とっさに一同を庇う翔太郎。
彼が背を向けた瞬間、エナジードーパントの先制攻撃の光弾が、その背に炸裂する。
晶「翔太郎さん!?」
亜樹子「翔太郎君!?」
照井「左……!?」
店員「ハハハ! ハハハハハ!」
生身でまともに攻撃を食らった翔太郎の体が、地面に沈む。呆然とする一同。
店員「誰も知らない! 俺がこの街で一番強いことを…… EXEの真のヘッドだということを! ハハハハハ!」
亜樹子「翔太郎君…… 翔太郎君! 翔太郎くぅん!!」
若菜「再起動のためのすべてを閲覧した……」
目の前にそびえ立つのは、まだ破壊されたままの、再建前の風都タワー……?
若菜「来人……」 |
攻撃を食らったはずの翔太郎が、起き上がる。
晶「翔太郎さん……!?」
その背中で、消失したはずのエクストリームメモリが光弾を受け止めていた。
翔太郎「エクストリームメモリ!? ……え!?」
驚く翔太郎の前で、エクストリームメモリから光があふれ、その中から人影が現れる。
なんと── 消滅したはずの、フィリップ。
翔太郎「フィリップ……!?」
フィリップ「フッ……」
亜樹子「フィリップ君!?」
フィリップ「やぁっ、翔太郎!」
翔太郎「……なんでだよ?」
フィリップ「1年前、若菜姉さんが僕に体をくれたんだ」
これまでの若菜のエピソードはすべて、1年前の出来事だった。
若菜「来人…… これが私の決めたガイアインパクトよ!」
破壊された風都タワーの前で、若菜の体が消え去り、エクストリームメモリと化す。
エクストリームメモリの中の空間。 消滅したはずのフィリップが目覚める。そばには若菜がいる。
若菜「来人……」 フィリップ「姉さん!?」 若菜「来人、私の体をあなたにあげる」 フィリップ「え……?」 若菜「あなたの相棒の泣き顔、見てられなかったんですもの」 フィリップ「……」 若菜「人類の未来の為に地球を変えるのは、園咲の使命。でも一番相応しいのは私じゃない。誰よりも優しい あなたよ、来人……」 フィリップ「姉さん…… でも僕、どうやって?」
琉兵衛、冴子、シュラウドも現れる。
冴子「答はそのうち見つかるわ。取敢えずこれからも、風都を守る風でいなさい」 フィリップ「皆……!?」 琉兵衛「私達は、地球に選ばれた家族だ。この星の中から、お前を見守っているよ」 フィリップ「父さん…… 母さん、姉さん!」
一同の元へ駆け寄ろうとするフィリップを、琉兵衛が笑顔で制止する。
シュラウド「来人、来ては駄目……」 冴子「さよなら、来人……」 若菜「さよなら…… ありがと……」
涙を浮かべる若菜。
フィリップ「若菜姉さん…… 初めて貰ったポストカードと、同じ笑顔だ……」 若菜「馬鹿……」
泣き始める若菜を、冴子が優しく抱きとめ、そんな冴子の肩をシュラウドが抱く。 琉兵衛が笑顔で頷いた後、一同が宙へと消えていく。涙を拭うフィリップ。
フィリップ「ありがとう……」 |
フィリップ「体を復元しながら、僕はずっと君を見ていた」
翔太郎「気のせいじゃなかったんだ……!」
亜樹子「私…… 聞いてない!」
晶「あなたがフィリップさん? 翔太郎さんの相棒!」
フィリップ「やぁ! 青山晶君。君のことはすでに検索済みさ。よく頑張ったね。僕達の仲間になれるかもしれないね」
翔太郎「……わああぁぁ! フィリップぅ!」
絶叫しつつ、翔太郎がフィリップに飛びつく。
フィリップ「翔太郎!? 相変わらず全っ然ハードボイルドじゃないねぇ!」
亜樹子「翔太郎君は、完成された『ハーフボイルド』だからねぇ!」
翔太郎「そんな完成、したかねぇ! ハッハッハ!」
店員「こらぁ! さっきから何だぁ! 無視すんなぁ!」
翔太郎「おっと、いけねぇ! 忘れてたぜ。さぁ行こうか、フィリップ」
フィリップ「あぁ、相棒」
『エナジー!』
店員がエナジードーパントに変身。
『サイクロン!』『ジョーカー!』
翔太郎・フィリップ「変身!!」
『サイクロン!』『ジョーカー!』
翔太郎がWに変身。倒れるフィリップをすかさず、亜樹子が支える。
亜樹子「これこれ! やっぱ、これよぉ!」
W「「だな!」」
『ルナ!』『トリガー!』『ヒート!』『メタル!』
W「どんどん行くぜぇ!」
ルナトリガーの変幻自在の銃弾、ヒートメタルのロッド攻撃がエナジードーパントに次々に炸裂。
フィリップ『さぁ行くよ、翔太郎』
W「あぁ、ハードボイルドに決めるぜ! ジョーカーエクストリーム!!」
サイクロンジョーカーの必殺キックが炸裂。
大爆発。エナジードーパントの変身が解除され、地面に転がる。
フィリップ『決めゼリフは忘れてないだろうね、翔太郎?』
W「当たり前さ、フィリップ。街を泣かせる悪党に、俺たちが永遠に投げ続ける、あの言葉──」
「さぁ、お前の罪を数えろ!!」
そして、物語はファイナルステージおよび『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズMOVIE大戦 MEGAMAX』および『風都探偵』へ続いていく…。
最終更新:2024年11月25日 04:27