霧の中の海。
そこに船に乗っていたエリザベス・スワンが海賊の歌を歌っていて、そんな中、ジョシャミー・ギブスがエリザベスに歌を歌わせるのをやめさせる。
ギブス「静かに!この辺は呪われた海賊がいる。襲われたりしたら、嫌だろ?」
そんな中、ジェームズ・ノリントンがギブスに話す
ノリントン「ギブスくん、やめたまえ」
ギブス「歌を歌ってたんです。海賊の歌を霧が出ている時に歌うと、災いを招きます。嘘じゃありません」
ノリントン「わかった、もういい。行きたまえ」
ギブス「はい、大尉殿。女を乗せるのは災いのもとだ。子供だろうとな…」
ギブスはエリザベスの元を立ち去り、酒を飲む。
エリザベス「もし海賊に会えたら、楽しいと思うんだけど」
ノリントン「とんでもないミス・スワン。野蛮で卑劣な連中ばかりだ。海賊の旗を掲げたり、腕に海賊の焼き印がある者は残らず捕えて、罰してやります。縄で吊るすのがふさわしい」
するとエリザベスの父・ウェザビー・スワンがやってくる。
ウェザビー「ノリントン大尉。実に頼もしいお言葉だが、この話題は娘に悪影響がありそうで心配ですな」
ノリントン「お許しを総督」
ノリントンは立ち去る。
エリザベス「私、平気よ。面白いもの」
ウェザビー「ああ。だから心配なんだ」
ウェザビーがエリザベスの元を離れると、エリザベスは筏に乗って倒れている少年に目を付ける。
エリザベス「男の子よ!。海に男の子!」
ノリントン「人がいるぞ!。ロープとフックを持ってこい!引き揚げろ!」
乗組員はとっさにその男の子をすくいあげ容態を確認する。
ノリントン「息はあるな」
ギブス「まさか、なんてことだ」
ギブスの言葉にエリザベスと乗組員が見た先には大破し炎上している船があった。
スワン「何故燃えてる?」
ノリントン「おそらく弾薬庫でしょ。貿易船は大量に積んでいますから」
ギブス「でも、役に立たず…」
ノリントン「ギブス君」
ギブス「皆が思ってることを言ってるだけです。海賊だ」
ヴェザビー「馬鹿な。証拠でもあるのか?ただの事故だよ」
ノリントン「早く艦長を起こしてこい」
乗組員「はい」
ノリントン「船を止めて。帆をたため。ボートを降ろせ」
乗組員らは異常事態に備える。
ヴェザビー「エリザベス。あの子のそばについてなさい。介抱してあげるんだ。わかったね」
乗組員はボートで炎上し大破してる船に行く。
エリザベスは少年に触れると、その少年は目を覚ました。
エリザベス「大丈夫よ。私はエリザベス・スワン」
ウィル「ウィル・ターナー」
エリザベス「私がついてるわ。ウィル」
ウィルは再び眠ると、エリザベスはウィルの首につけていた髑髏のマークの金貨を見る。
エリザベス「あなた海賊?」
ノリントン「何かわかりました?」
エリザベス「名前はウィル・ターナー。それしか分かりません」
ノリントン「下に移せ」
エリザベスはウィルが持っていた髑髏のマークの金貨を再び見ると、目の前には幽霊船があった。
最終更新:2017年11月09日 20:23