ジョアンはカタリーナと和解し、南米に『神聖王国プレステア』を造り世界征服を企むマルティネス侯爵の野望を打ち砕いた。
(燃えるマルティネス旗艦の画)
(マルティネス)
「うぉー、わしの艦隊が
わしの夢が、わしの野望が……」
(ジョアン)
「貴様の野望はすでに潰えた
地獄で貴様の犯した悪行を償うがよい」
(ロッコ)
「提督……」
(ジョアン)
「なんだ、ロッコ」
(ロッコ)
「いえね、まるで公爵の若い頃を見てるみたいだったんでね」
(ジョアン)
「そうか?さあ、リスボンに帰ろう」
(カタリーナ)
「ジョアン」
(ジョアン)
「カタリーナ、そちらの戦況はどうだ」
(カタリーナ)
「マルティネスが死んだ時点で烏合の衆よ
呆気なく敗走ってところね
それにエゼキエル司令は敵要塞の破壊に成功したみたいね」
(ロッコ)
「提督、エゼキエル司令の艦影を視認しやした
信号旗が上がります」
(ジョアン)
「どういう内容だ」
(ロッコ)
「『貴艦隊の勝利を祝すと共に再開と再戦を誓う』提督、以上です」
(ジョアン)
「再会と再戦か
今度も味方として会いたいもんだな」
(ロッコ)
「提督、返信はどうします」
(ジョアン)
「いや、やめておこう
それよりリスボンに向かうぞ」
(リスボンのフェレロ公爵邸へ戻ると本編終了してBGMも背景も変わりエンディングへ)
(ジョアン)
「父上、ただいま戻りました」
(フェレロ公爵)
「長きに渡る航海御苦労であった」
(ジョアン)
「早速ですが、航海の結果を御報告します」
(フェレロ公爵)
「そのことならイスパニアの勅使から伺っておる
大いなる活躍であったそうだな」
(ジョアン)
「いえ、エゼキエル司令の援護がなければ私にかなう相手ではありませんでした」
(フェレロ公爵)
「うむ
ロッコ」
(老航海士ロッコ)
「へい」
(フェレロ公爵)
「お前の目から見て、ジョアンをどう思う」
(老航海士ロッコ)
「へい、以前と比べりゃ随分とたくましくなりやしたぜ」
(フェレロ公爵)
「そうか、お前がそう言うのであれば間違いあるまい
ジョアンよ
お前をポルトガル国宰相後任者として陛下に御推薦する
よいな」
(ジョアン)
「はっ」
ジョアンは神聖王国を崩壊に導きマルティネスの野望に終止符を打った
この功績からフェレロ公爵は彼を正式に後継者として認める事とした
そして……………
(エンディング曲が流れ回想に)
海賊カーンの間の手からアルベルト王子を救ってくれたのは、私を敵と狙う赤毛の女海賊カタリーナエランツォだった
この時はロッコの機転で事なきを得る
マッサワの地でアクスム帝国最後の国王タファリ1世と出会う
この後我々を待ち受けていたのはイスラム海軍との壮絶な海戦であった
プレステ・ジョアンの国を捜すうちに我々はプレステアと呼ばれる秘密結社の存在に突き当たった
プレステアの盟主マルティネス侯爵を倒すには、エゼキエル司令官率いる強力な無敵艦隊の助力が必要であった
海戦は終結した
我々は紅蓮の炎の中でマルティネスの絶叫を聞いた
リスボンに戻った我々は歓呼の嵐に迎えられた
私はようやく一人前の航海者として父から認められた様であった
そして………
(以降は全主人公全ED共通部分)
イベリア半島の二大海運国であるポルトガル・イスパニアの隆盛で欧州の海外進出は大いなる発展を遂げた
また、16世紀中葉においてはそれに触発されたイギリス・オランダ等の新興勢力が次第に台頭して行く事となる
やがて、欧州の航海者や宣教師達は幾多の波濤を乗り越えて遥か日本にまでも頻繁に渡航する様になる
大航海時代
かつて多くの冒険家がちっぽけな帆船を駈って大海原に乗り出した時代
危険を恐れず未知の領域に挑戦し数多くの新発見をヨーロッパ中にもたらせた、希望の時代
そして何より、『冒険』という言葉が色褪せていなかった時代
近代史が地球上全ての地域の連結から始まるとするならば、「大航海時代」は近代への幕を開いたとも云えるのである
Fin
最終更新:2021年05月22日 14:33