大航海時代Ⅱ(アル・ヴェザス編)のエンディング

アルはオスマン帝国の勢力拡大のため商売に勤しんでいたが、やがて妹サファと再会すると自分は世の戦災孤児のために働くべきだと考えた。

(シャイロック頭取に金貨500万枚を払う)

(シャイロック頭取)
「そうか、ではあの家は君に差し上げよう
 タダでな」

(アル)
「えっ、どういう事ですか?」

(シャイロック頭取)
「君を試させてもらったのだよ
 初めて会ったときに私が言ったことを憶えているかい?
 億万長者なんて、なってみれば虚しいと言っただろ
 私は、億万長者になった時ふと考えた
 いったい何のためにお金を儲けたんだろうか、とね
 その点君は、どうやら孤児達を育てるという目標を見つけたようだ
 羨ましいよ
 しかし、孤児達の世話をするなんて簡単に出来ることではない
 中途半端な気持ちでは、孤児達が可哀そうだ
 やらない方がましだ
 実はあの家は私が孤児達の施設を作ろうと思って、今までいくら大金を積まれても手放さなかったのだよ
 だから試させてもらったのだ
 君の決意をな
 さあ、行きなさい
 孤児達が君を待っているよ」

(アル)
「ありがとうございます」

(イスタンブールの酒場に戻る)

(アル)
「サファ!
 ラディア!
 やっと家を買ったぞ」

(ラディア)
「まあアル、本当?
 サファ、良かったわね」

(サファ)
「ありがとうラディアさん
 ありがとうお兄さん」

(サリム)
「さあ、見に行こうよサファ」

(サファ)
「ありがとうサリムさん
 さあルステム、行きましょう」

(ラディア)
「さ、みんなで見に行ってらっしゃい」

(アル)
「ラディア………君も見に行かないか」

(ラディア)
「えっ、私も?」

(アル)
「ああ
 き、君さえ良ければ、その………
 い、一緒に暮らしてくれないか?」

(ラディア)
「アル、それもしかしてプロポーズ?」

(アル)
「ん、うん、まあ、その、何と言うか………
 だめかい?」

(ラディア)
「………
 みんな先に行っちゃったわよ
 さ、行きましょう、みんなの家に」

(アル)
「ああ、行こう
 僕達家族の家に」

(本編終了してBGMも背景も変わりエンディングへ)

アルは孤児院開設の夢を果たした
だがより多くの孤児を救済したいと願う彼の魂が、再び大海原に漕ぎ出す決意を促すのだった

(エンディング曲が流れ回想に)

漂着船を修理して持ち船とした俺とサリムは商いを起こすことにした
だが、元手になるものがない
そこで言葉巧みに話を持ちかけてやっていけるだけの金集めに成功
いい風が吹き始めたようだ

俺は商売に天賦の才をもっているのかも知れんな
あっというまに元手が何倍にもなっちまった
借りたお金はみんなに返したし、さあ、どんどん稼ぐぞぉ

俺があの大帝に謁見できるなんて夢のようだ
栄誉ある勅命を受け、しかもアスケリの称号まで頂いて
今日は吉日だ

ここは、バスラ
サファをみつけた
嬉しい
今はまだ兄と認めてくれなくても
いつか…

明けても暮れても商売
そんな毎日に嫌気がさしていた俺に新たな希望の光が差し込んだ
孤児達の屈託のない笑顔
それが今の俺の支えだ

(以降は全主人公全ED共通部分)

イベリア半島の二大海運国であるポルトガル・イスパニアの隆盛で欧州の海外進出は大いなる発展を遂げた
また、16世紀中葉においてはそれに触発されたイギリス・オランダ等の新興勢力が次第に台頭して行く事となる
やがて、欧州の航海者や宣教師達は幾多の波濤を乗り越えて遥か日本にまでも頻繁に渡航する様になる
大航海時代
かつて多くの冒険家がちっぽけな帆船を駈って大海原に乗り出した時代
危険を恐れず未知の領域に挑戦し数多くの新発見をヨーロッパ中にもたらせた、希望の時代
そして何より、『冒険』という言葉が色褪せていなかった時代
近代史が地球上全ての地域の連結から始まるとするならば、「大航海時代」は近代への幕を開いたとも云えるのである

Fin

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最終更新:2021年05月22日 14:35