実はヒンデルの弟であった行き倒れの少年シュウは捕われのニック王子を救け、ワードラー王とヒンデルを生贄に復活したイ・オム神を倒した。
(イ・オムが溶岩に沈みワードラーが浮いてくる)
ワードラー「イ・オムの力が消えていく
体の力が抜けていく
寒い…寒い…
死ぬのか?余が死ぬのか?
はっ!呼ぶのは誰だ 余を呼ぶのは誰だ」
ワードラー「おまえはイ・オム!
余を魔界へ連れて行く気か?
嫌だ!嫌だ!嫌だーっ!」
(ワードラーが溶岩に沈む)
サイプレス軍は全員甦った
ニック「奴は…ワードラーは死んだのだろうか…
イ・オムは魔界に戻ったみたいだし…
ワードラーも死んだんだね
だけどヒンデルはもう…戻らない…」
(BGMが悲壮になりシュウは溶岩の縁でヒンデルを探す)
ニック「やめろよ…シュウ!」
ニック「探したって無駄だよ…ヒンデルは死んだんだ」
(地震が起きる)
ニック「何だ?一体…そうか!きっとそうだ!
イ・オムの力が去ったことでこのイ・オム神殿そのものが力を失ってしまったんだ
逃げよう!シュウ!神殿が崩れるぞ!」
(逃げようとしないシュウ)
ニック「どうしたんだシュウ!ここで死のうっていうのか!」
ナターシャ「ニック王子!どうしたの?
ここにいては危ないわ!早く逃げなければ!」
ニック「それが…駄目なんだよ!
シュウが シュウが!
あそこを離れようとしないんだ!」
ナターシャ「ああ…シュウ…あなた…あなた…
かわいそうな…シュウ」
ナターシャ「行くのよ!シュウ!
ここにいたらヒンデルどころかあなたまで危ないじゃない!
何よ!この意気地なし!
あなたが死ぬことで…悲しむ人間はどうなってもいいっていうの!
あたしは どうなってもいいの!」
ニック「わかったろう…シュウ
ナターシャだけじゃないんだよ
みんな君が心配なんだ
行こうシュウ
君の兄さんの分まで…ヒンデルの分まで生きるんだ!」
(シュウが最後に振り返りながらも全員で祭壇から離れる)
(場面がサイプレス城に移る)
メイフェア「みんな!ちゃんと警備についてるわね
感心 感心」
アーロン「メイフェア様!シュウはどうなるのですか?」
アンジェラ「メイフェア様!アーロンだけじゃありません!
みんな心配してるんですわ
どうか教えてください!
シュウはどこか遠くに行ってしまうのでしょうか」
メイフェア「ナターシャ…」
ナターシャ「……」
メイフェア「今ニック王子とテディがシュウを説得しているわ
ここに留まるようにと…
でも駄目みたいなの
シュウの決意は固いわ」
クレイド「一体どういう決意ですか!
僕達は今度の戦いで心からわかり合える仲間になれたはずなんです…なのに!」
ナターシャ「…行っちゃえばいいじゃない!
心配するみんなの気持ちがわからない奴なんか…
どこへでも行けばいいのよ!」
テディ「メイフェア!」
メイフェア「テディ…どうだったの?」
テディは力無く首を横に振った
メイフェア「そう…駄目だったの」
テディ「王子とシュウが今出てくるよ」
(城からニックとシュウが出てくる)
ニック「やはりどうしても行くのか?
みんなの顔を見ても気持ちは変わらないか?」
シュウは小さく首を縦に振った
ニック「これ以上引き止めても無駄なようだね…
仕方ないな…みんな!
シュウの旅立ちだ!
見送ってやってくれ!」
テディ「さびしくなるな…シュウ
たまには思い出してくれよ
サイプレスにいた仲間のことを」
クレイド「俺達も決して忘れないぜ!!
イ・オム育ちの兄弟を!
勇敢な剣士のことをな!」
(城を出て行くシュウ)
メイフェア「シュウ!ちょっと待って!」
メイフェア「ナターシャ!これでいいの?
シュウが行ってしまうわ!
このまま別れてしまったら あなたは一生後悔することになるわ!」
ナターシャ「……」
(振り返ってシュウを追うナターシャ)
ニック「ナターシャ 頑張れよ!」
(転ぶナターシャ)
ナターシャ「グスン…酷いよ…
私を置いて行くなんてあんまりじゃないの…
シュウが嫌だと行っても 私ついていくわよ」
シュウは小さく首を縦に振った
アーロン「見せ付けやがるぜ!シュウ!
俺達のことも忘れるなよ
俺達はいつでも友達だぜ」
(サイプレスを出て行くシュウとナターシャ)
テディ「ニック様…シュウはうまくやっていかれますかなあ」
ニック「大丈夫さテディ きっと逞しく生きていくよ
そして…いつか…サイプレスに戻ってくるさ」
(画面が変わりシュウと笑いかけるナターシャを背景にスタッフロール)
END
(ゲーム中で『マイム劇場のチケット』を手に入れると以下に続く)
WELCOME TO MIME THATER
(木目の舞台に移る)
メイフェア「ようこそマイム劇場へ」
(ドットアイコンのキャラ達がマイムマイムの音楽に合わせて動く)
最終更新:2022年02月14日 09:40