K-9/友情に輝く星のエンディング
荒くれ刑事マイク・ドゥーリーは麻薬界の大物ライマンを追跡する中で、麻薬組織の一員フレディを逮捕し大量の麻薬が密輸する事を聞いて、ブラニガン警部補からの提案で麻薬犬であるシェパードのジェリー・リーと共に犬猿の仲でその事件を探る中で仲がいかない恋人のトレイシーとのトラブルの中でトレイシーがライマンに誘拐され、ライマンのいるパーティー会場へ向かい助ける中で、取引現場となる場所でトレイシーを取り戻そうとするものの銃撃戦となり、ヘリで逃走しようとするライマンをジェリーが追いかけようとするが、撃たれて重傷を負い、その怒りを買ったマイクはライマンの射殺に成功するものの束の間、相棒の犬であるジェリーは瀕死状態であり、マイクとトレイシーは動物病院を探す時間の余裕が無いと判断したのか、大急ぎで普通の病院へと運ぶ。
マイク「着いたぞ。重傷なんです急患の受け付けは?すいません」
看護婦「ちょっと!動物は困ります!」
マイク「撃たれて、死にそうなんですよ」
看護婦「そうはいっても、他をあたってください」
マイク「私は警察なんです」
看護婦「どなただろうと、動物は診られません」
マイク「犬も人間も大して変わらないんです。おたくとケンカしてる暇はないですよ。どこにいます、この部屋ですか?」
看護婦「馬鹿な真似をしないでください、警察を呼びますよ」
マイク「何度でも呼んでくれ、やだね」
看護婦「犬には同情しません、動物の手当は出来ないんですよ」
マイク「じゃあこのまま見殺しにしろって言うんですか?」
看護婦「わかりました、今、何か方法を考えますから」
マイク「医者はいるか?」
看護婦「待合室の方でお待ちください。」
マイクはジェリーを持ちながら医療室へと行く。
マイク「おたく外科の医者ですか?」
医者「何の騒ぎだ?」
看護婦「警察の方がどうしても犬を見てくれって、帰らないんです」
マイク「重症なんです。助けてやってください」
医者「どういうことです?」
マイク「銃で撃たれたんです。こんなに出血してる、すぐに弾を出さないと死んでしまいますよ」
医者「衛生管理上、病院内に動物を入れることは禁じられています」
マイク「こちらで何とかしてくれよ、こんな状態でするわけないでしょ。殺さないでくださいよ」
医者「大げさな…たかが犬でしょ」
マイク「冗談言っちゃ困るよ。先生、ジェリーは刑事だ命の俺の相棒だ。あんた医者だろ?弾、取り出せるんだろ?」
医者「何とかやりましょう」
マイクの説得を受け入れた医者はジェリーの治療を受けいれる。
医者「手術の用意を頼む。犬を運んでくれ。いくぞ、始め!」
医者らはジェリーを乗せた医療ベッドを動かす。
マイク「助かるよ、大丈夫だ。保証する。何だってあいつは弾に強いんだよ、ちんぴらの玉に噛みついた時の事、話したっけ?たいしたガッツだろ、もう信じちゃったね。市民を敵の弾から守る。それが使命だ。そうだ俺達を弾から守った。あいつはすごいよほんと。ライマンに向かって走っていった。普通じゃできない」
トレイシーはジェリーの武勇伝を聞くと、トレイシーはマイクに抱き着く。
マイク「俺、あいつが死んだら、どうしていいかな?」
その後、待合室でマイクとトレイシーはジェリーの安否を心配していた。
マイク「俺は2年、ライマンを追った。2年、馬鹿やったよ。執着することはなかった、なくとも…」
トレイシー「そんなことないわ…あなたは優秀な刑事よ」
マイク「そうだな…まだ終わらなねえのか?」
すると医者たちが手術したジェリーを運び出し、それに目を付けたマイクは歩いて後を追い、入院中のジェリーの元へ行く。
マイク「ジェリー…」
マイクはジェリーに呼び掛けて、つつくが反応しない。
マイク「ジェリー…おい、ジェリー聞こえるか?お前が死ぬ前に一言の感謝を言っておきたかった。俺達、なんていうか…よくあるベタベタした関係じゃなかったよな?俺って攻撃的な男だし、お前とは上手くいくとは思ってなかった。ぶっちゃけた話、犬を飼った経験もない、どう扱いたかったのかわからなかったんだよ。本を読んで研究すりゃ良かった。今さら誤ったところで遅いけど、俺は横暴だって…ムスタングのミラーを取った時もそうだ」
マイクが自分を責めた一言を言うとジェリーは目が覚める。
マイク「65年型クラシックのタグが餓鬼じゃあるまいし…たかがミラー1つの事で突いたりして、それよりあんときは俺もいけなかった。首輪を縄をつけて無理やり縛り、ミラーを食いちぎるお前だけど、俺にも落ち度があったと思う。許してくれ、一晩中クローゼットに閉じ込めたこともあったな」
マイクがひどい扱いした責任を言うとジェリーは再び目が覚める。
マイク「冷凍肉食わしたり、、洗車機にぶちこんだり、他になんかあったっけ?。ああベットに潜りこんだ時、来たよな?あの時はどうかしてたんだよ。勘弁してくれ。もっといい思い出を作りたかった。せめてラスベガスでも連れて行ってやればよかったよな…。ドックショー見ながらタダ肉さ、費用は全部俺持ち。お前がひとめぼれしてるプードル、あれも一緒だ、最高だろもう、目が覚めればいいぞ。高級ホテルで俺はトレイシー、お前はブロンド美人だ犬用のホテルとなって…」
すると医者がやってくる。
医者「いたいた。やっぱりここでしたか。回復室には入れませんよ」
マイク「でも、可哀そうで…回復室?」
医者「ええ…そうです…回復室です」
マイク「ああ、ということは患者が…」
医者「回復する部屋です」
マイク「じゃあ…この犬…」
医者「助かりますよ」
マイクは笑顔になる。
マイク「2、3分よろしいですか?」
医者「いいでしょ」
医者が立ち去ると、マイクがジェリーに一言を言う。
マイク「この腐れ豚が、今喋ってたこと聞いてたんだな?死んだと思ったら鼻向けに哀れみにやっただけだ。あれは本当じゃない。お前は悪魔か?死んだふりして人を試しやがって。こんな赤っ恥かかされたの、生まれて初めてだよ。ラスベガス旅行だと?ふざけるなよ。勿体ない、プードルを持っていく?お前にはメス犬10匹いないね。人をおちょくりやがって。信じられん。死ぬ筈だったんだぞ。わかってんのか?」
ジェリーは助けたお礼としてかマイクの顔を舌でなめる。
マイク「仲良くやろうか」
変わって荒野の国道。
そこではジェリーが命を厭わず犯人に立ち向かった勇気を認めさせたマイク、トレイシー、相棒の犬であるジェリーとメス犬のプードルが自動車に乗っており、変わって休暇の行き先となるラスベガスの夜景が映ったところで終わる。
最終更新:2017年07月08日 19:00