電脳空間内。
ガッツマンがネットナビと対戦していた。
熱斗「攻撃用バトルチップ・ショットガン、スロットイン!」
その対戦相手の一人となる光 熱斗はバトルチップをPETに挿入する。
熱斗のバトルナビの右腕がショットガンに変わって、ガッツマンを攻撃する。
熱斗「攻撃用バトルチップ・ソード、スロットイン!」
次にソードでガッツマンを攻撃するも防がれてしまう。
デカオ「今だガッツマン!」
熱斗の対戦相手となる大山デカオの指示を受けたガッツマンは熱斗のネットナビをパンチで返り討ちにする。
熱斗「逃げろ!」
デカオ「止めだ!」
ガッツマンは両腕から展開したハンマーの衝撃波で熱斗のネットナビを倒す。
デカオ「俺様のガッツマンに挑戦するなんぞ、100万光年早いぜ!」
熱斗は幼なじみの桜井メイルと共に家に帰る中で話し合う。
熱斗「くそ…デカオのやつオペレーションでは負けてなかったのに」
メイル「標準ナビでよくあそこまで戦ったよ熱斗」
メイルがそういう中で彼女の持っていたPETから着信音が鳴り、 取り出して画面を見る。
ロール「メイルちゃんピアノのレッスンの時間よ」
メイルのネットナビ・ロールが。
メイル「ありがとうロール」
熱斗「いいよな、カスタムナビを持ってて…」
デカオ「おーい!」
デカオの声を聞いて2人は後ろを振り返るとデカオがやってくる。
デカオ「待ってよメイルちゃん!一緒に帰ろう!」
メイル「じゃあね!熱斗」
デカオ「あれ?行っちゃうの?メールちゃん待ってよ!一緒に帰ろうよ!」
次に熱斗は公園内でPETを操作してナビを調整していた。
熱斗「あれ…?」
熱斗はナビの調子が悪かったことにばったりと後ろから倒れた後、 空を見上げる中、 上から魚が落ちてきた後、 魚屋のマサが話しかける。
マサ「こら!熱斗!何だ何だ定気な面しやがって!」
熱斗「マサさんか…脅かしやがって。ほっといてよ!」
マサ「はっは…さては喧嘩に負けたな。 相手はデカオか」
マサがそう言った後、熱斗は落ちてきた魚を返す。
熱斗「喧嘩じゃないネットバトルだよ。」
マサ「熱湯バトルだぁ?暑い風呂で我慢するのか?」
熱斗「ネットバトル、PETを持ってない アナログ人間には今時マサさんくらいだぜ」
マサ「ペット?ペットならガキの頃わんこを…」
熱斗「パーソナルターミナル略してPET、これだよ」
熱斗はPETをマサに見せる。
マサ「おお…そのPETかそうだと思ったぜ、俺も」
熱斗「PET内にはオペレーターを手助けしてくれる擬似人格プログラム・ネットナビがいて互いのナビをネットワークで戦わせるゲームをネットバトルって言うんだ。今、全世界的にに大ブーム なんだぜ」
マサ「納豆バトルね。それ、ネバネバしとる」
2人が話し合う中で 火災が起きたのか数台の消防車が道路を走る。
マサ「また連続発火事件か…」
熱斗「家のレンジが突然火を吹くってあれ」
マサ「おおっと!こうしちゃいらんねぇや!カルシウム!」
マサは2匹の魚を熱斗に渡す。
マサ「あばよ!熱斗」
熱斗「ああ!マサさん!」
自宅に帰った熱斗は夕食を食べながら母・ はる香と話し合っていた。
はる香「怖いわね…今週に入って10件以上よ」
熱斗「コンピューターの暴走が原因だって言うんだけど、家のレンジは大丈夫?」
はる香「昨日、業者の人にの人に調べてもらったけど、別に異常はないって言ってたわ」
熱斗「なら、安心だけど。おかわり」
はる香「はい。あ、そうそう。パパからあなた宛てに郵便が届いているわ。カウンターの上」
熱斗「郵便?メールじゃないの?」
はる香「はるばるボルネオからよ」
はる香が そう言った後、熱斗はカウンターの上にあった手紙を手に取る。
熱斗「どこだよそれ… のんきだよな…家族を放っといて世界を放浪してるなんて…」
はる香「祐一郎さんは立派な冒険家よ、それに以前は優秀な科学者だったのよ」
熱斗「優秀な科学者だったのよ!。何度も聞いたよ…」
熱斗が手紙の中身を見るとそこには1枚のCDが入っていた。
はる香「何してるの?ご飯冷めちゃうわよ?」
熱斗「ROMディスク…もしかして!」
熱斗は2階の自室でディスク・PETを入れる装置を使ってそのROMディスクを入れる。
熱斗「パパが約束を覚えてるなら…こいつは俺の…」
熱斗は装置を操作した後、パソコンでネットナビをPETに入れる準備をする。
熱斗「インストール終わり!起動!」
熱斗はPETの画面を見る。
熱斗「おかしいな…インストールは終わったのに何も起きないや…えいっ!再起動!」
再起動後、標準ナビがアナウンスをする。
標準ナビ「メモダイアリーとメールナビのアップグレードが終了しました。パーソナルターミナルのOSは新しいバージョンになりました。 これから最適化を始めます。最適化まで30分かかります」
熱斗「それだけ?」
標準ナビ「それだけです」
熱斗「がくっ…」
熱斗はPETを連動装置に入れた後、ベッドで寝転ぶ。
熱斗「絶対オリジナルのプログラムナビだと思ったのに…パパのバカ!」
はる香は写真を見ながら独り言を話す。
はる香「熱斗…楽しみにしてたわよ…熱斗ばっかり…いいな…祐一朗さん…早く帰ってきてね…」
熱斗が寝ている間に装置に挿入していたPETが起動する。
標準ナビ「実行用プログラムを受信。 ロムディスク内のカスタマイズを始動します」
標準ナビがそう言うとカスタマイズが始まり、標準ナビは青いネットナビになる。
朝となり熱斗が寝ている中で誰かの声が聞こえる。
?「熱斗くん×2。熱斗くん!こら!光熱斗!」
ナビの掛け声とともに熱斗はベッドから転げ落ちる。
熱斗「誰だよ…大声出す奴は…」
?「僕だよ、ここだよ。PETの中」
熱斗「PETの中?」
熱斗がPETを見ると画面にはネットナビ であるロックマンがいた。
ロックマン「おはよう、ネットくん」
熱斗「君は?」
ロックマン「僕の名前はロックマン」
熱斗「ロックマン…?」
ロックマン「君のパパにプログラムしてもらった熱斗君専用のオリジナルのナビだよ」
熱斗「俺のオリジナル ナビだって?」
ロックマン「よろしく、 熱斗くん…熱斗くん?」
熱斗「パパ…」
ロックマン「どうしたの?」
熱斗「いや、約束だったんだ。5年生になったらパパがオリジナルナビを作ってくれるって…でも…」
ロックマン「でも?」
熱斗「イメージと違うんだよ。俺の…もっとこう…体がでかくて強そうなやつを期待してたんだ…なんかがっかりだな」
ロックマン「そ…そんな…」
ロックマンがそういう中でサーモグラフィーを透視する中、温度が高いことに不審であることに気づく。
ロックマン「様子が変だよ熱斗くん!」
はる香「きゃあー!」
熱斗「ママ!」
熱斗が1階に降りる中、オーブンレンジから炎が吹き出ていた。
熱斗「ママ!」
はる香「熱斗!レンジが!突然!」
熱斗は即座に消火器を取り出し消火しようとするも炎は消えない。
熱斗「火が消えない…コンピューターが暴走している!」
ロックマン「熱斗くん!熱斗くん!。僕をレンジにプラグインして!僕がコンピューターの中を調べてくる!」
熱斗「お前が?」
ロックマン「早く!」
熱斗「分かった!」
熱斗は炎を消火した隙にPETの端子をオーブンレンジに差し込みプラグインする。
熱斗「いけーっ!ロックマン!」
ロックマンがオーブンレンジのコンピューター内へ入るとウイルスがたくさんいた。
ロックマン「これは…」
熱斗「コンピューターウイルスが?」
ロックマン「レンジの中で大暴れしてるんだ!でもこのウイルスさえやっつければ!。ロックバスター!」
ロックマンはロックバスターでウイルスを全て倒した後、 後ろの炎の中にネットナビがいることに気づくと同時にそのネットナビは炎とともに消える。
ロックマン「今の影は…」
コンピューターウイルスがなくなったのかオーブンレンジから炎が消える。
はる香「消えた…」
熱斗「プラグアウト。 すごい…すごいぞ!ロックマン! 体は小さいけど強いんだなお前!。勝てる…お前ならデカオとガッツマンに絶対勝てる!気に入ったぜ !ロックマン!よろしくな!」
ロックマン「うん!」
秋原小学校。
熱斗が学校へ行く途中でデカオに話しかける。
熱斗「デカオ」
デカオ「おっ、何だ熱斗。昨日のショックでてっきり 寝込んでるかと思ったぜ!」
熱斗「放課後、視聴覚室で待ってる。お前とガッツマンに再挑戦だ」
デカオ「はははは!笑える冗談だ」
熱斗「今度はお前が寝込む番だぜ」
熱斗はデカオを追い越す。
デカオ「おい!」
ロックマン「熱斗君、学校でのネットバトルは禁止じゃないの?」
熱斗「硬いことを言うなよロックマン」
熱斗がそう言い、次に学校の教室で先生・大園まりこの授業を受ける。
まりこ「このウイルスはふと残さずにアール・イー…」
授業の最中、デカオは密かにPETを操作して、ガッツマンの学校のネットワーク内へ転送する。
ロール「あら、 ガッツマン。 お久しぶり」
ガッツマン「デカオ、デートしたい。メイルとデートしたい。OKか?」
ロール「ダーメ。 コイルちゃんは今日、ピアノのレッスンがあるの」
ガッツマン「デートダメか?」
ロール「ダメ!」
ガッツマン「だったらガッツマンとロール、デートする!」
ロール「ええ!?ちょっと!」
ガッツマン「ガッツマン!ロール大好き!ロールとデート、 デートでがす!」
ロール 「お断りよ!ロール フラッシュ!」
ロールはハグしたガッツマンをロールフラッシュで吹き飛ばすと同時にその痛みを感じたデカオは席を立ち上がる。
まりこ「デカオくん。授業中ですよデートの誘いのメールを出すんだったら、放課後にしてね。じゃあ みんな授業に戻って」
熱斗「ネットナビが?」
ロックマン「姿はよく見えなかったけどレンジの電子回路にネットナビがいたんだ」
熱斗「じゃあ、そのネットナビのオペレーターが連続発火事件の犯人ってわけか」
ロックマン「多分…」
WWWの秘密基地内。
ドクターワイリーは大きなスクリーンに映っている火野ケンイチと話し合っていた。
ケンイチ『そいつのおかげでウイルスは全滅です。』
ワイリー「我らの組織を妨害するネットエージェントの連中が」
ケンイチ『いえ、リストにない初めて見るタイプのナビで』
ワイリー「今度もしそいつが現れたら… 構わん…デリートだ!」
ケンイチ『デリート…』
ケンイチはそういった後に通信を切った。
秋原小学校。
視聴覚室で熱斗はネットナビによるネットバトルでデカオと戦おうとしていた。
熱斗「行くぞ!プラグイン!ロックマンエグゼ!トランスミッション!」
デカオ「プラグイン!ガッツマン!トランスミッション!」
2人は互いにPETの端子を差し込み互いのナビを送り込む。
デカオ「マジかよ熱斗。お前の新しいナビってのはその青いやつか?」
熱斗「そうだ。ロックマンだ。」
デカオ「そんな、貧弱なナビで俺のガッツマンに勝てると思ってるのか?」
熱斗「うるさいなぁ…早くスタートしろよ…」
デカオ「遠慮はいらねえガッツマン。その青いやつをギッタンギッタンにやっちゃえ!」
熱斗「行け!ロックマン!」
ガッツマン「ガッツマン! お前 倒す!」
ロックマン「行くぞ!」
2つのネットナビが戦う。
桜井メイルの自宅。
メイスがピアノを弾く中で1階のキッチンのレンジの中から電気が流れる。
一方でロックマンとガッツマンが戦う。
デカオ「攻撃用バトルチップ、メガガッツパンチ、スロットイン!」
ガッツマンはメガ ガッツ パンチでロックマンを攻撃しようとする。
デカオ「もらった!」
ロックマンはガッツマンのメガガッツパンチを素手で受け止める。
デカオ「 何!」
熱斗「いいぞ ロックマン 行け!」
ロックマン「うん!」
ロックマンはガッツマンを吹き飛ばした後、拳による連続攻撃で追い詰める。
デカオ「どうしたガッツマン!?そんな小さいやつに負けるな!」
熱斗「一気に勝負だ!攻撃用バトルチップ!…」
2人が戦う中でロールの叫び声に気づくと、彼女がやってくる。
ロール「メイルちゃんが メイルちゃんが!」
ロックマン「 メイル ちゃんがどうかしたの?」
ロール「 これを見て!突然煙が入ってきて…」
ロールがスクリーンを映し出すと同時に現実世界でも映し出され、 そこには自宅内が煙に充満している部屋にいるメイルの光景がうつる。
デカオ「俺のメイルちゃんが…」
熱斗「大変だ ロックマン お前はネットを通って メイル ちゃんちに急げ!」
ロックマン「分かった! ロールちゃん
リンクを教えて!」
ロックマンがそう言った後、ロールと共にメイルの自宅のネットワーク内へと行く。
デカオ「お前も行け!ガッツマン!」
デカオの指示でガッツマンも後を追い、同じく現実世界の二人も全速力でメイルの家に急行する。
メイルは自宅内で手で口を塞ぎ耐え忍んでいた中、 レンジから炎が吹き出ていた。
同じくネットナビの3人もメイルのレンジのコンピューター内へと到着する。
ロックマン「なんて火の勢いだ!」
一方でケンイチはどこかの部屋のスクリーンで様子を見ていた中、ロックマンがやってきたことに気づく。
ケンイチ「またやつだ。ファイアマン、目障りなナビをデリートしろ」
ファイアマン「了解」
ロックマン「今ので最後だ」
ロール「ウイルスの数は多くないのね」
ロックマンがウイルスを倒す中、どこからともなく現れた火の玉が狙い撃ち、2人は即座に回避する。
ロックマン「お前は誰だ!?」
ファイアマン「俺はファイアマン。いつまで逃げられるかな?」
熱斗はメイルの自宅の窓を破って煙を吸った影響でまともに動かないメイルを抱える。
熱斗「メイルちゃん!しっかりして! メイルちゃん!」
メイル「熱斗…」
デカオ「メイルちゃん!」
同じく駆けつけたデカオもメイルの自宅に到着し、2人が外に出た後、熱斗は PET の着信音に気づき 画面を見ると ファイヤマンの姿が映る。
熱斗「ロックマン!くそっ!ロックマンにバトルチップを転送しないと…デカオ!メイルちゃんを頼む!」
デカオ「熱斗!」
熱斗はプラグインしようとメイルの家に入る。
一方でロックマンとガッツマンはファイアマンに苦戦していた中、ガッツマンが立ち向かおうとする。
ロックマン「やめろ!ガッツマン!」
ガッツマンはファイアマンの火炎攻撃によって吹き飛ばされログアウトされPET内に戻される。
デカオ「ガッツマン!」
レンジに到着した熱斗は口を塞ぎながらPETの端子をプラグインする。
熱斗「待たせたな!ロックマン!」
ロックマン「熱斗くん!」
熱斗「行くぜ!攻撃用バトルチップ、ショットガンスロットイン!」
熱斗がショットガンのバトルチップをPETに装填後、ロックマンは転送・装備されたショットガンでファイアマンを攻撃する。
熱斗「攻撃用バトルチップ、ソード!スロットイン!」
次のロックマンはソードでファイアマンの左腕を切り落とす。
ケンイチ「何!?。プラグアウトだ!ファイアマン!」
ケンイチの指示でファイアマンは撤退する。
安心したことにロールはロックマンに抱きつく。
ロール「ロックマン!」
ロックマン「ロールちゃん!」
その後、メイルは駆けつけた救急車に搬送される。
熱斗「よかった…メイルちゃんが無事で…ロックマン、お前なんて凄いナビなんだ!」
ロックマン「熱斗くんのオペレーションのおかげで僕は勝てたんだ。ありがとう熱斗くん」
熱斗「これからも俺の力になってくれるか?」
ロックマン「もちろんだ」
熱斗「そうだ。早速だけど今日出た宿題、代わりにやっといて」
ロックマン「ダメだよ。宿題は自分でやらなくちゃ」
熱斗「俺の力になってくれるんだろう?」
ロックマン「それとこれは別」
熱斗「なんだよケチ!」
ロックマン「ダメったらダメ!」
デカオ「ガッツマーン!」
最終更新:2023年05月31日 15:02