ウルトラマンギンガSの第8話

~次回予告~
ヒカル『超合体怪獣ファイブキングの猛威!』
『立ち上がれ、ギンガ!ビクトリー!そして怪獣たち!』
『俺に力を貸してくれ!』
『次回、ウルトラマンギンガS「朝焼けの死闘」』
『俺達みんなでこの地球を守るんだ!』




(前回のハイライト)
サクヤ「ビクトリウムを狙っている者が誰なのか分かりました 」
ヒヨリ「エクセラーという名のチブル星人です」
エクセラー「やはり実に興味深いビクトリウムです」
ヒカル「爆弾で基地をぶっ壊すつもりか!」

ショウ「ビクトリウムシュート!」
ビクトリーのビクトリウムシュートがガンQを倒した。
ヒカル・タロウ「「M87光線!」」
ギンガストリウムのM87光線がファイヤーゴルザを倒した。
だが雷雲の中から、超合体怪獣ファイブキングが舞い降りた。



エクセラー「受けてみなさい、ガンQの力!」
ファイブキングは左手のガンQアームでギンガストリウムのストリウム光線とビクトリーのビクトリムシュートを吸収し、打ち返してきた。
シェパードンがギンガとビクトリーを庇い、その光線を受け倒れる。

エクセラー「ゴルザとメルバの力!」
向かってきたビクトリーにファイブキングが顔のゴルザの部位と額のメルバの部位からの合体光線「ゴルメバキャノン」を撃ち、ビクトリーは直撃を受ける。

エクセラー「レイキュバスと超ゴッヴの力!」
残されたギンガストリウムがギンガスパークランスを振りおろすも、ファイブキングは右手のレイキュバスのハサミで受け止め弾く。
そこから腰の超コッヴの部位からの光弾の連射がギンガを直撃した。


カラータイマーの輝きが消え、横たわる2体のウルトラマン
ライブしていたヒカルとショウはその近くに降ろされていた。

ギンガ「どういうことだ・・・ギンガ・・・」
タロウ「ヒカル、ギンガとビクトリーはウルトライブを解除したのだ」
「君たちの命を救うために・・・」
ヒカル「そんな・・・ギンガ・・・」
ショウ「ビクトリー・・・」

エクセラー「ビクトリアン諸君、我が名はチブル星人エクセラー、この宇宙最高の頭脳!」
「地底世界を明け渡し、ビクトリウムを全て譲渡しなさい、最高の力を秘めた水晶体は最高の頭脳を持つ私にこそ相応しい」
「拒否するならこのファイブキングで地上を壊滅させます。期限は明日の夜明けまで」
「良い返事を期待していますよ」
ファイブキングが雷雲の中へ飛び去っていった。


朝焼けの死闘

UPGライブベース司令室
友也「チブル星人は5体の怪獣を合体、強化しました。エネルギー源は」
陣野「あの怪獣の・・・ビクトリム」
司令室に傷ついたショウとヒカルが入ってきた。
ショウ「あれは・・シェパードン」
ゴウキ「ヒカル、お前大丈夫か!」
アリサ「ゴウキ、ここに座らせて」
陣野「大丈夫か」
ヒカル「すいません」

ショウ「シェパードンはビクトリウムを守るために生まれた地底の聖獣だ」
陣野「地底の・・・聖獣?君は何者だ?」
ショウ「俺の名はショウ。地底世界から来た」
ゴウキ「地底・・・世界・・?」
ショウ「俺達ビクトリアンの使命はビクトリウムを封印し、守護することだ」
ゴウキ「あ~ちょっと待ってくれ、そもそも何なんだ?その・・ビクトリウムって?」
ショウ「ビクトリム・・・それは遥か昔から存在する地球の生命そのもの」
「それが失われれば、地底世界はもちろん、地球も滅びさってしまう」
ヒカル「だからアイツらに渡すわけにはいかない。俺達の手で何とかしないと・・・」

陣野「われわれ人類の意地を見せてやろう」
友也「僕に考えがあります」
陣野「聞かせてくれ」
友也「ビクトリウムの吸収を阻止するのに使ったマグネウェーブ、あれを応用します」
「ビクトリウムの高次元エネルギーをギンガとビクトリーのカラータイマーに照射すれば、二人を復活させられるかもしれません」
ヒカル「さすが友也」
友也「ですが、この作戦にはビクトリウムが不可欠です」
シェパードンが吠える。
ショウ「シェパードンが訴えている・・地球を守るために自分のビクトリムを使ってくれと」
陣野「準備にどれくらいかかる?」
友也「プログラムを作るのに三時間もあれば」
陣野「一時間でやってくれ、夜明けまで時間がない」

ゴウキとアリサ、それにUPGの一般隊員達がシェパードンの近くで
特殊装備車両シュナウザーの調整を始めた。
アリサ「ゴウキ、そっちは大丈夫」
ゴウキ「あぁ」
アリサ「照射機の調整をしよう」
ゴウキ「頼んだ」
アリサ「ゴウキ、こっちもつなげて」

友也もプログラムの準備をしている。

そんな中、前回の戦いで敗北し、ライブベース内で倒れていたアンドロイド・ワンゼロが再起動した。
ワンゼロ「マスター、申し訳ありません。UPG基地の爆破に失敗」
エクセラー「ノーーーープロブレム!」
「ワンゼロ、お前に最後の使命をやろう」
ワンゼロ「はい」
ワンゼロの左肩のワッペンが光りだす。

友也「レプトン爆弾の粒子反応です!威力は先ほどの20倍!」
ショウ「行きます」
陣野「頼むぞ・・・」
ショウとヒカルが爆弾の元へ向かう。

ワンゼロ「マスター、これは?」
エクセラー「いちいち説明しないと分からんのか?」
「いらないんだよ!お前みたいな使えない駒は!」
「人間もろとも消え失せろ!このガラクタァ!!」

友也「恐らくエネルギールームに向かっています」
「急いでください、レプトン爆弾がエネルギータンクの側で爆発したら雫ヶ丘は跡形もなく消え去ります!」
ヒカル「まずいな」
ショウ「急ごう」

ゴウキ「信じようぜ、俺達の任務を全うするんだ!」
ゴウキとアリサは照射バズーカを構える。

ショウとヒカルはエネルギータンクの前に来たワンゼロを発見した。
ショウ「そこまでだ!」
ヒカル「お前が・・爆弾なのか」
ワンゼロ「邪魔をするな!私は最後の使命を果たす!」

エクセラー「だれも私の言うことを聞く気が無いようなので、思い知らせてやりましょうかね」
エクセラーがチブローダーから出てきて、チブルスパークに5体のスパークドールズをライブさせる。
チブルスパーク「モンスライブ!ゴルザ!ガンQ!メルバ!レイキュバス!超コッヴ!超合体!」
エクセラーが高笑いをあげながら光に包まれていき―――。

市街地に暗雲と雷鳴が立ち込める。
暗雲の中からファイブキングが現れ、町を光線で攻撃し始めた。

アリサ「ポイントV3にファイブキングが出現!?」
ゴウキ「まだ夜明け前だろ・・・話が違うじゃねぇか!」
アリサ「友也、プログラムは!?」
友也「待ってください!後3分!」


ヒカル「ショウ!ファイブキングが出やがった!あいつをぶちのめしてくる!」
ショウ「けどお前、どうやって!?」

町の破壊を続けるファイブキング。
その前にEXレッドキングが現れた。

エクセラー「なにぃ!」
ヒカル「ギンガの力は無くても怪獣の力ならある!」
ヒカルがギンガスパークでEXレッドキングにウルトライブしたのだ。

EXレッドキングはファイブキングを連続で殴りつけるも、
ファイブキングはびくともしない。
エクセラー「なん~です!その程度の駒で太刀打ちできるとでも?」
ゴルメバキャノンがEXレッドキングを吹き飛ばす。

ヒカル「エレキング、頼む!」
ギンガスパーク「ウルトライブ!エレキング!」
ヒカルが新たにウルトライブしたエレキングが
ファイブキングの左手に尻尾を巻きつけ、放電するも
ガンQの眼に吸収され、逆にエレキングに放電を返してきた。
エレキングは倒れ、大爆発した。

エネルギールームでのショウとワンゼロの戦いも続いている。

エクセラー「ハハハハ!使えん駒ばかりだな」
ヒカル「駒じゃない・・・怪獣は戦いの駒なんかじゃない!」
「俺達に力を貸してくれる・・・大切な仲間だ!」
煙の中から、ヒカルが新たにウルトライブしたキングジョーカスタムが現れる。
キングジョーカスタムはペダニウムランチャーを連射するもファイブキングは全く怯まず前進を続ける。
そこから、キングジョーカスタムはファイブキングの右手のレイキュバスのハサミで胴体を挟まれ、持ち上げられる。
エクセラー「な~か~ま?下らん!」
キングジョーカスタムにファイブキングのガンQビームが直撃した。
ヒカル「うわぁぁぁ!!」

ショウはワンゼロに首を掴まれ壁に叩きつけられていた。
ショウ「何故だ・・・そんなになってまで、お前は何のために命を張るんだ!」
ワンゼロ「私に命などない!これが私の使命だ!」
ショウ「お前は今・・・ここで生きてるじゃないか!」
ショウがワンゼロを振りほどき、首に下げていたビクトリアンのペンダントをちぎり、右拳に握り締める。
ショウ「ただ駒にされ、裏切られ・・・そんな運命に・・・何故抗おうともしないんだ!!」
ワンゼロも右拳にエネルギーを溜め込む。
ワンゼロ「黙れぇぇ!!」
ショウとワンゼロの拳が交錯する。
ワンゼロはショウの拳で左肩の自爆装置を破壊され、
スパークを起こしながら倒れた。

友也「プログラム入力完了、いつでもいけます」
陣野「よし!」

ゴウキ「さぁ、こっちも準備万端だぜ」
アリサ「お願い、じっとしててよ」

陣野「ビクトリムの高次元エネルギー吸収開始!」
レーダー塔からのマグネウェーブがシェパードンからビクトリウムのエネルギーを吸収していく。

友也「エネルギー吸収中!」
吸収したエネルギーがシュナウザーを経由して照射バズーカに送られる。
ゴウキ「きた!きた!きた!きた!!」
ゴウキとアリサがギンガとビクトリーのカラータイマーに照準をあわせる。
友也「いけます!」
陣野「エネルギー照射開始!」
ゴウキ・アリサ「「ガレット!」」
アリサ「エネルギー照射!」
照射バズーカからギンガとビクトリーのカラータイマーにエネルギーが放射される。

ゴウキ「頼む・・・!」
アリサ「蘇って・・・ギンガ!ビクトリー!」

ヒカルの前にギンガのスパークドールズが出現した。
ギンガスパーク「ウルトライブ!ウルトラマンギンガ!」
ヒカル「ギンガーーー!」

外に出てきたショウもビクトリーのスパークドールズを持っていた。
ビクトリーランサー「ウルトライブ!ウルトラマンビクトリー!ビクトリー!ビクトリー!ビクトリー・・・」

ヒカルがギンガに、ショウがビクトリーにライブし
2体のウルトラマンが輝きを取り戻す。
ゴウキ「頼んだぜ!」



ギンガとビクトリーは飛行しファイブキングの元に向かう。
ヒカル「ショウ、行くぞ!」
ゴウキ「おう!」
エクセラー「どいつもこいつも!忌々しい下等動物め!」
2体のウルトラマンはファイブキングが乱射してくる光線をかいくぐり、
着地しファイブキングに挑む。

ショウ「ビクトリムスラッシュ!」
エクセラー「何度やってもムダだ!」
ビクトリーが連射するビクトリウムスラッシュを、ファイブキングはガンQアームで吸収するも、
その隙にギンガが背後から近づき、ギンガスパークランスでファイブキングの背中の水晶の一つを砕いた。

ゴウキ「よっしゃ!」

ヒカル「ようし!行くぜ!」
タロウ「今こそ1つになる時!ギンガに力を!」「ギンガストリム!」
ギンガがギンガストリムへ強化変身する。

エクセラー「忌々しい・・・虫けらどもーーー!」
「散れ!散れ!散れ!」
ファイブキングは無差別に光線を乱射しだした。

タロウ「ヒカル!今こそウルトラ兄弟の力を使うんだ!」

タロウ「ゾフィーの力を!」
ヒカル・タロウ「M87光線!」
ビクトリーランサー「ウルトランス!サドラ!」
ビクトリーが右手にウルトランスしたサドラシザースで、
ファイブキングのガンQアームを弾いた所に、
ギンガストリムのM87光線がガンQアームを粉砕した。

ビクトリーはそのままサドラシザースでファイブキングの右腕と切り結ぶも、弾かれてしまう。
しかし新たにウルトランスしたEXレットキングナックルでファイブキングの右腕を食い止める。
エクセラー「何ぃ!グーだと!!」

タロウ「ウルトラマンの力を!」
ヒカル・タロウ「「スペシウム光線!」」
その隙にギンガストリムのスペシウム光線が、ファイブキングの右腕を粉砕する。

しかし、ファイブキングのゴルメバキャノンがギンガストリウムに当たった。
タロウ「ウルトラセブンの力を!」
ヒカル・タロウ「「エメリウム光線!」」」
ギンガストリウムがエメリウム光線を撃ち返し、ファイブキングの頭に直撃する。

ファイブキングは、今度は腰の超コッヴの部位からの光弾を連射する。
ショウ「ビクトリムエスペシャリー!」
ビクトリーが全身のVクリスタルから放った無数の光線が、ファイブキングの光弾を全て相殺する。

タロウ「ウルトラマンジャックの力を!」
ヒカル・タロウ「ウルトラショット!」
そこから、ギンガストリムがウルトラショットを撃ち、ファイブキングの腰の超コッヴの部位を粉砕した。

エクセラーが混乱しだし、
ファイブキングがメルバの翼を広げ、暗雲の中へ逃げようとする。

タロウ「ウルトラマンエースの力を!」
ヒカル・タロウ「「メタリウム光線!」」
ショウ「ビクトリウムシュート!」
ギンガストリムのメタリウム光線とビクトリムシュートがファイブキングのメルバの翼を粉砕した。

ヒカル「これで最後だ!」
エクセラー「やめろ!暴力はやめたまえ!やめてぇぇ!!」

タロウ「ウルトラマンタロウの力を!」
ヒカル・タロウ「ストリウム光線!」
ギンガストリムがストリウム光線を放つ。
エクセラー「アアァァァァ・・・・!!」
ストリウム光線はファイブキングに直撃し、ファイブキングは大爆発した。

友也「よし!」
陣野「やった!さすがだ!さすがだ!さすがだ!」

ゴウキ・アリサ「「やった~!」」
ゴウキとアリサも喜ぶ。
ゴウキはその勢いでアリサにキスを迫るも
張り飛ばされ、蹴飛ばされるもそれでも笑顔のままだ。

地底のビクトリアン達も喜んでいる。
レピ・サクヤ「やった!やった!やったー!」
キサラ「ありがとう・・・」

傷ついたワンゼロは町の中に出ていた。

朝日が昇り、ギンガとビクトリーが朝日の方へ飛び去っていく。


しかし、エクセラーは生きていた。
エクセラー「おのれ・・・人間ども・・」
「やはり最高の頭脳をもつ私には、最強の肉体が相応しい」
「宇宙最強のあの肉体が・・・」
「うふふふ、はーはっははは!!」
月面の地底深くにあのダークルギエルの肉体が残されていた。
その目が強く輝く。



(続く)

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最終更新:2015年11月26日 10:19