あいえすっ!の第1話

第1話
IS・・それは女性にしか動かせないパワードスーツ。
そしてここは・・・より優秀な操縦者を育成すべく世界各国から少女が集う学園。
この物語は何の因果かISを動かせる‘男‘織斑一夏が魅惑の女の園で繰り広げる
波乱万丈の一代記である!

シャルロット・箒・セシリア・鈴・ラウラ「「「「「それは違う」」」」」
一夏「ですよねー」


幼なじみと再会した
箒(テレビで一夏を見た時は驚いた。久しぶりに見た一夏はその・・・かっこよくなっていたから)

箒(って何を浮かれているんだ私は・・・幼なじみとして私が面倒見てやらないとな)

クラスメイトたち「織斑く~~~ん!」
「これからよろしくね!」
「わからない事あればなんでも聞いてね~!」
クラスメイトの少女たちが一夏に群がっていた。

箒「一夏!女に世話を焼かれるとは男として情けないぞ!!」

姉とも再会した
一夏「え・・・!千冬姉、ここの先生だったのか!あだっ」
千冬は一夏の頭を出席簿で叩いた。
千冬「ここでは織斑先生と呼べ」

クラスメイト「うそ!織斑君って千冬様の弟?」
「だからISが使えるのかな?」
「千冬様と家族なんて羨ましい~!!」

一夏「久しぶりに会ったけどご飯とかちゃんと食べてるのか?洗濯ものとか溜めたりしないか?」

一夏「病気とかしてないよな?」
千冬「いいから席につけ」
クラスメイト「オカンだ」
「オカン系男子だ」
(どういう姉弟だよ)

自爆&暴走
一夏が寮の自分の部屋に入ったが、そこには風呂上がりの箒がいた。
箒「一夏!?」
一夏「箒!?」

箒「貴様!そこに直れ!成敗してくれるッ!!」
箒が一夏に手当たり次第に物を投げつける。
一夏「落ち着け!落ち着けって!」

ブラジャーが一夏の頭に当たった。
一夏「ん?」
箒「ふは」

箒はより激しく、金づちや包丁も交えて投げつけ出した。
箒「うあわああああああああああああ」
一夏「ぎゃばああああああああああ」

親しき仲にも
一夏「まさか箒と同室だとは」
箒「・・・・・・・・・」

箒(一夏とはいえ・・・いや一夏だからこそ、男と同室とは緊張するものだな・・・)

一夏「まぁ知らない子より箒の方が緊張しなくていいよな~~~」

箒「そうか・・・良かったな。全く意識されてない・・・」
一夏「え?俺なんか悪い事言った?」

感涙
翌朝。一夏の前に朝食が出された。
一夏「すっ、げええええ!!」

一夏「なんて理想的かつうまそうな朝食!さすが国立の学校は違うぜ!」

一夏「昨日のおかずの残りが見あたらない。こんな豪勢な朝食を出されたら俺は・・・」

一夏「正直どうしたらいいかわからない・・・まぶしい・・・」
箒「食べればいい・・・」

幸せオーラ
一夏が朝食を食べる。

一夏「ウマー」

一夏「しあわせ~」
その様が箒の胸に突き刺さり―――

箒「一夏・・・私の卵焼きもやる・・・食べろ」
一夏「え?なんで?」
箒「いいから喰え」

墓穴掘っちゃた
モブクラスメイト「あーッ!篠ノ之さんズルい!」
「織斑君に餌付けしてる!」
一夏(餌付けって・・・動物かよ)

箒「べ・・・別におかしな事はしてないぞ!一夏がこの卵焼きを気に入ったと言うから!」

一夏「え?言ってな・・・」
クラスメイト「じゃああたしのもあげる!」
「あーんして!」
「あ~ずるい、あたしも~!!」

箒(あああああ、私の馬鹿者!!)

クールビューティー
真耶「ひゃ~一夏君モテモテですね。すぐに彼女ができたりして!そしたらどうします?」

千冬「別にどうもしない。何事も経験だ。アイツの好きにさせるさ」

千冬がコーヒーにカップの中身を注ぐ。
真耶「先生・・・それお酢ですよ」

千冬が真耶にヘッドロックをかける。
千冬「誤解するなよ・・・動揺とかしてないからな」
真耶「ひゃ・・・ひゃいっ」

才能
一夏「ごちそうさまでした~」
学食のおばさん「はいよ~」

一夏「あの、ご飯すっごく美味しかったです!」

おばさん「まぁ~~~そんな事言われたの初めて!いい子ねぇ!」
一夏「あっいえ、そんな・・・」

箒(生徒のみならず職員までも・・・)

女はそれを我慢できない
一夏「特に煮物が美味しかったです」
おばさん「あらそう~~~」

一夏「隠し味に梅干し入ってませんか?」
おばさん「まあ!良くわかったわね!」

一夏「今度作り方教えて下さい!」
おばさん「お安い御用よぉ~~~」

箒「この節操なし!!」
一夏「へぶっ!!」
箒が一夏をぶん殴った。

濡れ衣
セシリア(わたくしはセシリア・オルコット。イギリスの代表候補生ですわ)

セシリア(学園にはISの修練の為に来ましたの。お遊び気分の方とは意識が違いますわ)

クラスメイト「うわ!オルコットさんにプリ帳可愛い!」
セシリア「!!!」

セシリア「こっ、これはメイドが勝手に入れたのです!!別に私がプリクラを撮りたかった
訳では!!」

そうではなくて
セシリア(はあああ、びっくりしましたわ!こ、これは別に他意はなくでですね、郷に入っては郷に従えというもので。日本の女子高生の必須品と聞いて持ってみただけですわ。って、私は誰に言い訳してるのかしら)

セシリア(それより・・・何ですのあの男!もの珍しいから皆にチヤホヤされて・・・)

クラスメイト「オルコットさん、プリクラ交換・・・」
セシリア「あああもう!!うっとおしくてたまりませんわ!!」

クラスメイト「あ・・・・うん、ごめんね・・・オルコットさんこわい・・・」
セシリア「ちっ!違います、今のは・・・!」
(ああああああ)

一夏はセシリアとの勝負に負けた!しかし専用機『白式』を手に入れた!

真耶「織斑君・・・負けて残念でしたね」
一夏「はぁ・・・」
真耶「そういえば一夏君、変わったクセがあるんですね。浮かれると左手をグーパーするって織斑先・・・」

真耶「せぐっ」
千冬が真耶の首元を殴った。

真耶「うえッ、げほっ」
箒(!!)
一夏「セグウェイ?」


長シャワー
セシリアはシャワーを浴びながら、考えていた。
セシリア(織斑一夏・・・私・・・もしかしてあの方の事・・・)

セシリア(でも一夏さんには篠ノ之さんが・・・!とても入り込みにくいですわ!)

セシリア(それに少々一夏さんにきつく当たりましたし・・・最悪嫌われている可能性も・・・)
「どうしましょう・・・・」

セシリアのルームメイト「オルコットさーん・・・?」
(三時間もお風呂場から出てこない・・・どうしよう)

時差9時間
イギリス オルコット邸。
セシリアの親友兼専属のメイド、チェルシーがセシリアからの連絡を受けた。
チェルシー「はいチェルシーです。えっ、お嬢様に好きな人が!?」

チェルシー「大丈夫ですよ!お嬢様美人ですから相手を尊重して立てれば誰でも落とせます!」

セシリア「そう・・・!チェルシーが言うなら確かですわね!」

セシリア「参考にさせて貰いますわ~!」
セシリアのルームメイト(できればルームメイトも尊重していただきたい・・・夜中の3時ですよ・・・)


受難
チェルシー「代表候補生としてISの事を教えて差し上げるのはどうでしょう?」
セシリア「さっそく実践!!」

一夏「すげー!さすが代表候補生、説明がわかりやすい!」

セシリア(嫌われてる・・・なんて取り越し苦労でしたわね)
「お役に立てて良かったですわ」

セシリアのルームメイト「全然良くないわよ・・・寝不足だっつーの」

原則と例外
箒(まずい・・・ただでさえ一夏を狙う女子が多いのに)

箒(代表候補生だと!?あの態度の変わりよう、一夏に懸想しているのが丸わかりだ!?)

一夏「あいつ態度が柔らかくなったよなー。そういや俺って最初仲悪い奴ほど仲良くなる気がする」

箒「な、何事にも例外はある!!」
一夏「え?うん・・・?」

ペナルティ
千冬「そうだ二人とも。実技の時はISスーツを決して忘れるなよ」
真耶「いたた・・・」

千冬「忘れた時は競技用の水着。しれも忘れたら下着で授業に参加してもらう」

箒「下着って・・・」
一夏「またまた・・・そんなの冗談に決まって」

真耶「あうう~」
千冬「山田先生は去年2回下着で授業をした」
一夏(何してんのこの学園)

むっつり

箒(し・・・しししし、一夏の前で下着だと・・・!?)
「一夏・・・あまり見るな・・・」

一夏(想像するだけでも恐ろしい・・・)
女子たち「織斑くんのえっちー!!」
「ヘンターイ!!」
「写メ撮っとこー!!」

一夏「絶対忘れらんねぇ・・・」

箒「一夏!?今不埒な想像をしたな!?」
箒が一夏の頬をはたいた。
一夏「ぶぶッ」
(理不尽!!)

箒「♬、♪」
「うっ」
セシリア「きゃっ」
写真を抱えてご満悦だった箒だが、曲がり角でセシリアと額をぶつけてしまった。

セシリア「し・・・失礼!不注意でしたわ」
箒「すまない!前を良く見ていなくて・・・」
セシリア「って篠ノ之さんでしたのね」
箒「なんだ・・・オルコットか」
セシリア「はッ、!篠ノ之さん!?その手に持っているものはまさか・・・!!」
「一夏さんの代表就任式の写真でしょう!?何故貴女がそれを持っているんですの!?」
箒「黛先輩に焼き増しを貰ったのだ。私もこの中に写っているからな・・・まさかお前も持っているのか!?」
セシリア「当然貰っていますわ!いいですこと!?これは専用機持ちの私と一夏さんへのインタビュー!つまりこの写真の主役は私たち二人!!この固く繋がれた手が何よりの証拠ですわ!」
箒「!!」
セシリア「勝ちましたわねっ!!」
箒(ぐっ・・・!こいつ!!代表候補生だからって一夏にベタベタベタベタ。最近の一夏の写真なんて私は一枚も持ってないんだぞ!それをポッと出の奴がツーショットまで・・・)
そこへ一夏が来た。
一夏「あれ。箒にセシリアじゃないか。こんなところで何してるんだ?」
箒「いっ・・・一夏!」
セシリア「あら・・・一夏さん?もしかしてそれ・・・」
一夏「ああこれ?黛さんに貰ってきたんだ」
セシリア「一夏さんったら・・・私のツーショットをわざわざ・・・?」
一夏「?、折角だからアルバムに貼ろうと思ってさ」
箒・セシリア「「アルバム?」」
一夏「家族のアルバムだよ。友達との写真とか行事の写真を貼ってるんだ。過去に誰と一緒にいたのか覚えていられるようにって、千冬姉が始めたんだ。箒とも昔一緒に撮ったよな~」
箒「一夏・・・私との写真まだ持ってるのか・・・?」
一夏「勿論!大事な想い出だからな」
箒「っ・・・!」
セシリア「ンンッ!!それで一夏さん・・・その写真も保管なさるの?」
一夏「ああ・・・縁っていいうかさ、ここにもし来なかったらさ、皆にも会えなかったわけだろ?まあ色々騒がしい時もあるけど・・・そういうのもきっと大事な想い出になると思うから」
箒「一夏・・・そっ・・・その中に私は含まれるんだろうな!」
セシリア「わっ、私もいますの・・・?」
一夏「あったりまえだろ!」

セシリアと箒が笑った。

セシリア「また皆で写真を撮りましょうね、一夏さん!」
箒「次は千冬さんも一緒に入れるといいな」
一夏「そうだな~」

箒(次こそは一夏と二人で写るぞ!それはそれ、これはこれ!!)
セシリア(この写真、二人の所だけ切り抜いて保管しましょ)

その頃の新聞部。
黛「焼きまし有料にしたらすごいもうかりそう。・・・やらないけども」

(続く)

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最終更新:2017年12月24日 22:24