超宇宙兵器ガッタイガーと合体した菊ノ助のアイアンZと、
ダブルスペイザーを装着したさやかのアフロダイAがスカルムーン基地を目指す。
菊ノ助「お――すげぇ・・・あっと言う間に月だぜ!!」
さやか「菊ノ助くんっ!!前方に多数の機影を感知、その数およそ600!!」
アイアンZとアフロダイAの行く手には、無数のミニフォーが待っていた。
菊ノ助「へっ・・・予想どおりの歓迎だぜ!!」
さやか「まあ・・・そういうことね」
菊ノ助「行くぜっ!!」
マリアは地球のMA基地で待機していた。
マリア(・・・・さやかさん・・・菊ノ助くん・・・・)
ひかるがマリアの肩をたたく。
マリア「!!」
マリアが案内された部屋では、兜十蔵博士が陣頭指揮をとっていた。
十蔵「でぇえいっ!!何度言ったらわかるんじゃあっ!!放熱板はまだ早いじゃろうっ!!それよりもB-32とB-820のユニット交換じゃっ!!」
マリア「か・・・兜博士・・・」
野中「うむ・・・老いてはおってもさすがだな!!」
「事は急を要するからな・・・私が応援をお願いしたのだ!!」
「もうすぐこれの準備も整う・・・二人を助けに行ってくれ!!」
マリア「こ・・・これは・・・」
調整されていたのは、かってのマリアの愛機・ミネルバXだった。
ベガ星前線基地・スカルムーン
ガンダル司令「状況はっ!?」
ベガ兵「ミニフォー部隊は全滅!!」
「ただいま空魔獣グランゲン、結合獣ボングと交戦中!」
ガンダル「ぬぅ・・・600ものミニフォー部隊をこのような短時間に・・・」
空魔獣グランゲンがアイアンZに組み付く、
菊ノ助「うわっ!!きもち悪いなっ!!こいつっ!!」
ガッタイガーの側面から出たカッターがグランゲンを両断する。
菊ノ助「スペースサンダー!!」
ガッタイガーのスペースサンダーがグランゲンを爆破した。
結合獣ボングの機関砲の連射がアフロダイAを攻め立てる。
さやか「きゃああっ!!もうっ!!宇宙戦は初めてだってのに!!」
「ダブルカッター!!」
ダブルカッターがボングの砲塔と右手を切り落とす。
さやか「サイクロンビーム!!」
ダブルスペイザーのサイクロンビームを受け、ボングが大爆発。
ベガ兵「ガンダル司令!!グランゲンもボングもやられましたっ!!」
「マジンガーエンジェル、スカルムーンに接近中!!」
ガンダル「ぬぅ・・・」(こうなれば・・・)
「ピグドロンを出せっ!!最終決戦だ!!」
「超宇宙兵器が・・・どれだけ強いかはわからぬが・・・キサマが強ければ強いほど・・・ピグドロンも強くなるのだっ!!」
スカルムーンのハッチが開く。
さやか「菊ノ助くん!!」
ハッチの中から、光波獣ピグドロンが現れた。
菊ノ助「なんだぁ?光ってるぜ!!」
さやか「今まで見たことないタイプだわっ!!」
菊ノ助「ケッ!暗い宇宙で目立つじゃねぇかっ!!それだけ光ってりゃはずさないぜっ!!スペースサンダー!!」
ピグドロンはスペースサンダーを受けるも、ものともしない。
菊ノ助「こ・・・こいつ平気なのかっ!!」
さやか「菊ノ助くんっ!!」
菊ノ助「!!」
さやか「サイクロンビーム!!」
サイクロンビームもピグドロンはものともしない。
菊ノ助「ちっ!だめだ、さやか・・・こうなりゃ同時攻撃だっ!!」
さやか「了解!!」
(あ・・・あれ?何か変だわ・・・)
菊ノ助「さやかっ!!」
さやか「!!」
菊ノ助「スペースサンダー!!」さやか「サイクロンビーム!!」
ピグドロンはスペースサンダーとサイクロンビームの同時攻撃を受ける。
さやか「菊ノ助くん!!攻撃を止めてっ!!」
菊ノ助「!!」
さやか「こいつ・・・スペースサンダーとサイクロンビームのエネルギーを吸収して・・・大きくなっているわっ!!」
さやか「!!」
巨大化したピグドロンが腕を振るう。
菊ノ助「うわっ!!」
さやか「きゃああっ!!」
ガンダル「はっはっはっは。どうだ、ピグドロンは!?」
「ピグドロンはおまえたちの放ったエネルギーを吸収して・・・さらに強くさらに巨大になっていくぞっ!!」
菊ノ助「くそ・・・どうしたらいいんだ・・・・」
ピグドロンが口から光の矢を吐く。
菊ノ助「うわっ!光の矢だっ!!」
光の矢にアフロダイAの左腕が爆破された。
さやか「きゃああっ!!」
菊ノ助「さ・・・さやかっ!!」
さやか「だ・・・大丈夫よ。それより・・・どうする?こちらが攻撃すればするほど敵は強くなっていく・・・」
マリア「二人ともあきらめないで」
「スパークボンバー!」
攻撃がピグドロンに当たる。
ドリルスペイザーを装着したマリアのミネルバXが駆けつけた。
菊ノ助「マ・・・マリアっ!!」
さやか「そ・・・その機体は!?」
マリア「ベースはミネルバだけど足りないパーツは寄せ集め・・・時間がなくて調整もしてないけど、私には丁度いいわ!!」
「くらえっ!!ドリルアタック!!」
ミネルバXがドリルスペイザーを分離し、ピグドロンの顔面にぶつける。
ドリルスペイザーは大爆発し、ピグドロンが苦しむ。
マリア「菊ノ助くん!!いくらヤツがエネルギーを吸収するにしても・・・一度に吸収できる量にはきっと限度があるわっ!!私たちには無理だけど超宇宙兵器のガッタイガーなら・・・」
菊ノ助「!!そ・・・そうか!!だけど大切な超宇宙兵器・・・いいのかよ?」
マリア「ガッタイガーもしょせんは兵器。平和にはなんの役にも立たないわ・・・また誰か悪いヤツに利用されないためにも・・・」
菊ノ助「・・・そうか・・・わかった!!」
ガッタイガーがピグドロンに向かう。
ピグドロンが光の矢を放つ。
菊ノ助「ガッタイガーエネルギー動力炉オーバーロード・・・臨界!」
ガッタイガーは光の矢をものともせず、進む。
菊ノ助「こいつが欲しかったんだろ・・・くれてやるぜ・・受け取れっ!」
ガッタイガーからアイアンZが分離する。
ガンダル「な・・・なにっ!!」
ガッタイガーはピグドロンと衝突し、大爆発を起こす。
その中から、光の膜を剥がされ、ロボットの姿を顕にしたピグドロンが出てくる。
マリア「よし!」菊ノ助「とどめだっ!!」
菊ノ助・マリア「ダブルバーニングファイヤー!!」
アイアンZとミネルバXのブレストファイヤーの同時攻撃がピグドロンの上半身を吹き飛ばした。
ガンダル「お・・・おのれ・・・」
スカルムーン基地もガッタイガーの自爆に巻き込まれ、崩壊を始めていた。
ガンダル「おのれマジンガーエンジェルっ!!」
ピグドロンの下半身とスカルムーン基地が大爆発を起こした。
マリア「終わったわね・・・」
さやか「ふふ・・・そうね」
菊ノ助「さて・・・用も済んだことだし・・・帰ろうぜ・・・
俺たちの地球へ!!」
最終更新:2015年12月07日 21:17