航海の途中でパウラという少女と出遭ったエルネストは、孤児である彼女の故郷を探しジパングを介して明国へと辿り着いた。
(長安の民家にて)
(パウラ)
「この建物は……」
(エルネスト)
「パウラ
見覚えがあるのかい?」
(スタッテン)
「もしかして、ここなのか!」
(パウラ)
「ええ、うろ覚えだけれどきっと……」
(パウラが両親と再会する画)
(エルネスト)
「ああ、あなた方がパウラの……」
(本編終了してBGMも背景も変わりエンディングへ)
(エルネスト)
「おめでとうパウラ
とうとう故郷を見つけたね」
(パウラ)
「ありがとうエルネストさん」
(エルネスト)
「しかも、ご両親と対面できたなんて夢のようじゃないか」
(パウラ)
「はい」
(エルネスト)
「…………これで君ともお別れだね」
(パウラ)
「…………」
(エルネスト)
「あの、さ…………また、一緒に航海できないかな」
(パウラ)
「え、いいの」
(エルネスト)
「もちろん」
(パウラ)
「本当に?」
エルネストはパウラとともに再び船上の人となった
より正確な世界地図を追い求める彼の飽くなき探求はつづくであろう
(エンディング曲が流れ回想に)
メルカトールの依頼で地図作成の航海に出ていた私は、とある港で一人の女の子に出会った
彼女の名前はパウラ
彼女の真摯な瞳に心打たれた私は、故郷探しを手伝うことにした
誓って言う、この航海の目的を忘れたことは一度もない
だが、新たな港を発見する度に彼女の哀しい表情を見るのは辛い
この港も彼女の故郷ではなかった
彼女の故郷はどこに…
スタッテンの夢見たジパングは、黄金の国とは言い難い世界を我々に見せつけた
だが、失望はしない
なぜなら、パウラの故郷の手掛かりをついに掴んだのだから
故郷はまるでパウラの帰りを心待ちにしていたかのように思えた
なぜなら、ご両親という思わぬ贈り物を彼女に与えてくれたのだから
おめでとう、よかったね
長い年月、苦楽を共にしてきた男と女が魅かれ合うのは自然の理であるのかもしれない
また一緒に航海にでないかい
この言葉を彼女は優しく受けとめた
(以降は全主人公全ED共通部分)
イベリア半島の二大海運国であるポルトガル・イスパニアの隆盛で欧州の海外進出は大いなる発展を遂げた
また、16世紀中葉においてはそれに触発されたイギリス・オランダ等の新興勢力が次第に台頭して行く事となる
やがて、欧州の航海者や宣教師達は幾多の波濤を乗り越えて遥か日本にまでも頻繁に渡航する様になる
大航海時代
かつて多くの冒険家がちっぽけな帆船を駈って大海原に乗り出した時代
危険を恐れず未知の領域に挑戦し数多くの新発見をヨーロッパ中にもたらせた、希望の時代
そして何より、『冒険』という言葉が色褪せていなかった時代
近代史が地球上全ての地域の連結から始まるとするならば、「大航海時代」は近代への幕を開いたとも云えるのである
Fin
最終更新:2021年05月22日 14:30