「皆、とっても笑顔… お母さん、こんなにも沢山の国に行って…世界中に笑顔を届けているんだ!」
「本当に…」
「!」
「本当にバラバラの生き物が繋がる世界を作れると言うのなら、見て見たい物です」
「作れるよ。きっと!」
私、宇佐美いちか、あれから1年経って只今中学3年生! |
「朝獲り苺一杯ペコ!」
「ありがとう、ペコリン!それじゃあ… レッツ・ラ・クッキング!」
「クッキング!」
調理するいちか達
「お願いします!」
「おっと!」
「うわああっ!」
「もう準備終わっちゃったの?」
「いい手際だ!」
「ボンジュール。シエル、リオ君!」
「ペコー」
「あれ?ゆかりはまだ帰ってないの?」
「留学先からはとっくに帰国してる筈だが?」
「たく、何やってんのかしら?」
「ビブリー…」
「今日はいちか以外はキラパティ最後の日だって言うのにさ」
「……」
「わあああああ。今日はお客さん一杯来るペコー!」
「忙しくなるジャバのう」
見渡すリオ
「あれから1年色んな事があったな。あきらさんは本命の医大に合格… ひまりが行く学校は食品化学で有名」
「はい!寮に入る何てドキドキです!」
「あおいのバンドは人気上昇中」
「イェイ!メジャー一直線!」
「ゆかりさんは留学先でもマイペースらしいしな」
「うわっ、ちょっ、おい!」
「ええ、私達はスイーツコンテスト連続優勝!」
「凄いよ皆!夢に向かってまっしぐら!」
「でーも… その結果、今日皆バラバラ」
「たく、お前!」
「何よ!?ほんとの事じゃない?だから今日、皆集まって…」
「皆いなくなるヤパ?」
「どうなるの?」
「キラパティは…」
「済まんな、わしがこんなでなければ…」
「大丈夫だよ」
「ペコ?」
「私はここにいるよ。ずっとずーっと一緒だよ」
「いちか…」
いちかに飛びつく妖精
「いちか!」
「その辺の筈だけど… 迷っちゃったのかな?」
「はぐ!はぐ!はぐ!」
「待っててね、はぐたん!」
「ねえ、そのチラシ…」
「えっ?知ってるんですか?」
「うふふふ、私が案内するわ」
「うわああっ、素敵なお姉さん!はい、是非!」
「わあ!ゆかりさんが帰って来たよー!」
「ゆかりさん、会いたかったですー!」
「ほら、お客さんよ」
「わあああああっ!」
「ようこそ、キラキラパティスリーへ!」
「あっ!ここの店員さんだったんだ!素敵!」
「よかった、皆と揃って…」
「あれ、ミルク飲んだばっかりなのに!」
「あの、もしよかったら、赤ちゃん用のスイーツ作って見ましょうか?」
「ええっ?本当ですか!?」
「はい!」
「解説します。乳児が食べるスイーツは細心の注意が必要です!今回は林檎、人参、ほうれん草!それぞれを摩り下ろして加熱、3種類のピュレを作ります」
「あっ!キラッと閃いた!ひよこのピュレ・アニマルプレート!出来上がり!」
「素敵!はいはい… あーん!」
喜ぶはぐたん
「おいしい?どれどれ…」
味見する少女
「本当!とってもおいしいね!」
写真を貼るいちか
「あら、前になかったわね?」
「はい。ゆかりさんが留学してからいちかちゃんは…」
「はい!始めました!これはキラパティから広がる沢山の笑顔!大きく大きく広がってもっともっと遠くまで!」
「何ペコ?」
「あら、それ?」
「外国のガイドブック」
「ああああっ!これは…その… 何でもありま… ええっ!?いつの間に!」
「怪しいわね。どうしてガイドブックに興味がある訳?」
「あ、あの…それは… 約束したから!」
「約束?」
「はい… エリシオと世界の皆を繋げるって約束。それをずっと考えている。それが… これって言うか… キラパティの笑顔が世界に広がって皆を繋げられるかもって!」
「そしたら。何かじっとしていられなくて… … でも、本当にちょっと思っただけ。ほら、私がいなくなったら、キラパティが続けられなくなっちゃうし…」
「ペコリンも?」
「…!」
「ペコリンのせいペコ?ペコリンが上手くできないから?」
「あっ…!」
「だからいちかの、いちかの大好きな事ができないペコ?」
「…!ううん… 違う!そうじゃない!私、キラパティの事、大好きで!だから!」
「済まんジャバ…」
「気がつかなくてごめん」
「自分の事ばっかりで…」
「ううん。皆は悪くないよ。私が一番最後だったから。自分の将来の事考えた事何か。だからこれは…私の我儘」
「私は…」
「駄目です!いちかちゃんの大好きを諦めたら、絶交です!」
「…!ごめん… でもキラパティを続けたいのも嘘じゃないよ。全部…全部…本当の気持ち何だよ。だからどうしていいか分かんないんだよ!」
「馬鹿ね、気を遣い過ぎ何だから」
「我慢しなくていいんだよ」
「正直に言ってくれれば」
「私達の本当の気持ちを」
「本当に馬鹿だな…」
「どうしたペコリン、傍に行かんのか?」
「……」
「はぐたん、今日はとーっても楽しかったね?」
「色んなスイーツをお持ち帰りできたし!」
キラキラルが吸い込まれる
「何!?」
「ええええええっ!?」
「何事ジャ?」
「何ジャとー?あれは… わしジャバ!」
「ジャババババー!」
咆哮する長老の肉体
「わしジャバ!あ奴は紛れもなくわしジャバ!」
回想
「あの時、吹き飛ばされ、離れ離れになった… わしの体ジャバ!」
「えええええっ!?」
町人を吹き飛ばす長老の体
「このままじゃ町が!」
「とにかく止めるよ!」
「キュアラモード・デコレーション!」
「ショートケーキ!」
「元気と笑顔を!レッツ・ラ・まぜまぜ!」
「キュアホイップ!できあがり!」
「キュアカスタード!できあがり!」
「キュアジェラート!できあがり!」
「キュアマカロン!できあがり!」
「キュアショコラ!できあがり!」
「キュアパルフェ!できあがり!」
「キラキラ☆プリキュアアラモード!」
怪物に立ち向かう6人
「ペコリンも!」
「いや、ここはホイップ達に任せるジャバ」
「放って置かれて怒っているの?」
「エリシオのように、体に心が生まれて?」
「闇の心に支配されてるって事か?」
「とにかく、暴れるのはノン!」
「いじけた子供みたいね」
「お痛は行けないよ!」
「うわああああっ!!」
「凄い闇のパワーだ!」
「ペコーー…」
「守らなきゃ、いちご坂の町何て…誰かが守って行かなくちゃ!」
走るホイップ、しかし転ぶ
「私がこの町を…」
飛来する
「! ペコリン!?」
キュアペコリンに変身するペコリン
「キュアペコリン、できあがり!行くペコ!」
立ち向かうペコリン、しかし一蹴される
「キュアペコリン?」
立ち上がるペコリン達
「…!キュアペコリン!」
「大丈夫ペコ!ここはキュアペコリン達が頑張るペコ!だからいちかは大好きを諦めなくてもいいペコ!」
「…」
「いちかの大好きな気持ちを沢山の皆に届けるペコー!」
「…!」
「キュアドーナッツフルー!」
「まぜ、まぜ、まぜ!」
キラキラルが輪状になる
「それー!」
「ジャバババ?」
「キラキラキラルン、キラキラル!」
「ジャバ!あの傘は!」
「あああっ!」
「ああっ!」
「頑張るペコー!」
傘に包まれるペコリン達
「!」
颯爽と駆ける
足払いをするプリキュア
「あなた達、めっちゃ行けてる!」
「あなたは…」
「皆を応援!元気のプリキュア!キュアエール!」
「キュアエール?」
「はああっ!」
傘を破壊するエール
傘から解放されるペコリン達
「!」
「!」
「!」
「今だよ!」
「うん!キラキラキラルン、キラキラル!」
「ペコリンの気持ち、しっかり受け取ったよ!行こう!」
「はい!」
「フレ、フレ!皆!」
「はあっ!」
「はあっ!」
「えいっ!」
「はあっ!」
「はあっ!」
「はあっ!」
「長老様ー!」
「長老様の体さーん!」
「ジャバ…」
「長い間放って置いてごめんなさいペコ!」
「頑張れ、ペコリン!」
「わしも行くジャバー!今行くジャバー、わしー!」
「わしもお願いするジャバ…」
「長老様!」
「わしの体、願いは一つジャバ。もう一度一緒にスイーツを作らせて欲しいジャバ!」
「わしにも笑顔を…」
「やったペコ!あれ?長老様?長老様は?」
「長老が…」
「!」
「長老様が消えちゃったペコー!」
「馬っ鹿もん!わしゃここにおるジャバ!」
「ペコ、お化け!」
「お化けじゃないジャバ!」
「長老が元に戻った!」
「ダダダンダーンダーン!」
擬人化する長老
「ダンディ」
「長老様!」
「長老様!」
長老に飛びつく妖精達
「こら!こら!これ、やめんか!くすぐったいジャバ!やめるジャバよ!」
「何か皆頼もしいよね」
「ペコリンも長老様も格好よかったです!」
「ピカリオもキラリンも…」
「妖精達皆もね」
「うん、そうだよね!皆も一緒に戦ってるんだよね!私達は皆一人じゃない。皆同じ想いでここにいるんだ!」
頭の中にエールが過ぎる
「お… そう言えばあの子は?」
「そう言えばいないね?」
「帰っちゃったんでしょうか?」
「ううん… またきっと会えるよ!きっとどこかで。よーし、私決めた。バーッと飛び出しちゃうよ!沢山の笑顔を持つ… 世界へ!」
「兎!」
「栗鼠!」
「猫!」
「犬!」
「ライオン!」
「ペガサス!」
「アラモードケーキ、できあがり!で、このケーキを…」
「キラパティ・スペシャル・アラモード!」
「私、行くよ!思い切って世界を飛び出して見る!」
「なら、これを持って行くジャバ」
「えっ?」
「わしの願いはこのキラパティに叶えて欲しいジャバ」
「ありがとう!私、頑張る!スイーツで世界の皆を笑顔にする為に!ホイップ・ステップ・ジャーンプ!」
キラパティで働くペコリン
「振り返ると、あの時の時間はあっという間で」
調理をするシエルとリオ
「長い人生の中では一瞬の出来事なのかも知れない…」
スイーツの説明をするひまり
「でも大好きで繋がったあの時間があったから」
バンド活動するあおい
「あたし達は今こうしてる」
研修するあきら
「私達は歩き続ける…」
サングラスを外すゆかり
「いつかまた、交じり合う未来に向かって、胸をときめかせて」
「どうしたの?」
「こいつ、直ぐ泣くからさ!」
「意地悪するからだよ!」
「気持ちは分かるけどさ、こんなやり方じゃ伝わらないよ。好きなんでしょ?」
「な、何だよ、お前?」
「キラキラキラルン、キラキラル… さあ、食べて見て!」
試食する二人
「おいしい!」
「ほら、二人共、いい笑顔!キラキラパティスリーへようこそ!」
最終更新:2020年04月01日 12:29