電脳冒険記ウェブダイバーの第1話

海にそびえる大きな都市「ダイバーランド」。

とある部屋でパソコンの隣に玩具らしきロボットが置かれていた。
そのロボットの一部がパソコンの画面に映されていて、その少年「結城ケント」があるデータの作業が行われていた。

FAILURE EROOR
FAILURE EROOR
FAILURE EROOR

作業の中、エラーが発生。

ケント「あっれー? おかしいな」

4/9 7:00AM
Good Morning
DIVER LAND WEATHER REPORT FINE

モニターに7時のアナウンスが表示される。

ケントがその作業をする中、小型ロボット「カロン」が起動する

ケント「ふわぁあ… 朝か…」

いろいろとマウスでクリックし作業を行ってるケント。

ケント「もう少しで完成だ、こんなの学校に持ってったら、みんな驚くぞ。なあ?カロン!」

カロンは喜ぶ表情を見せる。

そんな中作業中のパソコンのモニターに異変が発生。

ケント「どうしたんだ?一体…」

慌てふためき、ケントはパソコンを操作する。

グラディオン「ケント…ケント!」

その声がパソコンから聞こえる

ケント「だれ!?俺の名前を呼ぶのは」

モニターの不具合が生じる中、ケントが作ったロボットであるグラディオンが写る。

グラディオン「気をつけろケント…マジカルゲートが狙われている…」

その言葉が発した後、画面は元に戻る

ケント「…。なんだったんだ今の…」

SUCESS
SUCESS
SUCESS
アクセス成功

そんな中、パソコンにアクセス成功の文字が表示され、それと同時に戦艦らしきものが写る

PC音声『WELCOME TO WORLD LINK MAGICAL GATE』

ケント「やったー!出来た、出来た!俺だけのコントローラーだ!」

アクセス成功に喜んだケントは隣に置いてあった玩具のロボットを持ち上げる。

ケント「ヤッホー!やった!やった! やったぁー!」

ケントが喜ぶ中、モニター画面が変わる

ナツコ「ケント!時間よ、起きなさい!」

そこに写っていたのはママであった。
それに慌てたケントは喜んだ拍子でコードに絡まり転んだ。

DIVE01 Web騎士!(ウェブナイト)
グラディオン

A.D.2100
ケント「西暦2100年、世界は21世紀末に出現したコンピューターネットワークによって、1つに結ばれた。」
「俺が住んでるダイバーランドは日本の南海上に浮かぶ島。」
「実はこの島は世界中のネットワークを管理する、国際機構ワールドリンク管理局がある、ネットワークの中心地なんだ。」

慌て急いだケントは急いで学校に向う。

コミュニティセンター(小学校)

なんとかたどりついたケントはデバイスに手を置く。
するとコンピューターが話し始める

音声デバイス「結城ケント君ですね、認識しました。」
「8時31分になりました。」
ケント「そこをなんとか…」
音声デバイス「校則に従ってマイナス1ポイントです。」
ケント「ええーっ!」

その後、学校が始まり、ケントが自作したロボットを見た生徒の声が響き始めた。

生徒「これがケントの宿題?」
アオイ「すごーい!すごいじゃない!、これホントに一人で作ったの?」

幼馴染の有栖川アオイがケントに話しかける。

ケント「そうさ!図工は気合と根性!俺が本気を出せばこんなもんさ!」

カイト「いいな兄ちゃん、図工が得意で」
ケントの弟である結城カイト。

ショウ「そういうケント君、昔からメカいじりが好きだったんだよね。」
クラスメイトの倉知ショウ

ナオキ「ふん!」
そのロボットをみた浅羽ナオキは背を向ける

ケント「どうしたんだ?ナオキ」
ナオキ「今回は俺の負けだ。しかーし!最後に勝つのは俺だ!忘れるな、まだお前の百番勝負は始まったばかりなんだからな!」
その言葉を言い放った後、作ったねんどを背に持ちながら立ち去った。

ケント「ねえ、ショウさん、あれは何かな?恐竜?それとも蛙かな?」
ショウ「さあ、ナオキ君、図工が苦手だから。」
ケント「まあ、いいや、これで40勝39敗、俺のリードだ!」

そんな中、先生がモニター画面に映る。

先生「みんなー!席について! おはよう。」
生徒全員「おはようございまーす!」
生徒の挨拶が響き渡る。

ケント「ほら!先生!図工の宿題、バッチリやって来たんだ!」
先生「おーっ!すごいなあケント!」
ケント「でしょ!でしょ!」
先生「そうだ、宿題で思い出したケントの算数の宿題、有栖川が全く同じっていうのは、どういうことだ?」
ケント「やだなあ先生、偶然だよ、ただの偶然」
先生「そうかな…じゃあ名前まで一緒だということは。」
それに気づいたケントは唖然する。
先生「今日の宿題は倍だ。」
ケント「はーい…」
アオイ「ケント君、馬鹿…」

学校が終わると、ケントとその友達はお家に帰る。

ケント「母さんただいまー!」
カイト「おかえーり!」
結城兄弟はリビングに走る

アオイ「こんにちは!お邪魔します!」
ナツコ「あら、アオイちゃんいらっしゃい!今日もマジカルゲートに行くの?」
アオイ「うん!」
そんな中、リビングからケントの声が聞こえる。

ケント「アオイちゃん、早く!」
アオイ「はい、ちょっと待って!」
カイト「早く早く!」

アオイもテレビのリビングに向かった。
ナツコ「あまり遅くならないようにね。」

一方、リビングでは結城兄弟がマジカルゲートへ行く準備をしていた
アオイ「はーい!」
ナツコ「アオイちゃん!早く」
リビングに来たアオイにデバイスを渡す。
カイト「はい!アオイちゃんのプラグコントローラー!」
アオイ「ありがとうカイト君。」
ケントはリュックからロボット型のコントローラーを取り出す。
ケント「へっへ、俺は自分専用のコントローラーで。よし、マジカルゲートにプラグイットだ!」

テレビ音声『WELCOME TO WORLD LINK MAGICAL GATE』

ケント「行くぞ!」
3人はマジカルゲートに向かった。

マジカルステーション プラットホーム

アナウンス「マジカルゲートにようこそ!ここは世界中の子供達のためにコンピューターネットワークの中に作られたテーマパーク。子供達の夢を形にした世界です。」
ジャン「えっとー…」
アナウンスが流れる中、ジャン・ジャック・ジャカールが誰かを探す中、ケントら3人はジャンに出会う。
ケント「ジャン!」
ジャン「やあケント!」
アオイ「ごめんなさい遅れて、掃除当番だったの。」
ジャン「気にしないで、僕も今、フランスから来たばかりさ。」
ケント「コンピューターネットって凄いよな、ダイブしてネットの中に入って、フランスに会えるジャンに一瞬で会えるし、話もできるなんてさ。」
ジャン「データ化された疑似体験とは思わないよね。」
カイト「ねえねえ、兄ちゃん早く遊びに行こうよ!」
ケント「そうだな今日はどこで遊びに行こうか」
カイト「兄ちゃんあれ!」
指差したカイトは恐竜が写ったモニターに目を付ける。

ケント「新しく恐竜エリアが出来たんだ。よーし!今日はあそこへ行こう!」
同時にホーム内でベルが鳴り始める

アナウンス「ジュラシックエリア行き、マジカルトレイン発車いたします。」

アナウンスと同時にマジカルトレインが発車し、4人がジュラシック・エリアを見る中、到着する。

ケント「よし!行こう!」
その言葉を発した後、ケントは空を飛び、宙に浮いた。
カイト「ああ!兄ちゃん!」
ケント「はっは!データの世界なら自由に空を飛べるんだもんな!」
カイト「待ってよ!兄ちゃん!」

空を飛ぶプテラに怯えるアオイ

ケント「大丈夫、今の俺達はデータだから、現実じゃないって。」
カイト「兄ちゃん!」
ジャン「楽しそう!」
アオイ「カイト君、私達も行こう。」

後の3人がプテラノドンに向かう中、それが消え、辺りは真っ暗になる。

カイト「なんだ?」

突然、4人にデータの乱れが走った。
代わって、データ管理画面で警告が表示される
EMRGENGY

ワールドリンク管理局
タケト「なんだこれは!どういうことだ!」
システムの異変で混乱に陥る局員とケントの父であるマジカルゲート管理主任の結城タケト。

一方、電脳空間内で異変が起き始める、同時に登場したウェブナイトら。

「一人で俺達を相手にするつもりか?グラディオン?」
「無駄な抵抗はやめろ」
グラディオン「どうしたんだ!お前達」
「貴様がいなければ、マジカルゲートはデリトロス様の物」
「そう…このマジカルゲートを破壊する。」
「偉大なる破壊神!」
グラディオン「破壊神…だと!」
「そうだ!覚悟しろグラディオン」
グラディオン「…そうか、既にお前達は…」

グラディオンがそれを言った後、洗脳されたウェブナイトがグラディオンに一斉攻撃を始めた。
変わって、異変が起きたジュラシック・エリアにいる4人。

ケント「どうなってるんだ?いきなり暗くなるなんて。」
アオイ「何?」
カイト「兄ちゃん…」
ジャン「見ろ!」

ジャンが指差すと、ジュラシック・エリアのデータの一部が消滅し始める。

ケント「マジカルゲートが消える…」
グラディオン「逃げろ!ケント!、今すぐマジカルゲートから脱出するんだ!」

すると、どこからかあの声が聞こえ、ケントは声が聞こえた方に振り向く

ケント「この声は…!」
アオイ「ケント君!」
ジャン「逃げるぞ、みんな!」
アオイ「待ってケントくん!」

異変が起き始める中、4人らは急いでマジカルトレインに戻る。
一方、ワールドリンク管理局の司令室のモニター全体がDELETLOSSのいう文字に埋め尽くされていた。

タケト「だめだ、マジカルゲートのプログラムが片っ端から書き換えられている。ファイヤーウォールはどうなっている!?」
局員「異常なし、外部からの侵入者ではありません!」
タケト「そんな馬鹿な、では何者かがプログラムを破壊しているということか?」
局員「今、マジカルゲートがシステムダウンしたら、今、中にいる子供達は…」
タケト「体制を確保しろ!子供達を一人多く避難させるんだ!急げ!」

その頃、マジカルトレインに向かうもの消滅する。

アオイ「ああっ!マジカルトレインが!このままだとマジカルゲートから出られないわ!」
ジャン「きっと、管理プログラムに何かあったんだ!、このままだとマジカルゲートに閉じ込められてしまうよ!」
アオイ「どうしようケント君…」
ケント「忘れたのか!こういう時に脱出ゲートがあるんだろ!」
ジャン「そうか…あれを使えば!」
カイト「兄ちゃん!」
ジャン「しまった!囲まれた」
何かの気配に感じたジャンはそれを言う。
そんな中、ケントは脱出ゲートを発見する。

ケント「あった!脱出ゲートだ!急げ!」

脱出ゲートに向かう4人だが、突然の嵐によって落ち、カイトの手が放れる
ケント「カイト!」
カイト「兄ちゃん!!」
放れたカイトはデータの歪みに吸い込まれる
ケント「カイト!カイトォォォ!」

消滅寸前に3人は無事に脱出し現実世界に戻ったケントとアオイ。
データの歪みに吸い込まれたのかカイトが動かないままだった。

ケント「!?カイト!カイト!」
アオイ「カイトくん!」
ケント「カイト!」
呼びかけるものの返事が無い中、皿が割れる音がした
それを見たケントのママは動かないカイトに怯えた。
ナツコ「カイト…」
ケント「母さん…」

ワールド管理局

タケト「デリトロス…、一体何なんだこれは…」
局員「マジカルゲート、完全にシステムダウンしました。事故当時、約35万人の子供達がいたと思われます。避難できたのは5万人、約30万人の子供達がマジカルゲートに閉じ込められました。」

それを責め続ける結城タケト、置かれてあった息子である結城ケント・カイトの写真を見つめる。

タケト「まさか!ケントとカイト!」

結城家 自宅。

ケント「カイト!待ってろよ!今、助けてやるからな!」

ケントが咄嗟にパソコンを操作するもののアクセス失敗となりエラーとなる。

ケント「くそ!俺のせいだ!俺がカイトの手さえ放さなければ…。畜生!畜生!畜生!」
それに苛立ったケントはテーブルを叩く。

アオイ「ケント君…」
ケント「畜生…カイト…」

グラディオン「ケント…結城ケント!」

するとあの声が再びパソコンから聞こえる。

グラディオン「ケント…結城ケント!」
ケント「この声は…」

モニター画面が変化しグラディオンが写される。

グラディオン「私はグラディオン、マジカルゲートを守るウェブナイトだ。」
ケント「グラディオン…」
グラディオン「今、私はマジカルゲートから君に語りかけている。」
ケント「マジカルゲートからだって!?」
グラディオン「そうだ…マジカルゲートは謎のプログラム「デリトロス」によって侵略されてしまった。」
ケント「デリトロス…」
グラディオン「そう…奴は世界中の子供達や君たちの弟をマジカルゲートに閉じ込めた犯人だ。ケント…私に力を貸してくれ!子供達を救い出すために!」
ケント「救い出す…助けられるって言うのか!カイト!」
グラディオン「出来る!君に私の力を貸してくれるのならば!」
ケント「ホントか!本当に助けられるのか!」
グラディオン「ああ!必ず!」
ケント「貸す!貸す!どうすればいいんだ!」
アオイ「どうしたの…?」
グラディオン「まずい!デリトロスの下僕「ウェブソルジャー」が接近中だ!。もしここが発見されたら終わりだ!」
ケント「なんだって!」
グラディオン「ケント!今すぐマジカルゲートに来てくれ!急ぐんだ!」

グラディオンが最後の言葉を言ったと同時に通信が途絶えた後、パソコンにアクセス成功と表示され、それを見たアオイとケントはグラディオンを持つ。

ケント「マジカルゲートへプラグイット!」

グラディオンのコントローラーのプラグを差し込んだケントはマジカルステーションへとダイブしオペレーションルームへと向かいエレベーターに入りマジカルゲート入口にグラディオンの姿が現れる。

ケント「これがグラディオン…」
ケント「ウェブダイブ!グラディオン!」

掛け声と同時にケントはグラディオンへ搭乗した。

ケント「ウェブチェンジ!グラディオン!ビークルモード!」

再び掛け声と同時にグラディオンはビークルモードのSLへと変形。

アナウンス「グラディオン、高速移動形態に変形完了。緊急発進スタンバイ!シュート!」

カウントがゼロになると同時にグラディオンは発進した。

ケント「どうやってカイト達を見つけるつもりなんだ?グラディオン?」
グラディオン「私とパートナー、ウェブダイバーとなって共にデリトロスと戦うんだ!、そして奴から子供達を解放するんだ!」
ケント「ウェブダイバー?」
グラディオン「私はマジカルゲートを守るプログラムに過ぎない、しかし人の心はプログラムにウェブダイバーの心とシンクロした時、ウェブナイトは無限の力を発揮するんだ!」

マジカルゲート トンネル内

グラディオン「ウェブソルジャーを発見!」

グラディオンに襲い掛かってくるウェブソルジャー3体、攻撃を受けるグラディオン。
再び攻撃が放たれ、それを避ける。

ケント「よし!グラディオン!反撃だ!」
グラディオン「ウェブチェンジだ!ケント!ファイターモードにチェンジだケント!」
ケント「ウェブチェンジ!グラディオン!ファイターモーード!」

ケントの掛け声と同時にグラディオンはファイターモードへ変形。

グラディオン「来るぞ!」

ウェブソルジャーの攻撃を受けるグラディオンとケント。

電子音声『武器選択、グランマグナム。』

グランマグナムでウェブソルジャー1体を撃破する。

ケント「やったー!」

残り2体のウェブソルジャーが電気ショックでグラディオンとケントを襲う、同時に性能が低下する中、耐え切ってウェブソルジャーをもう一体撃破。
最後のウェブソルジャーはグラディオンに不意打ちの突撃をする。

ケント「負けてたまるかっ!返せ…カイトを返せーっ!」

その掛け声により武器変更システムが機動。

電子音声『武器選択、グランブレード。』

グラディオンはグランブレートを持つと同時に性能が元に戻り、最後のウェブソルジャーに止めを刺す。

ケント「グラン!ブレーード!」

掛け声と共に最後のウェブソルジャーは倒された後、ケントが疲れたためかグラディオンの性能は最小までダウンした。

ケント「カイト…」

現実世界に戻ったケントはベットに寝そべりながらグラディオンをいじってた。

グラディオン「大丈夫か?ケント?」
ケント「平気、少し疲れただけさ。」
グラディオン「この戦いの先に必ずデリトロスはいる、奴を倒せばマジカルゲートは元に戻し捕らわれている子供達を救うことが出来るだろう。」
ケント「ああ、わかってるさ、俺は弟を助け出す、必ずカイトを…」

ケントは夜空を見上げた。

次回予告
ケント「俺はカイトとみんなを助け出すためにウェブダイバーになった!よーし!俺がデリトロスを倒してやる!だけど焦った俺の心がグラディオンをピンチに。」
ケント「畜生!どうしたらいいんだ!グラディオン!」
ケント「次回、悪魔のプログラム!デリトロスにプラグイット!」

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最終更新:2015年02月14日 12:38