獣電戦隊キョウリュウジャー! 最後の死闘が続いていた! 真の地球のメロディに10人のブレイブを合わせた、必殺獣電池をデーボスに打ち込もうと進むダイゴとアミィ。 彼らを進ませるために、命を賭けてきた仲間たち!! トリンたちも、大地の闇を破壊するために戦っている…… 果たして、勝利の女神は彼らに微笑むのか!? 最後の最後まで、目を離さないで応援してくれ! 頑張れ、キョウリュウジャー!! |
イアン・ヨークランド、有働ノブハル、立風館ソウジが戦闘員たちに立ち向かって行く。
一方、プレズオーや十大獣電竜たちも新・喜びの戦騎キルボレロに挑んでいた。
しかし、キルボレロの猛攻によってキョウリュウバイオレットのキョウリュウチェンジが解除。
ドクター・ウルシェードの姿に戻ってしまう。
そこへ孫の弥生が現れる。
弥生「おじいちゃん、大丈夫!?」
ドクター「おお、弥生! あはは」
弥生「後は任せて」
ドクター「おお、わかった……」
弥生「はぁっ!」
キルボレロ「ぐおっ!」
弥生「プレズオー・ブレイブフィニッシュ!」
『ズオーン』
プレズオーの必殺技が炸裂。
キルボレロは大爆発。
氷結城内。
蝶絶神デーボスが現れ、桐生ダイゴとアミィ結月に襲いかかる。
その拍子にビクトリー・マキシマム獣電池が転がってしまう。
ダイゴ「蝶絶神…… デーボス!」
デーボス「破滅まであと10分。終わりだ、人間……」
アミィ(あれが壊されたらキングはもう勝てなくなる…… 私が、私が守らなきゃ!)
ダイゴ「バカヤロー!」
アミィが獣電池を拾おうとした瞬間、デーボスがアミィを攻撃。
そこへダイゴがアミィの前に立ち、身代わりとなる。
2人はそのまま落下してしまう。
デーボス「行こうか、最後の場所へ……」
ブレイブファイナル だいばくはつ! さよならキョウリュウジャー |
百面神官カオスと交戦中のキョウリュウシルバー。
カオス「来い!」
シルバー「奥義・空烈パンチ!!」
シルバーの必殺技が炸裂。
カオスが大爆発。
シルバー「今の奴の死に様、まさか……… 町に湧いたゾーリ魔達を頼めるか!?」
優子、真也「はい!」
福井優子と津古内真也は街に向かう。
一方、イアンとソウジはノブハルと合流。
ソウジ「無事だったんだね。よかった……」
イアン「キングとアミィちゃんも、城に突入できたみたいだ」
ノブハル「ウッチーが…… ウッチーが……」
空蝉丸は怒りの戦騎ドゴルドや怨みの戦騎エンドルフとの戦いで傷つき、力尽きていた。
イアン「ウッチー…… ウッチー……」
ダイゴの父、ダンテツがパネルを操作してる中、3人は空蝉丸を抱えてスピリットベースに帰還。
ダンテツ「うあーーーっ!!」
氷結城。
アミィ「キング! しっかりして。ねぇってば! キング!」
ダイゴが目を開ける。
ダイゴ「逆に痛ぇよアミィ…… 無茶しやがって」
アミィ「馬鹿。無茶はどっちよ…… みんな命をかけて最後の一撃を繋いで来たんだもの。私もキングの大事な切り札を守りたかっただけよ!」
ダイゴ「俺も同じさ…… 大事なもの守りたくて、体が勝手に動いちまった……」
アミィ「大事なものって?」
ダイゴはアミィを抱きしめる。
ダイゴ「やっぱ俺達、似たもの同士だな……」
すると突然、氷結城が動き始める。
ノブハル「何か始まったのか!?」
イアン「キング達が勝ったのか?」
そこへ先程プレズオーの必殺技を受けたキルボレロが現れる。
キルボレロ「ラッパップー! ハズレだよ」
イアン「キルボレロ……」
キルボレロ「時間切れさ。これからデーボス様は、最後に裁きを下す場所に飛び立たれる! 宇宙へね!」
アミィ「何これ? 飛んでる!?」
弥生「氷結城が宇宙へ!?」
ドクター「まさか…… そういう事か」
ドクターが獣電モバックルを操作。
ドクター「やっぱりそうじゃ。今、大気はスピーカーの膜の状態になっておる…… その上に氷結城を増幅装置とし、デーボスが破滅のメロディを発したら……」
キルボレロ「全地球の生命体も自然も、すべて死滅するんだ。ラッパップー!」
キルボレロの猛攻によってベース内が崩壊を始める。
ソウジ「貴様!」
3人はキルボレロに挑むが、生身の状態では不利だった。
キルボレロがソウジに襲いかかる瞬間、ノブハルが身代わりとなる。
ソウジ「ノッさん!」
ダンテツ「ドクター、氷結城を追ってくれ!」
ドクター「わかった!」
プレズオーがプレズオンに変形。氷結城に向かう。
ブラギガスが咆哮を上げると、獣電池のプレートに恐竜の絵が現れる。
ソウジ「スピリットベースの力で、俺たちのメロディが回復してる! チェンジできるぞ」
イアン、ノブハル「おう!」
3人「キョウリュウチェンジ! ファイヤー!!」
イアンたちがキョウリュウチェンジを遂げる。
キルボレロ「ゲッ!」
ブラック「3人の武器を合わせろ!」
ブルー「おう!」
3人「スラッシュシールドショット!」
キルボレロ「ぐわああっ!! 人間は悪あがきが好きだね」
大爆発ーーー新・喜びの戦騎キルボレロは敗れ去った。
一方、プレズオンは氷結城に向かっていた。
ダイゴ「アミィ、こっちだ!」
アミィ「えっ? 脱出するの!?」
ダイゴ「ああ…… お前だけな」
アミィ「えっ?」
ダイゴ「皆によろしく!」
ダイゴはアミィを氷結城から放り出してしまう。
アミィ「キング!!」
アミィがプレズオンの中に収納。
すると氷結城がプレズオンを襲撃。
大地の闇。
賢神トリン、ラミレス、鉄砕は中枢に辿り着く。
トリン「ここが大地の闇の中枢か!」
鉄砕「あれを破壊すれば、地獄は消滅する!」
そこへダンテツに敗れたカオスが現れ、トリンたちを襲撃。
トリン「カオス!」
カオス「私は大地の闇を守るため、わざと桐生ダンテツに敗れた……」
トリン「デーボスが敗れた場合の保険か?」
カオス「黙れ、小賢しい弟よ!」
一方、ダイゴはガブティラ・デ・カーニバルとガブリボルバーを手にデーボスの元に辿り着く。
ダイゴ「倒しに来たぜ。デーボス!」
アミィと弥生の元にイアンたちがやってくる。
アミィ「酷いよキング…… 私、こんな終わり方嫌!」
弥生「アミィさん……」
アミィ「このままじゃキングが…… キングが死んじゃう!」
イアン「大丈夫だ…… あいつは馬鹿だけど、約束は守る! 俺と約束しただろ? 絶対先に死なないって……」
ソウジ「キングはアミィさんを守りたかったんだよ…… 世界よりも、ちょっとだけ先にね」
ノブハル「それに、僕達はみんな、強き竜の者じゃないか。ブレイブと一緒に託した想いが、必ずキングを守ってくれるよ。ね?」
すると真の地球のメロディが反応する。
アミィ「そうよ、まだ届けられる。私たちだけの想いなら!」
氷結城。
ダイゴとデーボスの戦いが繰り広げられていた。
デーボス「諦めろ。我は究極の戦闘生命体…… 様々な星々を滅ぼして来た。我が創造主のために……」
ダイゴ「つまり、そんな悪の親玉が、まだ宇宙のどっかにいるってことか…… お前を倒した後の目標ができたな……」
デーボス「何だと!?」
ダイゴ「何がトリンは失敗作だ。出来損ないはお前だ、デーボス! あんなに人間や恐竜の感情をたらふく食ったくせに、1つもその凄さをわかっちゃいねぇ! 恐竜プラス人間…… お前なんかに時を超えて受け継がれてきた、この星の生き物の強さは、絶対理解できねぇ!!」
デーボス「する必要もない。破滅の時は今!!」
デーボスの猛攻に吹き飛ぶダイゴ。
しかし、暗黒時計の針が上に止まる。
するとイアンたちの歌が響く。
アミィ(キング…… 聴いて。あなたとお父さんから私たちに伝わった、真の地球のメロディを!」
イアンたちの真の地球のメロディによって、空蝉丸が目を開き意識を取り戻した。
デーボス「我のメロディを超えて押し寄せて来るこの歌声は…… これがお前達の力なのか!?」
ダイゴ「ああ、そうさ。俺達は無敵のスーパースターだ! キョウリュウチェンジ! ファイヤー!」
ダイゴがキョウリュウレッド・カーニバルにキョウリュウチェンジ。
デーボスに立ち向かって行く。
そんな中、獣電竜が飛び立って行く。
大地の闇。
カオス「この歌は……」
トリン「キョウリュウジャー! 皆の声だ!」
カオスが火球を繰り出すと人影がそれを交わす。
それはなんと、喜びの戦騎キャンデリラだった。
キャンデリラ「ハーイ!」
トリン「キャンデリラ……」
カオス「馬鹿な。生きたままどうやってここに?」
そこに楽しみの密偵ラッキューロも現れる。
ラッキューロ「これッス。大地の闇に入れるランタン。お腹の中に入ったまんまでした……」
キャンデリラ「キョウリュウジャーに助けられたお礼を、今するわ。技を合わせて、せーの……」
一同「キャハハルバード・喜びの舞!」「トリニティストレイザー!!」「鉄砕拳・激烈突破!!」「スピリットハンマー!!」
4つの技が炸裂。
カオス「やはり危険な存在だったか…… キャンデリラ!!」
カオスが中枢もろとも大爆発。
キャンデリラ「やったわ!」
トリン「ありがとう…… キャンデリラ、ラッキューロ。これからは自分の信じる道を生きたまえ…… ブレイブ!」
キャンデリラ「うん、ブレイブに!」
すると中枢の爆発によって、キャンデリラとラッキューロは吹き飛んでしまう。
ラッキューロ「ラッキューかな!」
キャンデリラ「キープスマイリングよ!」
これによりゾーリ魔は消滅していく。
優子や人々が喜ぶ。
デーボス「大地の闇が消えた! 愚かな…… ここで我を破壊すれば、お前も氷結城ごと宇宙の塵だぞ!?」
レッド「ああ? 何当たり前のこと言ってやがる。だからアミィを逃がしたんだろうが! ブレイブに、俺と勝負だ。デーボス! 超十獣電ブレイブファイナルフィニッシュ!!」
キョウリュウジャーすべてのブレイブを1つにした必殺技が炸裂。
獣電竜も氷結城に突入。
デーボス「もっと学ばなければ…… 学ばなければ、我が滅ぼされる!!」
デーボスが大爆発。
ついにデーボス軍は滅び去ったのだ。
レッドがキョウリュウチェンジを解除。
ガブティラ・デ・カーニバルもミニティラに戻る。
ダイゴ「やったーーーっ!! みんな、サンキュー……」
氷結城が大爆発。
イアン「キングが……」
ノブハル「獣電竜の皆も……」
アミィ「キングーーーっ!!」
数日後。
キョウリュウジャーのメンバーはそれぞれの日々を過ごしていた。
しかし、獣電竜が消息を絶ったことにより、獣電池のキョウリュウスピリットは切れたままだった。
そんな中、ノブハルと優子、その娘の理香や街の人々は復興を行っていた。
優子「寂しいわね、兄さん…… 皆いなくなって」
ノブハル「別に。寂しくナイル川! なんちゃって…… 寂しくなんか…… あるもんか……」
声「泣かないで。キープスマイリングよ……」
ノブハル「ありがとう……」
ノブハルはハンカチを受け取り、涙を拭うが、ふと見ると誰もいなかった。
ハンカチを差し出したのは人間の姿のキャンデリラだった。
ラッキューロの元にキャンデリラが戻ってくる。
ラッキューロ「ああ。僕達、これからどうしたらいいんスかね、キャンデリラ様……」
キャンデリラが元の姿に戻る。
キャンデリラ「そうね……」
少女「ママぁ…、どこぉ…?」
キャンデリラ「まぁ……」
そこへ母とはぐれた迷子の少女が現れる。
(ノブハル『人間だって、いつか君が好きになる!』)
キャンデリラ「うん、決めたわ! これからは人間の為に働こうっと!」
ラッキューロ「だって、嫌われるに決まってますよ……」
キャンデリラ「でも、私達、喜びと楽しみの担当でしょ!?」
ラッキューロ「うーん…… うん!」
ラッキューロは腹部からキャンディを取り出し、少女に与える。
ラッキューロ「はい」
少女「ありがとう……」
キャンデリラ「ねぇ!」
ラッキューロ「ああ、やっぱり泣いてるより笑顔がいいッスね」
キャンデリラ「じゃあ、まず、この子の親を探しましょう!」
ラッキューロ「おう!」
キャンデリラ「行くわよ! キープスマイリングよ……」
ラッキューロ「探しましょう!」
そして、キャンデリラとラッキューロは少女と共に親子を探すため旅立っていった。
一方、ダンテツは再び旅立とうとしていた。
ドクター「行くのか? キングっち……」
ダンテツ「ああ…… 後は頼んだぞ、ドクター…… あっ、それと…… これからは、俺の息子のことを、キングと呼んでやってくれ……」
結月家。
アミィの持つドリケラ獣電池のスピリットが回復。
ジェントル「アミィお嬢様! これは……」
イアンたちが海岸にやってくる。そして上空から獣電竜が舞い降りる。
ノブハル「皆! 無事だったか!!」
ソウジ「あれは……」
イアンたちが目にしたのは、なんと傷だらけのダイゴだった。
一同「キング!!」
ダイゴ「悪ぃ悪ぃ。宇宙での爆発から、獣電竜のみんなが守ってくれてたんだ…… ブレイブだろ!?」
イアン「馬鹿野郎…… 心配させやがって!」
ダイゴ「前にも言ったじゃねぇか。俺達が戦隊だ! 死ぬ時は一緒だし、そもそも全員死なねぇってな!」
空蝉丸「それでこそ、キング殿でござる!」
ダイゴ「みんな! 宇宙にはまだまだデーボスより悪い奴がいるらしいぜ。いつかぶっ倒しに行かねぇとな!」
ソウジ「喋らないで、じっとしてて」
ダイゴ「壊れた街も、早く戻さねぇといけねぇしさ!」
ノブハル「大丈ブイ! そういうのはもう、僕がやってるよ」
ダイゴ「でも、その前にまずは、ストロベリーパフェだ」
ダイゴがアミィの元に歩む。
ダイゴ「約束したもんな…… だから帰ってきたんだ。アミィ! お前のメロディの聞こえる世界へ……」
アミィ「キング……」
アミィはダイゴの胸に飛び込む。
涙目になる弥生。
トリン、ラミレス、鉄砕の魂は消えて行った。
キョウリュウジャーは獣電竜に呼びかける。
恐竜プラス人間。 億千年の時を超え、地球を守り抜き、今、史上最強のブレイブチームが勝利した。 聞いて驚け! |
一同「獣電戦隊キョウリュウジャー!!」
最終更新:2023年10月15日 12:30