~次回予告~ ナレーション『散っていく光、届かぬ指先』 『悪夢宇宙に弾ける時、後に残る物は・・・?』 『次回、機動戦士ガンダムSEED『終わらない明日へ』』 『新たな世紀へ飛べ!ガンダム!』
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ヤキン・ドゥーエ宙域では、
旗艦のドミニオンと月基地を失いながらも戦いを続ける地球連合軍と
地球軍にほぼ勝利しながらも戦いを止めないザフトの激戦が続いていた。
その中をラクスのエターナルとオーブ所属のクサナギはザフト最終兵器『ジェネシス』を目指し進んでいく。
ラクス「ザフトは直ちにジェネシスを停止しなさい!」
バルトフェルド「ええい、取り舵20!」
ラクス「核を撃たれ、その痛みと悲しみを知る私達がそれでも同じことをしようというのですか!」
「撃てば癒されるのですか!同じように罪なき人や子供を!?」
クロト「うふ、うひゃ、あはははは!」
連合の生体CPUであるクロトが薬物切れで苦しみながら笑いだした。
乗機のレイダーガンダムもエネルギー切れ間近のアラートが響いてる。
しかし帰投すべきドミニオンは既に轟沈している・・・。
ラクス「これが正義と!? 互いに放つ砲火が何を生んでいくのか、
まだ分からないのですか!!」
マリュー「帰って 帰ってくるって言ったのに・・・」
アスランのジャスティスガンダム、カガリのストライクルージュと共に
ジェネシスを目指していたキラは何かを感じた。
キラ「 なんだ・・・?」
キラのフリーダムガンダムは離脱していく。
カガリ「キラ?」
キラ「カガリを頼む 何かが・・・」
アスラン「分かった!」
カガリ「キラ!」
ラクス「まだ犠牲が欲しいのですか!」
自分を生んだこの世界全てを滅ぼすため、
戦争の裏で暗躍していた男、
プロヴィデンスガンダムを駆るラウ・ル・クルーゼが笑みを浮かべる。
ムウの犠牲で救われたアークエンジェルだが、
これまでの戦闘で既に満身創痍であった。
火災の生じた内部でマードック達メカニックも奮闘していた。
マードック「急げぇ! こっちが先だ、バカヤロウ!!」
サイ「115から144ブロックまで閉鎖!」
ノイマン「推力、50パーセントに低下!」
ミリアリア「センサーの33パーセントにダメージ!」
ドミニオンのクルー達の乗る脱出艇もその近くにいた。
連合兵「近くに友軍は・・・」
フレイ「アークエンジェルに!」
ラウ「アズラエルめ・・・案外と不甲斐ない」
プロヴィデンスがアークエンジェルに迫る。
ミリアリア「モビルスーツ接近っ!」
マリュー「え・・・」
サイ「・・・」
ノイマン「くっ!」
イザーク「友軍機?あんな機体・・・・・・・」
ディアッカ「くそっ!こんなときに!」
ディアッカのバスターはプロヴィデンスに長射程狙撃ライフルを放つも、
プロヴィデンスは回避し、バックパックから自立型兵装『ドラグーン』を切り離す。
ディアッカ「?」
ビーム砲を放ちながら、フリーダムが駆けつけた。
プロヴィデンス本体は、フリーダムの攻撃を回避するが
ドラグーンはバスターの方を攻撃しだした。
ディアッカ「何ぃ!?」
バスターは肩のミサイルポッドを撃つも
ドラグーンの撃つビームでそのミサイルポッドが破壊された。
ディアッカ「うぐぅ!」
キラ「!?」
ドラグーンの追撃でバスターは頭と右手を破壊される。
マリュー・サイ・ミリアリア「「「!」」」
イザーク「ディアッカ!」
フリーダムとプロヴィデンスの戦闘は、
フレイ達の脱出艇からも見えていた。
フレイ「キラ!」
ラウ「また君か!」
フリーダムはミーティアから無数のミサイルを発射するも
ドラグーンに全て撃ち落とされた。
ラウ「厄介なヤツだよ、君は!」
プロヴィデンスのビームライフルがミーティアの右アームを撃つ。
損傷したアームはフリーダムが切り離した直後に爆発する。
キラ「あなたは!」
プロヴィデンスは、ビームソードをかいくぐり
シールドサーベルでミーティアの左アームを切断する。
サイ「キラ!」
マリュー「援護できる?」
サイ「この状況では・・・」
ラウ「あってはならない存在だと言うのに!」
キラ「何をっ!?」
フリーダムは再度ミサイルを放つも、ドラグーンに撃ち落とされ
シールドサーベルに切り払われた。
その頃、大破したバスターはフェイスシフトダウンしていた。
ディアッカのいるコックピットにスパークが走っていた。
ディアッカ「くそっ!」
イザークのデュエルガンダムがバスターに近づくも
背後から銃弾が飛んできた。
イザーク「!?」
クロト「ひゃ―はははは!! あはは、あは!」
レイダーが盾の機関砲を乱射しながら接近してくる。
デュエルの構えたビームライフルが銃弾に当たり爆発する。
イザーク「くっ!」
ディアッカ「イザーク・・・」
デュエルが唯一残された頭部バルカン『イーゲルシュテルン』を連射する。
ラウ「知れば誰もが望むだろう!君の様になりたいと!」
キラ「くっ・・・・・!」
ラウ「君の様でありたいと!」
キラ「そんなこと!」
フリーダムはビームサーベルを抜き、ドラグーンのビームを切り払うも
防ぎきれなかったビームがミーティアに当たる。
ラウ「ゆえに許されない! きみという存在は!」
今度はミーティアの背部にドラグーンのビームが当たった。
クロト「えへへ・・ボクは・・・ボクはねぇ!」
イザーク「そいつをよこせ!」
ディアッカ「イザーク!」
デュエルとバスターが共に長射程狙撃ライフルを構える。
レイダーは頭部のエネルギー砲、『ツォーン』を発射しようとしている。
クロト「ひゃ―ぁ!」
イザーク「こんなヤツに!」
レイダーのツォーンと二体のライフルが同時に放たれた。
ツォーンはデュエルの左肩を掠めたが
ライフルのビームはレイダーの腹部を貫いていた。
レイダーは二体とすれ違い、そしてクロト諸共爆発四散した。
その直後、デュエルがエネルギー切れでフェイズシフトダウンした。
キラ「僕は・・・それでも僕は!」
キラはスーパーコーディネーターとして生み出された場所であるメンデル、そして実の姉であるカガリ、育ての親であるヤマト夫妻のことを思い返している。
キラ「力だけが僕の全てじゃない!」
ラウ「それが誰に分かる?」「何が分かる?」
キラ「うぅ!」
ラウ「分からぬさ!」「誰にも!」
ミーティアのエンジンがシールドサーベルで切り裂かれた。
その衝撃で体勢が崩れた拍子で、
キラはドミニオンからの脱出艇を見つけた。
その中にはフレイもいる。
フレイ「キラ!」
キラ「フレイ!」
フリーダムはミーティアを分離し脱出艇に向かう。
残されたミーティアをドラグーンが完全に破壊した。
脱出艇目掛けてプロヴィデンスのビームライフルが撃たれるも
フリーダムが差し出したシールドが間一髪で防いだ。
フレイ「キラ・・・」
見つめ合うキラとフレイ。
だが、別方向からのドラグーンのビームが脱出艇を貫いた。
脱出艇は爆発。
フレイも爆炎に包まれていく。
キラ「フレイーー!!」
プロヴィデンスはドラグーンを戻しその場を離れる。
脱出艇の爆発はアークエンジェルでも確認された。
サイ「フレイ・・・」
キラ「フレイ―――!!」
キラの意識は現実から離れた。
そこへフレイの意思が幻として浮かびあがった。
フレイ「キラ・・・」
キラはそれに気づいてないのか、泣き続けている。
キラ「そんな・・・フレイ! そんな・・・」
フレイ「ありがとう・・ごめんね・・・」
キラ「・・・どうして・・・」
フレイ「・・・ずっと、あやまりたかった」
キラ「くっ・・・どうして、キミが フレイ!」
フレイ「苦しかった・・・怖くて、ずっと」
フレイはかって、父親を守りきれなかったキラを憎んでいたが・・・
フレイ「知らなかったから 私、何も分かってなかったから」
キラ「フレイ!」
フレイ「でも、今やっと自由だわ とても素直に・・・あなたが見える」
キラ「僕は・・・くっ!」
フレイ「だから泣かないで・・・」
キラ「ちくしょう! 僕は・・・」
フレイ「あなたはもう泣かないで」
キラ「君に何も・・・・!
フレイ「守るから・・・本当の私の想いがあなたを守るから・・・」
最後にキラを抱き寄せてフレイの幻影は消えた。
現実ではフリーダムは脱出艇の爆発に吹き飛ばされていた。
キラ「・・・・・くっ!!」
フリーダムは体勢を立て直し、ヤキンへ向かう。
キラは涙をこぼしながらもSEEDを発動させていた。
エターナルとクサナギはジェネシスに接近していた。
エターナルクルー「ジェネシス射程距離に入ります!」
バルトフェルド「フェイズシフトとて無限じゃないんだ!」
キサカ「ローエングリン!てぇー!」
両艦はジェネシスを砲撃するも
ジェネシスの超高硬度のフェイズシフト装甲は
砲撃を弾いてしまう。
ラクス・キサカ「!」
バルドフェルド「くそう!厄介なものを」
ザフト兵「ジェネシス、外傷なし」
「相転移変動率・・・」
パトリック「あんな小娘やナチュラルどもの船、
さっさと叩き落とさんか!」
ザフト兵「ラクス様・・・」
パトリック「 急げ!照準入力開始!」
「目標北米大陸東岸地区!」
ザフト高官「議長・・・」
ジャスティスとストライクルージュもジェネシスの近くまで来ていた。
アスラン「ヤキンに突入してコントロールを潰す!」
バルトフェルド「!」
ラクス「アスラン!」
ジャスティスがミーティアを分離する。
アスラン「時間がない!行くぞ!」
カガリ「うん!」
ラクス「アスラン! カガリさん・・・」
カガリ「大丈夫だ 任せろ!」
キサカ「・・・M1、キクチ機、・・・機、カガリ様の護衛を!」
ストライクダガーを撃破しながらプロヴィデンスがエターナルに迫る。
ラウ「ちぃ!」
ダゴスタ「モビルスーツ接近!ブルー52チャーリー!」
ラウ「君の歌は好きだったがね」
バルドフェルド「回避!取り舵――」
ラクス「あれは・・・」
ラウ「だが、世界は歌の様に優しくはない!」
ドラグーンが護衛のM1アストレイを一掃し、
エターナルとクサナギにもダメージを与える。
キラ「はぁぁぁぁ!」
そこへフリーダムが復帰してきた。
キラ「あなたは・・あなただけは!」
ラウ「ふっ」
フリーダムはビームライフルでドラグーンを二基撃ち落とす。
ラウ「いくら叫ぼうが今更!」
キラ「でぇーい!」
フリーダムはドラグーンをもう一基撃ち落とす。
ザフト兵「ジェネシス照準、目標、地球・・・
大西洋連邦首都ワシントン!」
ヤキンに向かうジャスティスとストライクルージュを
ザフトのモビルスーツが攻撃する。
アスラン「やめろ!もうやめるんだ!こんな戦い・・・」
ジャスティスの反撃がモビルスーツを戦闘不能にする。
「本当に滅ぼしたいのか! 君達も全てを!」
アスランの説得にザフト兵の憎しみの言葉が返ってくる。
ザフト兵「奴らが先に撃ったのだ!」
「ボアズには弟もいた!」
アスラン「・・・くそっ!」
アスラン達はヤキン・ドゥーエ内へ侵入できた。
フリーダムとプロヴィデンスがサーベルで鍔競り合いをしている。
ラウ「これが定めさ、知りながらも突き進んだ道だろう?」
キラ「何をっ!?」
ラウ「正義と信じ、分からぬと逃げ、知らず!聞かず!」
「その果ての終局だ!もはや止めるすべなどない!」
「そして滅ぶ、人は 滅ぶべくしてな!」
キラ「そんなこと!」
アスラン達はモビルスーツでヤキン内を進む。
ザフト兵「大丈夫か!」 「おおい、しっかりしろ!」
負傷したザフト兵に目をやりながらも
アスランは進む。
パトリック「なにをしている!急げ!これですべてが終わるのだぞ!」
ザフト指揮官の一人、レイ・ユウキがパトリックに進言しだすが・・・
ユウキ「議長! この戦闘、すでに我らの勝利です!撃てば地球上の生物の半数が死滅します! 」
「もう、これ以上の犠牲はーーー」
ユウキが崩れ落ちる、パトリックが発砲したのだ。
アークエンジェルもジェネシスへ向かっていた。
デュエルとバスター、イザークとディアッカは着艦していた。
マリュー「フリーダムは?」
ミリアリア「分かりません エターナルもクサナギも・・・」
サイ「キラ・・・」
フリーダムがライフルでドラグーンを一基撃ち落とす。
キラ「そんな・・・あなたの理屈!」
ラウ「それが人だよ、キラくん」
キラ「違う!」
フリーダムはフルバーストで更にドラグーンを撃ち落とした。
キラ「人は、人はそんなものじゃない!」
ヤキン・ドゥーエ内では
アスランとカガリはモビルスーツを降りて
司令室へ向かっていた。
ラウ「ハッ 何が違う!何故違う!」
「この憎しみの目と心と引き金を引く指しか持たぬ者たちの世界で・・・」
プロヴィデンスのビームライフルにフリーダムの左足が撃ち抜かれる。
ラウ「何を信じる 何故信じる!」
プロヴィデンスのビームライフルとシールドビーム砲の同時射撃で
フリーダムのシールドが弾き飛ばされる。
キラ「それしか知らないあなたが!」
フリーダムとプロヴィデンスは再度切り結ぶ。
ラウ「知らぬさ!所詮人は己の知ることしか知らぬ!」
キラはこれまで自分に投げかけられた言葉を思い返す。
ムウ(キミ・・・コーディネイターなんだろ?)
アスラン(お前が何故地球軍にいる!)
キラ(戦争なんか嫌だって、キミだって言ってたじゃないか!)
ガルシア(だがキミは裏切り者のコーディネイターだ)
フレイ(アンタ・・・自分もコーディネイターだから、本気で戦ってないんでしょ!)
サイ(それも遺伝子いじって・・・)
ラウ「まだ苦しみたいか!?」
「いつかは・・・やがていつかはと、そんな甘い毒に踊らされて
一体どれほどの時を戦い続けてきた!」
ヤキン内部では、アスランが警備兵を手榴弾で吹き飛ばしていた。
パトリック「ヤツらが――敵がまだそこにいるのに・・・・・
なぜ、それを撃つなと言う?」
「――撃たねばならんのだ!撃たれる前に!」
「敵は滅ぼさねばならぬ!なぜそれが判らん!?」
パトリックが自らジェネシスの発射システムを起動させる。
ザフト高官「議長!まだ射線上には我が軍の部隊が!」
パトリック「勝つために戦っているのだ!皆、覚悟はあろう!」
ザフト高官「議長!」
瀕死のユウキがパトリックに銃を向け、引き金を引いた。
アスランとカガリと護衛の兵士が司令室に乗り込んだ時には
既にこと切れたユウキと瀕死のパトリックが漂っていた。
アスラン「あぁ・・・・」
ザフト兵たちは次々に司令室から逃げ出していく。
アスランとカガリはパトリックの元へ寄り添うが・・・
パトリック「う・・・て・・ジェネシ・・
「我らのせかい・・・・奪った報い・・・」
妻(レノア)と息子(アスラン)が映った写真が落ち、割れるイメージ、
そして『血のバレンタイン』をフラッシュバックさせて
パトリックが事切れた。
アスラン「――父上・・・・っ!」
ヤキンから多数の戦艦とモビルスーツが出てくる。
ザフト兵「撤退なのか」
「本部!命令を・・・」
バルドフェルド「アークエンジェル!」
マリュー「キラくんたちは?」
ラクス「ヤキン・ドヴーエは放棄されたのですか! ジェネシスは!?」
ヤキン・ドゥーエ内指令室に退避を促すアナウンスが流れだした。
アナウンス『総員すみやかに施設内より退去して下さい』
何かに気づいたのか、アスランが近くのコンソールを確認してみる。
カガリ「アスラン?」
アスラン「ヤキンの自爆シークエンスにジェネシスの発射が連動している・・・!」
カガリ「え!?」
アスラン「くそう!」
アスランはキーボードを操作し、何とかしようとしたが、
すぐにやめて、キーボードを殴りつける。
アスラン「こんな事をしても・・・戻るものなど何もないのに!」
ザフト軍本部のエザリア達も突然のヤキン放棄に動揺していた。
そこに幽閉されていたクライン派のアイリーン・カナーバが
十数人の兵士を引き連れ乗り込んできた。
ラウ「ふふふ・・・あっははは!」
「どの道私の勝ちだ ヤキンが自爆すればジェネシスは発射される!」
キラ「!」
アスラン達はモビルスーツに乗り込む。
カガリ「くそう!」
ラウ「もはや止める術は無い!」
「地は焼かれ、涙と悲鳴は新たなる争いの狼煙となる!」
キラ「そんな・・・」
ジャスティスとストライクルージュは
ジェネシスに向かう。
カガリ「どうするつもりだ!」
アスラン「 内部でジャスティスを核爆発させる!」
キラ「アスラン!カガリ!」
ラウ「人が数多持つ予言の日だ!」
フリーダムの右肩のビーム砲と左腰のレール砲がビームで破壊される。
キラ「そんなこと!」
フリーダムがビームライフルで撃ち返し、
プロヴィデンスの左腕を破壊した。
ラウ「それだけの業!重ねてきたのは誰だ!」
ジャスティスはハッチをビームで破壊し、
ジェネシスの内部へ進んでいく。
カガリ「そんなことをしたらお前は!?」
アスラン「それしか方法は無い!お前は戻れ!」
カガリ「アスラン!」
アスラン「ダメだ!」
ジャスティスがリフターを分離し、ストライクルージュを押し戻す。
カガリ「アスラン!」
ラウ「君とてその一つだろうが!」
ビームに撃ち抜かれ、フリーダムのビームライフルを持つ右手が破壊される。
キラ「それでも!」
フリーダムは二本のビームサーベルを連結させる。
ジャスティスはジェネシスの内部ユニットに着いた。
アスランは覚悟を決め、自爆装置を作動させようとしていたが、
カガリ「アスラ―ン!!」
アスラン「カ・・・カガリ」
ストライクルージュが追いついた。
カガリ「ダメだ!お前!逃げるな!」
「生きる方が戦いだ!」
キラ「守りたい世界があるんだ!」
フリーダムがプロヴィデンスへ特攻。
ラウ「!?」
キラ「うりゃぁぁ!」
フリーダムがプロヴィデンスの右腕を切り落とす。
プロヴィデンスは後ろに退き、
残った二基のドラグーンでフリーダムを攻撃する。
フリーダムは頭を砕かれ、コックピットのある胸部も撃たれるがそれでも止まらない。
キラ「はぁぁぁ!!」
そして、フリーダムのサーベルはプロヴィデンスのコックピットを貫いた。
衝撃でラウのヘルメットのバイザーが砕け、彼の仮面が吹き飛んでいく。
最期の瞬間、ラウは口元に微笑を浮かべていた。
ヤキン・ドゥーエが自爆、
連動したジェネシスが発射したレーザーに飲まれたプロヴィデンスは大爆発、その爆発に煽られフリーダムは吹き飛ばされていく。
その直後、ジャスティスが自爆。
その爆発でレーザーが地球に届く前にジェネシスは内部から破壊された。
そして、ガナーバの宣告が連合・ザフト両軍に告げられる。
ガナーバ「宙域のザフト全軍、ならびに地球軍に告げます」
「現在、プラントは地球連合軍との停戦協定に向けて準備を始めています」
「それに伴い、プラント臨時最高評議会は現宙域における全ての戦闘行為の停止を地球軍に申し入れます」
「各自は速やかに戦闘を停止し、負傷兵の救護、ならびに事態の収拾に努めて下さい」
フェイズシフトダウンしたストライクルージュの
コックピットに脱出したアスランがカガリと共にいた。
抱き合い、涙を流す二人。
アークエンジェルから、キラの持つ鳥型ペットロボット、
トリィが飛び出した。
サイ「キラ・・・」
マリュー「キラくんは!?」
トリィはストライクルージュの横を飛んでいく。
アスラン「キラ・・・」
カガリ「キラは!?」
トリィが飛んでいく先に大破したフリーダムと
投げ出され、漂っているキラがいた。
キラ「僕達はどうして・・・こんな所へ来てしまったのだろう・・・」
キラの元にストライクルージュが来た。
キラを見つけたアスランとカガリは涙をこぼしながら、
満面の笑みを浮かべた。
キラも笑みを浮かべ、そして目を閉じる。
キラ「僕達の世界は・・・」
最終更新:2023年01月25日 05:24