天装戦隊ゴセイジャーの第44話

ブレドRUN「なあ―――っ!」
サイボーグのブレドRUNが放った光線を受けたテンソウダーとレオンセルラーが石化した。

ピンク「ゴセイテンソードも消えた!」

レッド「テンソウダーが・・・使えない・・・」

海が割れ、10サイのロボゴーグがやって来た。
ロボゴーグ「ははははは!よくやったブレドRUN。我が策略通り、テンソウダーとレオンセルラーを封印したようだな」


ロボゴーグ「厄災デストラクション!」

ゴセイナイト「トライアングローバルカード!」

ロボゴーグが最終兵器、厄災デストラクションを放ったが、
ゴセイナイトは封印が完全でなかったレオンセルラーで天装術を発動させ、
厄災デストラクションに対抗する。


ゴセイナイトは厄災デストラクションを防ぎきったが、力を使い果たし、
残った力でテンソウダーを回復させた。

ゴセイナイト「行け・・・・お前達五人の絆がある限り、絶対に負けはしない・・・」
アラタ「いや・・・・5人じゃない・・・俺達は6人だ」

そしてゴセイジャーがロボゴーグと相対する。
ゴセイジャー「「「「「星を護るは天使の使命!天装戦隊ゴセイジャー!!」」」」」」

ロボゴーグ「テンソウダーまで復活したのか!」
レッド「教えてやろうロボゴーグ!俺達の、この絆がある限り、勝つのは俺達だ!」
ロボゴーグ「護星天使ふぜいが!こしゃくな!」

レッド「行くぞみんな!」



ロボゴーグ「爆砕ミサイル!」

レッド「はあ――――っ!」
ロボゴーグが爆砕ミサイルを放つ中、スーパーゴセイレッドがロボゴーグに突っ込んでいく。


epic 44
究極の最終決戦





レッド「はあ―――っ!」
スーパーゴセイレッドがゴセイテンソードでロボゴーグを斬った。

ロボゴーグ「ぬおっ・・・・」

続いて、スーパーゴセイピンクとスーパーゴセイブルー、スーパーゴセイブラックとスーパーゴセイイエローも連係攻撃をロボゴーグに炸裂させる。


レッド「行くぞ!」

他の4人が合わせたゴセイテンソードを踏み台にして、
スーパーゴセイレッドが、天使の羽根を出しながら飛び上がった。

レッド「スーパーレッドブレイク!」

そこから、ゴセイテンソードの斬撃をロボゴーグに炸裂させた。

ロボゴーグ「おのれ・・・爆砕ミサイル!」


レッド・ピンク「「ツイストルネード!」
ブルー「プレッシュアワー!」
ブラック・イエロー「「スパークエッグ!」」
ゴセイジャー「「「「「天装!」」」」」

ゴセイジャーの3つの天装術が、ゴセイナイトのトライアングローバルの様に三角形を描き、シールドを作った。

ロボゴーグ「あれは・・・ぬんっ!」

ロボゴーグが爆砕ミサイルを放つも、ゴセイジャーのシールドが防ぐ。

レッド「みんな!力を集中させるんだ!」

ゴセイジャーのシールドからビームが放たれ、ロボゴーグに当たった。

ロボゴーグ「のあっ・・」


ゴセイナイトは、天地天文研究所で寝かされていた。
望「大丈夫・・・?ゴセイナイト・・・」
データス「何とか命は取り留めてますが、ゴセイパワーが極端に消耗していますデス」
ゴセイナイト「ゴセイジャー・・・お前達なら、必ず勝てる・・・」


ロボゴーグ「のおっ・・・」
レッド「今までの俺達だと思うな!ゴセイナイトの思いを受け取った俺達はお前なんかに負けはしない!」
ロボゴーグ「ぬううっ!不合理にも程がある!サイボーグのブレドRUN!」

ブレドRUNがよろけながら出てきた。

ロボゴーグ「行け、奴らに突撃しろ!お前の制裁ボムで奴ら全員を亡き者にするのだ!」
ブレドRUN「イエス・・・」

ブレドRUNがゆっくりとゴセイジャーに向かって行く。

メタルA「ふっ!」
そこへエージェントのメタルAが来た。

メタルAとブレドRUNが見つめ合い、やがてメタルAがブレドRUNを押しのけた。
ブレドRUNが転び、倒れた。

ロボゴーグ「メタルA!貴様!」
メタルA「閣下・・・その任務、どうか私めに!」
ロボゴーグ「このロースペックめが!ええい、貴様でも構わん、行け!」

メタルA「う――――――――――っ!!」

メタルAがゴセイジャーに突っ込んでいき、Aパッドソードでゴセイジャーと切り結ぶ。

スーパーゴセイレッドはゴセイテンソードでAパッドソードを弾き飛ばし、メタルAを斬り付けるも、メタルAはスーパーゴセイレッドに後ろから組み付いた。

レッド「まさか!こいつ!?」

ブラック「自爆するつもりだ!」
イエロー「どうして!?」

ロボゴーグ「制裁ボム発動!ふんっ!」

メタルAの制裁ボムが電撃を放ち、メタルAが怯んだ隙にスーパーゴセイレッドが離れた。

イエロー「アラタ!」
ピンク「アラタ!」

メタルA「機械禦鏖帝国マトリンティスに・・・栄光あれええっ!!」
メタルAの制裁ボムが大爆発を起こした。

ゴセイジャー「「「うあ――――っ!」」」

メタルAはボロボロになり、吹き飛ばされた。

メタルA「うっ!・・・・・あ、あ・・・・・」
メタルAはブレドRUNを見ていたが、やがてその姿も消えた・・・

ブラック「何て威力だ・・・」
ピンク「ブレドランにもあれが付いてるの・・・」

ロボゴーグ「ええい、奴らはまだ生きてる!やはりメタルAは救いようのない失敗作だったな」
レッド「ロボゴーグ!お前は仲間を・・・捨て駒に使ったのか!」
ロボゴーグ「だから何だと言うのだ。私が作ったものを私がどう使おうと勝手であろう」
ブルー「何て非道な奴だ・・・」
イエロー「許せない」
ロボゴーグ「ははは・・・非道だと?地に墜ちたな護星天使ども。まるで下等な生物、人類のような言いぐさだ」
レッド「また言ったな、人類が下等だと!」
ロボゴーグ「そうだ。絆、心、情愛。そんな不合理なものに価値を見いださそうとするから、人類は下等なのだ。そんな奴らを統率するには強い恐怖心を植え付けるだけでよい」
ブルー「お前は人間のことを何も分かっていない!」
ロボゴーグ「分かっているさ、お前達よりもようくな。教えてやろう、遙か昔、一人の科学者がいた」


ロボゴーグ「その孤高の科学者は天賦の才を発揮し、更に努力を重ねた末、ついに、永遠に滅びぬ体を手に入れた」
「しかしその頃の人類どもは彼を認めなかった。むしろその突出した彼の才能を遠ざけた」
「その時だ。地殻変動が起こった。人々は恐怖に脅え、不滅の体を手に入れた彼に救いを求めた」
「科学者はそこで知ることになった。下等な人類の最大の弱点とは身を脅かす恐怖だと。
護星天使、お前らも奴らと同レベルだ」
レッド「確かに・・・人間も、俺達も恐怖を抱く。それにより、間違いも犯す。
でもその恐怖を乗り越えるためにあるのが、信頼や情愛や、絆なんだ!」
ロボゴーグ「ほざけ!食らうがいい護星天使!爆砕ミサイル!」

ロボゴーグが爆砕ミサイルを撃ってきた。

レッド「お前の恐怖になんか、俺達も、人達も屈しない!」

ロボゴーグ「フン」

ゴセイジャー「「「「「「スーパースカイシーランドダイナミック!!はあっ!」」」」」」

ロボゴーグ「要塞アーマー!」
ゴセイジャーがスーパースカイシーランドダイナミックを放ったが、
ロボゴーグは爆砕ミサイルと要塞アーマーで防いだ。

ブルー「なに!」

望「あっ、みんな!」
ゴセイナイト「まだだ・・・諦めるな、ゴセイジャー・・・」

レッド「そうだ!ゴセイナイトの力を、無駄にはしない!レオンレイザー!」
スーパーゴセイレッドはゴセイナイトから託されたレオンレイザーを取り出した。

ロボゴーグ「ぬ」

レッド「バルカンヘッダーカード!」
「バルカンヘッダーセット!」

スーパーゴセイレッドはバルカンヘッダーを合体したレオンレイザーと自分のゴセイテンソードを出し、他のゴセイジャーのゴセイテンソードと共に構える。
レッド「断罪のナイティックパワー!」

ゴセイジャー「「「「「「スーパースカイランドシーナイトダイナミック!!パニッシュ!」」」」」

5つのゴセイテンソードとレオンレイザーから放たれた光線がロボゴーグに炸裂した。

ロボゴーグ「ぬおおおおっ!おのれ・・・まさかこの私がビービネイルを使う羽目になろうとは、ヌンっ!」

ロボゴーグが目を光らせるとビービ虫がやって来て、ビービネイルとなってロボゴーグに突き刺さり、巨大化させた。

ロボゴーグ「許さん、許さんぞ護星天使ども!貴様ら全員塵へと変えてくれるわ!」

レッド「そうはいかない!行くぞみんな!」

ゴセイジャー「「「「「ゴセイアルティメットカード!天装!」」」」」

ゴセイジャーがゴセイアルティメットに乗り込んだ。

ゴセイジャー「「「「「「ゴセイアルティメット!!降臨!」」」」」

ロボゴーグ「食らうがいい、下等生物どもめが!」
ロボゴーグが撃砕バルカンでゴセイアルティメットを攻撃する。

ゴセイジャー「「「うわあーっ!」」」


ゴセイナイト「私も・・・私も行かねば・・・」
望「ダメだよゴセイナイト!」
データス「こうなったら!」


ロボゴーグ「独裁ハリケーン!」
ロボゴーグは、今度は独裁ハリケーンでゴセイアルティメットを攻撃する。

レッド「ロボゴーグの奴、前よりパワーアップしている!」
データス「大丈夫だ!俺にまかせろ!」

ミスティツクデータスハイパーが、パンチで光弾を放ち、ロボゴーグを攻撃する。

データスハイパーがゴセイアルティメットの傍に立った。
レッド「データスハイパー!」
ピンク「待ってました!」
データス「まだまだこれからだぜ!」

ロボゴーグ「独裁ハリケーン!」

レッド・ピンク「「スカイックブラザーカード!天装!」」

召喚されたスカイックブラザーが、ゴセイアルティメットとデータスハイパーの前で大回転して竜巻を起こし、独裁ハリケーンをかき消した。

データス「やったぜ!」

ロボゴーグ「伐採セイバー!」

ブラック・イエロー「「ランディックブラザーカード!天装!」」

ランディツクブラザーは伐採セイバーをかいくぐり、ロボゴーグを攻撃する。

ロボゴーグ「ぬ!爆砕ミサイル!」

ブルー「シーイックブラザーカード!天装!」

シーイックブラザーはビームを放ち、爆砕ミサイルを撃ち落としていった。

データス「よし!ダメ押しだ!」
データスハイパーがロボゴーグを連続パンチで攻撃する。

ロボゴーグ「どこまでもうっとおしい奴らだ。許さん、絶対に許さんぞ!」

ブルー「見たかロボゴーグ!」
ピンク「これが私達の、護星の力なんだから!」
ブラック「おめえなんか、恐怖でも何でもねえ!」
イエロー「いい加減に、観念しなさい!」
レッド「ロボゴーグ!お前は自分以外の誰も信じていない。
しかしもう一度何かを、誰かを信じられたならお前は変われるかもしれない。
さっきの話の科学者というのは、お前のことなんだろう?
こんな戦いは・・・もう止めよう」

ロボゴーグ「ふふふ・・・はははは・・・ふははは・・・・」
ブラック「何がおかしい!」
ロボゴーグ「面白い、面白いぞ護星天使。お陰で私は己の信念を取り戻した」

レッド「なに!?」
ロボゴーグ「愚か極まりない人類を信じられる訳がない。人類は進化するどころか退化する一方だ。最早救いようがない。愚かで下劣な存在だ。ふん!」
ロボゴーグが指先から電撃を放ち、ゴセイアルティメットとデータスハイパーを攻撃する。

データス「おわーっ!」
ゴセイジャー「「「うわーーーっ!」」」
ピンク「まだ分からないの・・・?」
ブルー「もうこいつには、人間を尊む気持ちは残っていない!」

ロボゴーグ「その通りだ。お前達には真の恐怖というものを教えてやろう」

レッド「何をしようとしている!」

ロボゴーグ「これが私からの手向けだ。我が10サイの1,究極の禁じ手、玉砕クラッシャー。私の体ごと爆発させ、貴様もろとも恐怖の闇の中へ葬りさってくれる」
ロボゴーグの肩のアーマーが開き、熱エネルギーを放出したした。

レッド「何だって!」

ロボゴーグ「この爆発力があれば、大陸の一つや二つ、一瞬にして破壊出来る。無論お前らもな」

ゴセイアルティメットとデータスハイパーがロボゴーグに向かうも、
ロボゴーグの放つエネルギーに弾き飛ばされた。

ブルー「何てやつだ・・・」
ブラック「こいつ・・・やる事がいちいち常識外れだぜ!」
イエロー「でも何とか止めなきゃ・・・」
ピンク「ここが・・・正念場!」
レッド「そうだ・・・俺達の、命に代えても!地球を護る!」
ブルー・ブラック・イエロー・ピンク「「「「おう!」」」」

ロボゴーグ「さあ、終幕へのカウントダウンだ」


ゴセイナイト「そうだ、お前達なら・・・絶対に負けはしない・・・」

ゴセイナイトの元に何処からか、光が射した。

ゴセイナイト「この声は・・・」


ロボゴーグ「あの世で一人前になるがいい、護星天使達。さらばだ!」

そこへ、グランディオンが岩山を崩してやって来た。

レッド「あれは、ゴセイナイト!」
イエロー「どうして!?」



ゴセイナイト「ここからは私達のターンだ!行くぞお前達!天装合体!」

グランディオンがレオンブラザーと合体し、ゴセイグランドとなった。

ゴセイナイト「ゴセイグランド!降臨!」

ゴセイナイト「データスハイパー!」
データス「おう!」
ゴセイナイト「ゴセイジャー!行くぞ!」
ゴセイジャー「「「「おう!」」」」

ロボゴーグ「1体増えた所で無駄だ。私の玉砕クラッシャーが何もかもを無にするのだ!」


レッド「そうはいかない!」
ゴセイジャー「「「「「アルティメットチャージカード!」」」」」
ゴセイナイト「ビクトリーチャージカード!」
ゴセイジャー・ゴセイナイト「「「「「「「天装!」」」」」」

レッド「俺達護星天使が!」
ゴセイナイト・データス「「星を護る想いが!」」
ゴセイジャー「「「「「「「悪しき魂に、天罰を下す!」」」」」」

データス「データスダイナミッククラッシュ!!」

ゴセイナイト「グランドラスティック!!」

ゴセイジャー「「「「「アルティメットストライク!!」」」」」

3大ロボの必殺技がロボゴーグに炸裂した。

ロボゴーグ「ぬ!う!おおっ・・・・」

ゴセイナイト「な!」

ロボゴーグは尚も戦い続け、ゴセイグランドとデータスハイパーをはね除けた。
ロボゴーグ「貴様らの戯れ言など我が力で粉砕してくれるわ!」


レッド「もう・・・これしかない!アルティメットゴセイグレートカード!」
ゴセイジャー「「「「「「天装!」」」」」

ゴセイグレートが召喚され、飛行形態のゴセイアルティメットと合体した。


ゴセイジャー「「「「「「アルティメットグレートストライク!!」」」」」

ゴセイグレートが放った無数の矢がロボローグに突き刺さった。

ロボゴーグ「が!な!あああっ・・・・・!」
ロボゴーグが大爆発し、残骸が地上に降り注いだ。



ブラック「よっしゃ!」
イエロー「やった・・・」

データス「やったぜ!」




アラタ達は、ロボゴーグの残骸が降った荒野に降りた。
ハイド「終わった・・・」
アグリ「ああ、終わったんだ・・・」
モネ「勝ったんだね、私達が・・・」
エリ「うん・・・勝った・・・」
アグリ「やったぜ!」

データスとゴセイナイトも来た。

エリ「あっデータス!」
データス「デス」
アラタ「ゴセイナイト・・・」
モネ「もう、ホント無茶しすぎ!」
ゴセイナイト「心配ない、私は大丈夫だ」
アグリ「けど、なんでゴセイグランドになって戦えたんだ?」
ハイド「ゴセイナイトのパワーは限界まで消耗してたはずだ」
エリ「これからゆっくり休めばいいよ、ね?」
データス「デス」
アラタ「そうだよ、俺達、マトリンティスに勝ったんだから」

しかし、そこへロボゴーグの笑い声が響いた。
ロボゴーグ「ははははは・・・・ははははは!これで勝利した気でいるとはおめでたい奴らだ」

残骸の中のロボゴーグの頭が起き上がった。
ロボゴーグ「私の科学力をなめてはいけない。貴様らの死と私の死を同等だと思うな」
アラタ「何だって!」
ロボゴーグ「我が10サイの最後の1つ、それは救済セル!」
アグリ「救済・・・」
ロボゴーグ「私は体の一部さえあれば、救済セルの能力で何度でも容易く復活することが出来る!ブレドRUN、救済セルをただちに発動させよ!今こそ私が蘇る時だ!」

出てきたブレドRUNがスイッチを持っていた。
ブレドRUN「イエッサ」

ロボゴーグ「フハハハハハ・・・・ハハハハハ・・・・」

しかしブレドRUNはスイッチを握りつぶした。

ロボゴーグ「な、何を!ブレドRUN,何の真似だ!」
ブレドRUN「フフフフ・・・・フハハハハ・・・・ハーハハハハ!この時を待っていた!待っていたのだーーー!」

ブレドRUNがスイッチを投げ捨てると、空に黒雲が立ちこめ、雷雨が降り出した。

ロボゴーグ「貴様!まさか記憶を!?」
ブレドRUN「そのまさかさ」

決戦前の回想。
メタルA「お前は私と違って、記憶を抜かれた哀れな木偶の坊に過ぎないのだから」
ブレドRUN「記憶・・・?」
メタルA「そう、お前には記憶がない。ロボゴーグ閣下が抜いたのよ、ゴセイジャー達との戦いのためにね」
ブレドRUN「・・・・・」
メタルA「ただ閣下は、あなたの記憶そのものを恐れてるようだったわ」
ブレドRUN「メタルA,その記憶取り戻せないか?」
メタルA「何ですって・・・」

その後メタルAはロボゴーグの目を盗んで、ブレドRUNの記憶が入ったメモリを持ってきて、ブレドRUNに差し込んでいたのだ。

ブレドRUN「私はメタルAの裏切りにより、出撃前に記憶を取り戻した。例え記憶を抜き取っても、私の本能を見くびったのが貴方の甘さでしたな、閣下」
ロボゴーグ「メタルA!あのロースペックが!」
ブレドRUN「しかし、全てを思い出したがいいが、一つ問題があった。
それがこの制裁ボムだ。制裁ボムは貴方しか発動できない。そうである以上、私が正面切って刃向かうことは出来なかった。だからこそ閣下!私はこの状況になるまで、貴方のしもべを演じ続けたのですよ」
ロボゴーグ「ゴセイナイトがレオンセルラーを使えたのは!」
ブレドRUN「そういうこと。私はレオンセルラーには実はダメージを与えなかった。
ゴゼイジャーどもにあなたに勝つチャンスを与えるためにね。
そして計算通り、ゴセイジャー五人はゴセイナイトの力を受け、閣下、貴方を倒したという訳です。それも力を使い切って」
ロボゴーグ「ブレドRUN!謀ったな!」
ブレドRUN「恐怖を司っていたつもりの貴方が、実は最も恐怖に脅え、感情的になっていたのです。その姿は、貴方が最も蔑んでいた人間の醜い本質そのものでしたね。くくく・・・何という痛快な皮肉だ!」
ロボゴーグ「おのれぇ!」

ブレドRUNがロボゴーグの頭をつかみ上げた。
ブレドRUN「我が閣下よ!マトリンティス帝国など、所詮貴方という元人間の愚かしい幻想でしか無かったのですよ!」
ロボゴーグ「ブレドRUN!やはりお前の正体は!」
ブレドRUN「お前とは器が違うのだ!」

ブレドRUNがロボゴーグの頭を放り投げた。
ロボゴーグ「うわあっ!」

更にブレドランチャーが放たれ、ロボゴーグを完全に粉砕した。
ロボゴーグ「ぬわああああっ・・・・」

ブレドRUNは倒れたメタルAの傍に来た。
メタルA「ブレドRUN・・・私達は恐怖の支配から逃れられたのね・・・」
ブレドRUN「そうだ・・・これからは私の時代だ」
メタルA「!?」

ブレドRUNがブレメランでメタルAの体を貫いた。

メタルA「あ、ああ・・・・!」

ブレドRUNが離れていく後ろで、メタルAが大爆発した。

アラタ「っ!」
アグリ「ひでえ・・・」
ハイド「何て奴だ」

ブレドRUN「ゴセイジャー、次に会う時を楽しみにしてるがいい」
ブレドRUNが姿を消した。


アラタ「ブレドラン・・・」


(つづく)

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最終更新:2023年07月05日 14:03