IS<インフィニット・ストラトス> ブラックバニー/ホワイト・ビターの最終回

最終話『これからも一緒』

一夏の部屋。
色々あって、気まずくなっていたラウラと一夏がベッドに座り合っていた。
一夏「えっと・・・なんだ・・・迎えに来たはいいものの、こういう時って・・・なんて言ったらいいか、わかんねぇね」
ラウラ「私もだ・・・どうしていいかわからん。もっと詳しく聞いておけば・・・!」
一夏「なんだラウラもかよ!?」
ラウラ「まあ細かいところはどうでもいい。こうして嫁が来てくれただけで、私は・・・嬉しいぞ」
一夏「?」
「こんなんでいいのかラウラ?これじゃあなんだか・・・」
ラウラ「私がいいって言ってるから、いいのだ」
一夏「いやでも、なんかもっとやりようが・・・う~~~~~ん・・・」
ラウラ「むっ・・・・・・」
「仕方のないやつだな」
一夏「!」

ラウラが一夏の頬にキスした。

ラウラ「い・・・今のは、仲直りのキスというやつだ・・・これでもうこの前のことは終わりだ。わかったか」
一夏「お・・・おう」

ラウラ「それとだな、この際言うが・・・」
ラウラがもじもじしだした。
一夏「?」
ラウラ「たまには・・・嫁からも・・・キス・・・してくれないか?」
一夏「ええー!?」
ラウラ「夫婦なのだから、そっちからあってもいいだろう」
一夏「そ、そうかもしれないけどいきなり言われても!?」
ラウラ「ダメか?」
ラウラが目を閉じ、唇を出す。
一夏「!」

一夏「・・・・・」
一夏が首を大きく振り、深呼吸し、つばを飲んだ。
そして意を決してラウラとキスしようとしたが・・・そこでラウラのお腹が大きな音を立てた。
一夏「え・・・?」

ラウラ「ち、違うぞっ、今のは気のせいだ、気のせいだっ。何も聞こえなかった、何も聞こえなかった、いいな?」
一夏「・・・いやそれは無理だろう」

ラウラ「せっかくのチャンスだったのに・・・私のお腹の大馬鹿もの・・・」
一夏「こればっかりはしょうがねぇよ」
ラウラ「しかし・・・」
一夏がラウラの頭に手を置いた。
一夏「んじゃあ、おごってやるから飯でも食べに行くか?そしたらまた考えようぜ」
ラウラ「いや・・・それだけでは私は満足しないぞ」
一夏「欲張りなやつだな。そうだなー、飯プラス明日一日ラウラに付き合う。これならいいだろ?」
ラウラ(きゅんっ)
「い・・・いやそれでも私は満足できん」(ツーン)
一夏「どこまで欲張りなんだよ。だったら、こういうのはどうだ?」
一夏がラウラの手を握った。
一夏「これからもずっとラウラのそばにいる。そ、それが夫婦ってやつなんだろう?」
ラウラが一瞬呆けるもすぐに笑顔になった。
ラウラ「それならいい」

一夏とラウラが廊下を歩く。
ラウラ「嫁よ」
一夏「なんだ、ラウラ」
ラウラ「腹が減っては戦ができぬと言うよな?ということは・・・ご飯のあとは私ということか・・・」
一夏「何を期待してんだ・・・!さ、さっさと行くぞ。腹減ってんだろ」

ラウラ(まあいい、自分たちのペースでゆっくり歩くとしよう。だって私と嫁は――――)
(これからも一緒なのだから)


-おわり-

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最終更新:2017年12月31日 19:09