トランスフォーマー ザ・ヘッドマスターズ(漫画版)の最終回

★デストロンをおって、
宇宙へしゅつげきするサイバトロン戦士。
いよいよ、地球をたびだつ日はちかづいた。

サイバトロンのクロームドームやウィーリーが、ダニエル親子と別れを惜しんでいる。

ダニエル「あ~あ サイバトロンのみんなと ずっといっしょにいたいのにね」
ウィーリー「おれっちもダニエルとずっと あそんでいたいよ!」
クロームドーム「ぼくたちも ずっと地球にいたいんだ! この美しい平和な緑の星にね! でもよかった デストロンがたいきゃくして……」
サウンドブラスター「おっとサイバトロン! まだこのサウンドブラスターさまが一人 情報あつめのためにのこっているぜ!」

突如として現れたデストロンのサウンドブラスターが、ウィーリーに飛び蹴りを見舞う。

ウィーリー「うわぁっ!
ダニエル「あっ ウィーリー!」
クロームドーム「なに? おのれ! よくもウィーリーを!」
サウンドブラスター「へっへっ きさまのパンチなどでまいるわたしではないぞ! 人じちをとれ! スラッグフェスト! オーバーキル! カセットロン! イジェークト!」

カセットロンのスラッグフェストとオーバーキルが出撃し、ダニエルたちに襲いかかる。

スラッグフェスト「さぁ どうだ こわいぞっ こわいぞぅ!」
ダニエル「た たすけてっ クロームドーム!」
クロームドーム「くそっ! デストロンめ! きたないまねを……」
スラッグフェスト「いっちょう かわいがってやるか! ガウォ──ッ!」

父のスパイクが捨て身で、ダニエルや妻のカーリーを守る。

スパイク「にげろ 二人とも!」
ダニエル「あっ パパッ!」
カーリー「あなた!」
スパイク「ダ ダニエル ママをまもってくれ……」
ダニエル「ちくしょう デストロンめ!」
サウンドブラスター「どうだ? クロームドーム あの人間たちをころされたくなかったら おとなしくデストロンにはいれ!」
クロームドーム「おのれ!」
オーバーキル「ひひひっ!」
ダニエル「くそ~っ え~いっ ぼくがあいてだ! カセットロンなんか こわくはないぞ!」
スラッグフェスト「?」

ダニエルがスラッグフェストに飛びかかり、馬乗りになって目をふさぐ。

スラッグフェスト「あぎゃ~ 目がみえへん!」
ダニエル「死んでもはなさないからな!」
オーバーキル「おっ おい スラッグフェスト ぎゃっ!

前が見えないスラッグフェストが、でたらめに暴れ回り、オーバーキルに衝突して大爆発。

カーリー「ダニエル!」
ダニエル「う~ん」
サウンドブラスター「おっ おい だらしないぞ おまえら!」
クロームドーム「けいせい逆転だ! これで おもいっきりたたかえるぜ!」
サウンドブラスター「なっ なに?」
クロームドーム「必殺クロームドーム ハリケーン投げで じごくのはてまでとんでいけ!」
サウンドブラスター「うおっ あら~」

クロームドームに投げ飛ばされたサウンドブラスターが、地平線の彼方まで吹っ飛んでいく。

スパイク「はっはっはっ!」
オーバーキル「おいてっちゃやだってば~っ!」

カセットロンたちも退散してゆく。

声「みんな よくがんばったぞ!」
ダニエル「えっ!」

そこへ現れたのは、前総司令官のロディマスコンボイ。

クロームドーム「あっ あなたはロディマスコンボイ!
ダニエル「ワ~ン」
ロディマス「大きくなったなっ ダニエル! みちがえたぞ! いま宇宙の旅からかえってきたところだ!
わたしも宇宙でいろいろなしれんとたたかってきた! しかし わたしをいつも勇気づけてくれたのが『新生マトリクス』だった! 長老アルファートリンさまとコンボイ司令のきびしいおしえと マトリクスの新しい力『地球のたましい』が…… たたかうことだけで生きてきたわたしに 平和と生きるよろこびをおしえてくれた それが美しい人間の心だ!
この地球で生きる人間はなんてすばらしいんだ! われわれ超ロボットにはない なにかをもっている! わたしはダニエルのりっぱなかつやくをみて ますます人間に感動した!
超ロボットも地球人も『生きる』ために変身し 成長していく! ダニエルも『おとな』という大きなもくひょうへまっしぐらにむかうトランスフォーマーだ!」
ダニエル「えっ? ぼくもトランスフォーマー?」
クロームドーム「そういえばダニエル! パパのスパイクに顔がだんだんにてきたね!」
ダニエル「へへっ」
ロディイマス「さようならだ ダニエル! これからわれわれサイバトロンはメガザラックをおって宇宙へむかう! フォートレスがまっているんだ!」
ウィーリー「おとなになったら ぜったいあいにきてくれよ! ダニエル!」
ダニエル「ありがとう ウィーリー! やくそくするよ!」


そのころ はるか遠くにとばされた
サウンドブラスターは……。

サウンドブラスター「う~む」
カセットロンたち「うわぁ~ん あにき~っ しっかりしてくれよ~っ」「あっ」

忍者参謀シックスショットが現れる。

サウンドブラスター「き きさまはシックスショット! なにしにきた?」
シックスショット「デストロンなどにみれんはない! もう一度この地球がみたくなって きたまでさ デストロンのしごとなど せっしゃのビジネスの一つにすぎぬからのぅ……」
サウンドブラスター「なに~」
シックスショット「おぬしみたいに あやつり人形のような軍人にはわかるまい 宇宙で生きる命のとうとさが せっしゃは大宇宙のたくさんの星をわたりあるき 多くの変身能力を身につけた! しかし まだまだしゅぎょうがたりん!
できることなら せっしゃ こんどは…… 地球人のすがたにトランスフォームしたい!」
サウンドブラスター「人間に? わからないな スーパートランスフォーマーのおまえが…… 何百万年にもおよぶ わたしのデータ回路でもぶんせきできぬかんがえだ……」



それから二か月後、サイバトロン戦士たちは、
デストロンをおって地球からさっていった!
しかし、トランスフォーマーの物語は
まだまだつづく……。

これからは、ぼくたち自身が
地球をまもっていかなければならない!
がんばろう、みんな!
これからの未来をきずいていくために!

あすのトランスフォーマーは きみたちだ!


ダニエル、スパイク、カーリーの3人が海岸を走る。

スパイク「お~い ダニエル!」
カーリー「まって!」

ダニエル「トランスフォ──ム!」


《おわり》

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最終更新:2018年01月24日 08:05