勇者エクスカイザーの第2話

ナレーター「神秘で広大な宇宙。この中で、悪のエネルギー生命体、宇宙海賊ガイスターが人類の宝を狙って地球に潜入した。
それを追跡していた、宇宙警察エクスカイザーは星川家の車に乗り移り、変形ロボット、エクスカイザーとなってコウタを助けた
これは、宇宙にはびこる悪と戦う、勇者エクスカイザーとその仲間達の物語である」

リニア・モーターカーを助けて!

とある火山洞窟にガイスターが潜んでいた。

ティラノザウルスの姿をした首領、ダイノガイストがテレビを見ていて、
色々とチャンネルを変えていたが、リニア・モーターカーが映る番組で止めた。


配下のガイスター四将たちも、テレビで警察とマフィアの銃撃戦を映した番組を見ていた。

鎧将アーマーガイスト(以下、アーマー)「いいぞいいぞ、もっと潰せ!」
空将プテラガイスト(以下、プテラ)「爆発しろ!」
陸将ホーンガイスト(以下、ホーン)「おう!燃えてきたぜ!」

興奮したホーンガイストは、海将サンダーガイストの尻尾を踏みつけていて、
サンダーガイストの尻尾の先がスパークしだした。

そこへ、ダイノガイストの使いのコウモリが来た。

コウモリ「ダイノガイスト様からの指令だ」
プテラ「ターゲットが決まったのか」
コウモリ「そうだ。リニア・モーターカーを盗み出すのだ」
プテラ「りにあ、もーたーかー?」

コウモリがテレビのチャンネルを、リニア・モーターカーが映る番組に変えた。
コウモリ「これだ」

キャスター「リニア・モーターカーは時速500キロ、スピードは世界一。
電磁石を利用し、車体を浮かせて走るため、車輪はありません。
この東京・博多間を走ることになったリニア・モーターカーは開通を記念して、明日の朝、招待客を乗せた・・・」

プテラ「これか」
ホーン「へへ、いよいよ仕事だ。燃えてきたぜ」

サンダーガイストの尻尾が燃えだした。

サンダー「燃えてる燃えてる」
ホーン「そうだ!燃えるぜ!」

サンダーガイストが暴れ出し、他の3将を押しのけ、尻尾でテレビをたたき壊した。

コウモリ「やめろこら-!」

洞窟に炎と煙が立ちこめた。


星川家の車庫で、コウタとエクスカイザーが話していた。
コウタ「じゃあ、エクスカイザーは宇宙警察なの?」
エクスカイザー「ああ、そういうことだ。仲間は私達のことを、カイザーズと呼んでるがね」
コウタ「カイザーズか」
エクスカイザー「あの恐竜模型の中に入っていったのが、宇宙海賊ガイスターだ」
コウタ「宇宙海賊?」
エクスカイザー「ボスはダイノガイストと呼ばれる、宇宙一の大悪党だ。
彼らは平和の破壊とあらゆる宝の略奪を喜びにしている連中で、宇宙を荒らし回ってる。
今度は地球が狙われた。
そこでコウタ、君に頼みがある。もし奴らの動きで君に何か情報が入ったら、私にすぐ伝えてほしい」
コウタ「え?」
エクスカイザー「私は来たばかりで、この地球のことをよく知らない。奴らは何を狙うかも分からない。君の助けが必要なんだ」
コウタ「分かったよ。何かあればすぐに知らせればいいんだね」
エクスカイザー「そうだ。それと私のことを秘密にしておく約束だが、必ず守って欲しい」
コウタ「うん」
エクスカイザー「私の正体が明かされると必ず大人達が騒ぎ出し、地球の文明に影響が出る。我々はそれを望まないんだ」
コウタ「うん、分かったよ」


星川家に、徳田が来た。
徳田「へへへ・・・」

徳田は車庫のシャッターにへばり付いた。

コウタ「何だか宇宙警察の一員になった感じだな」
徳田「だあ――――っ!」

徳田はシャッターを開けて、急に現れた。

徳田「コウタくんおはよう」
コウタ「徳田さん、脅かさないでよ」
徳田「はははは・・・ん?そんな格好で何してんだい?」
コウタ「ボクはね、宇宙警察の一員になったんだ」

マリオが慌てて、コウタのパジャマの裾を引っ張る。

徳田「何だいその、宇宙警察って?」
コウタ「あっ、内緒内緒!今の話、聞かなかったことにして。それより、こんなに朝早く来たってことは、また特ダネ?」
徳田「いや違うよ。編集長と奥さんを迎えに来たんだ」
コウタ「今日、日曜日だよ。パパお休みでしょ?」
徳田「あれ、聞いてなかったのかい?えと・・・これだよこれ」
徳田はリニア・モーターカーについての新聞記事を見せた。

コウタ「これって、リニア・モーターカーじゃない」
徳田「君のパパとママはこれに乗って旅行するんだよ。もちろん、僕もね」
コウタ「え―――!」


コウタ「どうして教えてくれなかったの!?」
ジンイチ「ママ、コウタに今日の旅行のことを言ってなかったのか?」
ヨーコ「あら、言ってなかったかしら?」
コウタ「ねー、ボクも連れてってよ!」
ジンイチ「連れて行ってやりたいが、今日はパパとママだけの招待なんだ。我慢しなさい」

徳田「編集長、荷物入れすぎじゃないですか?」
ジンイチ「ママ、ちょっと多すぎるじゃないか?」
ヨーコ「あぁ、そうですか?」
徳田「何入れたんです?」
ヨーコ「お肉と玉ねぎとおじゃがとニンジンと胡椒」
徳田「あ?」
ヨーコ「あら、お塩を忘れたわ」

そこへフーコが来た。
フーコ「おはよー、朝から何騒いでるの?」
コウタ「姉ちゃん!姉ちゃんは今日パパとママがリニア・モーターカーに乗るの、知ってたの?」
フーコ「知ってたわよ」
コウタ「じゃあボクだけ・・・」
フーコ「ママ何作ってるの?」
ヨーコ「カレーよ。後2時間ほど煮て、ルーを入れれば出来上がり」
フーコ「2時間って・・・ママ、旅行はどうするの?」
ヨーコ「そう、それだったわね」
フーコ「これだもん・・・後は私とコウタでやるから、ママは行く準備でもしたら?」


徳田「さー準備オッケー、行きましょっか」
ヨーコ「あら、徳田さんも一緒なの?」
徳田「そうですよ。僕はリニア・モーターカーの取材で一緒に行くことになってるんですよ」
コウタ「ボクも・・・」

ヨーコ「そうなの・・何年かぶりの夫婦水いらずの旅行だと思ったのに・・・」
ジンイチ「まあいいじゃないか、ママ。こんな奴でも荷物運びぐらいにはなるんだから」
コウタ「ねえ、ボクも・・・・」
ヨーコ「そうですわね」
徳田「ありがとうございます」
ジンイチ「いいか、お前は取材をしっかりやるんだぞ!」
徳田「はい」

コウタ「ボ、ボ、ボクも乗りたい・・・」


ヨーコ「お留守番しっかりね」
フーコ「分かってるって。心配しないでゆっくりしてきて」
徳田「じゃあねー」

3人がタクシーで出発していった。

コウタ「お土産忘れないでよ!」

フーコ「さてと、あたし友達と約束あるから、出かけるわよ」
コウタ「え!」
フーコ「カレー作っといてね。焦げないようにお鍋見張ってるのよ」
コウタ「何だよそれ」
フーコ「2時間経ったら、カレーのルー入れればいいんだから。カンタンでしょ。じゃあねー」
コウタ「ちょ、ちょっと待ってよ!」
フーコ「よろしく」

フーコが去って行った。

コウタ「何だよもう!自分勝手なんだから!リニア・モーターカーに乗りたいなぁ・・・」


エクスカイザー「リニア・モーターカー?マリオ、マリオ。リニア・モーターカーって何だ?」

マリオは返答しようとするが、当然言葉は通じなかった。

エクスカイザー「そうか・・・君は人間の言葉は喋れなかったんだ・・・」



東京駅。
くす玉が開き、ジンイチ達が拍手をするが、ジンイチは隣で拍手する徳田の足を踏んだ。

徳田「ぎやぁ―――!いて・・・」
パパ「お前何しに来たんだ!」
徳田「そ、そうでした、はい」


プテラガイストが街の空を飛んでいた。
プテラ「宝、宝・・・リニア・モータカーはどこにあるんだ?」


徳田「編集長、いよいよですね。あ、そうだ!忘れてた」
パパ「どこ行くんだ!」
徳田「弁当ですよ、弁当!」


コウタはリニア・モーターカーの映る番組を見ていた。

女性レポーター「さあ、いよいよ今世紀最大のイベントであります、リニア・モーターカーが後わずかで走りだそうとしています。世界に誇る我が国の鉄道技術がまた一歩、新たな歴史を刻もうとしています」

コウタ「ちえっ、いいなあ・・・」

3つの弁当を買ってきた徳田が戻ってきた所で、発車の予輪がなり出した。

徳田「まずい!」

徳田がリニア・モーターカーの中に滑り込んだ。

徳田「へへへ・・・セーフ」

しかし徳田は、外に落ちている10円玉を見つけた。

徳田「じゅ、10円・・・」

徳田は外に出て、10円玉を拾ったが、戻ろうとした所でドアが閉まった。

徳田「しまった・・・」

女性レポーター「さあ、いよいよ世界一早いリニア・モータカーの出発です」

ジンイチ「徳田の奴何してんだ」
ヨーコ「あら、あそこに」

2人は外で立ち尽くす徳田を見つけた。

ジンイチ「ドジが!」
ヨーコ「これで、水入らずの旅行になったわね、あなた」

リニア・モーターカーが出発していった。

徳田「行ってしまった・・・」


女性レポーター「ごらん下さい、あの勇姿を。まさに走る弾丸、夢の超特急!」

コウタ「ちぇつ、つまんないの」


徳田「はぁ~、一人で弁当、3つも食べれないよ・・・ん?」

駅へプテラガイストが降りてきて、暴れ出した。

徳田「なんだ・・・・?」


女性レポーター「な、何と言うコトでしょう!東京駅に怪物が!」

コウタ「だあぁぁぁ!宇宙海賊ガイスターだ!」


コウタを乗せたエクスカイザーが出撃し、マリオが見送った。


プテラガイスト「既に出発してしまったのか、くそっ」
プテラガイストが飛び去っていった。


エクスカイザー「コウタ、場所を教えてくれ」
コウタ「うん、ここだよ!」
エクスカイザー「分かった、しっかり掴まってるんだぞ」
コウタ「うん」

エクスカイザーが加速しだした。
コウタ「うぐぐ・・・」

エクスカイザーの進む先に、お婆さんがいた。

コウタ「うわーーーっ!」

エクスカイザーは片輪ドリフトでお婆さんをかわした。

コウタ「ふう・・・・」


東京駅。
コウタは、取材陣をかき分けてエクスカイザーの中に戻った。

コウタ「襲ってきたプテラノドン型のロボットは、飛び去っちゃったって」
エクスカイザー「ここには、君達の宝物があったのか?」
コウタ「ボク達の宝物・・・そういえば、今日リニア・モーターカーがここから発車したけど」
エクスカイザー「それだ。奴らはそれを狙ってるに違いない」
コウタ「ええっ!ボクのパパとママが乗ってるんだよ!?」



エクスカイザー「こちら、エクスカイザー。ブルーレイカー、グリーンレイカー聞こえるか?」

リニア・モーターカーを追うエクスカイザーが通信している相手は、青色の100系新幹線と緑色の200系新幹線だった。

ブルーレイカー「こちらブルーレイカー、よく聞こえるよ」

グリーンレイカー「こちらグリーンレイカー、こっちも感度良好だ。何かあったのか、エクスカイザー」

エクスカイザー「ガイスターが活動を始めた。応援を頼む」

グリーンレイカー「分かった、至急応援に向かう」
ブルーレイカー「弟よ、いよいよ仕事だ。乗客を降ろしたらすぐに急行するぞ」
グリーンレイカー「分かったよ、兄さん!」

コウタ「ブルーレイカーとかグリーンレイカーって、誰のこと?」
エクスカイザー「カイザーズの仲間だ」
コウタ「ええっ、仲間がいたの!」
エクスカイザー「彼らは双子の兄弟だ」
コウタ「双子・・・」


リニア・モーターカー。
ヨーコがジンイチに果実を食べさせていた。
ジンイチ「あーーーーん」
ヨーコ「美味しい?」
ジンイチ「美味しいよ」


その進む先の鉄橋に、プテラガイストが来た。

プテラガイストは足を展開し、翼の裏から両腕を出し、クチバシを収納して顔を出して、ロボットモードに変形して、地面に降りた。

それと同時に、山を崩してアーマーガイストが出てきた。

プテラ「アーマーガイスト、オレの作ったものは持ってきたか?」

アーマーガイストは前半身を展開、変形させ両足にし、後ろ足を両腕に変形させ、尻尾を開いて頭を出し、ロボットモードに変形した。

アーマー「こいつだろ。それっ」

アーマーガイストが、持ってきたエネルギーボックスを鉄橋に投げつけると、エネルギーボックスから脚が出てきて、鉄橋と一体化した。


徳田はヘリでリニア・モーターカーの元に向かっていた。

徳田「急いでくれ!編集長に東京駅の事件を知らせなきゃならないんだから。ん?」

ヘリの下をブルーレイカーとグリーンレイカーが通り過ぎていった。

徳田「なんでこんな所を新幹線が走ってるんだ?」


リニア・モーターカーが鉄橋に差し掛かった。

ヨーコ「本当に早いわね。景色を見てる暇もないわ」
ジンイチ「景色より、僕は君がいれば幸せだ」
ヨーコ「うふっ、パパったら」

しかし、鉄橋が線路にスパークを流し、リニア・モーターカーを止めた。

ジンイチ「おかしいな、こんな所に駅があったかな?」
ヨーコ「やっと景色が見えるようになったわ」

鉄橋のワイヤーが切れ、リニア・モーターカーの上に被さり。
そこからリニア・モーターカーを縛っていった。

そして鉄橋は、四足の恐竜型ロボット、ガイスターロボ・ハシダーと変化した。

プテラ「どうだ、俺様の腕前は!」
アーマー「中々骨のありそうな奴だぜ」


コウタ「あっ?」

ハシダーの元にエクスカイザーが到着した。

コウタ「ああっ!鉄橋が!エクスカイザー何とかしてよ!あのリニア・モーターカーの中にはパパとママが乗っているんだ!」
エクスカイザー「分かってるよ、コウタはしばらくここで待っていてくれ」
コウタ「ここで・・・どこでさ?」

エクスカイザーが加速し、コウタが放り出された。

コウタ「あれ?どうなってるの?」

エクスカイザー「どーうっ!」

エクスカイザーが飛び上がり、ロボットモードに変形した。

エクスカイザー「チェーンジ!エクスカイザー!」

エクスカイザーがプテラガイストとアーマーガイストの元に降り立った。

プテラ「貴様、エクスカイザー」
エクスカイザー「プテラガイストとアーマーガイストだな。ガイスターの悪党共め!この地球で悪事を働くことは、私が許さん!」

アーマー「何だと!」
プテラ「偉そうな口を・・・食らえ!」

プテラガイストが指から銃撃を放ち、エクスカイザーは飛び退いた。

アーマー「やれ!奴を叩き潰すんだ!」

ハシダーが前足を振り下ろし、エクスカイザーは何とか受け止めた。

ヨーコあなた何だか動いていません、この橋?」
ジンイチ「ああ・・・・」

乗客「凄い!ロボットだ!」

プテラ「そうだ、そのまま踏みつぶせ!」

トンネルからブルーレイカーとグリーンレイカーが出てきた。

ブルーレイカー「行くぞ、弟よ!」
グリーンレイカー「おう!」

ブルーレイカーとグリーンレイカーは後部車輌を切り離し、代わりにブースターを出現させて、空に光のレールを出して、そちらを昇っていった。

ブルーレイカー「チェーンジ!ブルーレイカー!」
ブルーレイカーはブースターを切り離し、車体を展開させて後部を足とし、
両腕と頭を出して、ロボットモードに変形した。

グリーンレイカー「チェンジ!グリーンレイカー!」
グリーンレイカーも同様の変形でロボットモードに変形した。

レイカーブラザーズ「「レイカーブラザーズ!」」


エクスカイザー「うううっ!」

レイカーブラザーズはエクスカイザーの横に来て、一緒にハシダーを押し返した。


ママ「あなた、やっぱり動いてるよ、この橋」
パパ「そ、そうだな」

ブルーレイカー「エクスカイザー、大丈夫か」
エクスカイザー「ああ、ブルーレイカー、グリーンレイカー、君達は奴らを頼む。私はリニア・モータカーを救い出す」
レイカーブラザーズ「「分かった!」」

ブルーレイカー「奴らを釘付けにするぞ!」
グリーンレイカー「分かったよ、兄さん!」

プテラ「生意気な、行くぞアーマーガイスト!」
アーマー「おう!」

ブルーレイカー「バインドクラッシュ!」

ブルーレイカーの胸の新幹線の先頭が射出され、プテラガイストの右腕に絡みついた。

プテラ「うお!」

グリーンレイカーもバインドクラッシュをアーマーガイストの腕に絡みつかせた。
アーマー「おおっ!」

そこから相手を振り回しだした。

プテラ「うわああああ」
アーマー「おおおおおっ!」

レイカーブラザーズは互いの振り回していた相手を激突させた。
プテラ・アーマー「「おあっ!」」


エクスカイザー「スパイク!カッター!」
エクスカイザーが両腕から出した手裏剣が、リニア・モーターカーを縛るワイヤーを切ったが、その拍子にリニア・モーターカーがハシダーから落ちだした。

乗客たち「「「わああああっ!」」」

コウタ「ま、まずい!リニア・モーターカーが鉄橋から落ちちゃうよ!」


乗客たち「「「うわああああっ!」」」


エクスカイザー「キィーングローダー!」
エクスカイザーが額から光線を空に向けて放つと、空から雷が落ち、
巨大トレーラー・キングローダーが召喚され、コウタの方に向かってきた。

コウタ「ああっ!」
コウタは横へ逃げ、キングローダーは崖から飛び出し、
人型に変形し、前部を展開した。

エクスカイザー「とぅ!」
エクスカイザーはキングローダーの中に飛び込んだ・

エクスカイザー「フォームアップ!」

キングローダーがエクスカイザーを収納し、エクスカイザーの顔にマスクが被さり、エクスカイザーの胸のライオンの顔が出され――――

キングエクスカイザー「巨大合体!キイィング!エクスカイザー!!」

キングエクスカイザーが完成した。

コウタ「エクスカイザーが大きくなった・・・・」


キングエクスカイザー「つあぁ!」

キングエクスカイザーはハシダーを殴り飛ばし、落ちてきたリニア・モーターカーを受け止め、離れた岩場に置いた。
しかし、そこをハシダーに口からの光線で撃たれてしまう。

キングエクスカイザー「ぐあああっ!」

ブルーレイカーは、プテラガイストを殴り飛ばしていた。
ブルーレイカー「いかん、グリーンレイカー合体だ!」

グリーンレイカーも、アーマーガイストを殴り飛ばした。
グリーンレイカー「おうし!行くぞ!」


レイカーブラザーズ「「レイカーブラザース!フォームアップ!」」
レイカーブラザーズが腕を組んでから飛び上がった。

レイカーブラザーズは背中のパーツを切り離し、ビークルモードに変形し、
そこからグリーンレイカーを右に、ブルーレイカーを左にして合体し、
グリーンレイカーの背中パーツが胸アーマーとして装着され、下部にレイカーブラザーズと同じ色の盾が装着され、足となる。
そして、頭が出現し――――

レイカーブラザーズ「「左右合体!ウルトラレイカー!!」」

ウルトラレイカーが完成した。

ウルトラレイカーはハシダーの頭を掴み、光線をキングエクスカイザーから逸らした。


キングエクスカイザー「すまん、ウルトラレイカー」
「カイザーソード!」

立ち上がったキングエクスカイザーは、右足から長剣・カイザーソードを取り出し、胸のライオンの顔から炎を吐き、カイザーソードを加熱する。

キングエクスカイザー「カイザーフレイム!」
キングエクスカイザーはカイザーソードを振るい、炎のエネルギーを球体にして放った。

ウルトラレイカーが飛び退き、カイザーフレイムはハシダーに当たり、炎のエネルギーで包み、動きを封じた。

キングエクスカイザー「サンダーフラッシュ!!」
キングエクスカイザーの構えるカイザーソードがエネルギーの刀身を天高く伸ばした。
キングエクスカイザーはカイザーソードを振り下ろし、エネルギーの刀身でハシダーを切り裂いた。

ハシダーは大爆発し、キングエクスカイザーはその爆発を背にカイザーソードを収めると、胸のライオンの顔が吠えた。


コウタ「やったぁ!凄いや!」


プテラ「まずい、失敗だ・・・」

アーマー「おい待て!おい!」

恐竜モードに変形して飛び去っていくプテラガイストに、強引にアーマーガイストが飛びつき、飛び去っていった。


リニア・モーターカーから乗客たちが降りてきて、徳田はシンイチに叱られていた。
ジンイチ「馬鹿モーン!弁当欲しさに特ダネ逃がしちまうとは、それでも新聞記者のつもりか!」
徳田「すみません!」
ジンイチ「大体今頃ノコノコ現れよって!」


エクスカイザーとコウタが星川家に戻ろうとしていた。
コウタ「でも凄かったな、あんな大きな敵を一発で倒しちゃうんだもん」
エクスカイザー「ああ、仕事は終わった。急いで帰ろう、君のお姉さんが待ってるかもしれないな」
コウタ「あ!お鍋の火!消すの忘れてた・・・まじぃ・・・」


星川家。
フーコ「一体何してたのよアンタ!アタシが帰ってこなかったら火事になるとこだったじゃない!」
コウタ「ごめん・・・」
フーコ「ごめんじゃないわよ。一体どこへ遊びに行ってたの!?
見てごらんなさい!お鍋が焦げちゃったじゃないの!これじゃ食べられないじゃないの!今日の晩ご飯どうするつもり!?」


怒られるコウタを、車庫からエクスカイザーが見ていた。
エクスカイザー「気の毒に・・・怒られてるようだね、コウタ・・・」

同情するかの様に、マリオが吠えた。


(続く)

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最終更新:2020年05月07日 19:31